Kー1が行われていた東京ドームをしり目に、後楽園ホールへ。ボクシング、福島学対ヨックタイを観戦。前座には、元高校6冠王、粟生(あおう)隆寛も出場するという、なかなか見どころ満載の興行。
福島対ヨックタイは、トータルで見ればヨックタイ完勝の展開だが、結果は引き分け。ラウンドマスト方式(ラウンドごとになるべくポイント差をつける)での採点だと、微妙なラウンドがいくつかあり、それが全部福島側ならこの結果もありかな、とは思った。10回戦でのラウンドマストは、やっぱり良くないな。
粟生のデビュー2戦目は、相手が広島の選手。要するに関東では誰も試合を受けてくれなかったのだろう。役者が違い過ぎ、相手選手にびびりが入り、1RKO勝利。実力の判定しようがなし。まあ、強いことは間違いないが。
そのほか注目したのがセコンドの指示。帝拳の選手のセコンドについていた葛西裕一氏が選手に「ロクを出せ!」って言っているから、最初なんだろう?と思ったら、「6」というコンビネーションを出せという暗号なのでしょうね。マック・クリハラもこういう指示の出し方しますよね(たしか)。
手しか使えない単純な競技だからこそ、単発攻撃だと攻撃を当てにくく、コンビネーションを駆使してパンチを当てるという技術が必要になってくるのだろう。
対してキックは、少なくともタイ人の口から「コンビネーション」という言葉を聞いたことはない。そういう発想がない感じだ。いつ、どんな態勢からでも、あらゆる攻撃が出るということが大事なのであって、最初からコンビネーション決めて攻撃するなんてことはないように思う。ましてやコンビネーションを数字にして覚えるなんて、ありえない。考え方の違いなのか、競技の違いなのか。
ならば、タイの国際式の選手は、どういう練習をしているのか?ちょっと興味が湧いた。日本のようにコンビネーション中心の練習をするのだろうか?
一方、日本人はコンビネーション好きだ。一つ一つの技がしっかりできないのに、コンビネーションやろうとする。攻撃=コンビネーションみたいに思っているのもいる。ボタン押したらコンビネーションが出る、格闘ゲームのつもりなのか。
ちょっとそのあたりの考え方を、今度チャモさんに聞いてみよう。
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