プロフィール

鹿児島大学当時、専門課程に進んで数学だけの日々を送り始めたころです。数学者として自分の将来を考えたときなかなか心が躍らないことにジレンマを感じるようになっている自分に気付きました。数学は好きでしたから数学に一生関わりながらの生活に何の不満も無いはずなのにそういう自分の将来像をイメージしても何故か心が躍らないことにある日気付いてしまいました。

それから数年紆余曲折を経てたどり着いたのが経絡治療家になるという道でした。元々父が経絡治療家でしたが一度も後を執れと言われたことが無く自分が経絡治療家になることなど夢にも思っていませんでした。しかし医者が救えずにいた患者を救ったりしている父をみて経絡治療家を家族に持つものとして誇りに思っていましたから父の仕事を自分の仕事として初めて置き換えて考えてみた時は言いようの無い高揚感に襲われました。

それから20数年が経ちましたが幸いその時の高揚感は今でもまだ衰えずに続いているようです。父は14年前に他界しましたがその前後に多くの素晴らしい経絡治療家の教えを戴く事ができたおかげで現在は経絡治療家として少しばかり皆さんのお役に立てるようになりました。

自分が鍼灸術を学んでみてわかったことは、学校教育の中では本当の経絡治療を学ぶ場が殆ど無いということ。場合によっては学生時代に経絡治療を一度も教授されること無く鍼灸師になってしまうものが多いということ。仮に教育現場で経絡治療の紹介があってもそれは特殊技術であったり過去の技術のように扱われることが多く実際の経絡治療家の臨床現場とはかけ離れていることが多いこと。印象として経絡治療の入り口の間口は狭く狭く閉ざされているということでした。

しかし実際には鍼灸術においてこの技術に勝る理論も機械も無いのが現実です。また確かにたくさんの努力は必要ですが才能有る限られた人たちだけが経絡治療家に成れるのではなくて望む者は誰でもその人の努力によって経絡治療家になれるのだということを故福島弘道先生から学びました。ならばもっと経絡治療の入り口の間口を広げる必要があると感じ「臨床経絡」を1999年1月からネット上に立ち上げました。

鍼灸術から針という道具だけが残って2000年以上継承されてきた学術が失われてしまわないことを強く願っています。

古賀 信一(Koga Nobukazu)
1978年鹿児島大学理学部数学科中退
1983年 明治鍼灸短期大学卒業
東洋はり医学会会員
長崎県佐世保市在住

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新着情報
はじめに
コラム

(1)理論
1.1陰陽五行
1.2生理
1.3脉状
1.4病症
1.5六十九難
1.6奇経
1.7子午

(2)診察法
2.1脉診
2.2簡易脉診法
2.3腹診

(3)治療法
3.1プロセス
3.2上達のコツ

(4)実技研修
4.1取穴
4.2刺鍼法
4.3小里方式

(5)その他
5.1参考文献
5.2リンク
5.3Memo
5.4その他

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