■2007/05/20 last update

海外の美術館


(このページの情報は美術館訪問時のものです。訪問の際には最新の情報をご確認ください)


フランスの美術館/PARIS
中世博物館-旧クリュニー美術館 Musee du Moyen Age-Thermes de Cluny

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メトロ Cluny la Sorbonne下車

infomation
開館:9:15〜17:45
休館日:火・祝
サンミシェル通りに突然現われるローマ時代の遺跡。その奥に中世博物館(旧クリュニー美術館)があります。ここには中世の彫刻、装飾品などが展示されていますが、一番の見物は「貴婦人と一角獣-La Dame a la Licorne」という連作のタペストリーです。品質保全のために明かりを落とした部屋の中に、鮮やかな赤色をバックに美しい貴婦人とユニコーンの姿が浮かび上がっています。6枚からなるこの連作は、手鏡を見る貴婦人(「視覚」)、竪琴を惹く貴婦人(「聴覚」)のように、人間の「五感」が題されたそれぞれのタペストリーに中世の優雅な生活が鮮やかに描かれています。これを見るだけでも、行く価値はあると思います。(訪問日1994/05/02)

モロー美術館
Musee Gustave Moreau
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メトロ:Trinite駅下車
(14 rue de la Rochefoucauld)
infomation
開館:10:00〜12:45、14:00〜17:15(木〜日)11:00〜17:15(月・水)
休館日:火
ギュスタフ・モローは19世紀末のフランス象徴主義を代表する画家です。モローの住んでいた建物の2、3階が現在、美術館となっており、モローのおびただしい油彩、水彩、素描が所狭しと展示されています。モローの絵は、聖書や神話を題材にしながらも、その世界は幻想的で官能の香りがします。歓楽街に近い裏通りで行きにくい場所ですが、幻想的な絵が好きな人にはおすすめです。絵だけでなく、モローが住んでいた時代そのままの洋館の雰囲気も楽しんでください。(最終訪問日2005/05/06)

パリで美術館めぐりをするなら"Carte Musee"を買うと便利です。パリのほとんどの美術館や史跡に入場できるカードです。1日券、3日券、5日券があります。お得な上、券を買うために並ぶ時間も節約できます。主要美術館やメトロの駅で買えます。

エスパス・サルヴァドール・ダリ
Espase Salvador Dali
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メトロ Abbesses下車
(11 rue Poulbot 18e)
infomation
開館:10:00〜18:00
休館日:無休
モンマルトルのサクレ・クール寺院から歩いて5分くらい。「Carte Musee」が使えないのがちょっと残念ですが、シュールレアリスム画家ダリのギャラリーで、彫刻やリトグラフなどが多数展示されています。「聖書物語」や「不思議の国のアリス」などの挿画では、ダリらしい解釈に納得したり、意外な発見があったりと、これまで知らなかったダリの一面を知ることができ、とてもおもしろい美術館でした。画廊にもなっていてダリの版画などが販売されています。(訪問日2005/05/06)

フランスの美術館/Toulouse
オーギュスタン美術館
Musee des Augustins
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トウールーズ・マタビオ駅より徒歩20分
またはメトロESQIROL下車
infomation
開館:10:00〜18:00
休館日:火
14世紀建造の聖アウグスティヌス(仏語ではオーギュスタン)修道院の建物を利用した美術館です。中世の様式の回廊がとてもきれいです。12〜14世紀のロマネスク教会の装飾品や宗教美術品のコレクションが有名ですが、絵画も14世紀から19世紀にわたる作品が展示されています。近代絵画がなかなか充実していて、地元出身のロートレックの作品がたくさんあります。(訪問日2000/04/26)

フランスの美術館/Cote d'Azur
ジャン・コクトー美術館 Musee Jean Cocteau
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マントン駅より徒歩15分
infomation
開館:10:00〜12:00、14:00〜17:00
休館日:火
海岸に突き出た小さな砦が美術館になっています。展示作品の数は多くはありませんが、廃墟だった砦をコクトー自身が買取り、自ら設計したというだけあってコクトーの個性がそこここに感じられます。海辺の小石で作られた床のモザイク、剥き出しの岩の壁に飾られたタペストリー、絵画、デッサン、陶芸作品などなど。コクトーの多才さを楽しめる美術館です。(訪問日2000/05/06)

余談ですが…コクトーに興味がある方にぜひ見て頂きたいのはマントンの市庁舎にある「結婚の間」(平日のみ8:30〜12:30、13:30〜17:00)。コクトーが作製した「結婚の間」で日本語の解説テープを聞きながら作品を鑑賞することができます。またマントンから列車で40分くらいのヴィルフランシュ・シュル・メールという町に、コクトーの手がけたサン・ピエール礼拝堂があります(10:00〜12:00、15:00〜18:00、月曜休館)。こちらも一見の価値ありです。

コートダジュール地方の美術館めぐりをするなら"Carte Musee Cote d'Azur"がおすすめ。美術館のほか主要な史跡にも利用できます。3日券、5日券があり南仏の観光案内所や主要美術館で買えます。


イタリアの美術館/Cortona
教区博物館
Museo Diocesano del Capifolino
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コルトーナのP.za Garibaldiより徒歩5分
(P.za del Duomo1)
infomation
開館:9:30〜13:00、15:30〜19:00<夏期>10:00〜13:00、15:00〜17:00<冬期>
休館日:月   
ドゥオーモの向いにある小さな建物ですが、粗末な外見に似合わないほどのイタリア絵画の傑作が揃っています。アンジェリコとシニョレッリの作品が充実していて、第一室にあるフラ・アンジェリコの「受胎告知」は必見。金色に輝く天使の姿はどれほど眺めても見飽きることがありません。階段を降りた地下にある16世紀の下部教会は、壁一面が色鮮やかなフレスコ画で飾られています。(訪問日2002/10/15)


オーストリアの美術館/WINNE
造形美術アカデミー絵画館
Akademie der bildenden Kunste, Gemaldegalerie

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路面電車OperまたはBurgring下車
(1区 Sohillerplatz 3)
infomation
開館:10:00〜14:00(火・木・金)
10:00〜13:00、15:00〜18:00(水)
9:00〜13:00(土・日)
休館日:月・祝
美術アカデミーの建物の中にあるため少し分かりにくいですが、その辺にいる人に聞けば教えてくれるでしょう。建物の玄関を入って廊下を右手に進み、階段を上った2階(3階だったかな?)に入り口があります。ここにはボッシュの「最後の審判」の祭壇画があります。有名な絵にも関わらず訪れる人は少ないようで、私は半時間あまりこの絵を独占状態で見ていました。離れて見ても、近づいて見ても、そのたびに新たな発見があるような不思議な絵です。人間の欲望や原罪が、シュールな獣や半魚人の姿でなまなましく表現されています。(訪問日1995/04/30)


オランダ/Den Haag
マウリッツハウス美術館
Mauritshuis Museum
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ハーグ中央駅から徒歩10分
infomation
開館:10:00〜17:00(火〜土)
11:00〜17:00(日・祝)
休館日:月
ホフフェイファと呼ばれる濠に面して建っている純古典様式の美しい建物。17世紀のマウリッツ伯爵の私邸が、現在は美術館になっています。ここは小さいながらもオランダ・フランドル絵画の宝庫で、レンブラント、フェルメール、ルーベンス、ファン・アイクなど巨匠の作品が目白押し。特にフェルメールの「真珠をつけた少女」「デルフトの眺望」は必見です。(訪問日2003/04/30)


トルコの美術館/ISTANBLE
カーリエ博物館
Kariye Muzesi
access
バスEdirnekapi下車
infomation
開館:9:30〜16:00
休館日:火
5世紀始めに建てられた教会が博物館となっていて、内部には50点以上のモザイク画があります。この教会はオスマン時代にはイスラム教のモスクとして使われていたため、当時はこれらのモザイク画は塗りつぶされていたそうです。現在、補修されたモザイク画には聖母マリアやキリストの姿が鮮やかに蘇っています。フレスコ画とはまた違った華やかさと深さがあります。ビザンチン美術は日本人にはなじみが少ないものですが、一見の価値ありです。町の中心からは少し離れていますが、ぜひ訪れてみて下さい。(訪問日1998/05/08)


チュニジアの美術館/TUNIS
バルドー博物館
Musee National du Bardo
access
メトロBardo駅下車、徒歩10分

infomation
開館:9:00〜17:00(4/1〜9/15)
   9:30〜16:30(9/16〜3/31)
休館日:月
モザイクのコレクションとしては世界一の規模。もとは宮殿だったという広い建物はじっくり見れば半日がかりです。1階には古代カルタゴ遺跡からの出土した石碑や装飾品、ビザンチン時代のモザイク、2〜3階はメインのローマ時代のモザイクが展示されています。神話世界や日常生活が活き活きと表現されており、モザイクがこんなに表情豊かなことに驚きました。1室では紀元前の難破船から引き上げた品々も展示されていて、こちらもなかなか興味深かったです。撮影料1Dで館内の撮影がOKでした。(訪問日2007/04/28)

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