◇◆THEATER◆◇


10/16 髑髏城の七人 日生劇場 市川染五郎、佐藤アツヒロ、鈴木杏、他
もう、最高に楽しかった!久々に、すっきり楽しんだ舞台だったなぁ。
アツヒロさん演じる[こぶしの忠馬]は、バカでとっても愛すべき人でした。
染五郎さんの舞台を、今回初めて観たんですが、立っているだけで絵になるし、 動きも美しいし、すっかり魅了されてしまいました。
歌舞伎も観てみたいかも、と本気で思った。

内容は、ダメな奴らが頑張って何かを起こすってパターン。
このパターンには弱いんだよなぁ。すっごいワクワクしちゃう。
途中、アツヒロさん演じる[こぶしの忠馬]がメインで戦ってるところとか、 強そうな武器を持ってる相手に拳で殴りかかって、すっげー頼りないんだけど、 なんかやってくれそうって期待を持っちゃうんですよね。

戦いのシーンといえば、染五郎さんの100人斬り。 息ができなかった。口開けてみてたかも。
染五郎さんは、もちろん素敵だったんですが、このとき一緒に戦ってるのが [鍛冶屋のカンテツ]演じる三宅さん。
カンテツは、それまですっっごいアホキャラだったんだけど、 立ち回りは、ほんっとに格好よすぎ。三宅さんがあんなに動いてる所も初めて見ました。

最後の天魔王との戦いでは、天魔王が意外とあっけない気がしたなぁ。でも、天魔王も人間だし、と思い納得してみたり。
[七人]で家康軍と戦うときに、動きをスローモーションのように見せるところがあって、 それは、ともすれば安っぽくなりそうなところだけど、所作が美しい人ばかりなので、相当格好よかったです。
光の使い方とかも、バカバカしいくらい豪華で格好いいんだよなぁ。

池内さんは、パンフを見て初めて初舞台だと知ったんですが、凄く立ち姿が美しい方ですね。
一幕はそれほど目立つようなところはなかったけど、二幕は見違えました。
池内さんが蘭丸としての、染五郎さん演じる天魔王とのツーショは美しかった。

鈴木杏ちゃんは、染五郎さん相手にひけをとってないのが凄いな、と思った。
杏ちゃん演じる[沙霧]は、男勝り、だけど繊細な心を持っているという役どころ。 スサノオで佐藤仁美さんが演じてた人物と重なるところがあるかな。こういうキャラはツボです。
今回、全体的に多少台詞が聞き取りづらいところが難点かなぁと思ったんだけど、杏ちゃんが一番声がきれいに聞こえてきた気がした。

新感線は、与えてくれるものはきっちり与えてくれて、観た後に考える余地というか、余韻を残してくれるという点で、 好きなんだよなぁ。
全部を提示してくれないで、「さぁ考えろ!」みたいな舞台が多いけど、それは苦手。
想像力が足りないと言われればそれまでだけど、舞台観るときには、まず楽しみたいってのがあるので。

なにより、新感線の舞台に立つアツヒロさんが見れて幸せでした。

 

12/4 パサジェルカ THEATRE1010 Studio Life
[Abyss]曽世海児 、舟見和利、他
何か書けるほど、気持ちがまとまっていない、というのが正直なところ。
いっぱい色々考えてしまって。

かつてアウシュビッツ収容所の看守だったリーザ(曽世さん)と、囚人だったマルタ(舟見さん)。
再会したふたりのお話で、最後に一度だけ、リーザがマルタの名前を呼ぶのですが、 それを振り返って見るマルタの表情が凄く心に残っています。

感情は凄く凄く伝わってくるんだけど、やっぱりテーマが難しくて、 特に、リーザの旦那(ドイツ人)とその友人(?)のアメリカ人の会話にちゃんとついていけませんでした、、。
ふたりがそれぞれどういう人物か、何を象徴しているのか、というのは理解できた(と思う)けど、 細かい内容が分からなくて。歴史の勉強が必要かと思われます。

 

12/4、12 パサジェルカ THEATRE1010 Studio Life
[Cliff]林勇輔 、及川健、他
及川さん、アウシュビッツの囚人役ということで、髪がものっすごい短くなってました。衝撃。
それで女に見せるんだから、凄いよなぁ。

及川さん演じるマルタの、愛する人を思う気持ちや、凛とした精神が、 凄く美しかった。

山本さんは、これまで私が舞台で見てきたイメージとは全く違う役でしたが、 山本さん、こんなに素敵だったんだー、と改めて感動してしまいました。
病気のマルタを見舞うところでは、リーザの台詞に「父親のように、、」とあるように、 マルタの髪を撫でる表情が凄く優しい顔をしていて、とても大きな存在に見えました。

舞台は、船上パーティーのダンスシーンから始まるのですが、 舟見さん(女性役)が、背中がばっくり開いたドレスで、肩甲骨が物凄いセクシーでした。

、、最近ライフの舞台に対しての自分の気持ちが、舞台の内容より役者萌えになっている気がして、 良くない傾向だなぁとちょっと考え中。

 


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