プアカオvs.ウェインというK-1 MAXのカードについて、結構、狭いキックネット界では反応があるようだ。某所は荒れてるし(笑)。このカードが決まったとき、全然説明せず「趣味悪い」と表現したが、改めてこのあたりについて触れておきたい。
まず、そもそもプアカオが出ること自体に大反対。
ジュニアライトの選手なのかライトの選手なのか知らないが、何kgであろうと70kgのトーナメントに出る選手じゃない。80kgくらいから絞ってくる奴のなかで、ナチュラルで70kgあろうとやはり小さい。
今回、ムエタイは絶対に勝たなくてはならない。ただでさえ威信は地に落ちている。世間はクラウスのボディー一発で「沈んだ」ガオラン、魔裟斗のアッパーで目をむいて倒れたサゲッタオーが「ムエタイ」だと思っている。「生ける伝説」とか表現されていたしね。
ジムに入門してくる若い子なんかと話してると「やっぱキックが最強だと思って」と口にする。ミルコの活躍や、フィリップス破った魔裟斗の影響だろう。以前「ボクシング人口は必ず減る」と書いたけど、間違いなく子どもの頭の中には「ボクサーってキックボクサーより弱い」とインプットされたはず。このイメージは大きい。「はじめの一歩」の連載が終わったら、ボクシング人口は壊滅的に減るだろう。
…と同じように、このままK-1でムエタイが負け続けると、致命的なイメージダウンとなることは間違いない。ウエイトハンデを背負って、K-1に出るリスクは非常に高いのだ。しかも、実況も解説もど素人。普段のプアカオなんて全然知らないだろう。
タイで70kgで試合をしたら一番強いのがプアカオならいい。でも、違うでしょ? たぶん。
トーナメントの組み合わせについても一言。
これは単純。「抽選」にしない限り競技としては認めない。
抽選ではなく主催者がカードを決めているのは、当然、組み合わせに主催者側の希望を入れたいから。だから、このトーナメント表をみて「〜を優勝させたい意図があるんじゃないのか?」とか、初戦でこの対戦は「潰し合いじゃないか」とか「いや、そんな意図はない」とか議論すること自体がナンセンス。
主催者側に希望的筋書きはある。
それを反映した組み合わせである。
なんてのは抽選しない時点で、当たり前のこと。「特別な意図はない」わけがない。
で、プアカオとウェインの一回戦。K-1って「異種格闘技戦」のはずだから、一回戦でムエタイ同士って変な話ってのが一つ。巷では、「日本人を優勝させるために、強豪同士で潰し合いにした」との意見があるようだが、私はそうは思わない。単純に
「余り者同士」だと思う。
魔裟斗の相手、コヒの相手、クラウスの相手にふさわしい相手を決めていったら、この二人が余っただけじゃ? そこまで二人の強さ知らないでしょ? 知ってたら、プアカオはともかく、ウェインはもっと売り出すでしょ。イケメンだし(笑)
まあ、以上は私見なので、抗議されても知ったこっちゃありません。はい。
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