待望の訪問着です。本当は、付下げを買うつもりで展示会を見に行ったのですが、気に入ったのがなくて、参考までにと訪問着を見ていたら、あったのです。この着物が。淡い地色に具象柄というのが苦手な私にピッタリの、珍しい焦げ茶色地。日本色名事典を見ると、一番近い呼び名は“藤煤竹(ふじすすたけ)”ココアブラウンといった感じの色です。 柄は紋様化された梅の花。遠目には蝶に見えます。リズミカルで、スッキリしていて。季節的にも2月にふさわしいのでは。蝶が、もうすぐ来る春を先取りしていて。数カ所入っているぼかしも、よく見ると梅の形です。 帯は手持ちのものを合わせました。白っぽくてこれといった柄の入っていないこの帯は、何にでも合って重宝します。それだけに季節感や個性が出にくいので、小物で工夫して。着物の模様の中に、薄緑色が入っているので、春らしく若緑色の帯締めを合わせてみました。帯揚げは、パーティーなど華やかな席には、金糸の入ったものを。写真のものは、ぼかしになっていて、着物のぼかしの色とそっくりなのです。 付下げにしたかったのは、いかにも結婚式仕様という大げさなものがいやだったから。お芝居や、ちょっといいお店でのお食事なんかにも着ていきたくて。この訪問着ならそういう着方ができそうなのです。その場合、小物を少し地味目に。反対に、正式な場所に出る時のためには、格の高い帯が必要かなとも思っています。梅の花の中の、ペーズリーのような模様の帯があればいいなと。時間をかけて、ゆっくり探すつもりです。 |
||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||