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研究概要

 私達の研究プロジェクト(科研費基盤C、代表:戒能洋一)グループは、筑波大学生命環境系において、農業害虫の一つであるチャノコカクモンハマキ等ハマキガ類を対象として、その化学生態学および行動生態学の両面からの研究を行っています。その中でも性フェロモンに対する定位飛翔行動およびそれを阻害する要因の研究は、その成果が将来の行動制御による防除に結びつくことを目標としており、これにはLED光を用いた物理的防除も含まれます。これらの研究を通して、化学的防除に偏らない害虫管理の道を目指しています。天敵昆虫に関する研究も同時に行っており、行動生態学、化学生態学からのアプローチを試みています。このウェブサイトでは、研究内容と発表論文、その他の活動等を紹介します。戒能自身は、2021年3月で筑波大学を定年となり、その後客員研究員を経て、2025年4月1日より非常勤研究員として活動しています。現在は独立した研究室をもち、応用動物昆虫研究室のご厚意で施設の一部を間借りして研究を継続しています。このウェブサイトを見て、内容に興味を持った方、昆虫飼育の様子、風洞やオルファクトメーターなどの施設見学を希望される方は、Eメールで戒能まで連絡下さい。(中学・高校以下の学生の方、一般の方でも歓迎します)

新着情報

2025/04/10 (Thu)
 新年度になりました。昨日は最初の帝京科学大の授業の日で、山梨県上野原まで久しぶりに出かけました。中央線に久しぶりに乗りましたが、多くの外国人を見かけました。特に、高尾山、八王子あたりは多かったように思います。普通は、上野原からお茶の水までは座って帰れるのですが、ずっと立っていました。とにかく無事に行ってつくばセンターまで帰り、一安堵。大学にて、明日の風洞実験の準備があるので、しばらくその作業をしてから帰宅。また、来週から頑張ろう!
2024/09/26 (Thu)
 新年度になってから半年が経過しようとしています。帝京科学大での授業も昨日から開始しています。久しぶりに北千住の街中を歩いてみると、以前工事中だったところがすっかり新しい建物になっていたり、以前と違った景色になっている様子を感じました。商店街から住宅地への最短通路も途中で迷うところもありましたが、何とか通過して大学本館までたどり着きました。
2024/06/06 (Thu)
 新年度になってから早くも二ヶ月が経過しました。帝京科学大で毎週昆虫学の講義をしていますが、終わってから意表を突く質問があり、いつも答えるのに苦労しています。その場で答えられない質問には持ち帰ってWeb上で回答していますが、周囲の研究者に聞くこともあり、自分の勉強にもなっています。
※出前講義のお知らせ
 現在、帝京科学大学で非常勤講師をしていますが、今まで一般向けに話してきた講義や講演をご要望に応じて出張講義をすることにしました。可能なコンテンツを次に挙げておきますので、希望があればお知らせ下さい。
2024/04/11 (Thu)
 新学期が始まりました。筑波大学は、先週入学式も終わり、今週は新入生のオリエンテーションが終わった頃でしょうか。来週から授業開始というところです。今年度からの学生諸君は、コロナの心配もなくのびのびと大学での活動が出来ることを願っています。昨日は、帝京科学大学での前期授業の始まりでした。久しぶりに、中央線に乗り、上野原の駅で降りてバスで東京西キャンパスへ行きました。しばらくぶりなので戸惑うこともいくつかありました。初回授業の参加人数は44名ほどでちょうどいい人数でした。
2024/04/01 (Mon)
 新年度の始まりです。今年度から新たな科研費プロジェクト「チャノコカクモンハマキの定位飛翔に及ぼす視覚刺激」予算が採択になり、性フェロモンと蛾の飛翔行動を主として研究することになりました。テーマとしては、1年前に博士課程を修了した宮本隆典氏(現在、東京海洋大所属)の研究テーマの続きとなります。このテーマの成果もこのサイトで順次解説して行きたいと思います。

※扉の写真の説明: 左上:カリヤコマユバチがアワヨトウ幼虫に産卵しているところ(蔵満先生撮影)、右上:ハマキコウラコマユバチがチャノコカクモンハマキの卵塊に産卵しているところ、左下:性フェロモンを出しているチャノコカクモンハマキの雌に雄が近づいたところ、右下:チャノコカクモンハマキの雌雄