以前の日記
 

 


 
 
 9/30 演出

もう昔のことになってしまったが、ガチンコという番組があり、ファイトクラブというコーナーがあった。「ボクシング素人が3か月でプロデビュー」という世の中のボクサーを全員敵に回しかねない、なめた企画だった。

名前はガチンコだが、中身は???。出演者の経歴が嘘ばっかで、雑誌に「やらせ」疑惑を追及されるたび、「やらせではありません。演出です」というのがTV局側の回答だった。もちろん、プロテストなどの公式な場は文字通り「ガチンコ」だが、それ以外は疑わしきことが多かった。というか、疑うことすら大人げないまさしくバラエティなのだが、あくまでドキュメントかのように、先生と生徒のケンカを放映していた。でも、TV局に言わせれば、これは「やらせではなく演出」だそうな。アホかいな。

で、話は変わる。

最近、やたらと超能力者が出てきて未解決事件に挑むというTV番組が多い。わしは超能力とかUFOとか、かなり好きである。否定する確たる証拠がないのだから、信じていた方が夢があるロマンがある、何より笑える。だから、「超能力捜査!」の類の番組は観てしまうのだが、さすがに最近のはまずい気がする。かなりメジャーな事件にまで乗り出しているし、一歩間違えれば、悲惨な結果を誘発しかねない。これを、ガチンコなどのような感覚で「演出」していたら、許されることではないだろう。

警察へ資料提供していることからも、「バラエティです」という言い訳は通用しない。「解決した」って威張っているのも、どうでもいい事件ばっか。仕込もうと思えば仕込める類。早く重大事件を解決してくれ。いつも、ハラハラドキドキしながら、解決しなくて裏切られている、小市民なわしの心臓に悪い。

そういえば、明日は「藤岡弘の探検隊!」だ。なぜか「前人未踏の地」に、カメラが先に入っていたり、「原始人さながらの原住民」に「時計の日焼け跡」があったりする、ハラハラドキドキの番組だ。こっちは許す。見え見えだから(笑)

また、誰かが大蛇に襲われるのだろうか? ワクワク、ドキドキ!!

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 9/27 観たかった

全日本キックは欠席。でも、ゴーンピポップは強かったそうですねえ。観たかった。

忘れちゃならないのは、彼の肩書きはフェザー級だということ。花戸選手はライト級だから、タイで言えば、二階級の差がある。それでいて……という現実は、おさえておきたい。

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 9/21 絶望

後楽園で石毛、石黒の試合。詳しくはまた書くが、両者とも敗戦。石黒はいい薬になったし、石毛の相手フィクリは予想以上の強豪。タイ人以外では、ナンバー1ともいえる衝撃を受けた。いま、それ以上は言えない。

興行後は、某業界関係者と密談。その場でさらなる某業界関係者も加わり、キック談義。

ただ、楽しい話題など無い。

キックの行く末、NJKFの行く末、キックボクサーたちの現状……、事情を知っている者たちでの会話は、希望のまったく持てないまま終わってしまう。いつもである。

どこに出しても恥ずかしく無いNJKFのスーパーチャンピオンたちも、ベルトを返上するそうである。防衛戦にはモチベーションを感じないそうである。だからといって、努力に見合う舞台も与えられない。皆、煮詰まっている。

だからといって、「俺がなんとかしたるわい!」と言えるほど、この業界、健全ではない。残るのは絶望である。

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 9/17 激務

9/21の試合に出場する石毛、石黒両名は、この日が最後の本格的なジムワーク。案の定、石毛からは「野崎さん、お願いします」とマススパ(軽いスパーリング)のお誘いがかかった。

選手にとっては、大事な最終調整。本番を想定して攻めてくる。「軽い」とは言っても、当たれば痛い。しかも、受ける側の第一優先事項は、「選手に怪我をさせない」。なんとも難しいスパーなのであります。

試合前の気合いの乗ったチャンピオンに、いつもビール浴びてる中年親父では、そもそも釣り合わない。なんとか2Rしのぎきって、ようやく終了。ああ疲れた。

そこへ、もう一匹登場。I黒T也だ。

「のざきさぁ〜ん、ボクもお願いしますよ」
「やだよ。疲れた」
「かわいい後輩のためにお願いします(はあと)」
「かわいくない!」

と抵抗したのであるが、結局、石黒とも2R。 まったく、ほかに相手になるのはいねえのか、このジムには! 過労死させる気か! 労働基準法違反だよ!

そんなこんなで、もうすぐ本番。両者試合以外でもいろいろ仕込んでいるようで、当日ははじけてくれるでしょう。

とりあえず石黒よ! 試合終わったら、ちゃんと月謝払え! 2か月分!

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 9/16 もうすぐ30万

気が付くと、カウンターが30万に近付こうとしている。さすがに30万アクセスになったら、OFF会やりましょう。引退発表してから全く一般ファンの方と会っていないので、引退報告+所信表明演説OFF会+ついでに結婚報告ということでということで。日時場所はどんなんがいいでしょうかねえ。参加希望の方、掲示板なりメールなりでご意見をよろしく。

選手の看板も公式ページの看板もおろしたことで、このサイトでは、より広くキックボクシングを扱えればと思っています。理想は「Webキックボクシングマガジン」なのですが、全団体の興行に顔を出す資金的余裕も精神的熱意もありません。ただ気持ち的には、NJKFも北星も関係なく、キック界全体を守備範囲にしていきたいので、誰かネタください。今後ともよろしく。

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 9/14 真剣勝負

「ワールドボクシング」「ボクシングマガジン」の両誌が発売になっている。トラッシュ中沼対小松の試合をどう報じているかを注目したが、両誌とも「この判定はおかしい」という明確な意思表示があり、拍手喝采。だが、「どうしてこんな判定が起きたのか」との原因究明にまで踏み込んでいるとはいいがたく、ましてや「八百長判定じゃねえのか?」などという疑問提起もしていない。

結局、この手のことは、当事者が白状しない限り、証拠など出てきやしない。プロレスですら、まだマスコミは真剣勝負かのように報じますからな。証拠がないことは書けやしない。書いたら取材できない。このへんが限界か。

八百長といえば、ベースボールマガジン社からちょいと前に出版された「キック入門」。石原慎太郎と藤原敏男の対談は面白かった。

慎太郎が「僕が全日本キックのコミッショナーを引受ける頃、キックの世界には、まだショーの要素を含んだ試合をするケースがあったんだ」なんてさらりと語っているが、おいおい、そんなこと普通に語って良いのか?(笑) しかも、「我々もショー的なキックをやりたいという相談が(当時の全日本キックサイドから?)あったんですよ」と続く(驚)。結局、「ならばコミッショナーは辞める」と突っぱねて、真剣勝負なキックの世界は俺が守ったっていう自画自賛オチになるのであるが。。。

ちなみにオーエンジャイは、公式的には「キックボクシングショー」と銘打つようにはしてます。公式戦とはそりゃ違いますから。しかし、「ショー」だと思ってくるお客さんの多くが、「こんなにガチなの?」って驚いて帰ります。

オーエンジャイについては、「オーエンジャイ超A級観戦術」と言う本を出版したいくらい面白いところで一言で言えないんですが、まあ、観て楽しんでくれればそれで良いんじゃないっすかね。

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 9/11 再びオシム

ジーコジャパンが負けるたびに、「これで早く解任されれば」と願うばかりである。やはり後任はオシムに限る。サッカー監督としての能力はもちろん、彼の発する「詩」のようなコメントを、もっともっと目にしたいのである。

ということで、米同時多発テロ二周年の今日は、この「オシム語録」。

私は神を信じない。
世の中の悲惨な出来事は神を信じる人がやっているではないですか。
神がいればそんなことは起こらない。
私は人を信じ、人生から学ぶ。

もう一つ。テロとは関係ないが、お気に入りのやつ。

無数にある努力それ自体を行うことに、
いったいどんな意味があるというのか。
大切なことは、
まずどういう才能があるか把握すること。
才能を生かす努力でなければ意味がない。
努力が才能の上に君臨することは許されないのだ。

おそらく学校で先生たちは、この逆を教えているのでしょうね。「成せば成る!」とかウソついて。神様は不公平で、人には向き不向きがあって、だからこそ自分に合った場所と道を見つけなさい、それが人生のほとんど全てです、というべきだと思うんですけどね。

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 9/10 社会常識

うおぉ〜消しちゃった。すなっちネタ書いたのに。。。

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 9/8 リング・ジニアス

「格闘技通信」誌に、フィクリのインタビューが掲載されている。詳しくは購入して読んでいただきたいが、フィクリの大物ぶりが紹介されている。「無名の強豪」を呼んできては、選手を潰すのがお家芸の某団体であるが、ここまできちんとしたパブリシティが載れば、お客さんも感情移入できるだろう。石毛が勝っても、それは意味ある勝利として扱ってもらえるはずだ。

話は変わるが、11/2のウィラサクレックジム、ディファ有明興行に古川拓郎の出場が決まった。対戦相手等の詳細は後日発表されるだろうが、3回戦なら誰とやっても遜色ない試合ができるだろう。というか、そんくらいしてもらわないと困る。石黒の下が、レベル違いすぎ。古川にその溝を埋めてもらいたい。

最近は練習生がかなり増えてきているため、オーエンジャイ未出場者の中でも(中だけ?)有望なのがちらほらいる。今の練習環境は悪くないし、冴えない先輩たちはすぐに抜かれちゃうでしょう。いい意味での下克上がガンガン起きてくるはずだ。

わしが入門したころの北星ジムは凄かった。「北星3羽カラス」と呼ばれた方たちはもちろん、プロでもないのに普通にチャンピオンクラスの練習相手になってた先輩が何人かいた。笹原さんだってアマチュアなのに、他団体のチャンピオンクラスをぶっ倒していた。練習に行くと、必ずその中の何名かがいて、そういう人たちに毎日ボコボコにされて、わしや石毛は育ってきた。デビュー前から、オーエンジャイでタイ人にガチで挑んで勉強した。

層がガンガン厚くなって、そんな時代に戻ってほしい。いい加減、「野崎さんしかスパーの相手いないんですよ」と石毛に言わせないでくれ(笑)。

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 9/7 優勢判定

昨日の学生キックの話の続きである。

学生キックは、ハッキリ言って技術レベルは低い(例外も数名いるが)。きちんとしたプロと比べると見るべくもない(きちんとしてないプロも結構いるが)。しかし、見習うべきところはいくつもある。

その一つが優勢判定。

なんでも、全ラウンド終了しても同点だった場合、試合を通じてどちらが優勢だったかを「優勢判定」として判定するという(間違ってたら指摘してね>委員長)。

以前にも書いた。判定とは本来、「全体を通じてどちらが優勢だったかを判定するものである」と書いた。しかし、現行のラウンドごとの採点だと、全体を観たイメージと、実際の勝者が違うことは大いにある。それを「ルールだから」と納得するには無理がある。全体の勝者と実際の勝者は、可能な限り一緒でなくてはいけない。

その点で、ドローの場合の優勢判定には意味がある。わしはNKBトーナメントで二試合続けて延長戦やらされたが、こっちの優勢判定のほうがよっぽど理に叶っている。

個人的には、0.5ポイント制導入と、ドローの場合の優勢判定。これを導入すれば、キックでも不条理な判定はずいぶん減ると思う。導入を検討していただきたい。

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 9/6 学生キック夏の陣

学生キックのチャンピオン戦予選というやつに行ってきた。会場は国学院大学なのだが、立派なリングがあってびっくり。金あるんだなぁ。ちょっとちょ〜だい(笑)

今回のお目当ては明治大学3年諏訪部泰斗。オーエンジャイにて、ウィラサクレックジム/田中の強打と真っ向渡り合ったのは記憶に新しいところだが、この試合で鼻骨を負傷。だが、それにも負けず、以来、この試合に向けて北星ジムに出稽古に来ていたのだ。聞けば自宅は綾瀬から無茶苦茶遠い某所。なのに、遠路はるばる北星まで練習に来ているとあれば、こちらも気を抜けない。短い期間ではあるが、できる限りのことは教えたつもりだ。基本がちゃんちゃらなっていなかったのであるが、すぐ直せるところは指摘したつもりだ。石毛とのマススパでびびりまくっていたが、まあ、いい経験になっただろう。

学生キックでは、11月29日にチャンピオン戦というのが後楽園ホールであるらしいのだが、今回はその出場者を決めるトーナメント。諏訪部の出場するウエルター級は、七名がエントリー。この日、二試合を勝ち抜けば、後楽園ホールでタイトルマッチとなるのだ。

会場について初めて知ったのだが、この日の試合はヘッドギア、ヒザパット、スネパット付き、2分3R。トーナメントということで、安全面を考慮してのルールだろう。学生キックの安全面での意識の高さは、プロのはるか上を行く。この辺りは、プロも見習ってほしいものだ。

で、諏訪部であるが、一試合目は実力差を見せて完勝。二試合目は、かつて負けたことがある相手に、決め手は欠けたが文句なしの快勝を見せた。教えたことをどんどん吸収して、それが試合に出ているのは、こちらにとっても気分がいい。あと一試合勝たせてあげたい。

決勝の相手は、現チャンピオン日本大学大塚。なにげにちょっとメル友なのだが、今日見る限り、とても考えてキックをやっている選手だとの印象を受けた。パンチもキックも特に鋭くは無いのだが、「キックボクシング」という競技を、かなり理解して試合をしているように思えた。諏訪部と比較すると、現時点では7ー3で大塚有利だろう。

この差を縮めて逆転するにはどうしたらええんやろ?と少し考えたがよくわからんので、現在ビールに逃げている(笑)。ま、なんとかなるでしょう。

トレーナーって結構面白いかも(無給ボランティアだが)。

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 9/3 異動

会社で部署の異動があった。

これまでは書籍の編集を経て、すげえお堅い雑誌の編集をしていた。これからは書籍の編集もするが、基本的に「装丁担当」となった。装丁ってのは本の表紙のこと。デザイナーみっけてきて、ああしろこうしろ言う部署だ。

良いのか悪いのか知らないが、これでますます仕事と遊びが近づいた(笑)。

これまでダイレクトに仕事として付き合えなかったデザイナーの皆さま、これから是非是非よろしく。売り込み歓迎。仕事にかこつけて飲み歩きましょう!

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 8/28 チャイ

帰宅時に入った書店で、『天使がくれた戦う心 〜チャイ〜』という本を見つけ、即買いした。文藝春秋社「Number」誌の「スポーツノンフィクション新人賞」受賞作品で、読みたい読みたいと思いつつ、読みそびれていたのだ。聞くと、チャモアペットセミナーにも参加してくれた、ヌンサヤームさんにまつわるノンフィクションだという。それ自体で興味あるのだが、実際にセミナーでヌンサヤームに接して、さらに読みたい気持ちが倍加していたのだ。

読み出したら、一晩で一気読み。

初勝利を目指す選手とヌンサヤームの心の交流とともに、在日ナックモエ(ムエタイ戦士)たちをとりまく厳しい現実も、きちんと描かれている。

本の中にも触れられているが、日本に来る元ムエタイ一流戦士たちは総じて勘違いをしている。日本は夢の国で、日本にさえ行けば大金持ちになれると思っているのだ。しかし、すぐに現実を思い知る。日本人ですら失業者があふれ、しかもキックボクシングというのはマイナー中のマイナースポーツ。トレーナーをしたからといって、大金が懐に入るわけではないということを、痛感するのだ。

しかも、彼らは月にもらうそれほど多くはない給料の大半を、母国に仕送りしている。とてもじゃないが、裕福な暮らしなどできない。多くの在日ナックモエは、今そういう状況にある。

きらびやかな実績に隠れているそうした等身大のナックモエの姿が、この本では描かれている。日本でキックボクシングを観ていくつもりの人ならば、この本に描かれている世界は知っておく必要がある。是非、一読をオススメする。

 
 8/26 気概

昨日リンクを貼った「ワールドボクシング」の掲示板に、編集部からのレスポンスが載った。公のマスメディアの掲示板に、このような趣旨の発言が載るのは異例じゃないか? 少なくとも、わしは見たことがない。

皆様、活発な書き込みありがとうございます。ジャッジの出す判定と、大方のファンの印象があまりにずれることは、日本ボクシングにとっても大きな問題です。頻繁にこのようなことが起こると、「ボクシングなんてつまらない」、「わからない」、「くだらない」と、観客が離れていってしまうことでしょう。本誌としても、どうすれば多くの良識あるファンが納得する判定がでるようになるのか(もちろん、意見が割れる試合もあるでしょうが)問題提起していかねばなりません。

その意気でごわす。あの試合で中沼が勝てない判定基準など、意味がない。

「プレッシャー」もないわけではありません。業界内で強い力をもつ人物に強く警戒されたり、嫌われたりすれば、取材がしにくくなることはありえます。雑誌を作っていくのに、どうしても必要な人間関係というのもあります。そういったことどもが理由で、批判的記事の切れ味が鈍くなることは、率直に申し上げてありえます。しかし、そういう「プレッシャー」を克服しないことには、雑誌の存在意義もありえないことは一同自覚してはいます。力不足の面もあるでしょうが、ファイティング・ポーズはとり続ける雑誌でありたいと思っています。

「プレッシャー」を具体的に教えてもらいたいが、、、それはちと難しいのか。

 小松−中沼戦のスコアシートは、もうしばらくお待ちください。関西の試合では、スコアシートは(関東のように)その場でコピーしてもらえるのではなく、試合後しばらくしてからまず東京のコミッションに送られてきて、それを我々がコピーさせてもらいに行かねばならないしくみになっています。現時点では、まだ手元にないのです。入手次第、採点内容を本サイトでも公開いたします。

スコアシートがその場でもらえないなんて……偽造し放題。今ごろビデオ見ながら、少しでもまともなラウンド選んでるんかいな。頑張れ! 「ワールドボクシング」

同じワールドボクシングのサイトには、2週間で2度KO負けを喫したムアンファーレックの問題が取り上げられている。日替わりコラムの粂川氏のところだ。こちらもキックファン、ムエタイファンなら読んでおきたいところ。

http://www.world-boxing.net/

 
 8/24 哀しみ

スカパーでボクシングを見る。東洋太平洋フライ級タイトルマッチ、小松則幸(エディタウンゼント)対トラッシュ中沼(国際)の一戦。王者小松の地元大阪に、元日本王者トラッシュが乗り込む形の試合だ。

普通は全国放送はない類の試合だが、この試合は「スカイA」で生中継。大阪出身の東洋チャンプを全国区にしようと、試合前にはドキュメント番組まで放映する力の入れっぷり。

その成果か、結果は小松の2ー1判定勝ち。

しかし、長いこと格闘技を見続けているが、これほど酷い判定にはお目にかかったことがない。解説の畑中氏も「6ポイント差で中沼の圧勝」と採点していたが、判定を聞いて「……」。解説者はそれ以上は語らなかったが、ボクシングファンは怒りの声を発している。

ワールドボクシング掲示板
http://www.21styles.jp/bbs/boxon/index.html#151

国際ジム
http://www.tctv.ne.jp/kokusai/

ファンの声で多かったのが、「もうボクシングは見ないかも」というコメント。それほど酷い、犯罪的な判定だった。

キックの世界においても、競技上の勝敗よりも興行上のメリットが優先する場合が無いとはいえない。むしろ、それを「当然」とみなす雰囲気すらある。キックよりも世間的注目度がある某あたりなら尚更だ。結局、そんなのは利益にならないと、わしあたりがいくら吠えても無駄だろう。

この業界が嫌になることはよくある。わしの引退を「早い」といってくれる人も多くいるが、今も「あのタイミングで良かった」と思っている。正直、自己満足以上のものを現在のキック界に期待するのは苦しい。笑顔のホステスを見て「気があるんじゃ?」と思うようなものだ。期待する方が間違っている。

ボクシング界もあんまり変わらないようだ。判定を聞いたトラッシュ中沼の冷めた表情が印象的だった。彼が日本タイトルを失った試合も疑惑判定ぽかったらしく(見てないから何ともいえないけど)、「ボクシング嫌になって辞めちゃうんじゃないか?」という書き込みも多数あった。実際、「負けたら引退」という発言をしていたらしいし、試合後の目はそういう目だった。わし自身経験している、あの目だ。

辞めないでほしいけど、続けろとも言えないな。

 
 8/23 技術革新

オーエンジャイに行ったら、コウライさん出場ということでセコンドにつく。チャモアペットセミナー受講生であるコウライさん。実は、某ボクシングジムでトレーナーをされている。ということで、試合後、ボクシングのミット打ちを教えてもらうことにした。

キックが現状のままであるなら、そんなに細かいボクシングテクニックは必要ないと思う。むしろ、邪魔になる可能性もある。しかし、キックのKー1化はある程度はとまりそうにない状況だ。別にわしは現在、北星の正式なトレーナーではないのだが、ときどきお手伝いに行っているし、スーツ来ているよりも、ジムに行っているほうが居心地がいい人種ではある。今後どう関わっていくにせよ、「ボクシングの知識、ミットの持ち方は知っておいたほうがいい」と思ったのだ。

で、ボクシングのミットを約20分。基本から教えてもらった。パンチを打つことでは同じはずなのだが、構え方、タイミングなどすべてが違う。やりにくいったら、ありゃしない。

でもコウライ氏「うちのジムの選手より全然うまい」

えへへ、大ドンデン返しのボクシングプロデビューか?…と野望がちらついたが、「年齢制限でもうプロデビューはできない」とのこと(笑)。そんな年になっちゃったんですねえ。

いずれにしても、大変勉強になった。キックから距離を置いて、技術的に気付くことはいろいろある。たぶん現役時代より、今の方が技術的にはだいぶ上だと思う。引き出しがずいぶんと広がっている。この精神的な余裕が現役中にあれば……、まあ後悔先に立たずである。

 
 8/22 リニューアル

というわけで、リニューアルしてみました。まだ完成ではないですけど、とりあえず公開しておきます。リンク切れ等あったら教えてください。

以前はオーエンジャイや東京北星のページのなかに自分のページがあったスタイルを逆にしてみたってことです。まあ、実際はあんまり変わりませんが。。。

もっと広くキックボクシングを扱えればな、とは思ってます。