PART V  フリートーキングの心理的な壁

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V−5  和製英語

OLという言葉が出現する前は、日本ではBG(Business Girl)と言われた時代がありました。
BGは本当はひどい意味(娼婦)であると、後に和製英語がたたかれました。

日本人は自分の話す英語がJapanese Englishと言われないか、と心配します。
その瞬間、英会話のハードルが一つ高くなってしまいます。

一方 American Slangという言葉があります。
これは和製英語流に言えば、いわば米製英語であります。

この意味で、世界にはほとんど、国の数ほど
どこどこ製英語があります。
それぞれの国独特の発音、言い回しが存在します。

英語が国際的に圧倒的優位な存在である理由は、
米製英語でも、英製英語でもありません。
標準英語が国際的に最も通用するからです。

だから国際交流の場では、話し手は聞き手に無頓着であっていけません。
常に聞き手が理解しているかに注意を払う必要があります。

聞き手が理解していない様子であれば、
確認のために意見交換をします。

その結果、その表現が、どこどこ製英語である事を発見します。
お国なまりと同時に標準英語を学ぶことが出来るのです。
これは、どこどこ製英語が文化交流のBig Chanceであるを示しています。
ラテン・アメリカの人々とそのものすごさに日本人は圧倒されます。
日本人はもっともっと自信を持たねば国際人にはなれない、と思い知ります。

和製英語は文化交流のチャンスを作る事こそあれ、
決して恥ずべく英語ではありません。