Wildlife Kingdom
哺乳動物編 - Bears
哺乳動物編 - Bears
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Grizzly Bear
(ハイイログマ)
- Black Bear (アメリカクロクマ)
- Hoary Marmot (マーモット)
- Beaver (ビーバー)
- Snowshoe Hare (野ウサギ)
- Red Squirrel (アカリス)
- Chipmunk (シマリス)
- Columbian Ground Squirrel (地リス)
- Golden Mantle Ground Squirrel (地リス)
- Black Bear (アメリカクロクマ)
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White-Tailed Deer
(オジロジカ)
- Mule Deer (ミュールジカ)
- Elk (Wapiti) (エルク)
- Moose (ヘラジカ)
- Mountain Goat (ロッキーヤギ)
- Bighorn Sheep (オオツノヒツジ)
- Coyote (コヨーテ)
- America Bison (バイソン)
- And, one more...
- Mule Deer (ミュールジカ)
リスト中の星印(★★★)は、 筆者の独断と偏見による園内での目撃率です(3つが最も目撃率が高い)。
青字は、 筆者の体験と各種資料から集めた「目撃可能性の高そうな場所」です。
写真は、筆者本人が撮影に成功したものだけを載せています。
Grizzly Bear (ハイイログマ・ヒグマ)
昔からアメリカ大陸に広く棲息していた彼らも、 人間の開拓や狩猟の結果、 その数は激減、 アラスカを除く米国内に限れば今やGlacier, Yellowstone を中心に1000頭前後(これはなんと昔の 1%ほど)しか棲息していないと言われる。 近年、 保護の成果が実り始め、 Washington(Cascade Range)、 Idaho、 Montana 北部の森林地帯でその数が少しずつ増えつつあるという。 ちなみに、Grizzly はこの他、 Canada西部、 Alaska、 そしてアリューシャン列島に沿ってシベリア、 カムチャッカにも多く棲息しており、北海道のヒグマの親戚でもある。
性格は比較的大人しく、 実は臆病者であったりするらしい。 臆病が故に人間が気付くより先に人間の気配を察知して逃げる反面、 突然出逢ってしまった場合、 自分(や子供)の身を守るために人間を襲うことにもなる。 出逢ってしまった時の対処法または出逢わないための予防法については、 数々の案内書に腐るほど記述されているので、 詳しくはここでは省略するが、 とにかくパニックに陥らないこと。 貴方が取り乱すと、 クマは余計刺激され、 攻撃的になってしまう。 因みに人間を獲物と認識して襲うことはほとんどないと思ってさし仕えないが、 クマによっては「人間が食べ物を持っている」ことを学習していることもあるので注意。
雑食性だが、 摂取する食料の8〜9割方は植物性のものと云われる。 夏によく亜高山帯に出没し、 秋にはたわわに実るHuckleberry の実を食べる。 11月頃から4月頃まで、 北側の急斜面に穴を掘り、 冬眠に入る。 子供はCubと呼ばれ、 母熊の冬眠時期に生まれる。 それから二夏を母親と一緒に生まれた兄弟姉妹と過ごし、 その後自立する。 寿命は 25〜30年。
朝夕に活動が活発になる。 完全に森の中、 というよりは、 森もあれば低灌木、 草原もあるような所でよく目撃される。 彼ら1頭1頭の行動範囲は驚くほど広い。 晩春から初夏にかけて冬眠から醒めたばかりの熊が GTTS 沿いでもたまに草を食んでいるし、 Many Glacier Valley にもよく出没する。 もちろん Lake McDonald 周辺(Camas Road 沿い、North Fork も)や St.Mary Lake 周辺、Two Medicine 地区でもよく見かけるらしいし、 Highline Trail など、 森林限界を超えるか超えないかくらいの場所にもよく出没する (要するに目撃範囲は園内全域に及ぶ)。 ただ、「クマを見た」と思っても、実は数の多いBlack Bear であったりする ことも多い。
Black Bear (アメリカクロクマ)
熊というとどうしても Grizzly Bear に注目が行きがちだが、 この Black Bear も忘れちゃいけない。 園内ではどちらかと言うとこちらの方がより目撃率が高い。 園内棲息数では Grizzly の約200に対し、Black Bear は500頭ほど。 アメリカの森林、 山岳地帯に広く分布・棲息する。 生態は大体Grizzlyと同じだが、 寿命は若干短く、 20年ほど。 日本では本州以南の森林地帯に棲息するツキノワグマが比較的近い。
Black Bear と言えども色は褐色から灰色、 黒まで様々(これは Grizzly も同じ)だが、 平均的な体色はやはり Grizzly の方がより色が薄く、 茶〜灰色なのに対し、 Black Bear はやはり茶〜黒側にシフトしている。 またむっくり型のヌイグルミのような Grizzlyに対し、 よりシャープな顔立ちをしている反面、 肩の筋肉は Grizzlyに比べて「なで肩」である。 耳の形もGrizzlyに比べると、よりシャープ。 成獣の大きさは立つと1.5m くらいで、Grizzly の約2/3〜4/3ほど。 いくら Grizzly より小さいとは言え、 危険度は変わらないので十分注意のこと。
やはり活動が活発になるのは朝夕で、 Grizzly Bear の項で挙げたのとだいたい似たようなエリアでよく目撃される。 Waterton Lakes Park では、Red Rock Canyon Highway での目撃率は有名。 Two Medicine Lake Area 付近、Chief Mountain Highway 沿いも要チェック。 生息数の比率を反映してか、 全体的な目撃率はやはり Grizzly Bear に比較しても高い。 あとはあなたがきちんと見分けられるかどうか?!