Wildlife Kingdom
花・野草編 - Lupine, Mariposa Lily, Moss Campion
花・野草編 - Lupine, Mariposa Lily, Moss Campion
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Alpine Laurel
- Beargrass
- Brown-eyed Susan
- Fireweed
- Glacier Lily
- Hawkweed, Orange
- Indian Paintbrush
- Lupinus
- Mariposa Lily
- Moss Campion
- Beargrass
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Monkeyflower, Lewis
- Monkeyflower, Yellow
- Pasque Flower
- Penstemon, Payette
- Penstemon, Shrubby
- Shooting Star
- Spiraea
- Spring Beauty
- Waterleaf
- White Trillium
- Monkeyflower, Yellow
写真は、 筆者本人が撮影に成功したものだけを載せています。
いくらきれいだからって、 いくら沢山生えているからって、 決して花を摘んだり、 植物を折ったり持ち帰ったりしないこと。
Lupine (ルピナス)
Pea Family (マメ科)園内の比較的標高の低い草原地帯や森林地帯の日あたりの良い草地に広く群生し、 我々の目を楽しませてくれるマメ科の花。
青紫色の花は深い色から白色に近いものまであるが、 細かく見ていくと数百種にもなるそうで、 しかも微妙に種類が違ったり、 同じ種類でも植物学者によって付けてる名前が違ったりで、 分類は非常に難しいらしい。 葉は掌状の細い形状しており、 ポピュラーなものはその葉の表面に薄くうぶ毛が生えていてとてもシルキーである。
"Lupine/Lupinus"という名前はラテン語で「オオカミ」を意味する単語に由来する。 昔はこの植物が土壌の栄養分を略奪していると信じられていたからだという。 が、 実際には窒素を取り込み、 土壌に返す重要な役割を担っているそうで、 ある意味不名誉な濡れ衣を名前に着せられているとも云える。
さて、マメ科の花なだけにマメを結実するが、 このマメにも根にもアルカロイド系毒物を含んでおり、 毒草として扱われている。 食べないように。
Mariposa Lily
lily Family (ユリ科)3対の細長い萼片(ガク)の上に、3対のぽっちゃりした広めの白い花びら。 花の中心部は黄色の花粉がぽやぽやの毛にまぶされ、 虫の到来を待つ。 元々ユリ科の花は美しいものが多いけれど、 このMariposa Lily も、 小柄ながら園内のユリ科の花の中でも最も印象的なものの一つであろう。 その姿形から、Star Tulip と呼ばれることも。 なお、"Mariposa" とは、 スペイン語で「蝶(Butterfly)」の意。
低山・森林帯の草地や道端などでよく見られる。
Moss Campion
Pink Family地肌にコケのように緑のコロニーを作り、 そこに直径1cm弱のかわいいピンクの花をパラパラとつける多年草。 このようにコロニー状に群生・密生するのは、 苔のようなクッションを作ることによってその内部の気温を上げることが出来るという、 生育条件の厳しい高山ツンドラの岩陵地帯に自生する者のサヴァイヴァル術なのだ。 そのお陰で、 他の植物の種子がMoss Campion のクッションに降り立つと、 その中では発芽し易くなるので、 齢を経たコロニーからは他の花もニョキニョキと伸びていることも珍しくない。
他にも Carpet Pink, Cushion Pink, Moss Pink などとも呼ばれる。 和名で「コケマンテマ」と云われる種が比較的近いか。 厳しい高地にこうして健気に根を張り花をつけるまで、 何と10年近く要するという。