■2008/03/29 updata

中国・九州地方の美術館


(このページの情報は美術館訪問時のものです。最新の情報は各美術館のサイトでご確認ください)


★おすすめ ★★とってもおすすめ ★★★個人的に大好きな美術館
(星の数はAKIの独断です)

岡山の美術館
大原美術館 ★★★
住所:倉敷市中央1-1-15
tel:(086)422-0005

access
JR「倉敷駅」より徒歩15分
民間の美術館としてはおそらく日本一の規模。ギリシア神殿風の本館にはエル・グレコの「受胎告知」やモネ、ゴーギャンなど西洋絵画の傑作が並び、庭園の向こうの分館には藤島武ニ、岸田劉生といった近代日本の絵画を展示しています。工芸館にはバーナード・リーチ、河井寛治郎の陶芸や棟方志功の板画などを、東洋館には中国の古美術を展示していて、全部見るには一日がかりです。倉敷観光の中心、美観地区の一角にありますが、観光のついでに…などと思っていると消化不良をおこすかも。(最終訪問日1999/08/09)

成羽町美術館 ★★
住所:岡山県高梁市成羽町下原1068-3
tel:(0866)42-44555

access
JR伯備線「備中高梁駅」より備北バス20分「成羽」下車すぐ
安藤忠雄設計の「流水の庭」とスロープが印象的な外観をもつ美術館。こんな地方の町立の美術館でこの規模は驚き!大原美術館のコレクション収集に貢献した洋画家、児島虎次郎の作品や、彼のコレクションであるエジプト美術品を常設展示しています。また、この地方は化石が多く発掘されており、それらの採集品を展示する「化石展示室」が意外とおもしろかったです。(訪問日2008/03/22)

井原市立田中美術館
住所:岡山県井原市井原町315
tel:(0866)62-8787

access
井原鉄道「井原駅」より徒歩10分
井原出身の彫刻家、平櫛田中の作品を展示する美術館。明治、大正、昭和に亘り創作活動を続け、108才で亡くなった田中。100才を越えても作品を作り続けた生命力には驚かされます。1階には優秀な彫刻家に贈られる平櫛田中賞の受賞者の作品が展示されていました。私が最近興味をもった海老塚耕一や戸谷成雄なども受賞者だと知り、おもしろかったです。(訪問日2008/03/22)

ワコーミュージアム
住所:岡山県笠岡市 笠岡グランドホテル内
tel:(0865)62-5670
access
JR山陽本線「笠岡駅」より徒歩15分
又は井笠バス「神島外浦」行き「郵便局前」下車すぐ
笠岡グランドホテルの2〜4階にある美術館です。笠岡ゆかりの作家の作品を常設展示している他、年に数回、企画展示を行っています。日本画の小野竹蕎池田遥邨、洋画家の梅原龍三郎、陶芸では備前焼の日本国宝作家の作品が多数展示されています。美術館の入口は宴会場のすぐ脇で、準備中に入っていいのかな?という雰囲気でしたが、入場無料でこれだけの作品を鑑賞できるのは嬉しいです。(訪問日2008/03/22)

奈義町現代美術館 ★★★
住所:岡山県勝田郡奈義町豊沢441
tel:(0868)36-5811

access
JR津山線「津山駅」より中鉄バス「行方・馬桑」行き40分「奈義町現代美術館前」下車
この美術館の展示作品は3点のみ。あらかじめ3組の作家に、従来の美術館では収集不可能な作品を構想してもらい、建築家との共同作業で造りあげた「太陽」「月」「大地」の3つの部屋の空間自体が作品となっています。喫茶室も作品と調和していて、とてもおもしろい美術館です。建物の一部は市民ギャラリーと図書館になっています。市民ギャラリーで展示されていた子供の作品も非常に個性的で興味深かったです。きっと地域でユニークな取り組みをしているのでしょう。(訪問日2008/03/23)

猪風来美術館(法曽陶芸館) ★★
住所:岡山県新見市法曽609
tel:(0867)75-2444
access
・JR伯備線「井倉駅」よりタクシー15分
・JR伯備線「方谷駅」よりタクシー10分
廃校となった法曽小学校を利用して、この地に創作拠点を移した造形家、猪風来の作品を展示しています。縄文造形をベースとした力強い作品が、教室や廊下に陳列されていました。タペストリーや花などと一緒に展示したり、手作り感のあふれる陳列でした。季節によっては戸外にも展示しているそうです。ここでは陶芸教室やこの地に伝わる法曽焼の復興などの活動も行っているそうです。車でないと行けない山奥ですが、道に迷いながらも行ってよかったです。(訪問日2008/03/23)


広島の美術館
ひろしま美術館 ★★★
住所:広島市中区基町3-2 中央公園内
tel:(082)223-2530

access
・広島駅からバス・路面電車で「紙屋町」下車 徒歩3分
・アストラムライン「県庁駅前」下車 徒歩1分
印象派の作品を中心としたコレクションが充実しています。回廊に囲まれた円形の展示館内の4つの展示室には、ロマン派からエコール・ド・パリまでの作品が、時代に沿ってわかりやすく展示されています。それぞれの時代の第一人者の作品が味わえるぜいたくな美術館です。「ひろしま」と名前についていることから公営の美術館だと思っていたのですが、広島銀行が創立100年の記念事業として設立した美術館だそうです。美術館の玄関に掲げられた「愛とやすらぎのために」という言葉には、受難の広島に生きた人々の願いがこめられているような気がします。(訪問日1998/08/08)


島根の美術館
足立美術館 ★★
住所:島根県安来市古川町320
tel:(0854)28-7111

access
JR山陰線「安来」駅からバス「温泉口」下車すぐ
横山大観のコレクションを中心に近代日本画を多数収蔵しています。陶芸館では地元出身の河井寛次郎の作品も。でも、ここの一番の目玉は何と言っても庭園。周囲の山や滝を借景にした日本庭園は、欧米の日本庭園に関するランキング調査で桂離宮を抜いて一位だったそうです。茶室や喫茶室もあるので、一服しつつゆっくり日本美を鑑賞できます。入場料2200円はちょっと高いけど、松江・出雲旅行の途中に寄るなら一畑電鉄、バスなどに乗り放題のパーフェクトチケット(2日間有効2500円)利用がおすすめ。入場料が団体割引料金になります。(訪問日2000/09/09)

島根県立美術館
住所:島根県松江市袖師町1-5
tel:(0852)55-4700
access
・JR山陰線「松江駅」から徒歩20分
・松江市営バスまたはレイクライン「県立美術館前」下車
宍道湖畔にあり、無料のエントランスロビーからは宍道湖の夕陽がきれいです。夏期は開館時間を日没30分後まで延長してくれるのも嬉しいサービスです。「水との調和」をテーマとしてモネやクールベなどの水をテーマにした作品を収集しています。常設展示には郷土作家の作品も展示しています。(訪問日2000/09/10)


福岡の美術館
福岡市美術館 

住所:福岡県福岡市中央区大濠公園1-6
tel:(092)714-6051
access
・地下鉄「大濠公園」下車徒歩15分
・博多駅、天神駅より系統13号のバスで「城内美術館東口」下車徒歩3分
市民の憩いの場である大濠公園の中にあります。企画展の他、常設展示ではデルヴォーダリなどのシュールレアリスムの作品が充実していました。特にダリの聖母の絵はおもしろかったです。古美術や仏教美術の展示室もあり、全部見ようとするとかなり時間がかかりました。こちらでは東光院の仏教コレクションの十二神将像が見応えがありました。レストランでは公園の景色を楽みながら食事ができます。(訪問日2008/02/03)

福岡アジア美術館

住所:福岡県福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7F
tel:(092)263-1100

access
地下鉄「中洲川端」下車徒歩すぐ
地下鉄「中洲川端」駅に直結したリバレインビルの7、8階。世界唯一のアジア近現代美術館だそうです。アジア各国の近代洋画から現代のアートまで、あまり馴染みのないアジアの現代美術作品を常設展示しています。アジアとの芸術交流に取り組み、アジアとの架け橋としての気概が感じられます。カフェやショップもアジアっぽくて楽しいです。同じリバレインビルの地下2Fには文化芸術情報館があります。(訪問日2008/02/03)

ミュゼ オダ

住所:福岡県福岡市城南区七隈1-11-50末永文化センター
tel:(092)822-8828

access
・地下鉄「大濠公園」下車徒歩15分
・博多駅、天神駅より系統13号のバスで「城内美術館東口」下車徒歩3分
福岡出身の織田廣喜の作品を展示する小さな美術館ですが、展示枚数は意外と多く、500号の大作も。憂いを帯びた女性の姿やフランスの街などが描かれています。林忠彦氏が撮影した自宅のアトリエでの写真もおもしろかったです。傍らで子供が遊んでいたり、日傘を差しながら戸外で制作していたり。こんな環境からあのメランコリックな女性の姿が生み出されるとはちょっと不思議な気がしました。(訪問日2008/02/03)


大分の美術館
由布院美術館

住所:大分県由布院町川上岩室
tel:(0977)85-3525

access
JR「由布院」下車 徒歩10分
由布院で生涯を終えた詩人画家、佐藤 渓の作品が展示されています。この画家のことは、ここを訪れるまで知らなかったのですが、不思議な雰囲気を持つ作品です。この美術館の面白いところは、その建物。小山の展示室と名づけられた部屋は、中から見ると普通の円形の展示室ですが、外観はほんとうに小山。草が生い茂る土のかたまりなんです。他にも和室の展示室とか、回廊の展示室とか、趣向を凝らした建物ばかり。椅子があちこちに設置してあるので、ゆったりくつろぎながら鑑賞できます。(訪問日1998/10/03)

BACK

東京北海道東北地方関東地方甲信越地方東海・北陸地方近畿地方中国・九州地方海外