はじめての好きな家
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【建築家の作品か、建主の作品か】11
「この建築家の作風が好き」という方がいらっしゃいます。
賢明なあなたは、「デザイン」だけでは、住み易い家、使い易い家にならないことにお気づきだと思います。
「デザイン」の犠牲になって、使い難い部分が出来ていることもあります。
「デザイン」にとてもお金が掛っていることもあります。
建築家の自己満足な「デザイン」になっている場合があります。
建主も、自分が欲しいと思えるデザインに対してお金が掛ることは、納得がいくでしょう。
でも、建築家の自己満足のデザインにお金を払いたいですか?
私は払いたくありません。
そんな家が結構あるんです。
人の家を自分の「作品」と呼んでいる人達に多いと思います。
「建主の作品です」というのならわかりますが、自分の作品として雑誌やテレビで紹介するのはどうなのでしょうか。
だって、人のお金で作った、人の家ですよ。
不思議ですね。
それがまかり通る世の中なんです。
「建主の作品です」というような住宅会社・設計士がお勧めです。
それは、建主の為に家を作っている住宅会社・設計士だからです。
渡辺篤史の「建物探訪」は建主しか出てきません。良い番組です。
建主の夢が広がる番組です。
でも、中には「え、これで生活出来るの???」と思う家もあります。
いつも綺麗に整理整頓された家しか出てきませんが「あの状態で生活し続けるのは大変だな」と思います。
何も置いてない家も出てきます。
デザインにコストが掛った家もあります。
「これって、建主がデザインにお金が掛ることを納得しているの?」と思う家もあります。
「断熱材は入っているんだろうけど、暖房費が掛りそう」と思う家もあります。
「エアコンは入っているだろうけど、ガラスだらけで夏暑そう」と思う家もあります。
全て、設計士がデザインを含めて一長一短の説明をして、建主がすべてに納得して作られていれば良いことなんですが、説明されたら拒否しそうな設えの家が結構出てきます。
「キチンと説明されたら選ばないデザインだろうな。」と思うことが多々あります。
建主が気付いていて、「実は、こんな悪いところがあるんですよ」という話は放送されません。
建主の本音を聞いてみたいものです。
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