|
|
**************
英会話の活舌
************** |
|
|
私は父親から英語は難しいぞとおどされた.
塾に通っている友達に負けたくなかった.
中一、中二の教科書を音読した.
発音は滅茶苦茶でもスピードだけは負けたくなかった.
道を歩いていても教科書がすらすらと出てきた.
記憶力の悪い私が教科書を全部暗記してしまった.
記憶力で暗記したのではなく、活舌で口が勝手に覚えてしまったのだ.
大学時代にある英会話塾に通った.
ここの先生は、英会話は30回使わないと身に付かない、と言っていた.
これが本当だという事は、ロサンゼルスに行ってから初めて実感した.
自分が話せる英会話は、その英会話塾で何十回と口にした英会話だけであった.
帰国後、英語にも日本語のように活舌があり、
R音の沢山入ったフレーズを聞いた.
このフレーズを最短にしたのが、
最終的に私のR音活舌ドリルとなった.
Radio, radio, radio, radio, radio と呪文のように唱えるだけだ.
しかし、これが効果がある.
久しぶりに外国人を新幹線で出迎えることになってから、
前の日、出向く途中、この呪文を唱える.
これが不思議と効果がある.
日本語の角張った口舌が、角が取れて滑らかになる.
それだけで口が軽くなるからまさに魔法の言葉であった.