昆虫学Q&A (帝京科学大)
[お知らせ] 2025年12月4日昨日、11回目の授業でした。52名の参加でした。前回の「害虫防除史」の後半を説明し、残りの時間で「化学的防除」の概論部分を解説しました。殺虫剤は、ドラッグストアでも簡単に買える身近なものですが、よく理解して正しく使うのが理想です。今回と来週の毒性の話を総合して、生活に役立ててください。授業後の質問がありましたので下で解説します。
[お知らせ] 2025年11月27日
昨日、10回目の授業で、53名の参加でした。テーマは「昆虫の行動」でしたが、昆虫以外の話題もありました。昆虫の行動というテーマで詳しく話すと、それだけで15回分はあるでしょうから、概略のエッセンスだけになりましたが、走性については理解してもらえたかと思います。後半は、「害虫防除のたどった道」として、防除史(前半)を解説しました。ひとつ質問がありましたので下で解説します。
[お知らせ] 2025年11月20日
昨日、9回目の授業で、51名の参加でした。「生殖系」の話をしました。昆虫の多様性を感じるのはこの分野に限りませんが、ここでの話はよくもここまで、と思うほど多種多様です。多胚生殖、胎生、卵胎生など昆虫の多様な世界を見ることができたかと思います。質問がありましたので、下で解説します。
[お知らせ] 2025年11月14日
一昨日、8回目の授業で、55名の参加でした。感覚器の授業をしました。昆虫の感覚は身近でよく分かっているようで、意外に多様で特殊化したものであることを分かってもらえたと思います。後半に、「化学生態学入門」ということで、信号化学物質の話をしました。感覚器のところでも、フェロモン、カイロモンという専門用語が出てきますし、次回にお話しする「行動」のところでも、化学生態学とはつながっています。質問がありましたので、下で解説します。
[お知らせ] 2025年11月6日
昨日、7回目の授業でした。54名の参加でした。「昆虫の休眠」の授業をしました。冬眠とも違う、睡眠とも違う「休眠」とは何かが分かってもらえたでしょうか。ピンとこないヒトはもう一度スライド資料を見直してみてください。授業の後で、2名から質問がありました。2つとも含蓄のある質問でしたので次に解説します。
[お知らせ] 2025年10月30日
昨日、6回目の授業でした。51名の参加でした。授業内容は、前回の「食性と栄養」の続きと「変態とホルモン」の話をしました。変態のホルモンの制御については、物質名が多く、多少複雑なところもありましたが、理解してもらえたでしょうか。いい質問が出ましたので、下で解説します。
[お知らせ] 2025年10月23日
昨日、5回目の授業が終わりました。52名の参加でした。授業では神経系と食性の話をしました。神経は私たちの神経とも共通点が多いのでわかりやすかったのではないでしょうか。後半の「食性と栄養」のところは、昆虫になぜ好き嫌いがあるのか、という古典的な命題を扱っています。ヒトにも好き嫌いがあるので、昆虫にあっても当然、というのは入口では考えることですが、昆虫のある一種についての話です。授業中と終わった後で2つ質問があったので下で回答します。
[お知らせ] 2025年10月17日
一昨日、4回目の授業が終わりました。循環系の話をしました。やはり今回も早めに終わったので、「昆虫のフェロモン」に関するスライドの続きを説明し、ほぼ終わりました。今回は、授業の最後のに質問があり、その場で答えたのですが、十分ではなかったので、とりあえずの回答をして、またの機会に追加で回答することにします。
[お知らせ] 2025年10月8日
今日、3回目の授業が終わりました。前回より人数はさらに減って、52名の参加でした。急速に人数が減っていってどこで安定するのでしょうか。今日は、呼吸系の内容でした。早めに終わったので、「昆虫のフェロモン」に関するスライドを紹介しました。昆虫学の最後の方になる「昆虫の行動」あたりに関係する内容ですが予備知識として参考になると思います。授業の始まる前に口器に関する質問があったので、下に掲載します。
[お知らせ] 2025年10月2日
昨日、2回目の授業が終わりました。前回より人数は随分と減って、60名ほどの参加でした。スタートはいつものように「消化と排泄」です。一口に消化とは言っても、昆虫の食性は多様ですので、消化系も多様です。同じ種類でも、幼虫と成虫でガラッと餌が変化し、それに応じて消化管のつくりも大きく変わります。その辺のところを驚きを持って理解してもらえば目的は達成しています。後半のところで、液体食の昆虫の特殊な構造について話しましたが、質問がありましたので次に回答します。
[お知らせ] 2025年9月25日
夏期休暇も終わり、後期の授業が始まりました。75名の出席でした。昨年よりはるかに多い人数です。人数の多さに圧倒されながらもスタートです。教壇のプロジェクターシステムが新しくなっていました。カードキーをかざしてスタートです。操作方法はそれほど変わっていないのですが、マイクがいつもの場所に見当たらず、探していると、机の下の収納スペースにありました。マイクも新しいものになっていました。初回にあたって、授業内容の説明、参考文献、レポートの提出方法、注意事項などの説明をして「昆虫学」の最初の項目:昆虫の多様性、起源、体のつくり、昆虫の分類などの話をしました。質問がいくつかありましたので下で解説します。
-------------------------ここまでは2025年度前期の授業---------------------------
[お知らせ] 2025年7月10日
昨日、14回目の授業を終えました。32名の出席でした。「耕種的防除」と「生物的防除」に関する話をしました。授業はこれですべて終わりで、来週は期末試験となります。毎週配った資料も見ながら勉強してほしいですが、このQ&Aにもいい質問がありましたので、ここからも出題します。全体の流れと、個別の項目のポイントを抑えながら勉強してください。
[お知らせ]2025年7月3日
昨日、13回目の授業を終えました。33名の出席でした。「毒性・残留」と「物理的防除」に関する話でした。殺虫剤の話をすると毒性や残留農薬の話は自ずと付いてくる話題かと思います。レポート課題は、今日の後半のテーマである物理的防除です。私が授業で紹介した以上にこの分野はたくさんの事例があります。調べて見ると興味深いでしょう。レポート課題について質問を受けましたので、下のサイトで説明します。
[お知らせ]2025年6月27日
1昨日、12回目の授業を終えました。32名の出席でした。「化学的防除」に関する話でした。身のまわりの殺虫スプレーや忌避剤など身近な素材ではないでしょうか?殺虫スプレーは身近でありますが、その殺虫成分の名前は何だろうとか、昆虫が死に至る仕組みとかは考えたことはないですよね。その仕組みはかなり詳しく調べられていますのでここで是非調べてみましょう。
[お知らせ]2025年6月19日
昨日、11回目の授業を終えました。33名の出席でした。「昆虫の行動」に関する話と残りの時間で性フェロモンの続きを話しました。昆虫の行動のスライドを話しながら最後の方で、改訂版で無くて古いバージョンを使っていることに気がつきました。前日に、マイナー修正したところが反映してないことに早めに気がつけばよかったのですが、何とがっかりです。授業の後で、質問があったので下で回答します。
[お知らせ]2025年6月12日
昨日、10回目の授業を終えました。32名の出席でした。生殖系の話と残りの時間で性フェロモンの続きの部分を話しました。ちょうど、生殖系は性フェロモンとリンクしており、来週には行動のところを話すのでわかりやすい流れになっていると思います。その後は応用編に入り、害虫管理関連の話題を続けたいと思います。性フェロモンのスライドでは、利用に関する話をしました。発生予察、大量誘殺、交信撹乱と3種類の利用方法を話しましたが、このあたりの研究が盛んに行われたのは私の学生時代と同時期になります。授業後の質問タイムに出てきた質問を取り上げますので見てください。
[お知らせ]2025年6月5日
昨日、9回目の授業を終えました。感覚器の話を終わって時間が余ったので、5/22に始めた性フェロモンの話の続きをやることにした。ファーブルの「オオクジャクガの夕べ」のところから性フェロモンの研究法のところまでを説明したが、皆さんの反応はどうだろうか?質問がないのは、いいと捉えていいのか、面白くなかったのか、微妙なところだが、レポートに何か質問を書いてくる学生が最近増えてきたので、レポートを見てから、それをQ&Aに入れようと思う。
[お知らせ]2025年5月29日
昨日、8回目の授業を終えました。前期の半分を終えたことになります。試験に関する質問が出てくるようになりました。15回分の授業内容は結構な情報量ですので、どんな形式で試験が出されるのかが気になるところです。試験の形式次第で、勉強法も変わってきます。特に1年生は初めての大学での試験ですから、高校の定期試験と何が違うんだろうとか心配は尽きないでしょう。せっかくですから、Q&Aで取り上げたいと思います。
[お知らせ]2025年5月22日
昨日、7回目の授業を終えました。上野原駅を降りたときの駅前の暑さが厳しくなりました。7月はさらに暑くなるのですが、30℃を超えると「夏だ」という印象が強くなります。学生数は33名でした。授業は、「変態とホルモン」を話し終えて、時間が10分ほど余ったので、「昆虫と性フェロモン」のスライドショウを少しだけ入れました。ちょうど授業開始の前置きの雑談で、部屋に害虫が入ってくる話をしたとき、ファーブル昆虫記の「オオクジャクガの夕べ」の一節を思い出したので、ちょうど関連していてよかったですね。皆さんはファーブル昆虫記は読みましたか?私は、断片的にしか読んでないのですが、このオオクジャクガの性フェロモンに関する実験のところは読みました。大型の蛾が部屋で乱舞する実験をよくやったものだと拍手を送りたくなる程、探求者ファーブルの魅力が発揮されている部分だと思います。皆さんも、興味あればこの部分だけでも読んでみて下さい。
[お知らせ]2025年5月15日
昨日は6回目の授業でした。上野原へのルートも、暑くも無く、寒くも無い快適な小旅行でした。学生の出席は30名でした。授業は、前半が食性と栄養、後半が「蓼食う虫も好き好き」でした。後半のスライドショウは、今まで少しずつ改訂しながら、植食性昆虫の植物の好き嫌いがあるのを如何に説明するか、という目的でブラッシュアップしてきたもので、皆さん分かってもらえたでしょうか。少なくとも、今までの勉強結果から、「カイコはなぜクワを食べるか?」という質問には答えられるところまでは達していることを期待します。単食性、寡食性、広食性の昆虫が存在するのはなぜか、というレポート課題も、AIに頼らなくても答えてほしいものです。授業後にいい質問が一つあったので下に掲載します。
[お知らせ]2025年5月8日
昨日、5回目の授業が終わりました。学生の出席は31名でした。授業内容は、前半が神経系、後半が食性でした。 興奮の伝達のところは神経の仕組みの基本になるところです。シナプスには神経伝達物質が存在し、それが伝達のカギを握っているのは説明したとおりですが、神経伝達物質といっても様々な物質が存在します。今までにどんな物質が発見されたのかをレポートのテーマにしましたので、その複雑な仕組みを調べて見てください。食性のところで、「カイコはなぜクワしか食べないのか?」という質問に答えられるように説明しましたが、理解できたでしょうか。カイコに限らず、昆虫全般に食べる食べないという食性には、種によって個性があります。来週には残りのスライドを説明しますので、疑問に答えられるように考えながら聞いてください。授業が終わって、よい質問が2つ出ましたので下に掲載します。
[お知らせ]2025年5月1日
昨日は4回目の授業で、学生数は30名でした。連休中の中日なのでもっと少ないかと思いましたが、それほど減るわけでも無かったですね。今回は循環系の話で、昆虫の血液とは?というテーマでしたが、皆さんよく分かったでしょうか。昆虫にも採血というのがあって、実験で用いるチョウ目幼虫の副脚を傷つけて、きれいな体液が液滴となって出てくるのをガラスキャピラリーで吸い取るのは常套手段です。あまり大きく傷つけると脂肪体まで飛び出してくるので、小さい傷を付けるのがコツです。私の研究の中では、蛹の体液成分からアミノ酸濃度を調べる実験があり、蛹を冷凍し硬いうちに切断し、それを遠沈管に入れて遠心分離すると上澄み液がきれいな体液として採れます。これを、タンパクを取り除き分析していました。私の博士論文の実験で、寄生蜂が産卵する際の刺激物質としてアミノ酸を利用していることがわかり、その流れでアミノ酸分析をしていました。この話は授業中にはしませんでしたので、ここに書いておきます。授業が終わって、前回の排泄に関する質問があったので下に回答しておきます。
[お知らせ]2025年4月25日
一昨日は3回目の授業でした。学生数は31名でした。前回の消化系に続いて排泄系と呼吸系のところを話しました。呼吸の仕方は、特に水棲昆虫の種類によって色々と違った仕組みがあって興味深いですね。呼吸のところで質問があったので掲載しておきます。
[お知らせ]2025年4月17日
昨日は2回目の昆虫学の授業でした。学生数は36名でした。前回の続きで「昆虫分類学」の部分と、消化系のところを話しました。このあたりは古典的ではありますが、昆虫の基本的な生理機能ですので興味深いです。糞や排泄の話は出来るだけ卑近で楽しい話題を例に挙げながら話しているつもりですが、反応はどうでしょうか?反応が良ければ質問が出たりするのですが、質問は無かったですね。皆さん積極的な質問を出してください。Q&Aコーナーを盛り上げるためにも是非メールでもいいので出してください。また、例年、最前列に座る人が1ー2名いるのですが、今学期はいないようです。
[お知らせ]2025年4月10日
昨日、上野原にて新年度最初の昆虫学の授業でした。学生数はどのくらいになるか分かりませんでしたが、印刷した資料の残り具合を見ると42名の参加でした。前置きが長かったのか、予定のスライドが全部終わらず、次回に持ち越しとなりました。 授業が終わって、数人が質問に来て、リストにあった教科書の中でどれがお勧めかというもので、ちょっと面食らいましたが、リストの一番上か二番目のものが新しくていいのではないかと答えました。今日になって今一度その二つを見直してみると、昆虫生理学の部分が短いような気がします。皆さんが、勉強していてもし物足りなく感じたら、昨日紹介した英語の教科書の一つを購入して、補ってみてはどうでしょう。昆虫生理学をより深く学べるでしょう。
----------------------ここまでは2024年度後期の授業------------------------
[お知らせ]2025年1月9日
昨日、新しい年の最初であり後期最後の授業が終わりました。昨日の話題は、生物的防除の関連ではありますが、ヤドリバエ科のハエの生物学とキョウソにまつわる話をしました。ハエと言っても寄生バエですので、別の昆虫の体をのっとり、生きているのですから捕食寄生そのものと言ってもいいでしょう。寄主の利用の仕方にしても寄生蜂のように上品ではありません。貪欲に食べて出てくるという印象です。その中でも、カイコノウジバエは別の名をキョウソと呼んで、養蚕業の盛んな明治から昭和にかけて、関係者から恐れられていました。もう30年も前になりますが、このキョウソを研究するチャンスに恵まれ、その飼育法を確立するために試行錯誤しましたが、飼育法の確立はうまく行かず、寄生の現象を写真に撮るだけに終わりました。今回の授業で学生諸君に見せた写真は、多分論文にもあまり出てこない珍しい写真ばかりと思いますので、印象に残るといいのですが。最後の時間でしたが、質問が出ましたので回答します。
[お知らせ]2024年12月27日
早いもので、今年もあと4日で終わりとなりました。一昨日今年最後の授業を終わりました。遺伝的防除と昆虫機能利用でした。来年1月8日に後期最後の授業が終われば、あとは試験となります。授業中に試験の説明を少しして、質問はないですか?と言っても誰も質問しなかったのですが、授業の後で、非常にいい質問をしに来た人がありましたのでこれを取り上げます。
[お知らせ]2024年12月18日
今日、13回目の授業を行いました。今日の授業内容は、耕種的防除と生物的防除の二項目でした。生物的防除を1時間ほどで説明するのは無理がありますが、何とかスライドで駆け足で進めました。次回に遺伝的防除と昆虫機能を話せばほぼ全ての項目を話し終えたことになります。わかりにくいところがあれば質問をと言いたいのですが、質問できるのはかなり理解したとき可能であることを考えると、それも難しいかも知れません。授業の後で、この時期らしい質問がありましたのでこれを取り上げます。
[お知らせ]2024年12月12日
昨日、12回目の授業を行いました。本格的な冬になったようで、北千住駅から大学までの道を歩いて行くと、本館に入ったときの暖かさがありがたく感じました。授業は、農薬の毒性、残留、物理的防除についての話をしました。「毒と薬」という解説書はいくつかあるようですが、どれか読んで見てください、と言いましたが、なぜかというと、私が読んでいるのが「毒の科学」という本で、毒の歴史を紐解くと興味深い話がいくつも出てきます。毒についての正しい知識を身につけるのは、日常生活でも役に立つと思います。是非お勧めします。質問はありませんでしたが、レポートの中にある質問を取り上げることにします。
[お知らせ]2024年12月5日
昨日、11回目の授業を行いました。先週は質問もなく、サイトの更新はしませんでした。今年度後期の昆虫生理学の授業では結構コンスタントに質問があったように思いますが、応用編になると質問は減ってくるようです。昨日は、化学的防除の話をしました。早めに終わりましたので、残りの時間で「害虫防除の歴史」のスライドを見てもらいました。レポートに書かれた質問がありましたので掲載したいと思います。
[お知らせ]2024年11月21日
昨日、9回目の授業を行いました。この日は本格的な冬を思わせる寒い一日でした。セーター、ジャケット、コート、マフラーとフル装備で出かけましたが、外を歩くときはこれがちょうどでした。大学に着いて、さて資料をコピーしようと思ったら、資料を準備していないのに気がつきました。いつもやってから来るのですが、うっかりでした。教務の方にお願いして、pdfを印刷してもらいコピーすることが出来ました。授業は「昆虫の生殖系」でしたが、最初に「休眠」の課題の講評をしました。皆さんのレポートが思った以上にしっかり書けていたので、それのお知らせをしたかったので一言コメントを加えておきました。後半では、前回の「昆虫の性フェロモン」のスライドの続きを解説しました。今回は質問はありませんでした。
[お知らせ]2024年11月15日
1昨日、8回目の授業を行いました。「昆虫の感覚器」の授業を行いました。早く終わることが分かっていたので、残りの時間で昆虫の性フェロモンの話をしました。性フェロモンの存在は話では聞いていても、実際の行動や物質の扱いなどは皆さん知らないのではないでしょうか。あの有名なファーブルは、雌のヤママユガを捕まえたのをいいことにそれを部屋に置いていくつかの誘引実験をします。「ファーブル昆虫記」の一節で「オオクジャクガの夕べ」という実験記録です。フェロモンの論文は多いですが、文字として記録されている最初の記述と言いますから、ファーブルの先駆性には驚かされます。その話から入って、フェロモンとは何かの話につながるのですが、授業後にいい質問がありましたので、次に紹介します。
[お知らせ]2024年11月7日
昨日、7回目の授業を行いました。寒さを感じる一日でした。冬用のジャケットを着て出かけました。今回は珍しく非常勤講師用の控え室が混んでおり、座る場所がいつもと違うので面食らいました。授業は「昆虫の休眠」のところで、いつも通り始まりましたが、前半をゆっくり説明したためか、最後の方は駆け足になりました。今回のために数枚のスライドを新たに準備して追加したのですが、それがマイナスに働いたようです。何とか終わった頃、終了のチャイムが鳴りましたから、ぎりぎりと言うところです。理想的には5分間に終わって、質問を聞いたり雑談したりとしたいところです。質問が二つほどありましたので、次で回答します。
[お知らせ]2024年10月31日
昨日、6回目の授業を行いました。この季節にしては暖かいという予報だったので、長袖シャツに夏用ジャケットで出かけましたが、ジャケットは要らないくらいでした。天気はよくて湿度も高くなく、気持ちのよい日でした。授業は、「昆虫の変態とホルモン」で、昆虫生理学の中では興味深い分野の一つで重要なところです。質問は無かったですが、随時受け付けますので、メールで送って下さい。毎週のレポートの最後に書いてあっても取り上げますので遠慮無く書いて下さい。今回、1件ですが、レポートに書かれてあった質問に答えますので、下を見てください。
[お知らせ]2024年10月24日
昨日、5回目の授業を行いました。長袖シャツに秋ジャケットで出かけましたが、雨模様で湿度が高かったためか、蒸し暑い天気でした。授業は「昆虫の食性と栄養」のところで、昆虫の進化を考える上で重要かつ楽しいところです。なぜ昆虫が、食べ物の好き嫌いがあるのか、古くてまだまだ新鮮な課題です。質問がありましたので、下で解説します。
[お知らせ]2024年10月17日
昨日、4回目の授業を行いました。そろそろ秋らしくなり、ジャケットでも着て出ようと思いましたが、天気予報は半袖でちょうどいいというので半袖シャツで出かけました。周りは長袖や上着を着た人が多かったですが、北千住駅から帝科大まで歩くと汗ばむほどでした。残暑といってもいいくらいの陽気でした。授業は、循環系の後半と神経系のところで、ちょうど終わりましたが、前回のレポート課題が配信されなかったようで、設定をすっかり忘れていたようです。毎週同じことをやっているつもりでしたが、抜け落ちていました。皆さん、紙媒体で出してくれましたので、これで十分いいのですが、ネット上で採点や集計になれてしまうと、これはこれで簡単で確実です。ということで、今週からはちゃんとやりたいと思います。質問がありましたので、次のコーナーで解説します。
[お知らせ]2024年10月10日
昨日、3回目の授業を行いました。やっと涼しくなり、上着を着ていましたが、雨が降っていて寒さを感じるほどでした。北千住駅からは、バスに乗ろうかとも思いましたが、大した雨ではなかったので歩くことにしました。昼ご飯を食べて、授業が始まって気がついたのですが、中央の列の席がすっぽりといなくて左右に分かれていました。これは、想像ですが、あるグループが1ー2回を出席して、やはり面白くないので履修を止めて出てこなくなったのかと思います。出席人数も50名弱となり10名近く減っていました。授業内容は、「呼吸系と循環系1」でした。資料の図が細かいのがたくさんあって、最後に学生の一人から図のどこを指しているか分からない、との指摘がありました。図をスライドに映して説明してほしいと言われたのですが、全部の図をスライドに貼り込むのはちょっと大変なので、図の位置をもう少し丁寧に説明することにしたいと思います。一つ、いい質問が来ましたので、次のコーナーで解説します。
[お知らせ]2024年10月3日
昨日10月2日、2回目の授業を行いました。10月とは言え日中外は30℃を越えた暑さで、北千住駅から大学まで歩くとしばらく汗が止まらず苦労しました。授業は「消化系、排泄系」のところで、雑談もしながら時間内にちょうど終わりました。質問はなかったですが、私が説明しているときに疑問に思ったところを下のコーナーで解説します。
[お知らせ]2024年9月26日
昨日9/25日、後期最初の授業を千住キャンパスにて行いました。予想以上に学生が来ていて、準備した資料が足りなくなり、急きょ増し刷りをしに1F事務室まで降りていき急いでコピーしました。早く気がついたので時間のロスは5分以内に抑えることが出来て一安心。授業の進め方や注意事項などを話して「昆虫学とは?」というイントロに入りました。時間内に全部話し終えて、次週までの課題を話して、レポートはWebClassにて提出、と言った後で学生から、履修登録が終わっていないのでまだレポート機能が使えないとのこと。急きょ、紙に書いて提出、とアナウンスして8割方の学生には伝達できただろうか。課題は簡単なので、多くの身のまわりの昆虫を探して書いて見てください。質問も受け付けますので、メールで送って下さい。
---------これまでは2024年度前期(東京西キャンパスでの授業)----------
[お知らせ]2024年8月1日
昨日7/31日、15回目の授業「ヤドリバエに学ぶ生物学」の話をしました。生物的防除には寄生性昆虫という意味では近いのですが、ある種の寄生性昆虫が逆に害虫として養蚕業に被害を与えた話しでした。このような寄生の仕方もあるのかと驚かれた方も多かったのではないでしょうか?以前、帝京科学大の学生さんで、前任の田付先生の講義を聴いて、その結果ヤドリバエに興味を持って、卒研テーマとするために筑波大に通っていた人がいました。日本でも研究をしている人は多くはないですが、未開拓の研究分野であることから興味を持った人は是非色々質問してください。できる限りお答えします。昨日で、私の話は全て終わりました。あとは来週の試験だけです。出題範囲や出題形式は、授業中に述べた通りです。このウェブサイトのQ&Aの内容は2~3必ず出題しますので、これもしっかり目を通しておいてください。
[お知らせ]2024年7月29日
先週24日、14回目の授業「耕種的防除、生物的防除」についての話をしました。耕種的・生物的防除共に古くからある防除法ではありますが、未だに重要な要素を含んでいると思います。害虫の問題があれば、まず考えてみるべき手法であると思います。今週の課題に関しては、うっかり持ち込んでしまった有害動物、侵入害虫などの日本で問題になっている動物昆虫の問題を取り上げてもらうことにしました。その対策として、生物防除が可能かどうかの検討があるかどうかの調査が重要なのですが、まずは有害動物昆虫の繁殖の現状を報告してほしいと思います。これで一通り、応用編の授業を終了しました。来週は、最後にヤドリバエの話しをします。質問がありましたので、Q&Aで回答します。
[お知らせ]2024年7月12日
一昨日、13回目の授業「毒性、残留、物理的防除」についての話をしました。毒物の話題は、時々ニュースでも出てきますが、毒キノコのような天然毒物質から、人工的な合成毒物質まで様々な物が存在します。殺虫剤に関しても劇毒物に関する知識を持って扱うべきで、毒性が低い物でも要注意です。今週の課題は、物理的防除についてのものにしました。身近にあって、気がついてない場合がおおいので、身のまわりも見て探してみましょう。授業アンケートは皆さん是非記入してください。来年度以降の授業準備の参考になりますので、協力してください。質問がありましたので、Q&Aで回答します。
[お知らせ]2024年7月5日
一昨日、12回目の授業「化学的防除、殺虫剤の作用機構と抵抗性」を話しました。殺虫剤は、余りなじみがないかも知れませんが、スプレー殺虫剤や蚊の忌避剤など全く知らないということは無いと思います。レポートの課題にもしましたが、身のまわりにある殺虫剤の成分などに興味を持って調べて見ると面白いと思います。授業の残りも少なくなりましたので、授業アンケートの案内と今月の休講、補講、試験日などの案内をしました。授業アンケートは是非記入してください。皆さんの関心が今後のよい授業につながります。質問はありませんでしたので、Q&Aは休みます。
[お知らせ]2024年6月27日
昨日、11回目の授業「性フェロモン」の続きと「害虫防除の歴史」を終えました。害虫防除の歴史は、古い話なのですが、時々新たなトピックも入れながらスライド作りをしてきましたが、この5年ほどはそれも入れていないので、多少古く感じるかも知れません。「故きを温ねて新しきを知る」と言う言葉がありますが、過去を見直すことで新たな発見に出会うこともあるでしょう。質問がありましたので、Q&Aで回答します。
[お知らせ]2024年6月21日
昨日、10回目の授業「昆虫の行動」を終えました。後半で、昆虫行動に密接に関係したテーマである「性フェロモンの話」の前回に引き続いてのスライドを加えました。性フェロモンは、応用面でも実用化した手法もありますが、基礎面でも興味深い話しがありますので、次回の寄生蜂の性フェロモンにも期待していてください。今回は、昆虫の行動に関する質問が二つほどありましたので、Q&Aで回答します。
[お知らせ]2024年6月14日
1昨日、9回目の授業「昆虫の生殖系」を終えました。後半で、生殖系に密接に関係した、「性フェロモンの話し」を加えました。性フェロモンは、基礎的な話しから、応用まで1回では収まりませんが、昨日はファーブル昆虫記から入り、カイコのフェロモンのところで、時間切れでしたが、来週は、もう少し研究の話しもしたいと思います。フェロモンの内容に関する質問もありましたので回答します。
[お知らせ]2024年6月6日
昨日、8回目の授業「昆虫の感覚器」を終えました。昆虫の神経系を学んだ皆さんは感覚器の内容はすんなりと理解できたかも知れません。 化学感覚器の受容器(レセプター)レベルの話しになると時間内には話しが出来ませんでした。質問もありましたのでそちらで解説します。
[お知らせ]2024年5月30日
昨日、7回目の授業「昆虫の休眠と季節適応」を終えました。「休眠」とは初めて聞く言葉かも知れませんが、冬休眠があったり夏眠があったり、その中身はそれほど簡単な話ではないことが理解してもらえれば、授業の意味はあったと思います。その機構が、ホルモンによる制御であることなどは、前回の脱皮変態のところと重なる部分もあります。今回もいくつか質問を受けましたので、回答を書きます。皆さん是非、読んで下さい。
[お知らせ]2024年5月23日
昨日、6回目の授業「昆虫の変態とホルモン」を終えました。完全変態、不完全変態は皆さん知っていたでしょうが、二つのホルモンが微妙に関わって脱皮に至るところは思ったよりも複雑だと感じたのではないでしょうか。今回は結構難解な質問を受け取り、なんと答えればいいのか悩みましたが、できる範囲での回答を書くことにしました。
[お知らせ]2024年5月16日
昨日、5回目の授業を終えました。授業は「食性と栄養」というテーマで話しましたが、少し時間が余りましたので関連した話題のトピックを話しました。メールでの質問を受け付けますと言いましたが、昨日その質問が来ていて、非常にいい質問でしたので、是非Q&Aのところで取り上げたいと思いました。
[お知らせ]2024年5月9日
昨日、4回目の授業を終えました。連休明けの最初の授業でしたが、何となく皆さん眠そうでした。はっきり机に顔を伏せて寝ている人もいました。私も学生時代にそんなこともあったかと思い出しました。ということで、授業は前回の「循環系」の続きを前半に、後半は「神経系」のところを話しました。
授業後、いくつか質問があり、一つはテキストの用語についてでした。
[お知らせ]2024年4月25日
昨日、3回目の授業を終えました。呼吸系と循環系の前半でした。途中でスライド(PPT)を切り替えるときにカーソルが見つからなくなり、慌てましたがインターネットに繋いでないと時々起きる現象のようです。授業後、いくつか質問があり、一部は答えたのですが、一つは難問で時間をもらって回答することにしました。休みを利用して調べようと思います。来週は授業のない日のようで、皆さん連休を楽しんでください。私も、学生の時は連休中は何をしていたのでしょうね?サークル活動(柔道部)で忙しかったか、或いは友人とどこかへ遊びに行ったか、4年次からは卒研の実験で使う昆虫の世話で忙しかったように思います。とにかく皆さんは各自、過ごし方はそれぞれでしょうね。
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[お知らせ]2024年4月18日
昨日、2回目の授業を終えました。「昆虫の消化系と排泄系」という昆虫生理学の最初に来るタイトルです。如何に食べて如何に出すかという動物や昆虫に共通の身近なテーマではありますが、昆虫の場合、その多様性が反映してとにかく多様な消化系です。授業終了後、いくつか質問がありましたが、1年生が多いためか基本的な授業、勉強の仕方に関する質問がありました。PCがネットに繋がっていないのでレポート提出出来ない、というのもありましたが、紙媒体でも受け付けています。ただ、メモ用紙の切れ端に書き殴ったようなのが以前出てきたことがありましたが、あくまでレポートですのでそれなりの形を整えてください。手書きレポートを写真に撮り、それを画像ファイルとしてネットから提出、というのは非常に見難いので止めてください。基本は、Wordファイルで提出してください。そのpdfでも大丈夫です。
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[お知らせ]2024年4月11日
昨日は、新年度最初の授業で、「昆虫学とは?」という導入にあたる話しをしました。その中で「法医昆虫学(forensic entomology)の紹介をして、「羊たちの沈黙」(Silence
of lamb)という古い映画の話をしたら、学生の一人から他に昆虫の出る映画などはありませんか?という質問を受けました。そこで、早速ですがこれを質問として取り上げることにしました。
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ーーーーここまでが2023年度後期(千住キャンパス)での授業に関する質問ですーーーー
[お知らせ]12月21日
昨日は、「植物の化学防御から3者系まで」と化学生態学についての話しをしました。後半の信号化学物質のスライドに関しては資料がなかったですが、来週に配布します。カイロモンとは何か、わかってもらえましたか?来週は、授業としては最後になります。ヤドリバエの生物学とでも言えばいいでしょうか、そこからその昔の養蚕業における大害虫の話しに発展します。期待していてください。授業の後、学生の一人からセアカゴケグモ、もう1人からクビアカツヤカミキリの標本を見せてもらいました。どちらも実物を見たのは初めてです。皆さんも、こうした身近な侵入害虫に興味を持って調べてみてはどうでしょう。セアカゴケグモは毒蜘蛛ですので採集時には注意が必要です。
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[お知らせ]12月14日
昨日は、「寄生性昆虫と生物的防除」についての話しをしました。パラシトイドとは何かわかってもらえましたか?天敵を用いた生物的防除は、天敵についてよく分かってないと使えないと言うところが大切かと思います。天敵と一緒に二次寄生蜂を持ち込むと効果的な生物的防除が出来ません。これは重要な事項ですので覚えておいて下さい。授業の後、質問が一つありましたので、下に掲載しておきます。
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[お知らせ]12月12日
先週は、「害虫防除の歴史」についての話しをしました。日本と海外での害虫防除の歴史の違いもありますが、先人達が害虫被害にいかに苦労してきたかが分かったと思います。現在も、侵入害虫の問題、温暖化による害虫の分布拡大、媒介昆虫による感染症拡大の問題、など害虫関連の問題は少なくありません。今学期は全て扱うことが出来ませんが、害虫問題にも興味を持って自然環境を学んでください。 授業の後、質問が一つありましたので、下に掲載しておきます。
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[お知らせ]11月30日
昨日は、「昆虫の行動」とフェロモンの話しをしました。行動の話しの中で走性の話をしましたが、ちょうど性フェロモンへのオス蛾の反応は、走化性と走風性の組み合わさったものなので、ちょうどいいタイミングでした。におい源に近づいていく行動は、私たちが、空腹時に飲食店から漂ってくるにおいに反応することを考えれば容易に想像は出来ますが、その行動を科学的に説明するとなると結構厄介です。今週のレポート課題は、そんな行動のしくみを考えてもらうために、昆虫の集合という現象を取り上げました。昆虫たちが集合している様子は、結果であって、どうやって近寄ってきたかは、種類によって様々だと思います。想像をたくましくして、色々な仮説を考えてみてください。それをどうやって検証するかも付け加えてくれるといいですね。
授業の後、質問が一つありましたので、下に掲載しておきます。
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[お知らせ]11月24日
一昨日は、「昆虫の生殖系」の話しをしました。途中で、ミツバチの性決定の話しをしましたが、そのしくみが分かったでしょうか?セイヨウミツバチの女王も働き蜂も最初の卵は同じ雌卵(2n)であると言いましたが、その後の餌の違いで、働き蜂と女王に分かれます。あの時には名前が出てきませんでしたが、ロイヤルゼリーが最初の餌で、その後、花粉とハチミツを混ぜ合わせた餌が与えられると働き蜂になり、ロイヤルゼリーを食べ続けると女王となります。このあたりは、よく出来ていると思います。ロイヤルゼリーを食べ続けた女王は、1年から数年の寿命を持ち、1日に1000卵以上の産卵数を維持します。そのあたりの繁殖力が、ロイヤルゼリーという成分によって出来上がるところが、不思議なところです。我々にとっても、健康食品として人気があるのもそのあたりの共通した理由があるのでしょう。 質問が一つありましたので、下に掲載しておきます。
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[お知らせ]11月16日
昨日は、大分寒くなり、冬用のジャケットを着てちょうどでした。北千住駅から歩いていると中にはコートを着た人も居るくらいで、冬が近いことを身近に感じます。8回目の授業では、「昆虫の感覚器」について話しました。細かい話しでしたが、もっと詳しくあるいは幅広く知りたい人は、各種の本が出ていますので参考にしてください。授業中に私が言った本は、ブルーバックスで「図解・感覚器の進化」でした。出版されたばかりと言いましたが、2011年に出た物でした。新刊書と共に並んでいたので、つい出たばかりと思いましたが、うっかりです。4刷まで出ていますので、コンスタントに売れているようですね。図を見ているだけでも面白いので、一度手に取って見てください。授業の途中で、個眼の構造の説明があやふやになったのでQ&Aのところでもう一度説明します。質問もあったので、下に載せておきます。
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[お知らせ]11月9日
昨日は、7回目の授業で、「昆虫の休眠」と「フェロモンとその応用」の前半の説明をPPTスライドを使って行いました。昆虫の休眠に関する課題はちょっと難しいかと思いましたが、なぜ休眠という生理状態があるかを考えると分かってくるのではないでしょうか。この課題も、これが正解という答えはないので、多分こうじゃないかという推論の世界で、色々と考えてみてください。「性フェロモンのはなし」は、時間調整とちょっと小休止のタイミングもあり、肩のこらない話しを入れました。話しとして聞いてもらえばいいと思います。続きは、またの機会に時間が余ったときなどにやりたいと思います。今日は授業後の質問はなしです。
[お知らせ]11月3日
11/1は、6回目の授業で、「変態とホルモン」の後半と「昆虫の休眠と季節適応」の前半の説明を行いました。ホルモンのところからレポート課題を出しましたが、ちょっと難しいテーマだったでしょうか?これが正解というのはないので考えてみてください。授業後での質問が増えてきました。昆虫に興味ある学生諸君は余り居ないという印象でしたが、数人は居ることが分かってきました。質問の内容から判断できます。今回は、難解な質問も含まれましたので、知り合いの昆虫学者の意見を聞きました。ここで回答した以外の情報が新たに入った場合は、その時点で情報を追加していきたいと思います。興味ある人は、時々このページを見てください。
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[お知らせ]10月26日
昨日は、5回目の授業で、「昆虫の食性」の後半と「変態とホルモン」の説明を行いました。よく理解できたでしょうか。昆虫のホルモン研究は、この20年で随分と進展しました。 さらに興味ある人は、最初の授業で紹介した教科書等を参考にして勉強して見てください。授業後に学生から質問があったので下に挙げておきます。
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[お知らせ]10月19日
昨日は、昆虫学、4回目の授業を行いました。天気も良く、気温もちょうど良かったので北千住駅から歩いて大学まで行きました。天気が良すぎたようで、汗をかき、到着してもなかなか引きませんでした。半袖でもいい陽気でした。授業の内容は、前回の「循環系」の最後の食作用のところと、神経系と、食性の最初のところを話しました。最後に一人の学生から質問があったので下に挙げておきます。
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[お知らせ]10月12日
昨日は、千住キャンパスでの3回目の授業を行いました。季節は、めっきり秋になりました。昨日は天気も良く、北千住駅から歩いて1号館まで行きましたが、日中の温度も上がり、汗ばむほどでした。20分くらいの徒歩なのでちょうどいい運動になるので、これからは、雨でなければ歩こうと思います。大学から北千住駅までは結構たくさんの学生が歩いているのに気がつきました。私は、今まで遠回りをしていたためで、最短コースがあるのでそれで学生さん達は行き来しているようです。授業内容は、呼吸系からはじめて、循環系の最後を残して終わりました。授業が終わって、学生から専門的な質問があったのでQ&Aのところで紹介します。その場では即答できなかったので、ここで解説します。
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[お知らせ]10月5日
昨日は、千住キャンパスでの二回目の授業を行いました。前回の最後のところで、学名と種の同定のところを残していましたので、そこからスタートし、続いて「消化・排泄」の話をしました。皆さんにとっても身近な話題ですので、興味を持って聞いてもらえたかと思います。途中でPCの内部バッテリーが切れて、ACアダプターを持ってなかったために、手持ち資料を見ながら解説しました。資料にしてなかったらアウトでした。次回からは忘れないようにします。授業が終わって、質問もぼつぼつ来るようになりました。見つけた昆虫の質問が二つほどありました。私が調べて、科くらいまでなら分かる場合もありますが、属とか種になると分からない場合が多いです。その昆虫がこれからの研究対象になる場合ですと、重要ですから、その分野の専門家に依頼します。大体皆さんが取ってくる種類は、いわゆる普通に居る虫がおおいので、大体は図鑑を見れば出てきます。虫の種類や生態に関する質問でも結構ですので、昆虫に関する質問を受け付けます。
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[お知らせ]9月27日
今日からが、私にとっては、後期の授業の始まりです。千住キャンパスの皆さん、初めまして。戒能(かいのう)と申します。今年度から、帝京科学大学で「昆虫学」の授業をすることになりました。前期は、上野原キャンパスで半年間授業を行いました。定年で授業をしなくなってから2年ほど経過しましたので、しばらくぶりの授業の感覚を取り戻したような気がします。後期は、この授業を通して内容に関する疑問質問に答えますので、このサイトを利用してください。質問の形式は、授業直後に直接私のところに来てもいいですし、「お問合わせ」のメールアドレスから、メールをくれても大丈夫です。遅くとも2ー3日以内には、Q&Aに上げますので、積極的に活用してください。前期の質問も下の方に残しておきますので、参考にしてください。
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------ここまでが前期(東京西キャンパス)での授業関連です。--------
[お知らせ]7月20日
昨日、14回目の授業「ヤドリバエの生物学」というタイトルで、寄生バエに関する話をしました。1時間くらいの話しでしたが、いくつかの産卵方法を持つヤドリバエが出てきたので、混乱したかも知れません。授業後に一つ質問がありましたので下のQ&Aのところで回答します。昨日も言いましたように、来週の同じ時間に期末試験を行います。持ち込みは不可ですので、よく覚えてきてください。スマホは、試験中は、バッグの中にしまって下さい。その他、注意事項は大学のルールに従います。
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[お知らせ]7月14日
一昨日、13回目の授業「天敵の天敵は味方?」というタイトルで、昆虫の信号化学物質に関する話しを終えました。前半は、化学生態学の導入部分、後半は三者系研究例の解説をしました。来週はあの場で予告しましたが、ヤドリバエのお話しをしようと思います。残り時間で、7月26日の試験に関する話しをします。今までの授業内容で、もし分からない人がいましたら、メールを下さい。一昨日は、授業の後で2つほど質問がありましたので、下で回答します。
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[お知らせ]7月6日
昨日、12回目の授業「昆虫の性フェロモン」を終えました。前半は、フェロモンの解説、後半は「寄生蜂の性フェロモン」の研究紹介でしたが、分かってもらえたでしょうか?EAG(触角電図)やEADの手法は分かりましたか?授業の「感覚器」のところで、神経伝達は電気信号であることは分かったと思うので、触角からの微小な電位変化を拾うのは容易に理解できると思います。もし分からない人がいましたら、メールを下さい。昨日は、授業の後とメールでも全部で3つほど質問がありましたので、下で回答します。今週の課題に関しての質問もQ&Aで解説します。
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[お知らせ]7月3日
先週、11回目の授業「昆虫の行動」を終えました。走性についての説明が中心でしたが、昆虫の行動を制御する要素の一つとして重要と思います。ちなみに、私が筑波大学で行っている実験の一つに風洞実験がありますが、流れる風の中で、性フェロモンに対してオスの蛾が飛んでいく行動を観察しています。これは、においの流れを風上に向かって進むことから、odor-modulated
anemotaxisによる定位方法と考えられています。走化性か走風性かの議論は分かれるところですが、最終的ににおいの発生源にたどり着くのはいくつかのメカニズムが合わさった結果と言えるでしょう。スライドで説明した「ファーブル昆虫記」の”オオクジャクガの夕べ”の中で、ファーブルが観察したオス蛾の飛翔は、窓に来るまでの定位方法と、窓から部屋に入って”メス蛾”を入れたかごにたどり着くまでは異なるメカニズムが働いていると思われます。皆さん、想像してみてください。
あと授業は3回を残すところとなりました。フェロモン、カイロモンなどの信号化学物質、フェロモンの化学分析の話し、ヤドリバエの寄主発見の話しなどをする予定です。
[お知らせ]6月22日
昨日、10回目の授業「昆虫の生殖系」を終えました。タマバエの幼生生殖やツェツェバエの胎生など、昆虫の生殖様式が多様であるのには驚くばかりです。皆さんは、ミツバチのコロニーが女王バチによってn,2nの産み分けた卵から成り立っているのは知っていましたか?卵形成のところで説明不足だったところを次のQ&Aで説明します。
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[お知らせ]6月15日
昨日、9回目の授業「昆虫の感覚器」を終えました。昆虫が触角を持っており、それがにおい感覚であること、複眼や単眼を持っていることなどは皆さんご存知でしょうが、それ以外にも種々の感覚器が存在することがわかったかと思います。昆虫神経生理学などの分野になると、それだけでも前期分15回の授業に値する内容になると思います。後半で、害虫防除の歴史に関するスライドを紹介しましたが、次回以降も続けますので期待してください。授業の途中で、「感桿は~~~6角形の微絨毛の束から構成されており、この膜上に感光物質であるロドプシン分子が配列されている」という部分の説明が出来なかったので、次のQ&Aのところで説明します。
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[お知らせ]6月9日
一昨日、8回目の授業「昆虫の休眠」を終えました。私たちは冬眠も休眠もしないので、縁の無い話しかも知れませんが、昆虫にとっては野外で無事に冬を越せるかどうかの死活問題であることが分かったと思います。授業の中で、過冷却点について説明しなかったと思うので、Q&Aのところで説明したいと思います。耐寒性と耐凍性など紛らわしい用語が出てきたので覚えるのが大変かも知れませんが、頑張って覚えてください。
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[お知らせ]6月1
昨日、7回目の授業を終えました。テーマは、「昆虫の変態とホルモン」でした。ホルモンの作用は複雑な部分もあり、理解に苦しむところもあるかも知れませんが、もしわかりにくい部分があれば、何でも質問してください。昨日は、一人の学生から、完全変態、不完全変態のところで質問がありましたので、取り上げたいと思います。下のボタンをクリックしてください。
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[お知らせ」5月26日
一昨日、6回目の授業を終えました。「神経系と食性」の話しをしました。食性の話しは、昆虫の飼育を経験している人は興味深いのではないでしょうか。今では、市販されている人工飼料により多くの昆虫が飼育できることから、最近の研究者の間ではそれほど飼育が難しいという印象は無いかと思いますが、その昔の昆虫研究者は、昆虫の研究をやろうと思ったら、まず人工飼料の開発から始め、その確立が済んでから研究に取りかかると言う場合も多かったようです。この日は、一人の学生から質問がありましたので、取り上げます。下のボタンをクリックしてください。
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[お知らせ]5月18日
昨日、5回目の授業を行いました。血液循環系の話しでしたが、皆さんよく理解できたでしょうか。一カ所、説明しながら説明不足に感じたところは、図の③④のところで、うっかり嗉のうに似ていると言いましたが、気のうの間違いでした。下のQ&Aのところで解説します。
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[お知らせ]5月11日
昨日、4回目の授業を行いました。資料のコピーの仕方、出席記録装置(名前は何だろうか?学生証をかざせば出席がとれる便利な装置)、教室のプロジェクターやマイクの使い方など、大分慣れてきて、問題なく出来るようになった。学生諸君には、毎週の課題をレポートとして添付書類で送ってくれてもよいし、授業の前後で提出してもいいと言っているのだが、大部分の人が手書きまたは印刷したものを提出してくれるのは、アナログ人間が多いからか、入学したばかりの1年生は紙媒体のレポートの提出になれているのだろうか。私も、大学のWebClassというのにまだ慣れてなくて、そのうちにと思いながら1ヶ月経過してしまった。昨日の授業は、昆虫の呼吸のところで比較的内容も面白いところだ。最後は、10分ほど時間が余ったので、昆虫学の教科書についての話しをした。英語の教科書は優れたものが多く、英語を読むには苦労するかも知れないが、いい勉強になると思う。リストアップしたものからどれかを選んでトライしてもらいたい。昨日、資料の④の所の英語名が読めないところがありましたので、下に英語名と日本語名を併記します
[お知らせ]4月27日
昨日、3回目の授業を行いました。昆虫の消化系から排泄系のところまで終わりました。冒頭のところでお話ししましたが、授業のスライドは印刷して配ることにしました。6枚/ページですので、字は小さくなりますが、分かると思います。次回、連休明けの10日に準備したいと思います。今回の授業で質問がありましたので次のページで回答しますので下をクリックしてください。私の講義中に、私自身が疑問に思ったこともそちらで回答します。
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[お知らせ]4月20日
昨日19日、2回目の授業を行いました。1回目の続きで「昆虫の起源」の所からでした。分子系統解析が進んだことで、新たな目の分類が提示されて、古典的な分類学の世界も日進月歩で進化することが分かったかと思います。1回目に配った資料には、昆虫の目についての説明が綴じてありますので、暇なときにじっくりと読んで下さい。挿絵と共に昆虫のイメージをつかんでおくと、これからの講義で昆虫名が出たときに理解しやすいと思います。論文を読んでいても、学名だけでどんな種類か分からないときには、いまひとつ論文の内容が入ってこないことはよくあることです。和名で何々と言う虫がその虫に近いということが分かると、内容が納得できます。今週出した課題は、分類学についてのものですが、Wordファイルでメール添付で送って下さい。また、質問があれば、左のメニューの「お問合わせ」からアドレスをコピーして送って下さい。
[お知らせ] 4月17日
4月12日に「昆虫学」の最初の授業を行いました。最初だったこともあり、人数分の資料の準備が間に合いませんでした。授業開始10分前の段階では25名ほどでしたが、その後、どんどん増えて開始時間が来ても入る学生もいて最終的には50名近くになりました。教務の方には、何度も資料をコピーしていただき、ご苦労様でした。出席カードを配るつもりでしたが、うっかり忘れましたので、最後に皆さんに伝えた小課題レポートの提出をそれに代えたいと思います。次回(4/19)は、昆虫の起源のところから始めたいと思います。先週配った資料を忘れないようにしてください。質問メールは、随時受け付けますので、「お問合わせ」にあるアドレスに送って下さい。

