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 6/20 キックを観ないキックボクサー

日曜日だというのに、明治大学和泉校舎に行ってきた。なんでも、フィニートキックボクシング教室というのが開催されるらしい(笑)

基本的に、私は正式に明治のキックボクシングと関わりがあるわけじゃなく、北星に来たら面倒みますよ、って立場だ。部員何人いるのか知らないけど、来るのは3名程度。それ以外の選手がどこでなにをやろうと試合で死のうと知ったことではない。

だが、一年生は違う。北星とかS.V.Gとか行こうと思えば行けることを知らない。「黒沢先輩と魔裟斗はどっちが強いのかな?」なんて恐ろしいことを考えているかもしれない。というか考えかねないほど、キックを知らないし、それを教える人もいない。

というわけで、「一度だけ行って教える」ということで行ってきた。なぜか日大生もいた。いやあ、熱心でよろしい。

たぶんキックボクシングの「基本」ってのはこの世に存在してなくて、人それぞれ違うんだけど、自分なりに思っている「基本」を教えてきた。一年生全員とマススパやって、おじさんは疲れました。はい。

それにしても、みんなキックボクシングを観ない! いろんな構え方がありますよという例で「大月晴明」の名前を出しても誰も知らない。「全日本キックでトーナメントやってたの知ってる?」って聞いても誰も知らない。一年生だけじゃなく、上級生も知らない。もちろん怖くて「NKBって知ってる?」とは聞かなかった(笑)

んんん、キックボクシング界としては、これは憂うべき現状でしょう。私が団体の長だったら、学生キックの新入部員は、後楽園に無料招待するね。その後も学割設定する。先々を考えたら、損することはないと思うんだけど、いかがでしょうかねえ?

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 6/18 サムゴー敗れる

……2へえくらいですな。

営業妨害になっちゃうから余計なことは言わなかったけど、昨日掲示板で「サムゴーは今でも現役バリバリのナックモエなんですか?」という質問があった。「今のサムゴーは昔のサムゴーではないと思う」と書いたが、結果を見たら当たっていたらしい。

「サムゴーは練習しとらんらしい」という噂は各所から聞いた。噂は噂でしかないが、今まで接してきたタイ人の生態、サムゴーのおかれた状況を考えれば、それなりに近かったと思う。推測でしかないけど。

しかも、今回は大月君のケガによる急なオファー。3R、ヒジなしの特別ルール。減量苦。

サムゴーが勝ったら凄いな、と捉えるほうが適切だったでしょう。

本当に凄いことがおこったときに「凄い」と使おうと思うので、今回は使いません。ただ、白鳥選手は強いと思います。リベンジ戦組めば、サムゴーも練習して来るでしょう。「凄い」はそんときにとっておきましょう。

あ、もちろん、5Rのキックルールでね。

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 6/14 max

プアカオvs.ウェインというK-1 MAXのカードについて、結構、狭いキックネット界では反応があるようだ。某所は荒れてるし(笑)。このカードが決まったとき、全然説明せず「趣味悪い」と表現したが、改めてこのあたりについて触れておきたい。

まず、そもそもプアカオが出ること自体に大反対。

ジュニアライトの選手なのかライトの選手なのか知らないが、何kgであろうと70kgのトーナメントに出る選手じゃない。80kgくらいから絞ってくる奴のなかで、ナチュラルで70kgあろうとやはり小さい。

今回、ムエタイは絶対に勝たなくてはならない。ただでさえ威信は地に落ちている。世間はクラウスのボディー一発で「沈んだ」ガオラン、魔裟斗のアッパーで目をむいて倒れたサゲッタオーが「ムエタイ」だと思っている。「生ける伝説」とか表現されていたしね。

ジムに入門してくる若い子なんかと話してると「やっぱキックが最強だと思って」と口にする。ミルコの活躍や、フィリップス破った魔裟斗の影響だろう。以前「ボクシング人口は必ず減る」と書いたけど、間違いなく子どもの頭の中には「ボクサーってキックボクサーより弱い」とインプットされたはず。このイメージは大きい。「はじめの一歩」の連載が終わったら、ボクシング人口は壊滅的に減るだろう。

…と同じように、このままK-1でムエタイが負け続けると、致命的なイメージダウンとなることは間違いない。ウエイトハンデを背負って、K-1に出るリスクは非常に高いのだ。しかも、実況も解説もど素人。普段のプアカオなんて全然知らないだろう。

タイで70kgで試合をしたら一番強いのがプアカオならいい。でも、違うでしょ? たぶん。

トーナメントの組み合わせについても一言。

これは単純。「抽選」にしない限り競技としては認めない。

抽選ではなく主催者がカードを決めているのは、当然、組み合わせに主催者側の希望を入れたいから。だから、このトーナメント表をみて「〜を優勝させたい意図があるんじゃないのか?」とか、初戦でこの対戦は「潰し合いじゃないか」とか「いや、そんな意図はない」とか議論すること自体がナンセンス。

主催者側に希望的筋書きはある。
それを反映した組み合わせである。

なんてのは抽選しない時点で、当たり前のこと。「特別な意図はない」わけがない。

で、プアカオとウェインの一回戦。K-1って「異種格闘技戦」のはずだから、一回戦でムエタイ同士って変な話ってのが一つ。巷では、「日本人を優勝させるために、強豪同士で潰し合いにした」との意見があるようだが、私はそうは思わない。単純に

「余り者同士」だと思う。

魔裟斗の相手、コヒの相手、クラウスの相手にふさわしい相手を決めていったら、この二人が余っただけじゃ? そこまで二人の強さ知らないでしょ? 知ってたら、プアカオはともかく、ウェインはもっと売り出すでしょ。イケメンだし(笑)

まあ、以上は私見なので、抗議されても知ったこっちゃありません。はい。

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 6/13 道は作ったよ

今日は学生キックだった。セコンドにつきにいった。セコンドについたのは黒沢という男だ。今回の大会前には、二回ほどしか指導できなかったのだが、前年の学生王者、諏訪部が練習しにきたときには、ついてきていた男だ。

数カ月ぶりに練習を見た時に、教えたことはきちんと身についていたし、スタミナもきちんとあった。これはこちらも中途半端はできない、そう思ったところに「セコンドついてください」といわれ、つくことにした。誰にでもつくわけじゃない。

結果は引き分け。だが、聞くところによると、相手が圧倒的に有利と評判との試合だったらしい。事実、前回の黒沢の試合はひどいものだった。それと比べれば出色の出来。大甘採点だが、100点やってもよかった。

今日の相手がライト級最強であるらしい。ならば学生チャンピオンは十分射程圏。「おまえがその気なら絶対になれる」とアドバイスした。あとは本人次第だが、求められれば協力は惜しまないつもりだ。

協力といえば、今日は明治大学OBである藤原あらしと土屋ジョーのエキジビジョンがあった。当初聞くところによると、「藤原さんは後輩の面倒をみてくれない」と聞いていたが、藤原くんと話をしたら「来てくれればトコトン教えますよ」と大歓迎の様子だった。事実上の会長であるシンサッック夫人にも、明治の学生が練習することを快諾してもらった。

そりゃそうだろう。何を学生の馬鹿どもは勘違いしているのだろう。きちんと求めれば、大人は助けてくれるが、何も求めない者は無視するのみ。そんな暇はない。社会の理屈がいままでわからず、「宝」であるOBを放置していたらしい。

明治大学キックボクシング部は、北星とSVGの二つのプロを使うルートができた。それを使うかは、学生次第。何人が利用するんかねえ。

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 6/12 技術、常識の違い

今日の「をを」ニュースはこれ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040612-00000007-spnavi-spo

松井稼の守備の欠点についてだ。曰く、三遊間のゴロを正面でとるのが欠点だそうである。

これは野球を本格的にやった人なら、びっくりだろう。「ゴロは必ず正面でとれ」と教わってきたはずだからである。メジャーのショートが三遊間のゴロをほとんど逆シングルでとるのは感じていたが、改めて聞くとやっぱそうなのか、って感じである。

おそらく、この技術的違いは、「メジャーの選手は足が速い」「メジャーのショートは肩が強い」この二点から来ているんだろう。打者走者の足が速いから、正面に入ってから踏んばって投げても間に合わない、流れの中でのジャンピングスローでも十分強い球が投げられるってことだろう。

レベルが違うと基本技術も違うってこと。

キックなんか、モロにこの理屈があてはまる。強いムエタイと接触したことがある人と、無い人とでは教えることがまるで違うはずだ。「ミドルキックなんか要らない」「首相撲なんかつき合わなきゃイイ」「パンチ打ってローだ!」なんて簡単に言うはずだ。それだけを突き詰めれば、国内の中レベルだったら楽に勝てる。でも、それ以上のレベルになるとガラリと事情が変わっちゃう。

世界のトップを見据えた上での技術でなくっちゃ意味がない。そして、トップは常に技術革新している。

志は高く、意識は高くだ。

明日は学生キック。上を見据えている選手は何人いるかいな?

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 6/11 感慨

今日の格闘技ニュースで「を〜」だったのは、

元Jリーガー、IKUSA参戦
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040610-00000302-spnavi-spo

ってニュースだろう。会社への行きの電車で「Number」買ったらこの記事が載っていた。バウレビの井田氏が書いていたので「をを!」と思ったのだ。

で、会社につくと、各スポーツ紙から同様の記事が配信されていた。このタイミングで出るって、、、、雑誌に合わせて発表したってことだろうか????

まあ、そんなことはどうでもいい。

このニュースをみて「とうとうこんな時代になったか」と思った。なんだかんだと、今の日本のスポーツ界は野球、サッカーを頂点としたピラミッド。そこから格闘技界に選手がやってきたのだ。しかも、まだ25歳。どこかのスモーレスラーみたいにポンコツじゃない。

こういう例がガンガン出てくれば、日本のキック界は格段にレベルアップするだろう。昔のキックボクサーのビデオをみると「うわ、つえ〜」と思うのも、あのころはキックをやれば金にもなったし名声も手に入った。人材がいっぱい流れてきたんだろう。

キック界が、高校スポーツにスカウトマンを派遣し、多額の契約金払うなんて時代が来るんだろうか? その前に業界として儲かるようにならなくては。

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 6/9 いや〜な気分

K-1 WORLD MAXのカードが発表されている。

http://www.boutreview.com/data/news/040707k1max.html

プアカオ対ジョンウェインという一回戦のカードを見て、「なんちゅう趣味の悪い」と感じた。この「感じ」、どれほどの人が理解してくれるんだろうか?

説明してもいいが、明日朝早いのでしません(笑)

趣味が悪いといえば、古館伊知郎。サッカーワールドカップのことを「サッカーのダブリューはい」と言っていた。もう、その一言で、全身ジンマシン。希代の名実況も、上がるべきリングを間違えると、ただの道化。見るに堪えない。

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 6/4 心の教育

今日は、ボクシングW世界戦。TBSで放送があったが、この放送形態は知らない。が、興行の予定をみると、開場3時半、開始4時とあった。は?開始4時? 平日の4時に試合観に行ける人ってどんな人たちなんだろう。

キックなどと違って、メイン1点主義が当然のボクシング界だが、いくら前座だからといって、平日夕方に試合して何の意味があるんだろう?

話は変わって高校野球。選抜Vの済美高に関してこんな事件があった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00000071-kyodo-spo

このニュースを見る前にこのコラムを観ていたのだが、

http://www.sanspo.com/top/am200406/am0602.html

なんのことやらさっぱりわからない。本当に部員が寮に女連れ込んだけで、部長は辞職するわ、高野連に処分を申請したりするんなら、馬鹿じゃねえかと思う。高校野球の偽教育主義も、ここまでいくと滑稽だ。

滑稽といえば、佐世保の事件を機にまた巻き起こった「心の教育」。「命の尊さを教えねば…」とか言ってるが、どうやって教えるんだろう。私は、これまでの人生で「命の尊さ」など教えてもらったことはない。家で蛇飼って蛙食うのを観察したことはあるが、人を殺したりしたことはない。

教育、とくに学校教育なんぞに期待しないほうがよいでしょう。全員にキックボクシングやらせれば、事は解決します。これ、マジです。

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