Wildlife Kingdom
花・野草編 - Fireweed, Glacier Lily, and Orange Hawkweed
花・野草編 - Fireweed, Glacier Lily, and Orange Hawkweed
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Alpine Laurel
- Beargrass
- Brown-eyed Susan
- Fireweed
- Glacier Lily
- Hawkweed, Orange
- Indian Paintbrush
- Lupinus
- Mariposa Lily
- Moss Campion
- Beargrass
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Monkeyflower, Lewis
- Monkeyflower, Yellow
- Pasque Flower
- Penstemon, Payette
- Penstemon, Shrubby
- Shooting Star
- Spiraea
- Spring Beauty
- Waterleaf
- White Trillium
- Monkeyflower, Yellow
写真は、 筆者本人が撮影に成功したものだけを載せています。
いくらきれいだからって、 いくら沢山生えているからって、 決して花を摘んだり、 植物を折ったり持ち帰ったりしないこと。
Fireweed (ヤナギラン)
Evening Primrose Family (マツヨイグサ科)Beargrass、Paintbrush 等と並んで、 園内で最もポピュラーな花の一つである。 「炎の雑草(と訳すのはかなりムリヤリか..)」 ...大仰だか何だかわからないこの名は、 どうもこの花の燃えるように鮮やかなピンク色と炎のように伸び立つる風貌、 そして森林が山火事で焼けたあとにいち早く侵入し、 自生する場所を確保するという性質から付けられたものらしい。 ピンと伸びたその背の高さは時に3mを超える。 鮮やかな花を落とした秋には今度は葉が濃い赤に染まりサブアルパインを染め、 綿毛を付けた種子を飛ばす。
Glacier Lily (西洋カタクリ)
Lily Family (ユリ科)くるりとカールした鮮やかな黄色の花びら、 スっとシャープに伸びたこれまた鮮やかな緑をした葉。 低山部の森林地帯から森林限界を超えた亜高山帯の草原まで、 園内で幅広く見ることのできるその姿は、 小ぶりだが気品のある美しい花である。 つぼみは雪の下で今か今かと雪解けを待ち、 残雪が解け、 濡れた地表が見えてから約1週間ほどでその場所に一斉に開花する。 これが Glacier Lily と呼ばれる所以だ(ま、氷河、というか雪渓、というか...)。 よって、 花の季節は春から晩夏まで、 場所場所の雪解けの時期によって決まる。 つまり標高の高い所ほど雪がなくなるのが遅いため、 開花も遅い。 7月、 雪が消えた直後の Logan Pass Meadow など、 Glacier Lily の黄色い花の絨毯のようになる。
「西洋カタクリ」の名の通り、 日本の里山で春に見られる紫色のカタクリとは色こそ違えど、 姿形や大きさはそっくり。 どちらも Erythronium(エリスロニウム)という学名を持つ姉妹花である。 しかし、 色が違うだけでそのお互いの持つ趣きは随分と変わるのが面白い。 ちなみに、 ワシントン州のMt. Rainier などには姉妹種として、 色の白い "Avalanche Lily" なる花もある。
Orange Hawkweed (コウリンタンポポ)
Composite (Sunflower) Family (キク科)元々はヨーロッパ原産の花だが、 今では北アメリカに広く自生地を拡げ、 すっかり帰化してしまった花の一つ。 実は日本でもサハリン方面から北海道を経て、 今では本州の北関東あたりまで進出してきている帰化植物とのこと。 一本長く垂直に伸びた茎の先端に、 ビビッドなオレンジ色の花を幾つかロゼット(花飾り)のように束にして配する。 別名「悪魔の絵筆(Davil's Paintbrush)」。
比較的低山帯、 森林地帯の道端や日当りのよい草地で見かける。