臨床経絡
はじめに
十二の都市を持つ国の話
経穴ゲートスイッチ理論
気論
十二正経と奇経と経穴の関係 本論 代表的なスイッチ群 補瀉論
理論の実践
治療原則 刺鍼法 四診(望・文・問・切)
脈状診 比較脈診 症例
役立つ古典理論
陰陽五経 生理
脈状
病症 奇経 子午
附録;難経の読み下し文子午
臨床ひろば
異論な医論

寝違い(奇経)


今朝、息子が起きてきて寝違えたみたいと言った。
「おまえの鍼箱持っておいで」
我が家には家族それぞれ「My鍼箱」がある。
治療はあまりに簡単なので知っている臨床家からは笑われてしまいそうだが

結果から言えば「後谿‐申脈」

頚の前屈に痛く左右差はないというので「督脈か膀胱経」の抵抗によって痛みが出ていると判断した。
督脈なら「奇経」の主治穴「後谿」、膀胱経へのアプローチはいろいろある(自経からもってくる・肺経から持ってくる・腎経から持ってくる・脾経から持ってくる・肝経から持ってくる)が奇経との組み合せが一番妥当なところか。

まあ、まずは「後谿」一鍼。
「どう?」
「あぁ。。だいぶんとれた」
「もう少し・・・」

これでも良いかなと思ったが欲張って「申脈」にもう一鍼。
「どう?」
「うん。もうほとんど取れた。ありがとう」

膀胱経で申脈を選んだのはご承知の通り申脈は膀胱経であるが奇経の陽キョウ脈の主治穴で督脈の後谿穴とはよく対で使われる。

こんな患者さんばかりだと楽ちんなんですが。


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