2003年12月 メキシコ、レイク・エルサルト釣行記 |
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★★ 釣行記や写真を頂き感謝!先輩達の体験談こそが次の釣行者の大きな助けになるのですから
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「嗚呼!!
楽しくも悲しいレイク・エルサルト」 [東京都・古壕様]
2003年12月 メキシコ、レイク・エルサルト
2003年12月27日〜2004年1月2日にかけて、行ってきましたレイクエルサルト!!
このサイトの皆様に、1から100くらいまでお手伝い頂いて、本当に感謝しております。このサイトが、ものすごく役だったことは言うまでもありませんが、実際に自分で行ってみて、思ったこと、わかったことをありのまま書こうと思います。それでは釣行珍道中のはじまりはじまりー!
<旅立ちの決意篇>
心の中で燻っていた「デケエの釣りてぇー!魂」が突然爆発したのは、霞ヶ浦でボウズを食らった11月初旬。「もうこんな渋い釣りはイヤなんだぁぁぁぁ!!」と土浦港で叫んでいる自分がいた。
思い立ったら吉日、デケエのが釣れる湖を探してネットサーフィン…。ふむ、アメリカは渋そうだ…。やはり巷で噂のメキシコなのか…?
そして、ついにこのサイトと運命の出会い。夜中にメールを入れると、翌朝9時20分に返信が!
おお、なんというレスの早さだ。
業者じゃないのか?
良く聞いてみると、やはり単なる釣りサイトらしい。しかし、困っている人にはロッジ・航空券の手配まで、全部無料!で代行していただける…!!
おお、このご時世になんて人達だ。アホじゃないのか?(すいません冗談です 笑)
しかし1人では行けないので、釣りバカの友人、飯倉氏を常吉でバイトさせ(笑)、2名での手配を依頼した。しかし、こちらの希望日12/27〜1/2の日程は、かなり手配が厳しそう…。四方八方、手を尽くしてくださり、なんと希望通りの日程で行けるらしい!
ギリギリの日程の為、当初より予算はオーバーしたけれど、もう行っちゃえ!!と覚悟を決め、メキシコ釣行の始まりとなった。
ちなみに当初の予算22万は→28万→34万となった(釣りは3日半)。これは、日程が航空券が最も高く、空席も早い時期になくなる年末年始となった上に、その日程を11月に入ってから無理矢理手配した為で、早く手配していればずっと安かったらしい…。
<タックル準備篇>
さて手配は完了。タックルを準備しなければ…。というのも、私は5ポンドラインのスピニングばかり振りまわしている「スピニングスペシャリスト」(笑)。スピナベだろうがラバジだろうがスピニングで投げまくるのだ。フーム、さすがに5ポンドはきつかろう…。(笑)
コンバットやら、メガバスやら、色々迷った挙句、結局スコーピオンXTのベイト3本を中古で購入。なんてったってシマノ好きなのだ。素人っぽいとこが良いんだよね。ファイト感がたまらなくいい。でもって、スピニングはやはり捨てられず、手持ちのロッドからテクナAV
を持っていくことにした。
困ったのがルアー。行ったこと無い海外の湖。どんなの買えばいいんだ?調べてみると、やっぱデカいルアーなのか…?
しかし!!ハードルアーは良いとして、デカいワームが売って無い!!
サンスイ・タックルアイランド・吉見屋といった有名ショップでも無い。やはりネット通販か…。センコー7インチ、10インチパワーワーム…等々をやっとのことで買い集めました。しかしこりゃ買い過ぎたなぁ…。
<タックル一覧>
ベイトロッド |
シマノ スコーピオンXT 1653F・1654F・1623S |
スピニングロッド |
フェンウィック テクナAV TAV-59SMHJ |
リール |
シマノ カルカッタ100・200・AXIS100・アルテグラ2000 |
ベイト用ライン |
ニトロンソフト20ポンド・フロロ16ポンド |
スピニング用ライン |
PE20ポンド・ニトロンソフト10ポンド |
ソフトルアー |
ゲーリー センコー7インチ&6インチ・8インチグラブ、バークレイパワーホグ5インチ・パワーワーム10インチ・ラトルスネーク6インチ、デロング ザ・スネーク16インチ、ストーム スイムベイト4インチ、バスアサシン 7インチ、ナンかわからないスイムベイト6匹、1/4・3/8・1/2ガード付フットボールラバージグ |
フック・シンカー |
オフセットフック3/0、4/0、5/0各×30本、ガード付きワッキ−フック×10本、タングステンテキサス用5・7・11・14g、ダウンショット用14g、ネイルシンカー、スプリット用カミツブシ |
ハードルアー(1軍) |
CB-350、マッドペッパーマグナム、TDバイブ、TDミノ−、POP-MAX、G・DOG-X、グリゼロ、ゲーリーバズ、VFLAT…など |
<さあ出発!篇>
さて、そんなこんなで出発当日。じつは私達の飛行機はノースウエストなのだが、ロッドケース(プラノ#45102・直径10cm位のヤツ)について、追加料金が発生する、という噂を耳にした。なんと片道2〜3万!
とられたら地獄!!というわけで、2人で一つのロッドケースで行くことにした。ベイトなら8本は入る。もしかしたら10本いける。ヒヤヒヤしたが難なく通過。シアトルを経由し、いざマサトランへ!!
<到着!!篇>
マサトラン空港に到着!
夕焼けが綺麗。(被写体は飯倉)
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シアトルからアラスカ航空で、無事マサトランへ到着。テロへの警戒体制が厳しく、ロックしていたスーツケースを開けられていたので、どうやらチェックされた様子。到着は夕方6時で、とても夕焼けが綺麗。気温はかなり涼しい。フーム、良い釣りになりそうだ。
空港に出迎えてくれたのは、ロッジマネージャー、スィギス氏の息子らしい。夫婦&子連れで出迎えだ。しかし、このスィギス親子、ちと商売人の匂いがするなぁ。ロッジまでの道のり、やれ酒買うか?、欲しいものはあるか?、等々、お節介過ぎるほど世話を焼きたがる。わかったわかった、チップだろ!!と言いたくなった。
ロッジまでは、かなりのスピードでカっ飛んで、キッチリ1時間30分かかる。道が悪いのにカッ飛ぶので、ちと恐怖。
ロッジに到着。おお、綺麗じゃないか!! まずマネージャーのスィギス氏から説明を受ける。
ミョーに明るいオヤジだ。英語を話すが、訛ってて聞き取りづらい。とくに数字が分かりづらい。チップや時間の説明が多かったので、数字を聞き間違えると大変。紙に書いてもらったほうが確実かも。
右からメキシカンカウボーイさん、
スイムベイトマスターさん、
スィギス、そしてオレ
右からオリザラさん、
スイムベイトマスターさん、
メキシカンカウボーイさん、
10パウンダーさん、飯倉、オレ
エルサルトは日の出がメチャキレイ!
でもメチャ寒い!!
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釣果を聞くと、まずまずらしい。先客の日本人の方たちは、ほぼ全員7〜9ポンドを上げているらしい。おお、期待できる。ただし、皆スイムベイトで釣ったという。えええ!!やはりスイムベイトなの?!
半信半疑のまま、タックル準備して、眠りに就く。なにせヘトヘトだからねー。さあ明日から頑張るぞ−!
<ドキドキの初日篇>
5時15分にノックで起こされる。ドリンクを持ってきたのはサービス係のシヌエ。オッサン顔だが、きっと若いんだろうなぁ。ええ!25才? ええ!子供3人??
ドイツもコイツもマリオみたいな顔してメキシコ人てヤツは…。(笑)
朝食時、先客の日本人の方たちと初めてお会いした。
水郷代表のスイムベイトマスターさん(仮)とメキシカンカウボーイさん(笑)、関西代表の10パウンダーさん(泣)とオリザラ大好きさん(渋)の四人だ。僕らは東京と埼玉だから、なかなか面白いメンバーになった。フムフム、皆さんなかなか釣れているようですね。オリザラさんだけビッグは無いようだけど、あとは皆7〜9ポンド程度を釣っているのか。で、やはりスイムベイト。ウーム、投げれるかなぁぁぁ。
6時に出発。車で5分。ガイドを紹介される。セサというニックネームのメキシコ人のオッサンだ。まてまて、オッサン顔してまた年下だぞきっと。後で聞こう。どうやら英語は99%通じない。サンキューくらいなモンだ。ま、ボディランゲージで何とかなるでしょ。
出発してかっ飛ばす。50馬力のFRP船。かなり速いね。波があろうが風があろうがライジャケも着ずにかっ飛ばす。寒ィィィィィィ!!
日本の11月の朝くらいの気温だ。多分8〜10度くらいではなかろうか。砂漠だから寒暖が激しいとは思ったが、ここまでとは…。マジもののジャンバーが要るね。
で、朝イチに連れていかれたのはやはりシャロー。ゆるーくワンドになっている。セサが「ポッパー」との指示。POP-MAX(VR)を投げてみる。1投目。出ない。2投目。出た!
でも乗らない。小さいのか?? そうこうしているうちに30分も経過。ありゃゃ、釣れないぞ??
そうこうしているとガイドが移動を開始した。
今度はシャローが続く大きなワンド。ガイドがTDバイブ(黒金)を指差す。1投目。おっ、いきなりヒット!!
ややっ、結構引くぞ!! 40位あるか?と思いきや、上がってきたのは30cm前後のバス。引くなぁ。+10cmくらい引く感じ。まず食った瞬間ビュッと横に引き、ボート際で下に突っ込む。スモールに似た引き方だが、スモールよりもっと重量感がある。こりゃ楽しいね。
エルサルト初バス!! 33cmでした
右からコックのアレックス、オレ、
サービス係のシヌエ
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やっとエルサルト初バスだ!! 記念すべき初バス。写真を撮った後、チュ−してリリース。うーん、釣れるときはこんな感じなんだな。
どうやら魚がいる場所といない場所がかなりハッキリしているみたいだ。しばらくハードルアーで探る。30cm前後がチョロチョロ釣れる。1時間で5匹くらいか?
しかし思ってたより釣れないし、サイズも小さい。うーん、いまいち分からないなァ。午前中は私が15匹、相棒の飯倉が20匹位。どれも25〜35cm位だ。たまーに40cm位が混じる程度。一応のヒットルアーは相棒のスピンムーブシャッド(小せぇぇ!)。どうした、エルサルト!!
で、ロッジに戻って昼食。トマトソースがベースのメキシコ料理はかなり口に合う。ここまで違和感を感じない海外の食事は、他に無いだろう。料理は体格の良いアレックスが作ってくれる。オレは勝手にジャンボマックス、またはルチャ・リブラーと命名した。オッサン顔のメキシコ人が多い中、若く見える。図体がデカイのに、ミョーにシャイな男だ。あのデカイ図体で料理をする姿が愛らしく、カワイイヤツだと思ったら、どうやら28才らしい。ええ、あのシヌエよりオッサンなの??
うーんわからんメキシコ人。
こんなパパロタロッジのスタッフとジャレ合って遊ぶのもとても楽しい時間だ。パパロタのスタッフは英語がほとんど通じない分、逆にボディランゲージでの会話が楽しい。商売人スィギスはちょっと???だが…。
1時30分から午後の釣り。朝あんなに寒かったのに、日中は熱い!
寒暖の差が激しい分、1日のパターンが日本よりハッキリしている。朝夕のマズメに集中して釣れる傾向が強い。5インチパワーホグ(GrPn)や6インチセンコー(スモーク&ブラックP)で、同じようなサイズがポロポロ釣れるが、みぃぃぃんな25〜40cm。なんだこりゃ…。しかしそうは言っても、夕マズメの5時〜5時30分の30分間は夢のような時間だ。ミノーやセンコー、トップで1投1匹という釣りが堪能できる。ガイド任せの1日目は、ワンド&シャロー中心で私が26匹、相棒が35匹位。最大が41cmという結果。うーん、ガイドなのか、リグなのか、はたまた腕なのか…。
※1日目のヒットルアー スピンムーブシャッド(だから小さいって…。笑)
ガイドのセサと飯倉 セサはイイヤツだが セッカチでガンコだ! この顔で30才(笑)、子供3人
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<楽しいが苦悩の2日目>
今日はビッグを釣るぞ!!と意気込んで出かける。ガイドは同じセサ。どうやら通してこのマリオ顔のオッサンのようだ。
良いヤツなのだが、せっかちで、ちょっと釣れないとすぐポイントを変えたがる。事前に聞いていたように、1ヶ所で粘るのではなく、いる場所を探っていくスタイルが多いようだ。
1日目と同じワンドからスタートする。相変らずトップはあまり釣れない。昨日、相棒がスピンムーブシャッドで数釣っていたので、TDミノー(ショートビル・SP・ワカサギカラー)を投げる。おおっ、1投でヒット。35cm。相変らず良く引くがいかんせん小さい。オレはこれを釣りに来たんじゃねェェェェ!!と思うが、やはり釣れれば楽しい。
ワンド中心に、TDミノーをかなり強いトゥイッチングで引きまくると、爆釣モードに入った。バレたり、追ってくるバスの数は、まさに1投1匹。キャッチするペースだと2投に1匹だ。バレた後、そのルアーに違うバスが食ってくることも、1度や2度ではない。どうやら強いフラッシングとイレギュラーなダートアクションにメチャメチャ反応するようだ。気が狂ったようにルアーを引っ手繰っていく。うーん、かなり楽しい…。40cmなら、日本の50cmの引き味だ。20〜42cmを35匹釣ったところで午前終了。ミノーさえ投げ続ければ、50匹くらいは釣れるだろう。TDミノーのスプリットリングは、楕円に延びていた。
昼食時に他グループの方に聞くと、メキシカンカウボーイさんが7ポンドを上げたらしい。またしてもスイムベイトだ。20〜30フィートのディープを、ひたすらスローに引いているらしい。アタリは1日に一度有るか無いか…。シャローならベイビーバスが1投1匹、ディープならビッグワンが2日に1匹…。ツラい。ツラすぎる選択…。これがエルサルトなのか…。
もう小バスはいらん!! 午後は、セサにディープを指示する。よし、そろそろビッグワンを釣らねば…。覚悟を決めてディープをスイムベイトで探りつづける。釣れん!
全く釣れん!!
活性が下がったのかと思い、後ろのシャローにミノーを投げる。すると、1投で35cmサイズが釣れる。なんだこれは…。日本で体験したことの無い状況。シャローの釣りでは、デカワームだろうがハードルアーだろうが、45cm以上が絶対に混じらないのだ。100匹も釣れば、1匹くらいビッグが混じっても良さそうなのだが、絶対に混じらない。要するに、小バスの活性があまりにも高いため、ビッグより先に食ってしまうと思われる。
6m〜10mのディープを20ポンドで釣るということ自体、スピニングスペシャリスト(泣)のオレにはツラすぎる。また、日本のリザーバーでは、岩盤や立ち木、朝夕のシャローにもビッグワンがいる。だがエルサルト(この時期だけかもしれないが)では、岩盤・立ち木にビッグが全くと言っていいほどいない。底にほとんど何も無いようなディープを回遊しているらしいのだ。(実際は何も無い訳では無く、リバーチャンネルや、くぼみが有るらしい)
42cm。この日の最大…。
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この日は結局、オレが45匹、相棒が30匹…。最大が42cm・3ポンド…。
「ビッグワンを諦め数釣りの楽しさ」を取るか、「ボウズを覚悟でビッグワンの夢」を取るか、この究極の選択しかない…。これが2日目の結論だった…。
※2日目のヒットルアー TDミノー(だから数釣り専門だって…。泣)
<運命の3日目>
ガイドのセサに、1日ディープでスイムベイトを引きまくることを伝える。もうビッグしか狙わないと誓う。パパロタに一緒に泊まっている他のグループの人たちがビッグを獲っているボートランプ前に朝から入る。セサは(朝一からここでやること無いのに…)という顔をしている。今日はワンドには行かん!!
ズルズル…とスイムベイトを引くこと1時間…。2時間…。朝マズメなのにアタリすら無い!!
つ、つまらん…。するとセサが移動すると言う。分かった、もー任せるよ!
セサが過去ビッグを獲ったディープを次々と周る。そして辿り着いたのが湖の一番奥の奥。ワンドというより、川が行き止まりになっているような谷状のワンドだ。水通しも良いし、良い感じに風も当たっている。よしここで粘るか!
3投、4投…。相棒の飯倉にヒット! あがってくる前からセサが「グランデ!」と叫んでいる!
しかし顔を出したのは40cmサイズだ。なぜセサが叫んだかと言うと、ディープでスイムベイトという釣りは、食えばビッグというのがエルサルトらしいのだ。
ついに飯倉がグランデをゲット! 57.5cm、7.2ポンド。 うーん、いいなあ…。
こぶしがすっぽり入ります。
飯倉の顔と変わらない大きさ!!
このスイムベイトがイイらしい。
STORM スイムベイト4インチ
シャイナーカラー。
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2、3投でまた相棒にヒット。35cmだ。どうなってんの!!
デカくないぞぉぉ!! そんなことを考え悩みながら、スイムベイトをズルズル…。なんかつまん無いなァ…。するとまたしても相棒にヒット! おおっ!!
タクティクスが満月になっている!! 「ちょっとデケえ!!」と叫ぶ相棒!!
セサもすかさずネットを掴む! その瞬間、浮いてきたバスがユラッと見えた!!
デ、デケエ!! 見たこと無いぞ、こんなの…。エラと顔がとにかくデカイ。バスというよりキングサーモンだ。自分では無く、相棒のファイトながら、かなりコーフンしてしまう。「やったぁぁ!」との声とともにあがってきたのは、7.2ポンド、57.5cm!!やっと「グランデ」サイズをゲットだ!
このサイズは、日本なら一生に一匹だろう。いや一生に一匹もツライかも。とりあえず、自分で釣ったのではないものの、顔が見られてヨカッタ…。地球の裏側まで来て、40cmじゃ帰れませんよ…。ヨカッタヨカッタ…、と思っていたのは5分間だけ。「おおお、オレも釣りてぇぇぇぇ!!」。心が、より一層燃え上がる!!
投げて引く…延々とスイムベイトを引きまくるがアタリも無い…。その間に相棒は30〜40サイズを2〜3本揚げる。ナンだ、ナンなんだ…。そう、釣りというものは恐ろしい。焦れば焦るほど、釣れなくなるのだ。スローに引いて底をとらなければならないのに、焦って速く引いてしまう。あああ、もうだめだ…。釣りはあと半日しかないのだ…。
そしてタイムアップ。帰りがけにワンドでコバッチ(といっても40cm位だが)を5本程度釣ったが、オレの心は満たされないよ…。
この日は、オレが5匹、相棒が10匹、最大魚は言わずもがな、相棒の7.2ポンド・57.5cm。
※この日のヒットルアー STORMスイムベイト 4インチ(シャイナーカラー)
<そして最後の4日目>
今日はついに最終日。3.5日なんてアッと言う間だ。1日目は慣れるだけ。2日目は多少釣れてくるが、デカパターンは分からない。3日目はやっとパターンらしきものを分かりかけてくる。3日間なんて、そんな感じで過ぎてしまった。これから海外へ釣りに行く方は、できるだけ長く休みを取り、少なくても5〜6日はフィッシング・デイに充てることをオススメする。
さて、今日の気分はというと、一晩寝たら割りとスッキリ。釣れても釣れなくても、最後の日を楽しもう!と思っていた。
まず昨日57.5を釣ったポイントへ。釣れない。そこからディープを転々とするが、全然釣れない。相棒もアタリすら無い。活性が低いのかなぁ…。そう思って岸際にミノーをピュっと…おお、やはり1投で釣れる。グランデを釣るのは、日本でもメキシコでも難しいんだなあ…。
ガイドのセサとも、釣りのスタイル合わなくて、一時険悪になった時もあったが、僕らに精一杯大きいのを釣らせようと頑張ってくれた。いままで疑問に思っていたことをセサに聞く。「セサは何歳?」セサは英語を話せないので、片手にロッド、片手にスペイン語の本を持って聞いてみる。手で応えるセサ。3、10…。えええ、30才!
やはり、オレらより年下だったか…。みんなオッサン顔だなあ、メキシコ人。子供も3人だってよ!!
子供の話しをするセサは、すっかりお父さんの顔。ゆっくり会話もしなかった3日。今になってもっと話したくなってしまった。
スイムベイトを引きながら本を持つのが無理なので、センコー6インチをダウンショットにして放り込んでおく。もうグランデは諦めよう。釣りだけでなく、旅行として楽しみたい…。そう思ってスペイン語でカタコト会話。そんな釣りでも40サイズがポコポコ釣れる。やっぱスゴイね、エルサルト。そしていよいよタイムアップ。ついにグランデは釣れず、オレのエルサルトは終了した…。
※この日のヒットルアー ゲーリー 6インチセンコー ダウンショット
<<所感>>
相棒がやっとのことで、7.2ポンド。オレはついに42cmしか釣れず。こんなヘッポコバサーの私達ですが、気付いたことをまとめました。
■タックル
○ロッドケース
追加料金は、かからないと思ってよいです。
○ビッグを獲るルアー
ビッグを獲るなら、スイムベイトだけと断言して良いほど偏っていました。驚くべきことに、他のルアーでは「まっっっったく!!!」デカイのは釣れませんでした!!これは他の日本人グループの人も同じでした。スイムベイトといっても、日本で流行っているデカベイトではなく、頭にシンカーが入っているもの。4インチという比較的小さくて、ディープの底をビッチリ取れるものに限定されます。ただ、2月からのスポーニング時期や減水期は、シャローや他のルアーでもいけると思われます。
○ハードルアー
数を釣るならミノーが圧倒的でした。はっきり言って1投1匹が味わえます。ナチュラル系でフラッシングとイレギュラーアクションの強いもの。バイブも数釣りには有効。スピナベが全く釣れませんでした。トップも増水期は意外と釣れません。
○ソフトルアー
はっきり言って大きさは関係無いです。ワームがデカくても小さくでも、釣れてくるサイズは全く変わりません。ガイドは4インチくらいのカーリーテールを多用していました。私達はデカいワームばかり(6〜16インチ)持って行ってしまったので、リグが限られてしまい、対応できないポイントがありました。4インチセンコーなんか投げたら、多分爆釣!です。ガード付のワッキーやダウンショットも、笑われながら投げてましたが、かなり有効でしたよ。
○ロッド
パワーがあったほうが楽なのは確かですが、パワーよりも、軽さと感度が大事だ、と感じました。特に今回は、ディープでスローな釣りをしなければいけませんでしたので。魚の引きに関しては、日本のバスに比べて+10〜20cmくらいの感覚があります。ただしロッドを折ってしまうのは、ほぼ無いでしょう。あるとすれば、抜き上げ時や根ガカリを強引にはずそうとして、というケースが多いと思われます。スピニングロッドは、かなり堅い部類のTAV-59SMHJでも、30cmクラスで苦労します。ただ、メチャメチャ楽しめますので、結構お勧めですよ。
■ガイド&パパロタロッジ
私達についたセサというガイドは、メキシコ人で英語は全くダメでしたが、釣りに関して、さほど不自由は感じません。しかし言葉の関係で細かい指示は出し辛いのは確かです。
他の日本人の方たちはフットエレキがあったらしく、大きなポイントはガイドに任せ、あとは自分達で操船していました。ガイドの質ももちろんですが、フットで自分で操船できるのは、かなり釣果があがると思います。絶対フットエレキ付きをリクエストした方がいいですよ。
ロッジの食事は海外の食事としては、かなり良いです。変な味がしません。部屋は清潔で快適でした。難点はロッジの周りに全く何も無いので、湖とロッジだけの生活です。海外旅行気分はほとんど味わえません。食べる→寝る→釣りの繰り返しです。アングラーズイン等の高級ロッジでは、庭でバーベキューパーティーをやっていたり、ショップがあったり、ビッグを釣った人をお祝いしたり、やはり楽しいイベントが色々存在するようです。釣りだけでなく、海外旅行として楽しむなら、高級ロッジがオススメかもしれません。
パパロタよ、I’ll be back!!
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■レイク・エルサルト
ビッグを釣るのは日本でもメキシコでも難しい! テキトーに投げてたらデカイの釣れるかなー、と思っていたら大間違い!!
やはりそれなりのリグやポイントの絞り込みが必要でした。朝夕と昼の差・ディープとシャローの差・シーズンの差・ルアーによる差、ポイントによる差、どれを取っても日本より差が大きい。差が大きい分、間違えた選択をすると全くダメ。日本のほうが釣りがファジーでも許されると思います。ポイントなんて、1投1匹釣れるところと100投投げても釣れないところが、はっきり分かれてますよ。
私は残念ながら「グランデ」は釣れませんでした!!
しかし色々勉強になったことが多い釣行でした。お世話になったこのサイトの方々、現地で色々アドバイスしてくださった日本人パパロタ軍団の皆さん、そして同行してくれた飯倉さん、本当に感謝・感謝です。ありがとうございました。ちゃんと釣行記掲載してくださいね!!(爆)
[管理者より補足]
年末年始の航空券は非常に高く、また早期に空席が埋まってしまいます。年末年始に安く釣行したい場合は、遅くとも10月一杯までには手配を終えるくらいのつもりでいたほうがいいと思います。
この時期レイクは朝(もしくは夜)と昼の気温の格差が大きくなり、朝は寒いくらいになりますので気をつけて下さい。
メキシコといえども自然が相手ですから時と場合によっては喰いがシブることや釣れないこともあり得ます。大物の場合はそれがより顕著になります。レイクの状態は常に変化するものであり、前日と状態がガラリと変わることもあります。たとえそれまでの釣果が思わしくなくても諦めずにキャストしつづけることが大物をゲットすることにつながります。
また数釣りと大物釣りとは釣り方が一般的に異なります。1日の中で数釣りの時間帯と大物釣りの時間帯を分け、その時間に合った釣りに専念するといいと思います。
ロッジのボートでフットコンを装備しているものは限られているため、必ずしもフットコン付になるとは限りませんのでご注意下さい。
メキシコのロッジはどこのロッジでもガイドはほぼ全てメキシコ人です。日常会話まで英語で出来るガイドはほとんどいません。でも基本的にみんなフレンドリーですから、この方のように積極的にコミュニケーションをとるよう試みて下さい。きっとより楽しく釣りが出来るでしょう。
今回、昨年末のほぼ同じ日程でエルサルトの同じロッジに行かれたグループの釣行記を全部で4つ掲載することが出来ました。わざわざ時間を割いて詳しくレポートしていただいたそれぞれのグループに改めて感謝致します。
こういう機会は大変貴重ですので、読者の皆さんにも非常に参考になると思います。ぜひ再度4つの釣行記を読み返してみて下さい。たとえ同じ時期、同じレイク、同じロッジで釣りをしても、みんなが同じような釣果になるわけではないことがおわかりになると思います。人それぞれで釣り方が違いますし、大物が「釣れる」「釣れない」は「紙一重」の部分もあります。当然「運」もあります。
メキシコは確かに「日本より遥かに高い確率」で大物を期待出来ます。でも、「誰もが釣れるというほど甘くはない。」ということだと思います。メキシコ釣行を計画中の方は日本人にありがちな過剰な期待は持たず、気を引き締めて「デカバス」との闘いにのぞんで下さい。(→海外のほうが大物が釣れるの?)
■年末4部作
・「パパロタ軍団 ”切り込み部隊”
レイクエルサルトへ出陣」
・「レイク・エルサルト釣りレポート」
・「パパロタ軍団、エルサルトに出陣」
・「嗚呼!! 楽しくも悲しいレイク・エルサルト」
メキシコではこんなのが相手。日本では出来ない釣りにチャレンジ! ※メキシコがイチ押しの理由→こちら
このロッジも手配サポート可能です。もっと情報が欲しい方や予約したい方はこちらへご連絡下さい。
今回の釣行記もぜひ参考に。
「役立つサイト」目指してます! →今日のバスサイトランキング
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