PART V  フリートーキングの心理的な壁

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V−8 発音と身振り手振り

日本人の多くは、英会話の時に恥ずかしさが伴います。
身振り、手振りとなればなお更のことです。
その結果、直立不動の能面のような英会話が完成します。

元来、意思の伝達は言葉より身振り手振りが先行するもの、
言葉は表情や身振り手振りを越えて、あふれて出てくるものである、
だからこそ言葉にリズムや表情の色が付くものである、と思います。

私事ですが、若いときに朝日文化センターで演劇を習った事があります。
ある講師はこの恥ずかしさを取り除くことから教えてくれました。

最初はなかなか恥ずかしくて出来ませんでした。
ところがある時自分の中で何かが吹っ切れたような気がしました。
自分の中に演劇モードが出来てきたのだと思うのです。
一週間に一度、この演劇モードに入るのが楽しみとなった事を鮮明に覚えております。

能面のような日本人にとっては、身振り手振りを付けた 『英語劇モード』 に入ることが
英会話の最も効果的な習得方法ではないでしょうか?
能面のような顔で、平板な日本語、を話す日本人には
モード・チェンジをすることがフリートーキングの近道かもしれません。