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〜いまラミ会歌詠み会〜
(第6回) 2001/5/5,6
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★ 第 6 回 の 一 等 賞 ★

ジュノー号を詠める。(10巻P167)

「おそろしや、あなおそろしや、おそろしや
いないぞ誰も、ストッパー」

第6回、一等賞は
とーこさんの作品でした。
とーこさんのコメント:
…一席将校もまた危険に飛び込んでいく男であった(嗚呼…)。
これ、ヘリックだったら無駄と知りつつ止めると思うの。キーンでも一言は言うと思うのだけれども。
あなおそろしやジュノー号…。老航海長からしてあぁだからして…(嘆息)。

第 6 回 デ ー タ

お題
「ラミジ10、11巻ネタ」

参加者及び参加人数(50音順)
あらーるさん、潮 光さん、菊石さん、サマキさん、シバサキ縫帆兵さん、とーこさん、平田瑠華さん(会長)、ボースンさん、さん  計9名

歌数(歌も俳句も狂歌も川柳もみんな含む)
40

みなさまありがとうございました!


■今回の一押し君(@潮さん)■

潮 光さんの作品

○いつものね。

「敵影と金貨が等しいカリブ海 若い士官の垂涎の的」

答は、今回の一押し君・・・で、こうなる。

「体重と同じ重さの純金より なお価値のある副長『8金』」

ボースンさんの作品

「エイトキン 一字変えたら ○イトマン」
正直言って、第一印象はこうでした(爆)。いい奴なんだけどね勿論。

サマキさんの作品

私的つっこみの宝庫、エイトキンです。

「険しきのダイヤモンドを制するは 山羊の足持つエイトキンかな」

「郷里では スカート履いてた エイトキン」

ご出身がスコットランドですからね。


■ラミジ艦長お〜、忙しい■

平田瑠華さんの作品

今回の感想:

「名ばかりの正規艦長 実際は艦隊率いる ミニ提督ね?」

いいのか、こんな上手い話‥‥‥‥‥(溜め息)

サマキさんの作品

「ありゃすまん 寝入ってしまった お目覚めの 号砲一発 胸に秘しまま」

樽を介したメモのやりとりがなんともほのぼのしていて好きでした。
サウスウィクに連絡し忘れて、ラミジもおちゃめな失敗をするものだなあとほほえましかったです。


■初めて・あたらし・おろしたて■

平田瑠華さんの作品

「ああ哀し 士官達さえまともなら 初乗艦ももっと楽しや」

せっかくの初乗艦、ちっとも楽しそうじゃ無いのは残念でした。
艦長権限で海尉総取っ替えができるんですね。

サマキさんの作品

「制服に銃に剣に艦、士官 あと恋人も新たにしたし」

こんなこと言ったら女侯爵にどやされますしラミジも言っていませんが、
ラミジ正規艦長の門出は新しいものと古いものとの混合具合がよろしかったです。


■西インドおたから諸島■

澪さんの作品

「西インド カビ、錆、病に腐れ船 拿捕船(おたから)なければやってられん」

どんなに過酷でもお宝があるから西インドは天国なんですよね〜

菊石さんの作品

「数学は 苦手だけども 賞金の 計算早いぞ 我らが艦長」

シュルクフ号が16,000ポンドとすると、水兵全員分が4,000ポンドで一人当たり25ポンドだな〜。
ラ・コメット号は損傷があるから云々・・・現金です。


■ペリカン・ミステリー■

平田瑠華さんの作品

もうー、オタッキーなんだから‥‥

「副長も博物オタクだったのね ペリカン談義つい熱こもる」

(でも気持ちは分りますよ、ええ)

サマキさんの作品

「艦長の 謎をいつかは解きますよ あのペリカンの謎といっしょに」
byエイトキン

有能な副長さん、すぐにも自分の艦を持って去っていくのかと思いきや、うれしかったです。
次の巻でも活躍してくださいますように。


■オルシニ警報発令中■

平田瑠華さんの作品

可愛いだけじゃない(可愛いなんてどこにも書いてないけど)ジアナのいとこ君です。
へまなんて言わないでよ‥‥少年にしては出ずっぱりですな。

「絶対に掲揚索は離さない たとえ顔から倒れ込んでも」

平田瑠華さんの作品

「勇敢でやる気満々好男子 末は立派な名提督よ」
(それまで生きていられれば)

平田瑠華さんの作品

「擦り傷は負傷のうちに入りません 今日も健気に勤務中」

澪さんの作品

潮様のまねっこをして人物の名前を入れてみましたが・・・玉砕(^^;)

「送り出し 留守宅で待つ 心労は ニコラス達には 判るまい」
by ジアナ

ニコだけでも心配でたまらないのに、心配のたねが増えましたからね。
というわけで、頭の文字を並べると心配のためである元気な候補生の名前が現れます(ただし、一文字余る・・・・)


■ダイヤモンドの岡に立ち■

澪さんの作品

「憎らしや この艦長の 辣腕ぶり 澄ました顔で ダイヤ手にする」

ダイヤ(モンド岩礁)を手にしたのはこの人です(笑)
やっぱり一文字余る・・・
難しいです〜。潮様、毎回凄いですわ・・・改めて尊敬。

とーこさんの作品

「本当は、これが正しい、眼下の敵」

D.A.レイナーの「眼下の敵」は、水面下に潜むUボートと海上の駆逐艦との戦いで、そりゃぁ確かに眼下ではあるのだけれど、水中は見るものではなく聴くものだわね。…というわけでダイヤモンド丘から焼き釜水道を見下ろすのが、本当に正しい「眼下」の姿でありましょう。
…でも個人的には、The Enemy Belowを眼下の敵と訳した方のセンスはすばらしいと思うのですよ。最近は横文字をそのまま並べる映画が多いけれども、やはり一工夫欲しいかな…と。

シバサキ縫帆兵さんの作品

「鯨魚(いさな)取り 海にたたずむ 金剛礁 その名違(たが)わず
値千金(あたいせんきん)」

 蛇足っすけど、「鯨魚取り」は枕詞ってやつでさぁ。これで一番有名なのは『万葉集』の「鯨魚取り 海や死にする 山や死にする 死ぬれこそ 海は潮干(しおひ)て 山は枯れすれ」でやしょうねぇ。これが元になって、さだまさしさんの名曲、「防人の詩」ができやした。この詩に出会って15分で歌詩ができたってこたぁ、ほとんどつっかえずに、一息にできたんでやしょう。あっしの場合、ただの字数あわせでさ。


■羽ペン片舷斉射■

澪さんの作品

「なんてこと 書類の海を泳がねば 指揮艦にすらたどりつかん」

海軍もやっぱりお役所仕事なのね・・・


■なくてナナクセなくせナナクセ■

潮 光さんの作品

○手癖が・・・

「艦内で一番手癖の悪いのは フリゲート艦まで盗む艦長」


■ボーエンうきうきチェス勝負■

潮 光さんの作品

○趣味の問題

「うれしいな 士官の多いフリゲート チェスの相手はよりどりみどり」

シバサキ縫帆兵さんの作品

「航海長(マスター)の からし膏薬 貼りながら 用意させるは 市松の板」

 からし膏薬って言やぁ、つまり「タイガーバーム」のことスよね? あっしもよくお世話になるス。今日もプンプンさせてまさぁ。
 それにしてもチェスってやつぁ、将棋盤より狭い盤面に飛車角4枚、飛車角兼用のが2枚、しかも桂馬に至っちゃ四方八方に動くもんだから、ちいっとも油断ができねぇんでさぁ。相手の胆(はら)ぁ読むのに気ぃとられて、不用意な駒を不用意に動かしたヒにゃあ、ジャック・ロビンソンって言う間もなく王様を取られちめぇやす。仕事が終わって、やれやれって時にゃあ、あんまりやりたくねえっすよ。

サマキさんの作品

「軍医から 逃げる足取り 騎士駒よ 艦長室の 敷布も怖い?」

白黒の市松という描写を見るたび「チェス盤ね」と思います。


■どうして勉強するのかな?■

サマキさんの作品

「今回の 授業は滑車の仕組です ラミジセンセの物理の時間」

動滑車も定滑車もあははのは〜で、テストされても赤点になりそうです。


■ジアナにさせてね!■

あらーるさんの作品

 冒頭の幸せな(今のうちだぜ、へへ)買い物シーンを思い出しつつ詠める。ただし狂歌。

「ジアナから 買ってもらった銃と剣 結局自分で 選んでいないか?」

世の女性の我儘に手を焼いているように見せながら、しっかりと亭主関白していないか、ラミジ君?
うらやましい限りですぜ、ダンナ(ちょっと涙)。

ボースンさんの作品

「買い物も 軍人さんは 命懸け 趣味が通れば 道理が引っ込む」

ジアナに買ってもらうのに、自分の選択を強引に通すラミジ。でも、自分の命もかかってますからねぇ…

シバサキ縫帆兵さんの作品

「事ごとに 反対意見 出したのは 甥に託する 剣の見立ても」

女侯爵もやりやすねぇ。ラミジ艦長につきあって、何が必要かはちゃあんと見てらっしゃる。すごいお人でさ。


■ああ、小市民?■

潮 光さんの作品

「退屈が 最も苦手たぁ 貧乏性 サーのつく身たぁ思えやせんぜ」


■トライトン!トライトン!■

サマキさんの作品

「幸運の女神のための12人 落札できる率12倍!?」

12人のうち誰かが落札すればすむですね。(byヘリック)
それぞれの出番は少なかったものの、トライトン号の12人の水夫たちは一丸となって助けてくれました。

平田瑠華さんの作品

サウスウィクはいつもジアナシンパ

「いらいらと離艦許可を待ったのは 仕事でなくて贈り物の為」

元トライトン号の面々はジアナと関わりを持てることがステータスのようですね。

菊石さんの作品

「水兵の 出番減っても わしゃ出るぞ! 副長、士官に 負けてはおれん」
(by サウスウィク)

いついかなるときも、ラミジ艦長の隣の位置をキープするサウスウィク航海長、頼りになります。


■わしらが艦を支えてる■

シバサキ縫帆兵さんの作品

「『怠け者』 とは名ばかりの 縫帆兵 そら艦尾旗だ 次、信号旗!?」

 縫帆兵ってなぁ、当直がねぇから「怠け者」って言われるんスけど、どうしてどうして、ラミジ艦長の縫帆兵は寝る間もないんじゃねえすかねぇ。それ軍艦旗だ、やれ信号旗だ、あげくに拿捕した敵艦の帆も直さにゃならねぇし。何にもなくても軍艦旗の作り置きをしてるみてぇだし。てぇしたもんだねぇ。あっしもモーガン主計長の下じゃ、休む間もねえっす。

サマキさんの作品

あと、11巻の素朴な疑問を1つ。

「表紙絵の 跳んでる水夫は 誰だろう」

よく見ると地面に足がついてないんですよね〜。


■ラミジはちゃんとかっこいい■

シバサキ縫帆兵さんの作品

「海面を 『盤(ばん)』に見立てて 三手先 読みに懸かるは 皆の生命」

 戦(いくさ)の胆の読み比べってのはチェスに通じやす。でも、懸かっているものの重さときたら全然違いやす。ボーエン軍医はそこんとこ、よくご存じみたいすね。どうにも山本五十六提督の幕僚がたはよく解ってなかったようで……おっと、縫帆兵風情のあっしなんぞに出す口ぁ、ありませんやね。

シバサキ縫帆兵さんの作品

「水面(みなも)なる 敵(かたき)救ふを ひと問はば
『彼も船乗り、我も船乗り』」

 まるでラミジ艦長がおっしゃったように詠んでやすけど、実は違いやす。でも、結局はこういうことなんじゃねぇかなあって思って詠みやした。
 映画の『眼下の敵』じゃあ、戦った二人の艦長がタバコの火を分け合ってやすけど、D.A.レイナーの原作じゃあ、駆逐艦と潜水艦が沈んじまった後も救命ボートや海面で英独の将兵が殴り合いを続けてやした。現実って奴ぁ、そんなもんでやしょう。
 でも、『三国志』を読めば「勝敗は兵家の常」って言葉が出てきやす。昔の日本でも「武士は相身互い」って言いやした。こういう道理が大手振って出てくるのが「ラミジ艦長物語」の気持ち良さで、このシリーズが海洋冒険小説の『水戸黄門』って呼ばれるわけでしょうかねぇ。
 いけねぇ、ちょいと真面目になっちまいやした。それじゃ、あっしはこの辺で。
 ごめんなすって、へぇ。

平田瑠華さんの作品

「波間に漂う死体と沈む艦 悪い予想はしたくないのに」

戦闘の前に兵力の差を案じてつい悪い方へ考えてしまうのは、ラミジの癖なので仕方ないですが、
しかし墓場の心配までしなくてもね。(11巻、P137)

そしてその後

「珍しい 自分にツッコミ入れている‥‥‥」(笑)

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