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海外釣行記 2006年1月 メキシコ、レイク・マテオス
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★★ 釣行記や写真を頂き感謝!先輩達の体験談こそが次の釣行者の大きな助けになるのですから ★★

「レイクマテオス釣行記(2005年12月31日〜2006年1月7日)」 [東京都・柴田様]
2006年1月 メキシコ、レイク・マテオス

毎年恒例となったメキシコ釣行も4年目であるが、前3回はすべてレイクバカラックだったので今回はハードルアーを引き倒せる湖という事でレイクマテオスを選択した。(ちなみに私は実はワームの釣りの方が好きなのであるが。。。)
早速昨年のバカラックツアーでもお世話になったAccess!海外バスフィッシングのスタッフにコンタクトを取りロッジの手配などをお願いし、今回もスムーズな釣行手配が出来ました。また今回は初めてLA経由のマサトラン着の同日着パターンを選択したのでそのフライトに関しても的確なアドバイスを頂き大変参考になりました。この場を借りてお礼させて貰います。

マテオスロッジに関してはAccess!海外バスフィッシングのスタッフの方が以前詳細なレポートを掲載しておりますので今回のレポートでは詳細は割愛させてもらいます。


釣行スケジュール:
2005年12月31日 出発
成田(UA890便) → LA(AS210便) → マサトラン 同日着
2006年1月1日〜4日 レイクマテオスでの釣行
2006年1月5日 移動
マテオスロッジ → マサトラン(AS283便) → LA
2006年1月6日 帰国
LA(UA891便) → 成田 翌7日着


出発:(12月31日)
今回も一昨年某タックルショップのバカラックツアー参加者の飲み会で知り合った新海さんと一緒のツアーである。新海さんとは2年前からの付き合いであるが早いもので既に4回目の海外遠征同行である。
いつものように成田のパーキングにて昼過ぎに新海さんと待ち合わせ一路LAに向けて出発。
今回はマサトランへの同日着スケジュールなので朝8時ごろLAに到着後入国審査を済ませて、荷物を一旦受け取りトランジット用カウンターにて再度荷物を預ける。
ここからアラスカ航空のカウンターに向かうのだがメキシコへの移動なのでLA空港のTom Bradlayという国際線ターミナルに何も考えずに行くがどこにもカウンターが無く係員に聞くと第3ターミナルにあるとの事、仕方なく第3ターミナルまで歩いて行きアラスカ航空のカウンターを発見。
アラスカ航空のカウンターは非常にわかりづらく、いくつかのカウンターがあるもののどこに並んだら良いのかわからず適当に空いた列に並びカウンターのおばちゃんに聞くと「ここはボーディングパスを持っている人用のカウンターなのであんた達の来る場所じゃないわよ、あなた達この看板が読めないの?」と非常に冷たくあしらわれた。これにカチンと来てこちらも「あんたのシステムが非常にわかり難いからここに来て聞いただけじゃないか?」と応酬するがあまりそんな事で時間を取られてもしょうがないのでどこに並んだら良いのか確認をすると「Customer service」の列に並ぶ必要があるとの事、ここに並びなおしチェックインをするが非常に長い列でチェックインが終了したのは出発の30分前であった。
(我々は既に4回目のメキシコ釣行だったのでいい加減に考えてチェックしてなかったのだが、ここら辺の手順に関しては以前マテオスに行かれたスタッフ等の釣行記にも詳しく書かれているので事前にチェックする事をお勧めします)

しかしここのトラブルはこの後に続く修行の序章であった。

アメリカ出国に際しては何のトラブルも無く目的のAS210便に搭乗したが、目的のマサトランには定刻より30分ほど遅れの3時半ごろに到着した。
そこからバッゲージクレームに向かい荷物を待ちロッドケースはゲットするが、待てど暮らせど我々のスーツケースが出てこないではないですか。
いわゆる荷物紛失でアラスカ航空のスタッフにクレームをつけることに、そこのおねーさん曰く「今回のフライトは人数が多く重量の関係でいくつかの荷物はLAに残して来た」との事であった。
日本の航空会社では信じられない対応であるが翌日には荷物が来て送り届けるからとの言葉を信じ書類に記載をしてロッジでの荷物の到着を待つ事とした。

そんなこんなでマサトラン出発は午後5時を過ぎていた。
この時点で二人ともスーツケースが無いため着替えはもとより、ルアーが全く無い状態であり非常に不安なツアーを予感していことは想像に難くない。

マテオスロッジにはルアーは売っている事は事前にチェックしていたので、とりあえず迎えに来たフェルナンドに頼んで途中のクリアカンでスーパーマーケットに寄ってもらい下着や生活必需品を購入する事とした。(本当はタックルショップに寄ってルアーを購入しておきたかったのだが、7時には通常の店は閉まるため時間的な制約でこのようにした)
マサトランからクリアカンまではおよそ2時間のドライブなので上記スーパーに到着したのはちょうど7時で、買い物をしてからロッジに到着したのは夜の8時半ごろであった。

思わぬトラブルの為にロッジに到着した頃には疲労困憊であったが翌日からは実釣開始なのでロッジマネージャのベニーに事情を説明すると、快く彼の使っているリールとタックルボックスを貸してくれる事になった。
念のためにロッジにて売っているルアー(スピナベ、バズベイト、クランクベイト)を購入して軽く夕食をとり翌日の釣りに備える事とした。


実釣開始:
この時期の釣行スケジュールは大体以下の通り。
起床、朝食 5:30-6:30
午前中の釣り 7:00-12:00
昼食 12:00-13:30
午後の釣り 14:00-18:00
夕食 18:30-20:00


1月1日:釣行1日目
今回のガイドはエンドリケという無口な男であった。
初めての湖だったので最初に湖の概要をメモ帳に書いてくれとお願いするがよく分からないという事であきらめて出発する事に。
まずは地元のガイドの指示に従うと言う掟に沿って最初はトップウォーターから攻める事に。とはいえあるのは昨日購入したバズベイトとベニーのタックルボックスにある動きの悪そうなポッパーなどしかないのでバズベイトを投げる事にした。
購入したバズベイトは動きも悪くなく、数投するとアタックがあり小一時間ほどで子バスを10本ほどゲットした。(しかしながらサイズはメキシコと思えぬ20〜30cm程の河口湖サイズであったが)
その後、トップへの反応が悪くなったのでスピナベ、クランクベイト等をチェンジしながら釣りをする。それなりに本数はキャッチできるが、全くサイズが上がらず最大でも30cmどまりで午前中は私が29本、新海さんが11本で終了。


湖はほぼ満水状態

今回はこんな感じの立ち木エリアがかなりあった。

今回の初グッドサイズ

ベニーに借りたタックルボックス
(2人でシェアは厳しかった)

昼食時にロッジでベニーに状況を説明すると、「デカイ魚は25ft程度の深場にいるよ」という話であった。しかしながら深場を攻めるルアーが無くどうしようかと思ったがベニーに借りたタックルボックスを探すとワームフックが3本、シンカーを4個ほど見つけたのでそれを使って釣りをする事とした。
結局ワームも一切持って無かったので、ベニーに相談して実績のあるワームを選んでもらい購入して午後の釣りに備えた。(ズームのリザード等も置いてありワームの品揃えはそれなりであった)

メキシコだけに冬とはいえ午後はTシャツでも暑いくらいの気温になるので、ハードルアーの好きな新海さんは巻き物で、私は昼に仕込んだワームをリグって攻める事にした。
今回のマテオスでは80%程度の貯水量があり、バカラックほどでは無いが立ち木もかなりあったのでワームの釣りもそれなりにやり易かった。

魚探を見ながら20〜30ft程度のボトムをワームで落とし込みながら釣り進めると飽きない程度にバイトがあり、3時ごろにはようやく待望の4lbをキャッチ。(ワームはズームのリザード、ウォーターメロン)

その後、新海さんもワームにチェンジして深場を狙うがその日は結局その4lbで打ち止めであった。
但し、夕方にはトップウォータータイムが訪れしばし楽しい時間を過ごす事ができた。(この時ベニーのタックルボックスに日本製のペンシルベイトであるサミーを1本発見し私がこれを使い爆釣した。のちにこのルアーを二人で奪い合ったのは想像に難くないであろう)
午後の釣果は私が29本、新海さんが22本であった。

その日の夜にベニーに「アラスカ航空から連絡があったか?」と聞くが何も無いという話だったので翌日にベニーに連絡してもらう事とした。
この時点でかなりいやな予感がしていた事は言うまでも無い。



待望の6lb

新海さんがサミーで出した5lb

1月2日:釣行2日目
本日も借り物のルアーでの釣行である。
昨日のパターンをもとに朝はトップ、日が昇ってからはワームと言うパターンで攻める事により、午前中には立ち木のある入り江のシャローエリアで私が待望の6lbをキャッチ出来た。(結局午前中のビックフィッシュはこの1本であとは河口湖サイズであった)
午前中は私が24本、新海さんが17本。

午後も同じくワームでの釣りをメインディープを探る事にするが、ガイドのエンドリケに「グランデはどこに居る?」と聞いても「判らない」との答え。普通ならディープかシャロー位は答えるでしょう。どうも初日の地図の件も含めてこのガイドは怪しそうである、、、
結局ワームフックとシンカーの予備が無いので大胆に立ち木を攻める事が出来ずにサイズアップならず、せいぜい2lbしかキャッチできなかった。
しかし4時ごろになると急に風もなくなり絶好のトップウォータータイムとなった。
ここではこの変化にいち早く気づいた新海さんがすかさずサミーをつけて爆釣モードに入る。私も慌ててバズベイトを結んでキャストするが時既に遅く新海さんに3、4、5lbを立て続けにサミーでキャッチされてしまった。
特に5lbの出方は半端じゃなくワーム好きの自分でもトップウォーターの釣りにはまりそうであった。しかしながら恐るべし日本製ルアーの実力である、こういう状況でもないと日本製ルアーの有難みが判らないのでよい経験をしたと前向きに考える事とした。
午後は私が17本、新海さんが32本。

ロッジに戻りベニーに荷物を確認すると明日クリアカンに届くのでベニーが取りに行ってくれるとの事で、何とか最終日には間に合うのでホッとしたが「二度とアラスカ航空なんて使うもんか!」と誓ったのは言うまでもない。



やけで撮った2lbダブルヒット

1月3日:釣行3日目
道具が来ないままついに後半戦の突入になってしまった。
ただ、本日は見かねたベニーがワームフックとシンカーを用意してくれたのでもう少し大胆に攻められるので気が楽ではあった。
しかーし、この日は前日、前々日にも増して小バス攻撃が激しく最大サイズでも2lbしか取れなく敢え無く撃沈してしまった。
悔しいのでダブルヒットとなった2lbを記念撮影。
この日は私が56本、新海さんが43本。

この日の昼にベニーからいつものように釣果を聞かれて「だめだめ、小バスばっかだよ」と答えると「じゃあ明日は俺がガイドしてやるよ」という話をしてくれた。
また、今まではタックルの問題に気を取られていたがこの頃になると大物が釣れないのはタックルだけじゃなくガイドの問題もあるんじゃないの?という気もしてきた。
と言う訳で翌日のベニーのガイドにはちょっと期待をしつつ今日の釣果に納得。

しかし夜にロッジに戻ると待望のスーツケースが届いてきた。また、今日からアメリカ人の3人組もロッジ入りをしており新たな気分で明日の釣りに望む事に! 


1月4日:最終日
ようやく自分のルアーでの釣りである。

今日は前日までと違い軽い曇り空である。
朝一番はお互いに自信のあるトップウォーターから始める。
私は個人的に一番実績のあるRICO(日本名はマイケル)をスピニングタックルに結びキャストし始めた。
やはり日本製のルアーは動きがよく、軽くロッドアクションをするだけで良い感じでスプラッシュさせることが出来気持ちが良い!
開始後間もなく水面を切り裂く爆発音がし、ルアーが水中に消し込んだ。
ロッドに重みを感じながらフッキングをすると確かな重みが伝わっており、スピニングタックルを使っている関係もあり既にロッドは満月にしなっている。
ドラグを何回か出されながら楽しみながらやり取りをしランディングすると、まあまあサイズの推定4lb、50cmという魚であった。
メキシコでなければ飛び上がって嬉しがるサイズであるが、ルアーを丸呑みでエラにフックがささり流血状態だったので今回は写真も撮らずにリリース。
さすがに「自分のルアー、釣れる魚もデカイ」と思ったのも束の間でその後はまた河口湖サイズが続くが、さすが日本製のルアーは動きがよくポッパー、ペンシルとルアーローテーションをして2人で30本ほどはトップウォーターで水揚げをする事が出来た。


新海さんの5.5lb
(後ろはガイドのエンドリケ)

スピナベでキャッチした5.3lb

自分のルアーを使っての釣りは本日だけなので、とにかく色々なルアーを試してみたいので巻き物系中心でキャストしまくる。
10時ごろになると先ほどまで曇っていたのが晴れになり気温がかなり上がってきた。
一応12月は寒かったとの話だったのでこの2日ほどの気温上昇によりデカイ魚がシャローに上がってきているのを期待して岸際へのキャストを続けると心なしかサイズアップされてきた気がしてきた。
しばらくしてボディーウォーターに面した急峻な2つの岬をはさんだ入り江のグッドポイントにて新海さんがスピナベで5.5lbをキャッチ。
これによりデカイ魚がシャローエリアに上がってきている事を確信し、水中島のような水深1mにも満たないポイントでデプスのBカスタムを投げまくり私も5.3lbをキャッチ。

その後も明らかに今までよりはサイズの良い魚を数本追加して午前中の釣りを終了し午後の釣りにも大分期待がかかった。

昼にボートランプに戻るとアメリカ人のグループも「結構釣れたよ」と上機嫌であり湖全体としても調子は上向きのようである。
アメリカ人の一人が7lb揚げたというので写真を見せてもらうとどうも「????」という感じであった、アメリカ人は身体が大きいから魚が小さく見えるのか?それとも測ってないのか?まあ去年のバカラック釣行記を見てもらうとこの謎はわかるでしょう。

午後はいよいよロッジマネージャーのベニーのガイドである。
ベニーのボートは他のガイドの物より良く、80psのエンジン、ステアリング、フットコンエレキ付の本格的な仕様で最後に出船したにも関わらずあっと言う間にアメリカ人の船を追い越して行きなかなか快適だ。
またベニーはエンドリケと違い、「俺がデカイ魚を必ず釣らせてあげるよ! 夕方になったらあそこのポイントにてトップウォーターで釣らせてあげる」といった感じで非常に頼もしかった。この時点ではベニーのガイドとしての力量は未知数であったが、こういう風に自信を持ってガイドしてくれるとこちらの集中力も上がり非常にプラスになる。


スピナベで来た5.4lb

新海さんの6lb

最初に来たポイントは今までよりも更に上流の立ち木の密集したエリアであった、フットコンのエレキなので我々が操船しながら釣りを進めることとなった。
最初は新海さんの操船で釣り始める。
1投目から新海さんにバイトがあり、その後本当に1キャスト1フィッシュ状態で魚を揚げている。私の方は最初のキャストでブレーキの調整が悪くバックラッシュしてしまい、これを直している間に新海さんに次々に魚を上げられてしまう。
かなり焦ってしまうもののどうにかキャストを始めた。
新海さんは4lb、4.5lbを既にキャッチしやばいぞ、という状態であったが私の方にも間もなく5.4lbが来てホッと一息であった。
同じエリアで更に新海さんが今回の釣行にて自身最大の6lbをキャッチした。

ベニーは身体もでかいのだが言う事もデカイ、この状況を「想定の範囲」とばかりに「Benny is good guide? or no good guide?」を魚が釣れる度に繰り返し聞いてくるので「Off course, good guide」と答えるが、そのうち「お前はとてもグランデなガイドだ」、とか「クレイジーなガイドだ」とか冗談モードになってくる。


360度こんな感じのポイントも
果敢に攻める!

クーラーボックスのバス!

新海さんが取った5lb
(ベニーの嬉しそうな顔)

ベニーの釣った3lbフィッシュ

さすがにこのエリアの魚を釣りきってしまったようでバイトが遠のいて来たので移動する事に。
この時点でも「ベニーの奴、なかなかやるな!」と言う印象を持ったがその後もすごかった。通常のガイドでは踏み込まないような360度立ち木に囲まれたようなエリアにも果敢に進んで行ったり、岩盤エリアをハードルアーでスピーディーに釣りあがったりと非常に理にかなったガイドをしてくれ非常に楽しい時間を過ごす事ができた。
また、ボートの前方はすべて我々が使い、常にデカイ魚を我々に釣らせる配慮も忘れない。また、我々のタックルにも興味津々のようであったが決して使わせてくれとも言わずに「ワームを1つくれ」といっただけであった、勿論昨日までタックルを使わせてもらってたので断る理由も無く「好きなルアーを使ってくれ」と言っても遠慮して「1個だけでいい」との事。更に我々がグッドサイズを釣ると我が事のように喜んでくれて、まさにガイドの鏡のような奴であった。
また次の日の食事用にミディアムサイズはクーラーボックス行きとなったが、最後にはクーラーボックスが満タンであった。


夕焼けの中ガイドのベニー

美しいメキシコの夕焼け

ここまでは最終日の午後に相応しい展開であるが何かが足りない。そうである、10lbオーバーの大物である。
時計も5時半を回り夕焼けが美しい時間帯になりそろそろ終了の時間が近づいてきた、そして最後のポイントへボートを走らせる。

かなり上流まで来ていたので20分ほどボートを走らせ、最後のポイントはボートランプに近い岩盤の岬エリアであった。
ベニーから「ラスト5分」の声がかかり最後のポイントも今日最も実績の高かったBカスタムを岸際にキャストする。しかし何本か魚をキャッチするもののサイズは伸びず、岩盤エリアの切れ目に近づきベニーより「ラスト2投」の声がかかる。


10lbかと思わせる引きだった5lb11oz
(このマジックがわかるかな?)

これで終わったな、と思いながらもキャストすると根掛りのようにルアーが動かなくなる大物特有のバイトが伝わってきた、渾身のフッキングをすると一気にそいつは走り出した。
運良く立ち木の無いエリアだったので慌てる必要はなかったが、そいつは今まで味わった事の無いすごい引きで目一杯閉めているドラグを引き出しリールが全然巻けない。
しかしベニーの指示に従いそいつを沖に誘導したので後は相手が疲れるのを待つだけだ。
そいつは下へ下へと潜る為にサイズは確認できないが脳裏に10lbオーバーの文字がちらつく。
5分ほどの格闘後ようやくそいつも疲れてきたようでついに浮いてきた、慎重によせてネットイン。
しかーし、「何故か小さい、どうみても6lbあるかどうかである」。
計測しても6lbにわずかに足りない5lb11ozであった。
うーん、こんな奴でもすごい引きだ。
ベニーも新海さんも当然ランカークラスの大物を想像していたのでみんなで苦笑いをしてしまったが何にしても嬉しい魚であった。

最後に今回のツアーを象徴するようなオチもついたところで今回のツアーも納竿となりボートランプに到着する事には夕闇が迫っていた。


全体の釣果

  柴田 新海 合計 最大魚
1日目 58本 33本 91本 4lb(51cm)
2日目 38本 49本 87本 6lb(54cm)
3日目 56本 43本 99本 2lb以下
最終日 62本 79本 141本 6lb
合計 214本 204本 418本 6lb(2本)

 


ロッジ外観

ロッジ部屋の中

スタッフもお勧めのえび料理

バスのフライ(なかなか美味しい)

ロッジで販売しているルアー

レンタルロッド(かなり豊富)
 

所感:
今回のツアーではロストバッゲージのお陰であまり客観的なコメントは出来ないが、レイクマテオス、及びメキシコツアーに対する感想を最後に付け加えておきたい。

まず、ロッジに関してはスタッフの方がレポートしているようになかなか好印象であった。部屋数は4人部屋x4+2人部屋という構成でかなりこじんまりとした印象。
昨年訪れたレイクバカラックロッジに比べると綺麗さ等では勿論かなわないが、食事もおいしく及第点ではないであろうか。
レイクバカラックロッジではサンドラ、ソフィア嬢といった若いおねーさんがいたのでかなりポイントが高かったが、マテオスロッジではマネージャーのベニーが違う意味で楽しませてくれるので甲乙つけがたいところであった。(但し、下ネタ系が苦手な人にはちょっと厳しいかも)
レンタル品、及びロッジで購入可能なルアーに関してであるがやはり日本製ルアーの精巧さには全くかなわないのでやはり非常事態への対応と考えるべき。
ワームについても今回はたまたまズームのリザードなどがあったので結果オーライであったがあまり期待しない方が良いと思われる。

湖に関してはバカラックなどに比べると比較的バスが移植されたのが新しいようで発展途上という印象であった。
我々は既にバカラックには3回ほど行っており、それと比べると10lbオーバーといった大物の確率は低そうで、大物狙いをするのであればもう何年か経ってからの方が良いのではという印象を持った。
但し、その逆に発展途上と言う意味では魚はすれてなく今回はハードルアー中心で4日間で200本以上の水揚げを達成。こんな湖は世の中でめったに無いと思われるのでハードルアー引き倒したい人にはお勧めの湖である。

ガイドに関しては、アクセスのHPではまずはガイドの言う事に従ってとあるが、たまにははずれもあるなという事を今回は経験できた。
特に今回はベニーと言う経験豊富なガイドに最終日についてもらえたお陰で、「こんなにもガイドの違いで釣果に差が出るのか。」と言うことを身にしみてわかった。
とはいえ最初から頭でっかちで自分の考えで釣りをしてもろくな目には合わないのは明らかなので1,2日はガイドに従って、それで怪しいと思ったらロッジマネージャーに相談すると言うのが良いのでは?

アラスカ航空に関しては今まで利用した航空会社のなかでもサービスはかなり悪い部類に入ると思う。初めてメキシコに行く読者の方は今回のレポートを見てかなりびびると思うが、多分これはかなりレアなケースだと思うのであまり敏感にならない方が良いと思う。
私は仕事柄40回以上海外に行っているが、この間で荷物が届かないトラブルは2回目であり、必要以上に心配はしなくてもと考える。
ただ、アラスカ航空については本文中にも記載したが人間優先で荷物を運ばないケースがあるようなので特に年末年始のツアーを計画している人はルアーをロッドケースに入れるなどしてリスク分散をした方が懸命だと思う。
(手荷物にしてルアーを運ぶという方法も考えられるが、針のついたルアーを機内持ち込みは最近のセキュリティチェックでは不可能だと思うので、ワーム程度を持っていくのが正解かと思う)


最後に:
今回のツアーはトラブルにより決して満足のいく物ではなかったが、それでも十分に価値のあるツアーだったと思っている。
釣りツアーの業者が宣伝するように、海外での釣りがいつでもパラダイスだとは限らないが(逆に今回を含む最近3回ほどのツアーはかなりの修行であったが)それでも日本では得られない素晴らしい環境での釣りは他に替えがたい価値があると思っており、また来年も計画するであろう。
特に読者の方で海外(特にメキシコ)に行こうと迷っている方で時間的に可能であれば是非とも実行に移すことをお勧めします。



[サイト管理者より補足]
ロッドケースがスーツケースとは違う場所に出てきてわからなかったなんて話はたまにあるんですが、スーツケースが届かなかったというのは今回が初めてです。
フライトが大晦日だったのでメキシコ線は満席だったでしょうし乗客の荷物も普段より多いでしょうから、積みきれなくなった荷物が次便に振替えられることは確かに可能性としてはあるんです(世界のどこでもこういう事は起こり得ます)。でも、そんなことはめったに起こることではありませんので、今回現実にその状態になってしまったというのはもう不運としか言いようがありません(悲)。
ローカル空港である関係で1日に1往復しか便がなかったこともさらに荷物の到着を遅らせる要因となっています。

今回の場合、ユナイテッド航空のロス到着時刻はかなり早かったし荷物の再預入れもスムーズだったとのことですので、預入れ時間が遅かったために荷物が乗り切らなくなってしまったということではないようですが、最悪こういうこともあり得るということです。
こうした事態になるべくならないよう、念のため荷物の再預入れも含めて早いチェックインを心がけておくのはいいことだと思います。今回この方はユナイテッド航空(UA)をお使いになっていますが、この時期はたまたま到着時間が割と早いフライトスケジュールとなっていたものの、基本的には1年間の多くの期間でUAは大韓航空(KE)やノースウェスト航空(NW)より後の到着となるスケジュールで運行されてました。未来のことはわからないので逆にUAのほうがKEやNWより到着が早くなるスケジュールに改定される可能性もあるのですが、これから釣行する方、特に混雑する時期の方は出来るだけ到着時間が早い便を選ぶようにしたほうが無難だと思います。

たとえどこのロッジであろうとガイドにはいろんな人がいます。ベテランもいれば新人もいますし、あなたの釣りのスタイルに合いやすいガイドもいれば合いにくいガイドもいるでしょう。私達は基本的にガイドの指示に従うことを推奨していますが、もちろんある程度従ってみてそれでも不満がある場合はガイドの変更を申し出て構わないんです。
この方はすでにメキシコに何度も釣行している経験豊富な方でしたので、今回なぜもっと早くガイドの変更をロッジマネージャに申し出なかったのか不思議だったんですが、後日お聞きしたところ、今回は釣り以前に荷物が届かないトラブルを抱えてしまっていたのでそこまで気が回らなかったとのことでした。状況を考えれば無理はないと思います。

荷物が後日届くかどうかさえはっきりしない不安な状態で、しかもせっかく準備してきた自分のリールやルアーを使えず借り物の微々たるルアーで釣りをせざるをえない状況はまさに精神的にもどん底の状態なわけですから、いい釣果をあげるなんてのは当然至難の業です。今回はマテオス本来のポテンシャルを十分に感じることが出来ないまま帰国となってしまったようで、私達としても同情の念にたえません。しかしご本人も「懲りずにリベンジしたい」とおっしゃっていますので、次回はきっといい釣りになることでしょう。
と言うより、これくらいのことでメキシコに懲りたりするわけがないんです。私達自身が同じ立場だったとしても絶対懲りたりしません(笑)。メキシコの魅力はそんなのは軽く蹴飛ばしてしまうくらい遥かに大きいんですから。


マテオスで10ポンドを釣った人のレポートも参考にしてみて下さい。→こちら

メキシコではこんなのが相手。日本では出来ない釣りにチャレンジ! ※メキシコがイチ押しの理由→こちら

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今回の釣行記もぜひ参考に。 「役立つサイト」目指してます! →今日のバスサイトランキング

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