勝手な想像だが「難経」は当時いわゆる医学者の安直本だったのではなかろうかと 筆者は思っている。「諸説紛々であるがここに挙げた81項目を理解実践すれば 臨床家にとっては充分だ」というふれこみで「難経」はデビューしたのではなかろう か。この八十一難だけでも理解し実践するのは容易ではないのは確かだが、当時の 初学者にとっては救いの道標となったことであろう。
筆者は現代の鍼灸師も今に応じた解釈を加えながらではあるがこれを道標とすること は有意義なことだと考えている。本文にはサブタイトルは付けられていないが初学者の 学習を容易にする為、以下に筆者が勝手にサブタイトル付きのもくじを作ってみた。

第一難  脉診・生理
第二難  脉診
第三難  脉診(常脉・診断)
第四難  脉診(脉状)・生理(呼吸)
第五難  脉診(菽法脉診)
第六難  脉診
第七難  脉状(三陰三陽の季節の脉)
第八難  病理(腎間の動悸)
第九難  脉状(診断)
第十難  脉状(一脉十変)
第十一難 病理(結代脉)
第十二難 治法(誤治)
第十三難 五行(色)・相生相剋
第十四難 脉(数脉・遅脉)
第十五難 脉(四季の旺脉)
第十六難 脉状と病症
第十七難 病症と脉状
第十八難 脉診(三部九候診)
第十九難 脉診(男女の脉)
第二十難 脉診(陰陽相乗)
第二十一難
第二十二難 是動病・所生病
第二十三難 経絡・脉診(脾の大絡など)
第二十四難 病理(気絶)
第二十五難 心包経・三焦経
第二十六難 陰キョウ脉・陽キョウ脉
第二十七難 奇経八脉(生理)
第二十八難 奇経八脉(流注)
第二十九難 奇経八脉(病症)
第三十難 栄衛の循環
第三十一難 三焦
第三十二難 生理(心肺)
第三十三難 解剖(肺肝の臓の位置)
第三十四難 五臓の色体
第三十五難 解剖(五臓の位置)
第三十六難 解剖・生理(腎・命門)
第三十七難 生理(五臓・陰陽)
第三十八難 解剖(三焦)
第三十九難 解剖・生理(腎・命門)
第四十難 生理
第四十一難 解剖(肝;両葉あること)
第四十二難 解剖・生理
第四十三難 生理
第四十四難 解剖(七衝門)
第四十五難 治療(八会穴)
第四十六難 生理(睡眠)
第四十七難 生理
第四十八難 病理(三虚三実)
第四十九難 病理(五邪)病因(正経の自病)
第五十難 病理・病因
第五十一難 病理(温・寒)
第五十二難 病理(病位)
第五十三難 病理(証の伝変)
第五十四難 病理(予後)
第五十五難 病理(積聚)
第五十六難 病理(五積・病の伝変)
第五十七難 病理(泄)
第五十八難 病理(傷寒)・脉診
第五十九難 病理(狂癲)
第六十難 病理(頭痛・心痛)
第六十一難 診察(望聞問切)
第六十二難 経穴(要穴)
第六十三難 経穴
第六十四難 経穴
第六十五難 経穴(井・合)
第六十六難 経穴(原)
第六十七難 経穴(募・兪)
第六十八難 経穴(治療)
第六十九難 臨床(治療原則)
第七十難 臨床(刺鍼法)
第七十一難 臨床(刺鍼法)
第七十二難 臨床(補瀉迎随)
第七十三難 臨床(井穴の補瀉)
第七十四難 病理・臨床(取穴)
第七十五難 臨床(治療法則)
第七十六難 臨床(刺鍼法;補瀉)
第七十七難 治療心得
第七十八難 臨床(刺鍼法;押手)
第七十九難 治療心得
第八十難 臨床(刺鍼法;心得)
第八十一難 臨床(治療心得)

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新着情報
はじめに
コラム

(1)理論
1.1陰陽五行
1.2生理
1.3脉状
1.4病症
1.5六十九難
1.6奇経
1.7子午

(2)診察法
2.1脉診
2.2簡易脉診法
2.3腹診

(3)治療法
3.1プロセス
3.2上達のコツ

(4)実技研修
4.1取穴
4.2刺鍼法
4.3小里方式
4.4東洋はり医学会長崎支部

(5)その他
5.1参考文献
5.2リンク
5.3Memo
5.4その他

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