■2008/06/20 update

甲信越地方の美術館


(このページの情報は美術館訪問時のものです。最新の情報は各美術館のサイトでご確認ください)


★おすすめ ★★とってもおすすめ ★★★個人的に大好きな美術館
(星の数はAKIの独断です)

山梨の美術館
山梨県立美術館
住所:甲府市貢川1-4-27
tel:(055)228-3322

access
JR中央本線「甲府」下車 E番乗り場からバス「県立美術館」下車
「ミレーの美術館」として有名。ミレーをはじめとするバルビソン派のコレクションは国内有数です。「種をまく人」「落穂拾い」などの農民を描いた作品はもちろんですが、ミレーの宗教画なども興味深かったです。山梨ゆかりの作家の作品にも面白いものが多く、みごたえのある美術館でした。美術館の隣には文学館や庭園もあり、一帯は文化ゾーンになっています。(訪問日2004/08/13)

清春白樺美術館
住所:山梨県北杜市長坂町中丸2072
tel:(0551)32-4865

access
JR中央本線「長坂」下車 徒歩25分またはタクシー5分
円形の建物が印象的なアトリエ、ラ・リューシュや図書館などのある「清春芸術村」の中にある美術館。ルオーの絵画や絵皿、直筆書簡などを常設展示しています。印象深かったのは美術館の隣にある小さなルオー礼拝堂。ルオーが彩色したキリスト像やステンドグラスがあります。桜の季節には、八ヶ岳を背景に見事な桜を楽しむことも出来ます。(訪問日2006/08/12)

平山郁夫シルクロード美術館
住所:山梨県北杜市長坂町小荒間2000-6
tel:(0551)32-0225

access
JR小海線「甲斐小泉」下車すぐ
平山郁夫氏のシルクロードを描いた作品を展示する美術館。広々とした展示室で、雄大なシルクロードのキャラバン風景を堪能できます。氏が収集した仏像や工芸品などのシルクロード美術品も展示されており、遥かシルクロードの世界に思いを馳せることができます。12月末から3月上旬までは休館となります。(訪問日2006/08/12)

清里現代美術館 ★★★

住所:山梨市北杜市高根町清里3545-3519
tel:(0551)48-3903

access
・JR小海線「清里」駅より「牧場通り」を徒歩10分
個人のコレクションを展示する小さな美術館ですが、ボイス、クリスト、デュシャンなど層々たる顔ぶれの作品が、空間をうまく使って展示されています。ヨーコ・オノが参加したNYの芸術集団フルクサスの記録などは国内で見れるのはここだけでしょう。個人的に気に入ったのはジョン・ケージ。BGMのケージのピアノを聴きながら、まるで設計図のような楽譜や、美術品に見劣りしないレコードジャケットなどを楽しめました。シーズンオフのせいか客は私だけでした。館長さんも暇だったのか帰り際に現代美術について熱く語ってくれました。「わかろうとするのでなく、自分を変えること」が大切なんだそうです。小さいながらも骨のある美術館です。(訪問日2007/04/01)


長野の美術館
信濃美術館
住所:長野市箱清水1-4-4城山公園内
tel;(026)232-0052
access
JR中央本線「長野」下車 徒歩20分
または信濃バス「公園前」下車すぐ
善光寺の近く、城山公園内にあります。信濃美術館では郷土作家の作品を中心に意欲的な展示をしています。そして東山魁夷館では、平成11年5月に亡くなられた日本を代表する画家である東山魁夷画伯の作品を、年6期に分けて展示しています。自然をありのままに描いた作品はどれも見ていると心が洗われるような気分になります。(訪問日1999/12/?)

水野美術館
住所:長野市若里6-2-20
tel:(026)229-6333
access
JR「長野」東口よりバスで約10分
「日赤・水野美術館行き」終点下車
横山大観、菱田春草などの近代日本画を中心としたコレクション。展示室は広くて、非常に贅沢に空間を使用した美術館です。訪れたのが閉館間際だったためか誰もいなくて、静寂の中で鑑賞できました。横山大観「無我」で有名な美術館ですが、今回は展示されていなかったのが残念でした。(訪問日2004/07/18)

池田満寿夫美術館 ★★
住所:長野市松代町殿町城跡10
tel:(026)278-1722
access
JR「長野」から長野電鉄またはバスで「松代駅」下車 徒歩1分
版画家、彫刻家、作家…多方面で才能を発揮したマルチアーチスト池田満寿夫。その多才な芸風もあって、個人美術館としては非常に密度の濃い美術館となっています。それにしても63才での逝去は突然でした。最後の作品となった「美貌の青空」シリーズを見ると、この後に作られる作品はどんなだっただろうと思ってしまいます。隣には小布施栗菓子の竹風堂の支店があって、栗おこわや栗菓子を楽しめます。(訪問日2004/07/17)

北野美術館 ★★
住所:長野市岩穂綿内7963-2
tel:(026)282-3450

access
・長野電鉄「岩穂」下車徒歩10分
・JR「長野」東口から車で20分
最寄駅の岩穂駅は何もない無人駅で、こんなところにほんとに美術館が?と心配になりますが、美術館の方はなかなかのもの。近代日本の日本画・洋画がメインですが、シャガールやユトリロなどの作品も。個人的には美人画の伊東深水が南洋の風俗を描いたスケッチや、あまり知らなかった岡鹿之助の作品などが興味深かったです。展示室やロビーからは美しい枯れ山水の日本庭園が眺めます。(訪問日2004/07/17)

北斎館
住所:長野市上高井郡小布施町大字小布施48510
tel:(026)247-5206
access
JR「長野」より長野電鉄で約30分「小布」下車徒歩10分
稀代の絵師、葛飾北斎の肉筆画、錦絵(木版画)、版本などを展示しています。ここの目玉は祭屋台の天井画。北斎は晩年に小布施に長く逗留し、これはそのときに作製したものです。80代半ばの作品とは思えない迫力があります。(訪問日2004/07/17)

池田町立美術館
住所:北安曇野郡池田町大字会染7782
tel:(0261)62-6600
access
・JR大糸線「穂高」より池田町営バスにて「クラフトパーク入口」下車徒歩15分(町営バスは日曜運休)
・JR大糸線「安曇追分」よちタクシー約6分
北アルプスを展望する「あずみ野池田クラフトパーク」の中にある美術館。安曇野を描いた山下大五郎の絵画や篠田義一の彫刻を展示する常設展示室と、企画展に使われる企画展示室があります。また1階の両翼には奥田幾太郎館と小島孝子館があり、安曇野に縁のある両氏の作品や資料が展示されています。とにかくロケーションが素晴らしく(交通は不便ですが)、木立とハーブに彩られた公園からは安曇野の田園風景とアルプスのパノラマが一望できます。(訪問日2006/10/15)

豊科近代美術館 ★★
住所:南安曇野郡豊科町大字豊科5609-3
tel:(0263)73-5638

access
JR大糸線「豊科」より徒歩10分
北アルプスをのぞむ安曇野の一角、豊科にあり、JR豊科駅の窓口で割引券が購入できます。バラのアーチに囲まれた中世修道院風の建物と庭園のバラ園が印象的です。1階は近代彫刻家、高田博厚の作品と、森鴎外の短編小説に登場する画学生のモデルという宮芳平の作品を常設展示しています。中庭を囲む回廊に置かれた彫刻や展示室に並ぶ著名人の肖像は見応えがあります。2階では企画展示として、地域の特色を活かした展示を行っています。(訪問日2005/08/13)

ハーモ美術館 ★★★

住所:長野県諏訪郡下諏訪町10616-540
tel:(0266)28-3636

access
JR中央本線「下諏訪」下車
徒歩15分
諏訪湖のほとりに立つ小さな美術館。ここにはアンリ・ルソーと素朴派の画家(ボンボワ、ボーシャン、ヴィバン、グランマ・モーゼス)の作品が展示されています。どの絵も穏やかな風景や日常の生活が、極め細やかな筆で描かれていて、見る人の心をほっとさせます。第二展示室は、靴を脱いで上がるようになっていて、自分の家のリビングでマチスやビュフェの絵にかこまれているような気分になれます。下諏訪駅の観光案内所で、前売り券が買えました。美術館への道も親切に教えてくれるので、行く前にぜひ寄ってみてください。(訪問日1998/08/14)

諏訪北澤美術館

住所:長野県諏訪市湖岸通り1-13-28
tel;(0266)58-6000
access
JR中央本線「上諏訪」下車
徒歩15分
1階はエミール・ガレやドーム兄弟のガラス工芸品が展示されています。どの作品もアールヌーヴォーの妖艶な輝きを放っています。2階の現代日本画の展示室には東山魁夷加山又造など見応えのある作品が揃っています。2階には喫茶室があって、目の前に諏訪湖を見ることができます。同じ入場券で諏訪湖の反対側にある新館「SUWAガラスの里」にも入場できます。(最終訪問日2003/04/20)

脇田美術館

住所:長野県北佐久郡軽井沢旧道1570-4
tel:(0267)42-2639

access
JR「軽井沢駅」から旧道方面徒歩10分
鳥や身近な事象を描き続けた洋画家脇田和のアトリエのあった場所に建てられた美術館です。賑やかな軽井沢の表通りから少し奥まったところにあり、散歩にちょうどいいかも。ピアノのBGMが流れる展示室で、暖かい色使いの作品をゆったりと楽しめます。余談ですがこの美術館で驚いたのはトイレ。電気のついていない部屋があったので覗いたら何とそこがトイレ(標示はなし)。トイレとは思えない広さで絵も飾られているので、まるで小展示室でした。使用中でなければ覗いてみては?(訪問日2006/10/29)

セゾン現代美術館

住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉芹ヶ沢2140
tel:(0267)46-2020
access
JR「軽井沢駅」またはしなの鉄道「中軽井沢駅」から草津行きバスで「軽井沢千ヶ滝温泉ホテル入口」下車、徒歩10分
カンディンスキーやミロといった現代美術の創世記の作品からジャスパー・ジョーンズイヴ・クラインなどの戦後現代美術までまんべんなく揃っています。定期的に行われる「Art Today展」では毎回日本の若手作家の作品を取り上げており、まさに「現代」の美術が楽しめます。カラマツやカツラの木立が気持ちよい庭園にはヘンリー・ムーアなどの彫刻が配置されています。(訪問日2006/10/29)

メルシャン軽井沢美術館
住所:長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1799-1
tel:(0267)32-0288

access
しなの鉄道「御代田」駅より徒歩約8分
メルシャンのウィスキー蒸留所の一角にある美術館。企画展のみの美術館ですが、なかなか面白い展示をしています。展示室もそれほど広くはないですが、自然光が射し込む開放的な造りになっていました。敷地内にはレストランやワインやウィスキーの試飲のできる販売所などもあり、いろいろ楽しめます。ミュージアムショップもお土産によさそうなオリジナルグッズや美術用品が揃っていました。(訪問日2005/08/11)

駒ヶ根高原美術館 ★★
住所:長野県駒ヶ根市菅の台光前寺前
tel:(0265)83-5100

access
JR飯田線「駒ヶ根」からバス
車の場合は駒ヶ根ICから2分
南アルプスをのぞむ天台宗の名刹・光前寺の傍らにある美術館です。ゴヤのエッチングやルオーのコレクションが充実。日本の作家では草間彌生、浜田知明、藤原新也などのメッセージ性の強い現代作家の作品が揃っています。「メメント・モリ」の部屋では薄暗い部屋の中に藤原新也の写真と言葉が浮かびあがります。写真に添えられたメッセージを読みながら円形の部屋を歩いていると、輪廻の流れに取り込まれたような不思議な気分になります。「生と死」について考えさせられる異色の美術館です。(最終訪問日2003/08/14)


新潟の美術館
新潟県立万代島美術館

住所:新潟県新潟市万代島5-1(朱鷺メッセ内 万代島ビル5F)
tel:(0235)22-1199
access
JR「新潟駅」より徒歩25分、
またはバス10分「朱鷺メッセ」下車すぐ
朱鷺メッセ内にある美術館。新潟県立近代美術館(長岡市)との共有のコレクションとなっており、新潟県が収集してきた美術作品の中から、1945年以降の作品を中心に展示しています。展示室は広々と明るく作られており、新潟出身の横山操の大作の他、中島千波千住博など現代日本画の迫力ある作品を十分に楽しむことができました。美術館のあるビルの31階は展望台になっていて、新潟市街を360度見渡すことができます。帰りに寄ってみては。(訪問日2007/01/27)

ロマンの泉美術館

住所:新潟県西蒲原郡弥彦村大字上泉込道1025
tel:(0256)94-5100

access
JR「弥彦駅」より徒歩30分
またはタクシー5分
19世紀の蔵書票(エクスリブリス)のコレクションを展示する小さな美術館。蔵書票とは欧州で蔵書に張る名前入りの版画のこと。単純なデザインから芸術品と遜色ないものまで、どんな人がどんな蔵書に使っていたのだろうと想像すると楽しいです。絵葉書として1枚50円で販売していたので買い漁ってしまいました。私が行った時はパリのムルロ工房の手がけたポスター展をやっていて、ピカソやマチスなど巨匠たちのポスターも楽しめました。館内のフランス料理のレストランとミュージアムショップもアンティークな雰囲気です。(訪問日2007/01/27)

トミオカホワイト美術館 ★★
住所:南魚沼市上薬師142
tel;(025)775-3646
access
・JR上越線「六日町」より八海山スキー場行きバス「上薬師」下車徒歩2分
・上越新幹線「浦佐」駅よりタクシー20分
富岡惣一郎の油彩「白い世界シリーズ」の作品を常設展示する美術館。自ら開発したトミオカホワイトと呼ばれる白い絵の具で独特の世界を作り上げています。富岡氏は政府専用機の内部の壁画も手がけており、一般人は見ることはないであろうその絵の写真もありました。美術館周辺にはのどかな田園風景が広がり、喫茶ロビーから見る八海山の眺めは見飽きることがありません。六日町からのバスは本数が少ないので、お出かけ前には美術館のHPなどで調べたほうがいいでしょう。(訪問日2006/10/14)

棟方志功アートステーション
住所:南魚沼市六日町140-1
tel;(025)772-7171

access
JR上越線「六日町」駅東口1F
JR六日町駅の一階にある美術館。六日町の所蔵する絵画を展示していますが、その充実ぶりには驚きます。この町出身の実業家、田中氏の収集した棟方志功の作品を中心に、洋画ではビュフェやカシニョール、シャガールといった有名どころからルイ・イカールのようなマニア向け作品まで。また、今回は展示していませんでしたが、カタログによると歌麿や北斎などの浮世絵、大観や玉堂などの日本画も所蔵しているそうです。(訪問日2006/10/14)

池田記念美術館
住所:南魚沼市浦佐5493-3
tel;(025)780-4080

access
JR上越線・上越新幹線「浦佐」駅東口より徒歩15分
ベースボールマガジン社の創設者である池田恒夫氏のコレクションを中心とした美術館。歴代のベースボールカードのコレクションなどは好きな人には興味深いでしょう。企画展示の他、小泉八雲の資料室や、會津八一や日本最初の女流洋画家といわれるラグーザ・玉の作品や資料を展示する常設展示室があります。美術館の前には八海山の伏流水を引いているという大きな池があり眺めもよいです。周辺は大規模な自然公園として整備中のようで、あちこち工事をしていました。(訪問日2006/10/14)

ミティラー美術館 ★★
住所:十日町市大池265
tel;(025)752-2396

access
JR飯山線「十日町」・ほくほく線「十日町」駅より車15分
ここは世界でも珍しいミティラー画の美術館。ミティラー画とはインド・ビハール地方に三千年に亘り母から娘へ受け継がれてきた壁画のこと。インドの民俗画として復活し、魂の芸術として評価されているそうです。廃校になった小学校を利用して作品を展示するだけでなく、作家を招聘して制作の場を提供したり、文化交流も行っています。とても興味深い美術館なのですが、交通がとても不便な山の中にあります。建物は2004年の新潟中越地震で大きな被害を受け、今でも地震の爪痕があちこちに残っていました。玄関ではハスキー犬のシルバーが出迎えてくれます。(訪問日2008/05/18)

星と森の詩美術館
住所:十日町市稲葉1099-1
tel;(025)752-7202
access
JR飯山線「十日町」・ほくほく線「十日町」駅より車10分
この地方に縁のある星襄一の版画作品、中山正の絵画、天田昭次の刀剣などのコレクションを柱とする小さな美術館です。十日町の町から少し離れた林の中にあり、カフェのあるテラスからは遠く八海山が見えました。美術館の前の池の周りは散歩できるようになっていて、藤巻秀正のユーモラスな彫刻が並んでいます。(訪問日2008/05/18)

谷村美術館 ★★
住所:糸魚川市京ヶ峰2-1-13
tel;(025)552-9277

access
JR北陸本線「糸魚川」駅より車5分
木彫作家の澤田政廣の作品を展示する美術館です。シルクロードの石窟遺跡をイメージしたという館内は、1室に1体の仏像が安置されており、石の回廊を巡礼している不思議な気分になります。設計を手がけたのは村野藤吾で、これが最後の作品となったそうです。美術館ができたのは澤田氏89才、村野氏92才のときですが、この美術館は円熟期のふたりがお互いの世界を補完しあって誕生した、ひとつの作品のような気がします。12月〜2月は閉館します。(訪問日2007/06/30)


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