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「日本人はマナーも知らない。何を考えてるかわからない。もうこりごりだ」
そう思われないようにみんなで注意しましょう。
あなたの後にもたくさんの日本人がそこに釣りに行くのです。
あなた自身も再びそこでロッドを振るかもしれないのですから。

基本はマナーと意志表示、そして郷に入っては郷に従え

■絶対にゴミを捨てない
あたりまえのことですが、タバコ、紙屑、空缶、ペットボトルは言うに及ばず、ラインやワームの切れ端も駄目です。ゴミはどんな小さなものであろうと小袋にまとめ、ガイドに処分をお願いするか、持ち帰ってホテルのくずかごへ捨てて下さい。

■できるだけ挨拶を
他のアングラーに会ったら笑顔で挨拶をして下さい。きっと相手もニコリと笑って答えてくれるはずです。「Hi」や「Hello」だけでも構いません。
これをきっかけに何か話を始めることが出来ますし、ひょっとするといいエリアやルアーの情報を教えてくれるかもしれません。
あなたの後に行く人達のため、そして再びあなたが訪れた時のために「日本人ときたら挨拶もしやしねえ!」なんて印象を与えないようにして下さい。

■言いたい事ははっきり言う
「トイレに行きたい」、「飲物がほしい」、「お薦めのルアーを教えて」、「場所を移動したい」等の希望ははっきりと言いましょう。何も言わなければガイドはあなたが「今の状態で満足しているのだな」と判断してしまいます(→よく使う英語)。

■釣りのスタイルが違う
ガイドは基本的に「広く探って釣れる魚だけを釣る」という考えのようで、ハードルアーならまだしも、たとえワームを使用していてもかなりのスピードでボートを流していきます。日頃陸っぱりが多い方や常吉でネチネチと食わす釣りをしている方は面食らうと思います。
当然ながら、現地のスタイルに合わせるのも、自分のペースを守るのもあなたの自由です。

■ボートポジションやスピードは自分に合わせてもらう
ガイドは職業柄正確なロングキャストが出来るせいか、ボートのポジションをスポットから少し離れたところに取る傾向があります。勿論、魚に対して余計なプレッシャーをかけないためには良いのでしょうが、私達自身がそこに投げられなくては本末転倒です。
またボートをトローリングモーター(エレキ)で流すスピードも先述のとおり結構速いことが多いと思います。ボートポジションやスピードについては必要ならば自分が釣りやすいようにリクエストして下さい(→よく使う英語)。
特に女性が同乗する場合は女性に合わせるほうがいいと思います。

■根がかりは極力回収。回収はガイドに任せて構わない
根がかりしても絶対にすぐに切らないこと。出来る限り回収の努力をしましょう。ガイドは水中にルアーやラインが残ることを非常に嫌います。フィールドを汚すことになるし、水中に異物が残ることでさらに根がかりしやすくなるからです。
日本人に多いらしいのですが、「ガイドや同行者に迷惑をかけたくない」と考えていきなりラインを切ったりすると逆に怪訝な顔をされます。「なぜ水中にゴミを残すのだ!」ということです。

根がかりした場合はガイドに知らせればすぐにボートを回してくれます。根がかりがすぐ外れそうになければ遠慮なくガイドにロッドを渡して回収を任せ、別のロッドで釣りを続けて構いません。それがガイドの仕事ですし、ガイドもそれを当然と思っています。(→よく使う英語

■基本的にガイドは釣りをしない
ガイドは「客に釣らせる」のが仕事です。お客にいい釣果をあげてもらうことでチップを稼いでいます。従って全てとは言いませんが基本的にガイド自身は釣りをしません。この傾向はアメリカよりメキシコのほうが強いと思います。
ガイドの釣りが見たい場合や魚を探してもらいたい場合はガイドにそう言って釣りをしてもらって下さい。釣り方を実際に見ることが出来ますし、そのほうが魚のいる場所に効率的にたどり着けると思います。ガイドの力量もわかります。

私達自身はガイドにも一緒に釣りをしてもらうようにしています。もちろんガイドのほうが遥かに釣りはうまいので大物がガイドのロッドにかかることもしばしばですが、それはご愛嬌です。ガイドだってチップが欲しいですから客の分まで根こそぎ釣ったりはしません。

■自分の考えだけで釣りをしない
釣りをしたことがなく勝手がわからない海外のレイクで釣りするわけですから、日本での釣り方や考え方を当てはめようとしても無理があります。「郷に入っては郷に従え」なので、少なくとも最初のうちはガイドの指示に従ってみましょう。

■ノット(結び目)のチェックも怠らない
ラインのキズをチェックだけでなく、ルアーやフックにラインを結んだらノットの強度チェックもしましょう。ちゃんと結んでいるつもりでも不完全なノットになって結節強度がガタ落ちしてしまっていることは実は頻繁にあることです。

■ドラグは適宜使う
スピニングタックルでドラグを使わない人はいないと思いますが、ベイトタックルでもラインの太さに合わせて適宜ドラグを使うようにしてください。「立ち木に巻かれないように(岩にラインをこすらないように)すばやく魚を浮かせるためにドラグを閉めてラインが出ないようにする」という考え方もあるかもしれませんが、全くラインが出ないようにするのはラインブレイクの可能性をかなり高めるのでトータルでは逆効果な気がします。

■メジャーと秤は持参し、自分で計測する
ガイドの中にはメジャーや秤を持って来ない人もいますし、ガイドのものが必ずしも正確とは限りません。せっかく海外釣行で大物を釣ったのに実際の体長や体重きちんと計測出来ないと気分的にスッキリしません。ご自分のものを持参して自分で計測するのが最も確実です。特に秤はご自分のものを前もってきちんと調整して持参し、ガイドに計測してもらうのではなく自分で計測して納得してください。
バネ秤の場合は上下の振幅があるのでその中間値が正しい重さだろうと判断しやすいですが、デジタル秤の場合はいきなり数字が出てくるので最低でも2回(できれば3回)計測してその平均値をとるようにしてください。

■トイレは早めに言う
早めに申し出ておけば何も問題ありませんが、女性は特に気を付けて下さい。(→女性のトイレは?

■十分水分をとり、暴飲暴食はしない
旅行全般に言えることですが、海外旅行中は慣れない環境のため思った以上に疲れています。この状態では内臓も弱っており、そこに冷たい飲み物やアイス、普段慣れていない外国の食べ物がドッと入ってくるとおなかを壊したりします。「変なものを食べた」というより「体が弱っていた」ためにそうなってしまったというのがほとんどですので、暴飲暴食はしないようにして下さい。特にメキシコは日中の気温も高く日差しも強いですので、釣りの間にも暴飲にならない程度で十分に水分を補給して下さい。

■睡眠は重要。特にシエスタは午後の釣りを左右する
当然夜明け前から起きて釣りをしてますし、1日中ずっと陽にあたっていたりすると実は結構体力を消耗しています。夜は早めに寝て下さい。
特にメキシコではアメリカなんかより釣り時間が長く、1日あたり10〜12時間釣りをします。少なくとも3日程度は釣りをするはずですので毎晩夜更かししていると最終日まで集中力を持続出来ません。早く寝るようにしましょう。
もう1つ重要なのが昼食後のシエスタ(休憩・昼寝)の時間です。午後の釣りでも集中力を持続させるためにはここでどれだけ休めるかが非常に重要になります。出来ればシエスタを少し長くとって1〜2時間昼寝をしてください。頭と体がシャキッとして夕マズメまで集中力を維持できます。

■あまりにも過剰な期待はしない
海外のほうが環境もよく、特にメキシコなんかは大物が釣れる可能性が日本より格段に高いのは山のような釣行記を見れば明らかでしょうが、日本人は釣りビデオや釣り番組のせいかあまりにも期待し過ぎのような気がします。
釣りビデオや釣り番組はいい場面だけを抜き出し、それらを編集してつなぎ合わせたものです。それを忘れてはいけません。海外だからといって釣りビデオと同じように誰でも簡単に大物が釣れるのだという過剰な期待は捨てて、冷静に釣りに取り組むべきだと思います。(→海外のほうが大物が釣れるの?
また、ガイドもバス釣り先進国のアメリカや日本とまだ裾野が狭いメキシコでは違いがあります。(→
アメリカやメキシコのガイドってどんな感じ

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