研究概要

 私達の研究グループは、筑波大学大学院 生命環境科学研究科 生物圏資源科学専攻 応用動物昆虫学研究室において、農業害虫および寄生性天敵昆虫を対象として、その生理学・行動学の両面からの研究をおこなっています。その中でも寄生性天敵の研究は、その成果が将来の生物的防除に結びつくことを目標とした基礎研究を行っています。また、昆虫の性フェロモンなどの行動制御物質の研究を通して、害虫管理の道を目指しています。ここに、研究の成果と発表論文、その他の活動等を紹介します。戒能は、2021年3月31日をもって定年退職ですが、4月1日からは非常勤研究員として研究を継続し、研究グループはしばらく存続します。このホームページを見て、内容に興味を持った方、見学を希望される方は、Eメールで戒能まで連絡下さい。(一般の方でも歓迎します)

新着情報

2022/04/03
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新年度が始まりました。明日は入学式で、新たな気持ちで大学に入学する学生諸君も多いと思います。私の所属するラボも、准教授、助教と新たな体制になり、新規の研究もスタートすることになります。以下に私の研究テーマを記しておきます。もし、興味があれば話を聞きに来てください。①蛾の葉への産卵により植物の誘導が引き起こされ、植物の揮発成分の変化により寄生バチが誘引されるか探索行動を刺激される現象がわかった。この解明のため、化学的、分子生物学的アプローチで研究を行う。②果樹の害虫ナシヒメシンクイの雌が、幼虫加害した新芽のにおいに誘引されることがわかったので、この現象を利用してナシヒメシンクイの雌誘殺に使えないかを検討する研究。③風洞実験を行うと、チャノコカクモンハマキという雄蛾は雌のフェロモン源に定位飛翔することがわかっている。そこで、この風洞の内側に各種のパターンを描いて飛翔行動にどう影響するか調べると、そのパターンによって飛び方が異なることがわかった。さらに、LEDを点灯して流れを作ると、飛翔行動が阻害されることがわかった。この現象を害虫防除に使うことができるだろうか?
2022/03/30
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今年度も明日で終わりとなりました。研究員として1年間過ごして、新たな発見もあり、今まで気づかなかったこともあり、がっかりしたこと、いろいろあったように思います。その中でも、私の研究グループの中から、修士一人、博士二人を修了生として送り出すことができたのは大変喜ばしいことです。









※扉の写真の説明: 左上:カリヤコマユバチがアワヨトウ幼虫に産卵しているところ(蔵満君撮影)、右上:ハマキコウラコマユバチがチャノコカクモンハマキの卵塊に産卵しているところ、左下:性フェロモンを出しているチャノコカクモンハマキの雌に雄が近づいたところ、右下:チャノコカクモンハマキの雌雄