取穴
経絡治療に限らず鍼灸治療の成果は取穴が正しく正確に行われたか否かによって
大きく違ってくる。圧痛点治療などではこれが総べてと言っても過言ではない。
経絡治療でも証の弁別が正しく行われたという前提のうえであるが取穴の
良否によってその治療効果は大きく違ってくる。1ミリ違えば思ったように効果が出
ない場合もある。従って取穴の技術を上げていくことは経絡治療家にとって最も重要
な課題の一つである。
下の写真のように刺手の示指で取穴を行う。示指は取穴
部の前後から静かに滑らすようにしながら皮膚の変化を指先でとらえる。圧痛点を
探すのではないので決して指を押し付けたりしないこと。
皮膚の変化をとらえる場所は示指の鍼先が出るあたりで穴を探すのが良い。
術者が取穴をしている時、指導者は脉状や腹部の変化を観察しながら取穴の良否を
指導する。
画像の説明
研修を受けるものが太淵穴と思うところにサインペンでそれぞれ印を付け、それに テイ鍼を当ててどの取穴が最も正しいかを脉状の変化を見て検討する。
画像の説明
研修を受けるものが太白穴と思うところにサインペンでそれぞれ印を付け、それに テイ鍼を当ててどの取穴が最も正しいかを脉状の変化を見て検討する。
画像の説明
取穴の研修を受けているところ。指導者(右側)が取穴の手さばきや取穴部位 についてモデル患者の脉状と腹部の変化を見ながら指導しているところ。
陰 経 |
陽 経 |
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経 名 |
木 |
火 |
土 |
金 |
水 |
火 |
|
木 |
火 |
土 |
金 |
水 |
火 |
経 名 |
肝経 |
心経 |
脾経 |
肺経 |
腎経 |
心包経 |
胆経 |
小腸経 |
胃経 |
大腸経 |
膀胱経 |
三焦経 |
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井 (木) |
太敦 |
少衝 |
隠白 |
少商 |
湧泉 |
中衝 |
竅陰 |
少沢 |
児[ |
商陽 |
至陰 |
関衝 |
井 (金) |
|
栄 (火) |
行間 |
少府 |
太都 |
魚際 |
然谷 |
労宮 |
侠谿 |
前谷 |
内庭 |
二間 |
通谷 |
液門 |
栄 (水) |
|
兪 (土) |
太衝 |
神門 |
太白 |
太淵 |
太谿 |
太陵 |
臨泣 |
後谿 |
陥谷 |
三間 |
束骨 |
中渚 |
兪 (木) |
|
原 穴 |
太衝 |
神門 |
太白 |
太淵 |
太谿 |
太陵 |
丘墟 |
腕骨 |
衝陽 |
合谷 |
京骨 |
陽池 |
原 穴 |
|
経 (金) |
中封 |
霊道 |
商丘 |
経渠 |
復溜 |
間使 |
陽輔 |
陽谷 |
解谿 |
陽谿 |
崑崙 |
支溝 |
経 (火) |
|
合 (水) |
曲泉 |
少海 |
陰陵泉 |
尺沢 |
陰谷 |
曲沢 |
陽陵泉 |
小海 |
三里 |
曲池 |
委中 |
天井 |
合 (土) |
|
ゲキ 穴 |
中都 |
陰ゲキ |
地機 |
孔最 |
水泉 |
ゲキ門 |
外丘 |
養老 |
梁丘 |
温溜 |
金門 |
会宗 |
ゲキ 穴 |
|
絡 穴 |
蠡溝 |
通里 |
公孫 |
列欠 |
太鐘 |
内関 |
光明 |
支正 |
豊隆 |
偏歴 |
飛陽 |
外関 |
絡 穴 |
|
募 穴 |
期門 |
巨闕 |
章門 |
中府 |
京門 |
ダン中 |
日月 |
関元 |
中カン |
天枢 |
中極 |
石門 |
募 穴 |
|
兪 穴 |
肝兪 |
心兪 |
脾兪 |
肺兪 |
腎兪 |
厥陰兪 |
胆兪 |
小腸兪 |
胃兪 |
大腸兪 |
膀胱兪 |
三焦兪 |
兪 穴 |
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(1)理論
1.1陰陽五行
1.2生理
1.3脉状
1.4病症
1.5六十九難
1.6奇経
1.7子午