■2008/02/14 update

東海・北陸の美術館


このページの情報は美術館訪問時のものです。最新の情報は各美術館のサイトでご確認ください

★おすすめ ★★とってもおすすめ ★★★個人的に大好きな美術館
(星の数はAKIの独断です)

静岡の美術館
澤田政廣記念美術館

住所:熱海市梅園町9-46
tel:(0557)81-9211
access
・JR「熱海」より「相の原団地」行きバスまたは「湯〜遊バス」で「澤田記念館」下車すぐ
・JR伊東線「来宮」より徒歩20分
生命感あふれる力強い彫刻や絵画を残した澤田政廣の作品を展示しています。洞窟の中のような円形の薄暗い展示室は、女性の胎内をイメージしているそうです。神話を題材にした作品が多いのですが、古代の素朴でおおらかな生命感が感じられます。熱海梅園の一角に位置しているため、梅の季節には多くの人が訪れます。(訪問日2007/03/05)

MOA美術館

住所:静岡県熱海市桃山町2-26
tel:(0557)84-2511
access
JR「熱海」より「MOA美術館」行き下車すぐ
熱海の町と駿河湾を見下ろす高台にある美術館。尾形光琳「紅白梅図屏風」などの国宝3点をはじめ、絵画、陶芸、書跡、工芸など東洋美術のコレクションとしては日本有数の美術館だと思います。(「紅白梅図」は毎年梅の季節にあわせ2月に展示しています。)ロビーや庭園からの眺めもよく、見応えもある美術館なのですが、バス停入口からのエスカレーターホールの宗教がかった演出にはかなりとまどいました。(訪問日2007/03/05)

静岡県立美術館

住所:静岡市駿河区谷田53-2
tel:(054)263-5755

access
・JR「草薙」駅より静鉄バス「県立美術館行き」で5分
・静鉄「県立美術館前」から徒歩15分
緑豊かな公園の中にあり、近世から近現代美術まで幅広くコレクションしています。目玉は伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」のようです。私が行ったときは新収蔵品展でしたが、堂本元次の中国シリーズや音を楽しめる金沢健一の彫刻作品など、興味深い作品がありました。ロダンの作品を集めたロダン館では、明るい階段状の展示室に「地獄の門」や「カレーの市民」などの作品を常設展示しています。音声ガイドが無料で借りられるほか、「地獄の門」の鋳造工程を写真やビデオで解説しています。(訪問日2007/03/31)

池田20世紀美術館 ★★★

住所:静岡県伊東市十足614
tel:(0557)45-2211
access
JR「伊東駅」からバス「池田美術館前」下車、または伊豆急「伊豆高原駅」から一碧湖行きバス「池田美術館前」下車。
一碧湖に近い伊豆の緑豊かな自然の中にある美術館です。その名のとおり、20世紀に制作された絵画・彫刻などの中から「人間」をテーマとするものに焦点をあてて展示しています。ルノワール、ボナール、ピカソ、マチス、レジェ、シャガール、ミロ、ダリ等、近代絵画のコレクションとしては日本有数です。現代日本の異色作家の収集にも力を入れています。常陳作品は130〜200点、3ヶ月に1回展示替えと特別企画展を行っています。(訪問日1999/03/20)

上原近代美術館

住所:静岡県下田市宇土金341
tel:(0558)28-1228
access
伊豆急「下田駅」から堂が島行きバス「相玉」下車徒歩15分、または逆川行きバス「上箕作」下車徒歩15分
大正製薬の会長、上原氏のコレクションを収蔵する美術館です。展示室は3つのみですが、ルノワール、セザンヌ等の西洋近代絵画や、日本の近代洋画・日本画の収蔵品の中から季節毎にテーマを代えて展示しています。同じ敷地内には仏教美術を集めた上原仏教美術館があります。なんでこんな山の中に…と思うような場所にあって交通は不便です。ドライブの途中に寄りたい美術館です。(訪問日2005/03/27)

秋野不矩美術館 ★★★

住所:静岡県浜松市二俣町二俣130
tel:(0539)22-0315
access
天竜浜名湖鉄道「天竜二俣駅」下車
徒歩20分
二俣町出身の女流日本画家、秋野不矩(ふく)の作品を展示する美術館です。漆喰作りの櫓風というかちょっと変わった作りの建物で、展示室にはスリッパを脱いで入るようになっています。不矩は56才の時にインドに招かれて以来、この地に魅せられ、たくさんの作品を残しました。色彩豊かな異国の風景画は、この建物によく似合っていると思いました。(訪問日2006/12/28)


愛知の美術館
愛知県立美術館
住所:名古屋市東区東桜1-13-2
tel:(052)971-55111
access
地下鉄「栄」下車
オアシス21連絡通路にて徒歩3分
愛知芸術文化センター10階
美術館やホールの複合施設である愛知芸術文化センターの10階にあります。クリムトの「人生は戦いなり」があることで有名な美術館です(クリムトの作品は国内では貴重です)。町の中心なので行きやすく、1階のライブラリや地下2階のアートプラザには美術や音楽などに関する情報がいっぱいなので、美術館だけでなく楽しめる場所です。(最終訪問日2004/08/15)

ヒマラヤ美術館

住所:名古屋市中村区太閤1-23-1
tel:(052)452-8151

access
JR「名古屋」駅より徒歩5分
名古屋の洋菓子メーカー「ヒマラヤ」の本社の隣にある美術館。三岸節子の作品を中心として、近代日本洋画家の作品を展示しています。こじんまりした美術館ですが、ピアノのBGMが流れる中でゆったり観賞できます。1階はケーキサロンになっているので、美術観賞の後は「ヒマラヤ」のケーキも楽しめます。
2002年12月末に閉館しました。

古川美術館
住所:名古屋市千種区池下町2-50
tel:(052)763-1991
access
地下鉄「池下」下車
1番出口から徒歩3分
静かな住宅街の中にある美術館。階段の絨毯やカーテンがゴージャスな感じ。展示室はそれほど広くありませんが、近代日本の洋画、日本画の秀品が揃っています。
徒歩1分くらいの所に数奇屋造りの住居が為三郎記念館との共通券になっています。(訪問日2004/08/15)


住所:名古屋市東区徳川町1017
TEL:(052)935-6262
access
・市バス「徳川園新出来」下車 徒歩3分
・JR、名鉄、地下鉄「大曽根」下車 徒歩15分
尾張徳川家の歴代の重宝を収めた美術館。大名家のコレクションとしては最大規模で、「源氏物語絵巻」などの優れた収蔵品があります。常設展示室では刀剣や鎧などの展示の他、名古屋城二の丸御殿を部分的に復元し、大名の生活と文化を紹介しています。随時、特別展を開催していますが、毎年初春に開催される「尾張徳川家の雛祭り」では、あでやかな雛人形や道具などが展示されます。同じ敷地内の「徳川園」は広々とした日本庭園で、季節の花々が楽しめます。(最終訪問日2005/03/20)

メナード美術館 ★★★
住所:小牧市小牧5-250
tel:(0568)75-5787
access
・名鉄犬山線「岩倉」下車,名鉄バス20分
・名鉄小牧線「小牧」下車,西口より徒歩10分
シャガール、ピカソ、カンディンスキーなどの近代ヨーロッパ絵画、近代日本の洋画・日本画、彫刻等、コレクションは多岐にわたりますが、どれも質が高く見応えのある美術館です。名鉄小牧線が地下鉄とつながって名古屋市内からも行きやすくなりました。(訪問日1994/03/?)


三重の美術館
Paramita Museum ★★
(パラミタミュージアム)
住所:三重県三重郡菰野町大羽根園
tel:(059)391-1088

access
近鉄湯の山線「大羽根園」下車徒歩5分
不思議な美術館の名前は、梵語の「波羅蜜多」に由来するとか。池田満寿夫の陶彫「般若心経」シリーズをメインに常設しています。芸術や文学に多彩な才能を発揮した氏が最後に辿りついたのが陶芸。「土と炎」から生まれる陶器に宗教的な輪廻を感じて製作されたという3展示室に及ぶ作品群です。他に萬古焼のコレクションや三重県の洋画家・小嶋三郎一の作品を常設展示しています。(訪問日2007/01/08)


富山の美術館
富山県立近代美術館
住所:富山市西中野町1-16-12
tel:(076)421-7111
access
JR「富山駅」より
地鉄バス「西中野口」下車徒歩2分
または市電「小泉町」下車徒歩10分
城南公園の一角にある近代芸術の美術館。ロートレック、シャガール、デルヴォー、エルンストなど実力派ぞろいですが、私が興味をひかれたのは瀧口修造のデカルコマニーのコレクションです。企画展も意欲的なものが多いです。2003年に改修工事を行い、常設展示室が広くなりました。(最終訪問日2002/11/30)

富山県立水墨美術館
住所:富山市五福777
tel:(076)431-3719  
access
富山駅より市電で「新富山」下車
徒歩5分
神通川ほとりの五福山水苑内にある日本文化のための美術館です。常設展示室には横山大観や菱田春草などの水墨画が展示されており、富山県出身の水墨画家、下保昭の部屋もあります。墨の濃淡だけで描かれる世界は深い人間性を感じさせます。ガラス張りの長い廊下からは庭園ごしに立山連峰が見えます。廊下の突き当たりには茶室「墨光庵」があり、お茶(500円)を立ててもらえます。(訪問日2002/03/?)

青井記念美術館

住所:富山県高岡市
tel:(0763)52-5815

access
・JR「高岡」駅より徒歩20分
・JR氷見線「越中中川」駅より徒歩5分
おそらく全国でも珍しい公立高校付属の美術館。高岡工芸高校の卒業生で丸井の創立者、青井忠治氏の寄贈による美術館です。高校の収集した鎌倉〜江戸〜明治時代の絵画や工芸品、教員や卒業生の作品などの常設展示の他、市内公募の展覧会にも利用されています。私が行った時は同窓生の石崎外志雄氏の作品展をしていました。ちなみに高岡出身の漫画家、藤子F不二夫氏もここの卒業生だそうで、在学生のみが利用できる2Fの図書室には氏の関連品もあるそうです。(訪問日2008/01/26)

棟方志功記念館愛染苑

住所:富山県福光町栄1026-4
tel:(0763)52-5815

access
JR城端線「福光」駅より徒歩10分
棟方志功は疎開のため1945年から6年間、富山県の福光に滞在していました。そのときの旧居が記念館になっており、志功の板画が展示されています。隣にあるアトリエも見学できますが、トイレの壁に志功の落書きがあり、彼の「描くこと」に対するエネルギーを感じます。説明してくれたおじさんの熱弁も楽しかったです。福光駅から車で10分くらいの福光美術館にも棟方志功の作品が展示されています。(訪問日2003/04/21)

西田美術館 ★★

住所:富山県中新川郡上市町郷柿沢1
tel:(076)472-4352

access
・富山地鉄「上市」駅よりタクシー5分
・富山地鉄「新宮川」駅より約1km
地元の富士化学工業の西田氏のコレクション。会社の敷地内にあり、建物も工場っぽい感じですが、展示品はなかなか見事で、紀元前から14世紀に亘るペルシャ・ガンダーラ・中国などの陶器や彫像は見応えがありました。他にロシアのイコン、富山出身のマンダラ画家・前田常作の作品、ハンガリーのガランボシュの作品を常設展示しています。こうして書くと雑多な感じがしますが、精神や生命を感じさせる作品という点では共通点があるような気もします。天気が良ければ庭や休憩室から剣岳がきれいに見えます。(訪問日2007/04/07)

セレネ美術館
住所:富山県下新川郡宇奈月町6-3
tel:(0765)62-2000
access
富山地鉄「宇奈月温泉」駅より徒歩3分
「黒部の自然」を題材にした日本画を収集する美術館。平山郁夫、塩出英雄などの作品を常設展示しています。宇奈月温泉は黒部渓谷の入口となる町。黒部の自然を堪能した後に訪れると、感動もひとしおです。(訪問日2001/11/?)

下山芸術の森発電所美術館 ★★

住所:富山県下新川郡入善町下山364-1
tel:(0765)78-0621

access
JR北陸本線「入善」駅より車10分
大正時代に建設されたレンガ造りの水力発電所を再生した美術館です。天井の高さ約10mの大空間を活かした現代美術の企画展を中心に、年間4本の企画展を開催しています。空間と一体となった作品は、展示期間が終われば解体されてしまいます。そんな一期一会の新鮮な驚きのある美術館です。元水力発電所というから山の中かと思ったら、田園風景の中でした。交通が不便なことには変わりませんが。(訪問日2007/06/30)

百河豚(いっぷく)美術館
住所:富山県下新川郡朝日町不動堂6番地
tel:(0765)83-0100
access
JR北陸本線「泊」駅または「入善」駅より車10分
河豚料理の「太政」の創立者、青柳政二氏のコレクション。展示品は日本・東洋の古美術品で、特に野々村仁清のコレクションが充実しています。美術館は庭園の中の池の中に建っており、落ち着いたたたずまい。立山連峰の眺めも素晴らしく、美術館の周囲は地域の総合文化ゾーンとなっています。唯一、交通が不便なのが難点です。(訪問日2003/08/?)

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