脉状
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性 状
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陰陽
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表裏
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症 状 及 び 補 足
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浮
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水にただよう木のごとし按ぜばかくれて指にあたらず
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(陽)
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表
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浮にして力あるは風なきは虚。寸口浮は眩暈頭痛す。
関上浮は胃虚して腹はり筋痛み、身痛む。尺中浮は腰膝痛む。
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コウ(*1)
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うつろになりて中はなし小口を切りて葱を按ぜ
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表
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吐血、下血または血滞りてながれず、経絡にみたざるなり
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滑
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なめらかにして丸く打つ球をつなぐにひとしかるべし
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(陽)
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表
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血多く気少なきことを主る。手足くたびれ、小便赤く渋り痰気内熱を主る
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実
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按すも挙ぐるも力あり
遅速もなくて強く大きし
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表
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陰気隠れて内にあり、鬱熱脾胃を蒸して上食し、あるいは喘咳あるいは嘔吐し、手足つかれものうきこと主るなり
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弦
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張りたる弦を按ず
きびしく急に浮きしずみなし
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(陰)
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表
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力衰え、盗汗、手足痺れ疼み
皮毛枯れかじけたるを主る
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肝部の本脉
他では血虚
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緊
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よりのかかれる弦と見よ
ふぞろいにしてはやくかたきぞ
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表
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身痛み、腫物、癰疽に見わる
隠れたる風気陽邪上り侵して物にくるい驚き易きを主る
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洪
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ふとく来りて長く去り
ひろく踊りてちからあるなり
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表
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脹満、頭痛、偏身疼痛、大便通ぜず
口中乾くことを主る
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熱、風、気
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微
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かすかに打ちてやわらかに
小く細くかるくおぼゆる
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(陽)
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裏
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気血虚寒して臍下の冷積いたみをなし、瀉をなす
陽気衰え敗血休まず小腹虚し骨髄枯れ崩漏白帯を主る
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沈
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按せばしずみて強く打ち
うかめてなきは浮の脉の裏
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(陰)
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裏
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邪裏にあり、気鬱疼痛を主り、臓腑冷えて三焦ふさがり、両脇の間、気ふくれ、手足共に冷えるなり
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緩
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浮にやはらかに力なし
往くも来るもゆるやかとしれ
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裏
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胃の気のある平脉
手足煩、悶え、息づかいはやし
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四動の平脉より遅く
三動の遅脉よりはやし
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ショク(*2)
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細く動きて渋るなり
指を挙ぐれば無きように見ゆ
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(陰)
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裏
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腎の精汁尽きて身を潤すの血渇き少なくなる脉
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遅
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極めておそく力あり
指を沈めてゆるく尋ねよ
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裏
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腎虚して安からず、陽虚裏寒。
冷症をあらはす。
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伏
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沈みかくれて骨につく
筋の下にてうかがうて見よ
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裏
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毒気三関に塞がり、手足おもく寒なり陰陽潜伏して関格閉塞す
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濡
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和らかにて力なし
手を転くしてさぐり求めよ
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裏
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気血おとろえつかれ、陽虚自汗を主る。
五心熱し、丹田かわき、骨蒸労熱を主る
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弱
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たをやかにして按せばたえ
軽くやわらか綿とおぼえよ
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(陰)
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裏
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精気虚極して骨髄空虚し、一身痺疼痛、寸口弱陽気虚し自汗、関上弱胃気上足、尺中弱陰気絶え骨肉痺れ肌いきる
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長
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竿のごとく長うして三部の間に余りこそすれ
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(陽)
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気血条理ありて乱れず緩を帯びる時は百病治し安し
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短
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按すも挙ぐるも数ありて短く去るは長の裏なり
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(陰)
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気滞り或いは胃の気おとろえて少し治しがたし。尺部にあるは死脉
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虚
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力なくしてやわらかに広く大に遅く有りなし
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気血虚搊す
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促
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せわしき中に一止まりまたまた来り又はつまづく
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陽盛んにして陰上足す。熱を裏に蓄わうる事甚し
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結
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おそく緩くぞ往き来る
むすぼれては時に止まる
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陰盛んにして陽相入れず。内外邪滞って積となる。血ながれ通ぜず、気めぐり散ぜず、脾間に積気あって手足痛み、もだゆる
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代
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何十動と極まりてぎょうぎ乱さず打を切れるなり
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元気おとろえ極りて臓気絶ゆる。
痛み極りて代脉あらわす事あり。
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牢
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沈みかくれて強く大きし
沈に似、伏に似たるは牢の位なり
実、大、弦、長の四脉を合するは牢の体なり
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陰
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陰中の陽脉
牢にして長なるは肝の脉
牢堅牢固なるは寒ずるとき
失血陰虚の者牢なれば危うし
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動
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豆を転ばすごとくなり
踊らず動き関のみにあり
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(陽)
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四肢拘攣し、多くは疼痛す。
虚労栄衛虚し血利を主る。
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細
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来るも往くも遅くしていかにも細きいとすじとしれ
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元気上足。精血乏しうして形痩せかじけ、足脛しびれ、毛髪かわき、力弱く、髄冷え、腎の精汁漏ることを主る
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数
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一息六至
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陽
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風燥熱煩、陰虚陽盛
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大
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洪の盛んなる者なり
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陽
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浮大〜陽の病
沈大〜陰の病
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血虚気盛
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散
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至数斉しからず来り去る事定まりなし
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心脉は浮大にして散じ
肺脉は短ショク(*2)にして散じるは平脉
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気血ともに虚し
根本脱離の時
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革
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弦にしてコウ(*1)なり
鼓皮を按すがごとし
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陰
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弦を寒とし、コウ(*1)を虚とす。
寒虚相搏つを革という
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