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研究概要

 私達の研究プロジェクト(基盤C)グループは、筑波大学生命環境系において、農業害虫の一つであるチャノコカクモンハマキを対象として、その化学生態学および行動学の両面からの研究をおこなっています。その中でも性フェロモンに対する定位飛翔行動の研究は、その成果が将来の行動制御による防除に結びつくことを目標とした基礎研究であり、成果が期待されます。また、昆虫の性フェロモンなどの行動制御物質の研究を通して、害虫管理の道を目指しています。天敵昆虫に関する研究も同時に行っており、最近発見された寄主の性フェロモンに対する反応についても研究を進めていきます。このウェブサイトでは、研究の成果と発表論文、その他の活動等を紹介します。戒能自身は、2021年3月で定年となり、その後非常勤研究員を経て、2024年4月1日より研究員として4年目には入り、客員研究員として独立した研究室をもち、応用動物昆虫研究室のご厚意で施設を間借りして研究を継続しています。このウェブサイトを見て、内容に興味を持った方、昆虫飼育の様子、風洞やオルファクトメーターなどの施設見学を希望される方は、Eメールで戒能まで連絡下さい。(高校以下の学生の方、一般の方でも歓迎します)

新着情報

2024/04/11 (Thu)
 新学期が始まりました。筑波大学は、先週入学式も終わり、今週は新入生のオリエンテーションが終わった頃でしょうか。来週から授業開始というところです。今年度からの学生諸君は、コロナの心配もなくのびのびと大学での活動が出来ることを願っています。昨日は、帝京科学大学での前期授業の始まりでした。久しぶりに、中央線に乗り、上野原の駅で降りてバスで東京西キャンパスへ行きました。しばらくぶりなので戸惑うこともいくつかありました。初回授業の参加人数は44名ほどでちょうどいい人数でした。
2024/04/01 (Mon)
 新年度の始まりです。今年度から新たな科研費プロジェクト「チャノコカクモンハマキの定位飛翔に及ぼす視覚刺激」予算が採択になり、性フェロモンと蛾の飛翔行動を主として研究することになりました。テーマとしては、1年前に博士課程を修了した宮本隆典氏(現在、東京海洋大所属)の研究テーマの続きとなります。このテーマの成果もこのサイトで順次解説して行きたいと思います。

※扉の写真の説明: 左上:カリヤコマユバチがアワヨトウ幼虫に産卵しているところ(蔵満先生撮影)、右上:ハマキコウラコマユバチがチャノコカクモンハマキの卵塊に産卵しているところ、左下:性フェロモンを出しているチャノコカクモンハマキの雌に雄が近づいたところ、右下:チャノコカクモンハマキの雌雄