〜 ランディングネット制作 〜 |
この画像をクリックすると今までに作ったネットの一覧が見れます。 |
ランディングネット。 ショップに行けばいろいろな形、大きさ、値段とありますね。購入するにも迷うほどです。 しかも、重いのがほとんどです。たいした材料を使っていないにも関わらず数万円するのもある。 最近では上○屋に行けば、数千円で買えたりしますが・・・。 やっぱり、自分で作って楽しむ方が面白みあっていいじゃないかなぁと思い始めてみたのが キッカケでした。今では、はまってしまった程です(^o^;) フライ作りと同じで、自分で作ったもので魚をすくうって気持ちいいですよ。 皆さんも、ランディングネット製作にチャレンジしてみませんか? 楽しみを共有しようよーとの気持ちから、製作方法ページを作ってみました。 製作上の疑問などあると思います、その時は掲示板もしくはメールに書いていただければ お手伝いさせていただきます(^▽^)ノ |
ステップ1 |
道具&材料を揃えよう! 以下の一覧にある道具があれば作る事はできます。 有るといいな道具があればより良い物ができますが、使い手次第であるのは 言うまでもありませんので悪しからず(笑) |
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●必要な道具 ・カッター :グリップの形調整などに使います ・紙ヤスリ :全体の削り調整に使います ・棒ヤスリ :グリップの荒削りに使います ・穴開け :ネットを留める穴を掘ります ・ノコギリ :グリップの切断に使います ・糸ノコギリ :グリップの切断に使います ●有るといいな道具 ・電動糸ノコギリ :曲線の切断は電動糸ノコが一番です ・電動穴開け :楽に穴開けができます ・小型カンナ :グリップの削りが楽になります ・けびき :フレームに溝を作る時に有ると楽です(自作でもよいです) ●必要な材料 ・ヒノキ材3本 :好みの幅でどうぞ ・グリップ材 :好みの材木でどうぞ、ヒノキ材の幅+α ・金具 :ネットリリーサー用、丸型ヒートンでも良いです ・O型リング :金具につけます ・接着剤 :エポキシ、木工用ボンドどちらでもOKです ・タコ糸 :接着の固定、ネット留めの芯にも使います ・化繊糸 :ネットを留めるのに使います ・メッシュ布 :リリースネットとして使います ・塗料 :ウレタンニス ・薄め液 :上記塗料専用のを購入してください ・筆 :塗装用の筆、あまり安いのは避けましょう ・空き缶 :塗装用に使います ・厚紙 :グリップ、ネットの型に使います ・ペン :エンピツの方が失敗しても平気ですね |
ステップ2 | ||||
ランディングネットで重要なグリップを作ります。 ここが一番重要な部分で、難しい所でもあります。がんばってください。 馴れない最初は失敗しやすいので、失敗しても良い様に安価な材料でやってみてください。 一度は失敗はしますので(^-^;)高価な材料は使うのは馴れてからにしましょう。 (1)厚紙で型を決める。
(2)板をカットする。
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ステップ3 | ||||
フレームを作る。 (1)軟らかくする。 用意した3本のヒノキ材を半日以上お風呂に漬けておきます。 曲げやすく折れにくい様にする為の作業です。 お風呂にはバスクリンなどが入っていてもOKです。 (2)型を作る。 水に浸した3本のひのき材をカットしたグリップの曲線にはわせるようにしてゆっくり優しく 曲げながらランディングネットの形にしていきます。 急に曲げたりすると元に戻らなくなってボコボコになるので気をつけてください。 コツとしてはナベなどの曲がっている物に当てながら曲げるとキレイにできます。 (3)固定する。
(4)乾燥させる。
(5)接着する。 しっかりと乾燥させた3本のヒノキ材をグリップから外します。 しっかりとフレームの型になっているでしょう(^^)。 手元にタコ糸を用意します。 ゴム手袋をして3本のヒノキ材をエポキシ接着剤でくっつけます。 木工ボンドでも良いようです、完全に乾燥させてしまえば大丈夫だそうです。 実際、桶屋さんが使う接着剤も木工ボンドですね。ただ硬度はエポキシが断然ですが、好みでどうぞ。 エポキシは非常にベトベトして不快ですが我慢しましょうね、はみ出るくらいがOKです。 内側の板から一枚一枚くっつけるようにしてください。接着剤を付けたら端からタコ糸でちょっと 力をいれてぐるぐる巻きにして固定します、意外と指の皮がむけやすいので注意してください。 ハンガーなんかで吊るして陰干しさせます。 完全に硬化するまで待ちましょう。 | ||||
ステップ4 | ||||
(1)余分な所を削る。 接着によって出来た余分なバリ(はみ出た接着剤)などをヤスリで削り落とします。 接着剤によっては結構力が居るのもあるのでがんばりましょう。 (2)グリップエンドの余分な所をカットする。 余分な部分を切断します、段々とランディングネットになっていきますよ。 (3)ヤスリをかける。
(4)金具をつける。 ネットリリーサーの金具を取りつけます。 これは塗装が済んでからの人もいますが、僕はこの段階でつけます。 理由は金具を留めるピンをつけるのにグリップに穴をあけるから。 海釣りのヨリモドシを使います、ちょうどこれが合うようです。 金具と同じかちょっと大きめの穴をグリップエンドに開けます。 そして金具の穴の位置を確認しながら金具を留めるピン用の穴を開けます。 回転部分が埋まらない深さにします。 エポキシを穴に埋めて金具を入れます、その時にはみ出るエポキシが金具の回転部分に 入らない様にしてください。一度入ってしまうと回転しなくなってしまいます。 ピン用の穴に竹串を入れます。 そして完全に硬化するのを待ちます。 硬化したら余分な部分をカットし紙ヤスリで整えます。 ※ポイント 作業前に金具の回転部分に目止めのテープを貼っておくと良いです。 | ||||
ステップ5 | ||||
(1)ネットを留める糸の溝を彫る。
(2)ネットを留める糸を通す穴を開ける。
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ステップ6 |
ウレタンニスを塗装する。 (1)下地を作る。 ランディングネット全体を薄めたウレタンニスを塗りこみます。 木に染み込む位に塗りこみます。 表面が塗装されているなと分かる位になるまで塗装/乾燥を繰り返します。 乾燥した段階で、表面を紙ヤスリで滑らかになる様にします。 穴の中にも染み込む様にするのがポイントです(防水効果)。 専用の硬化塗料もあるようです。 (2)ネームを入れる。 ある程度の下地が出来た段階で、好みに応じてネームを入れます。 耐水性の水性ペンで、自分の好きな様にネームや、気取ってオリジナルブランド名(^^;)を書いても いいですね。無いよりは有った方が格好良いよ♪ 僕は、自分の作った道具には昔からオリジナルブランド名を入れてるんです(#^-^#)。 「〜 GRACE TACKLE since 1986 〜」と書きいれました。 完全に乾いてからウレタンニスを一回塗りで上塗りするようにしてください。 (3)何層かのウレタン層を作る。 下地が出来たランディングネットをウレタンニスにドブ漬けします。 ゆっくり引き上げる様にします。硬化するまで乾燥させます。 乾燥した段階で、表面の気泡やゴミを取り除く意味で紙ヤスリをかけます。 ドブ漬け/乾燥/紙ヤスリかけを3・4回位繰り返します。 あくまでこの回数は個人の判断で良いでしょう。 (3)磨く。 ウレタン層が出来たら、穴などの余分な分を取り除きます。 高番手の紙ヤスリで鏡面仕上げします。 |
ステップ7 |
ネットを作る。 僕はクレモナ糸から作るという作業はせずに、ジャケットの裏に使われる布がリリースネット仕様で最適なので それを代用品として使ってます。(以降、ネットと呼びます) 東急ハンズで確認した布(メッシュ)は4種類の色がありました。 白、黒、ベージュ、迷彩模様でした。染める場合は白を使います。お好みでどうぞ。 (1)染料を用意する。 RITと言う染料を使って染めています。 使用するネットがアクリル製なので、一般の染料は染まりにくいのです。 ここの所を注意して購入してください。 ショップの人に相談して購入するのが良いでしょう。 東急ハンズで求めました、イロイロな色が用意されてますので好みの色をどうぞ。 (2)染める。 どうなっても良い鍋にたっぷりのお湯を用意します。 塩と適量の染料を溶かして入れます、この辺りは染料の箱に書いてあるのでその通りにしてください。 あらかじめ濡らしておいたネットを入れます。 弱火で、かき混ぜながら染まり具合を見ながら染めていきます。 ネットが溶けない様にしてくださいね。 (3)干す。 好みの濃さに染まってきたら、水洗いし染料が溶け出てこなくなるまで洗ってください。 そして乾かします。 (4)裁断する。 ここが難しい所です。 まずランディングネットの内枠の長さを測ります、きちっと測ってください。 好みの形でイロイロとあるのですが、僕の場合は1枚の布から作れる様に袋状態にしました。 布ですので軟らかくて馴れないと難しいかも。 ミシン縫い出来るように、端は2〜3センチ余してあります。 この辺りは、一般の裁縫と同じですので詳しい人に教えてもらってください(笑) (5)裁縫する。 縦の両端は、解れ防止の為に裁縫針で何度か折り返し縫いをして留めます。 縦の縫いが終わったら縫い部分が内側になる様にして布を裏返します。 次は横の縫いで、布を外側に折り返して端からミシン縫いします。端から1センチ位の所で縫ってください。 やはり両端は解れ防止の為に折り返し縫いをしてください。 また裏返しにして最初の状態に戻します。底部分の両端を図の様にしてミシン縫いします。 この縫いは、底部分が袋状態になる様にする為です。面倒ならばしなくてもOKです。 縫いが終わったら、余った部分を切り取ります。 (6)芯糸を作る。 上記で作った袋状態のネットを裏返します(縦の縫い目が内側になる様に)。 芯糸と言うのは、フレームの穴から通した留糸を留める芯です。 これが無いよりは有った方が強度が強くなります。無くてもOKです。 僕の場合は、タコ糸を芯にしています。古くなって使わなくなったフライラインでも良い様です。 個人の好みで良いと思います。 刺繍針を使って芯糸を、布を折り返して出来た隙間に通します。 端から通し終わったら、片方の芯糸に結びを作ります。これは、ステップ8で述べる初めの留め糸の留め位置です。 |
ステップ8 |
ネットをつける。 完成まであと一息です! 刺繍用の針を使うと楽です。 留め糸は何でも良いですが、腐食性を考えて化繊糸を使うと良いです。 イロイロな物がありますからDIYショップや手芸店で探してみてください。 ランディングネットのネック部分から始めます。 (1)糸を留める。 ネットの芯糸に結びます、芯糸・留め糸のそれぞれの結び目に瞬間接着剤をポトリ。これで解れる心配はありません。 (2)縫い付ける。 内側から最初の穴に通して次の穴を通します。 ネットの芯糸を留める様にして縫います、来た穴に戻る様にして通します。 留めた所が緩まないようにしてください。洗濯ハサミと爪楊枝を使うと楽です。 こうやって終わりの穴まで繰り返していきます。 (3)最後の留め。 最後の穴を通す前に、芯糸の結び目を決めて結びます。 最後の穴を通したら、芯糸に結びます。 最初と同じ様に瞬間接着剤をポトリ。 (4)金具にリングをつける。 これで最後の作業です。 リリーサーが付けられる様にリングを金具につけます。 ステンレス製の方が良いです、サビませんから。 |
ステップ9 |
まだまだあります(笑) そう、入魂式です(^o^)ノ 魚を釣り上げてランディングしてあげましょう! |
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