PART V フリートーキングの心理的な壁
V−4 日本語
日本語では英語と違って、主語が省略されることが多いです。
見たもの、考えたものを直接話し始めます。
つまりキーワーズが最初に出てくる言葉なのです。
キーワーズを先に出すから
聞くほうは情報を予知できます。
例えば 次のコメントを日本語と英語で比べてみよう.
日本語⇒『2008年のオリンピック開催地が北京に決まって残念だ.』
英語⇒”I
heard with regret that the host city for the 2008 Olympic games was decided
on (= in favor of)
Beijing.”
日本語では英語と違って、主語が省略されています。
従って 『2008年のオリンピック開催地』
というキーワーズが最初に出てきます。
これは新聞の大見出しに似ています。
このお陰で聞く人はこのキーワーズから話の方向性を予知できます。
聞く人が話を予知して、理解の中間点まで来てくれます。
以心伝心ではありませんが、話の方向性が早く伝わるメリットがあります。
この情報を予知できるという点では日本語は
情報伝達の最良言語の一つであると言えると思います。
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