禅について         

禅の修行は決して堅苦しいものではありません。 自分自身の全てを無条件に座らせて、大いに自分を解放させる修行です。禅の定義には難しいことがたくさん説かれますが、本来はそんなしちめんどうくさいことではありません。まず身と心の一切をひっさげてこの坐にぶち込む。知恵も座らせ、行動も経験も座らせる。 禅は学問でもなければ理屈でもありません。ひたすらに身と心を座らせることです。観念と行動をマッチさせるために、坐禅ほど素晴らしい方法はないでしょう。 およそ世の中で何の遠慮もいらない世界があるとすれば、それはおそらくこの禅の世界でしょう。ひとたび座ると泰然自若として、あたかも大きな木が、 あるいは大きな岩がどかりと大地に落ち着いて微動だにしない姿となる。雨が降れば雨と共に座り、風吹く日には風と共に座る。そうした心境になりきった時、禅の本願が自ずと成就されるでしょう。 

  坐禅の仕方.pdf