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日本人の発音問題A
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アメリカ映画 『コリーナ、コリーナ』 の中で
puddingという言葉で作詞につまずいているご主人に
g を取ったらと家政婦が提案するシーンがある。
私はこの場面を録画で何回も聞いたが、
pudding と puddin の区別が分からない。
これは私だけの問題ではなく、
日本人の発音問題であることを思い出した。
それはインドネシア駐在中のことである。
上述の発音に自信を喪失した事件が起こった。
それはインドネシア語の発音であったが、
問題は英語と全く同じものである。
ジャカルタでは結構通じていた言葉が
地方へ行ったとき全く通じなかった。
その場では手振りで切り抜けた。
ジャカルタに帰ってから合弁会社の事務員に発音をチェックしてもらった。
それはお勘定を下さいという言葉である。
インドネシア語では”Minta bon.”という。
bong ではなく、bon なのだ。
この g を省いた bon という発音が大問題を呼んだ。
私だけではなく、
居合わせた日本人全員が発音出来ないことが分かった。
我々が何度 bon と発音しても bong となってしまうのである。
10回、20回とやっても、どうしても OK がでなかった。
我々日本人は舌の奥の動きに問題があるようだ。
結局、意思の伝達は言葉だけではない。
通じるまで身振り、手振りも借りれば良いとして諦めた。