廿日市の木工
 廿日市は西中国山地から林産物などの集積地とし重要な位置を占めており、近世以前から材木商人が多く集まって東・西材木町が成立した。
 林産物の集積地では豊富にある素材をもとに木地屋によって木椀・木鉢などが作られ、これらの轆轤技術から傘用轆轤や十露盤などが製造され江戸期廿日市の特産品であった。
 江戸時代の町木地屋の製造技術を基盤とした轆轤細工は明治以降家内工業として発展し、大正4年(1915)佐伯郡立工業徒弟学校に指物科と挽物科が出来て木工技術者を育てた。これらから生産された木工製品の主体は生活用品であったが、時代の流れにより現在みられるような特産品の木工玩具となった。
 このような背景からも全国的にも知られている家具のマルニや住宅建材のウッドワンが創業しており、廿日市木材港・木材工業団地も設けられて木材関係の多くの企業が操業している。






            西中国山地の木地屋―廿日市の文化 第24集 
            
            中国新聞 緑地帯掲載 木地屋の足跡を追って
廿日市の小木工品の展示販売 広島県木材利用センター 所在地 廿日市市木材港北5-95 (0829)32-2393

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