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5月は若葉の季節です。というわけで、今月の一枚は白地に緑の入った七宝模様の小紋。縦横の線の方が目立つので、人にいわれるまで“七宝”とは思わなくて。八掛けの緑がこの季節らしいでしょ。実はこれ、母からもらったもの。しつけがかかったままでしたが、身幅が合わないので縫い直してもらいました。 帯はオレンジ色の縮緬染め帯。着物の中に小さく入っている色です。デパートで衝動買いをしてしまって。竹仙という浴衣地でよく聞くお店のもの。確か他の模様も私の好みでした。帯揚げの黄色も着物にある色。もっと目立たない色でもよかったかな?帯締めは、模様に合わせて丸打ちの組み紐、つまり縄のようなものです。気温の高い日はもっとすっきり、白い平打ちがいいですね。 5月も下旬になると早めに単衣を着る人もいると思いますが、私はちゃんとした単衣を持っていないので暑くても月末まで袷。せめて帯を寒色にして少しでも涼しく見えるようにしなければ。11月の着物でご紹介した薄緑地の染め帯とか。黄土色のすくいの帯だと、初秋の感じですね。 とにかく、まわりの人に「暑苦しい」と思わせないようにしないと。おしゃれって、自分が好きなものを着ればそれでいいというものでは無いと思います。いつもいつも他人に合わせることはないけれど、自分を主張しながらまわりの人にも「素敵だな」って感じてもらいたい。みんなが普段着で来ている場所に、一人訪問着を着ていったりはしたくないし、特に着物は季節感を大切にしたい。ほんの少し先取りするのが、美しいのではないでしょうか。 |
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