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2000.12.29 新世紀も間近である・・・ 日付が変わるだけで、 ほんとは何ひとつ変わらないのかもしれないが 「21世紀」という言葉の響きに遥かなるものを 思い描いてきた私には感慨深い 20世紀の時代背景......いや、もっと大きく捉えると、 古来から人間の世界ではいつも争いごとが絶えなかった 他人をひどく傷つけ、同じだけ自分を痛めつける・・・ 人の喜びを奪った分、おのれの喜びもまた消え失せる・・・ 争いごとにより流された血や涙のあとが目立たなくなり 歴史上風化したかのように見えるのは、傲慢な幻想でしかない 与えた痛み、受けた痛みは癒えることなく 歪んだり、きしんだり、形を変えながら疼き続けるだろう 誰かの生きている喜び(時として辛くむなしくもあるが...)を奪うことなく むやみに傷つけ合わなくていい時代の訪れを望んでやまない 「こぐま座を 指して見おろす 末法の この夜は更けて 風吹かむとす」 「ゆびさきは 同じ重さに つりあって 過去と未来を 乗せている...今」 ※今年も『映画の小道具たち』を可愛がっていただきましたこと、 心よりお礼申し上げます。どうもありがとうございました。※ ※※※ みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。 ※※※ by歌詠み管理人 |
2000.12.11 木枯らしの朝 台所のファンヒーターをつけ、コーヒーをいれる 家族が出かけた後 灯油とコーヒーの残り香が混ざり合う場所にひとり 「私が育った家の台所も、冬場はこんな匂いだったな・・・」 石油ストーブ(炎の濃淡)、壁の時計(定時にボンボン鳴る)、 トースター(焼けたらパンが飛び出す)、 コーヒー牛乳(レモン色にみかんの絵柄がついたカップ)、 手袋と靴下(母が編んでくれたっけ) 匂いと静寂が運んでくるすべてをいとおしく想う 「なくしたものばかり・・・だから?」 「そう・・・もうどこにもないね・・・形あるものなど」 見ることも触れることもできない だけど、いつまでも消えないだろう 匂いの記憶 |
2000.10.4 み〜んなたのしい運動会!? 笛・号令・ピストル音・音割れしてるBGM・応援席のざわめき はちまき・色帽子・風にはためく万国旗・踏んではならぬラインの白さ 整列・体操座り・友達の背中・運動靴のかかと どこかよそよそしく・そして晴れやかな先生の笑顔 親が撮りまくったであろうスナップ写真!!!!! それにしても・・・ 褪せかけた写真からたちのぼる居心地の悪さは何なのだろう? 目をこらしてもう一度写真に目を落とすと 列のすみっこで砂いじりしている子供がひとり 「ああぁっ・・・この子はわたしだ・・・」 色帽子を深めにかぶり足は前に投げ出した姿勢 ちらりと見える横顔はふくれっ面である 「なんてこった・・・・・・運動会だよ・・・」 今となってはぶんむくれている原因などわかりかねるが 6歳の運動会はどうやらあまり楽しくなかったらしい・・・なぁ(笑) |
2000.8.17 時々、同じ題名なのに全然別の曲に出会うことがある 仮に、AとBというミュージシャンが歌う同タイトルの曲があったとする 私の場合、「Aの曲はすごく好きだけど Bの曲はあまり好きでない」 またはその逆で、「Bが好き、Aはいまいち」 もしくは、「どちらもまあまあ好き・・・」のパターンが多い (たまに「どちらも好きでない」こともあるが...) 不思議に「どちらも大好き!」と感じることは少ない しかし・・・これにも例外はあって Y、J、Sという3組のミュージシャンが歌う同じタイトルの曲は 「どれもとても好き!」なのである ◆8月の小道具話に『運命の饗宴』という映画を取り上げました 「1着の燕尾服がもたらす、6つの運命のお話」です◆ ◆私が3曲の『Destiny』と出会い、 それぞれに心惹かれたことも 「運命的なものかな?」と思っています(^^)◆ |