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4月の花と言えば桜。でも着物の場合、少し季節を先取りするのが素敵。だから、下旬から咲き始める藤です。この着物の柄はデザイン化されているので、4月にしか着られないわけじゃないんですけど。 地色は、写真では黒っぽく映っていますが、もう少し白っぽい感じの紫です。この時一緒に買った帯は、金茶色。傘と、散る花びら。右半分にナナメの線が入っていて、雨を表しています。この着物と合わせると“藤に降る雨”で、菜種梅雨を思わせてしっとりとしていいかなと。ただ仕立てが悪く、縫い目がつれてしまって、どう結んでも皺がいってしまうので、あまり身に付けません。 写真の帯は、ご覧のように竹の模様。植物紋様の着物に、同じく植物の帯という組み合わせは、あまり粋ではないのだけれど、色を優先しました。というのも、八掛けの色がこれと同じ。藤の花が終わりかけて、葉が出始めた頃の感じです。 因みに、この着物には色違いが存在します。私のは地色が紫なので、いかにも“藤”ですが、友人の着ていたそれは黄土色、花も藤色ではなかったので、あまり実在の植物という感じではありません。それだと、季節に関わらず着ることができます。受ける印象も、ずいぶん違って。そうしてみると、着物はやはり柄よりも色なのでしょうか。洋服と違い、面積が広い分、色の印象が強いのでしょうね。それほど数を持っていない私は、新しく着物を買うとき、なるべく違う地色のものを選ぶようにしています。 |
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