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〜いまラミ会歌詠み会〜
(第17回) 2001/4/6,7
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★ 最 終 回 で す ★

ありがとう
ラミジに会えて
幸せだ

第17回の一等賞は、ラミジを愛するすべての方に。

第 17 回 デ ー タ

お題
「ラミジ23巻ネタ」

参加者及び参加人数(50音順)
あらーるさん、潮 光さん、菊石さん、サマキさん、シバサキ縫帆兵さん、とーこさん、平田瑠華さん(会長)、澪さん  計8名

歌数(歌も俳句も狂歌も川柳も落書もみんな含む)
29

みなさまありがとうございました!


■最終回スペシャル■

とーこさんの作品

作ってみました最終回スペシャル。パクったのは「二条河原ノ落書」っていう後醍醐天皇の建武新政をおちょくった落書き。「此ノ比(ごろ)都ニハヤル物 夜討強盗謀倫旨(にせりんじ) 召人(めしうど)早馬虚騒動(そらそうどう)…」高校の日本史に教科書(山川出版の赤い奴)にはむかし出てましたが…。少しでも古典っぽく見えたら幸いです(でも所詮こんなモノ…とほほ)。

らみじ一家ニ流行ル物
夜襲強襲偽(にせ)仏艦 召還早船虚(そら)査問
短気ナ艦長先ニ駆ケ 大刀自慢ノ航海長
長身(のっぽ)ノ副長磨キ魔デ 赤毛ノ海尉ハ素朴デ実直
転属志願ハ二国語使(ばいりんがる) 吹キ屋ハ一芸デ人気者
語学ト数学並ビ立タズ 医学ト洋将棋(ちぇす)ハ両立ス
緋服ノ将校何時デモ張リ切リ 海兵隊ハ太鼓ガ御宝
艇長モ頭頂部ニハ寄ル年波 英語ノオカシイ錠前破
流血苦手ナ伊国人 食卓仲間(めすめーと)ハ王党派
灰色雁ノ薄明リ 総員配置整ヘテ
次ナル「緊急カツ重要ナ」任務ヘ今日モ行ク


■幸せは天下の回りもの■

平田瑠華さんの作品

「幸運な艦長がまた敵を討ち」

どこまで行っても幸運はついて回る、何よりも幸運なのはラミジは永遠に生きながらえたことかことかしら。
子供がいないままなのはちょっと残念でしたが。


■部下も天下の回りもの■

平田瑠華さんの作品

「有能な士官が一人二人減り 戻ってくるかと胃も傷む?」

そして夜な夜な艦尾のギャラリーから漏れ聞こえてくる残った士官を数える恨めしげな声。
『ひと〜〜り、ふた〜り、さんにん足りない〜〜』。
おまけに水兵まで減る始末ですから。有能な艦長の率いる艦では拿捕船回航も楽じゃない〜〜。

菊石さんの作品

「フリゲート 捕獲しすぎて 艦長が 足りないですね えっ私がですか!?」

とーこさんの作品

「推測でも 即座に答えるそれがコツ」

P289 「五海里です」マーチンが言った。答えが早すぎる。彼もそれなりに経験を積んでいるから…、
…それは特定艦長の場合に有効な経験だと思うけれども…。


■奥さま、お手をどうぞ■

とーこさんの作品

「単身赴任に役立ちそう サラーの作る買い物リスト」

P45 まな板と包丁、やかんも必要じゃないかしらん?って読みながら思いましたが。
英国人ってまな板使わないのかしら? でも艦長区画って2LDKだものね。
うさぎ小屋の単身寮よりはるかに贅沢。

サマキさんの作品

「鍋だ鍋! 他にはないか、航海長」

鍋に思い至らせたり、アイロンを連想させたり。
やっぱり航海長は有能な部下です(54頁)。

あらーるさんの作品

「気まぐれ度 提督と競う古女房 彼も人なり 彼女も人なり」

 サラーの気まぐれに、ラミジのおのろけっぽいボヤキですね。
 えー、平の水兵にとって提督と言えば神様より偉い人、のはずです。「人」などと言えないレベルのはず。同様にして、「古女房」などと言うものももはや「人」の域を超えた存在のはず。そこが気まぐれという一点において並みの人間のレベルだとすれば、世の中捨てたものではあるまいと... いや、単なる個人的なボヤキでしょうか?


■今回の指揮艦■

シバサキ縫帆兵さんの作品

さて。今回のお相手、フランスの74門艦のアシル号は綴りを見てねぇんで自信はねぇンすけど、
Achilleなら英語でアキリーズ、日本ではアキレスでやしょう。というわけで、
「アキレスの足もと狙って呼ぶ勝利」

今回のラミジ艦長の指揮艦はディド号と書かれてやすけど、あらーる様が書いておられたとおり「ダイドー(英語読み)号」でやしょう。ディド(ラテン語読み)はカルタゴを築いた女王で、『アエネイス』ではトロイア戦争に負けて放浪の旅にあるアエネイスを歓待したと伝えられていやす。確かアキレスはギリシア側の戦士でやすから、仇討ちが成就したようなもんスね。


■愚痴ってスッキリ!■

あらーるさんの作品

「次々と フリゲートいじめる ディド号に おれは餓鬼かと ぼやくラミジ」

 沈めたフリゲートに拿捕したフリゲート。
戦列艦で弱いものいじめの餓鬼大将になっちまったと思う前に、自分の幸運を考えてほしいもんです。
世の中がんばっているのに貧乏な人もいるんです(涙)。ぶつぶつ。

平田瑠華さんの作品

「飽きてくりゃ、何処へ行っても愚痴は出る」

愚痴ってのは‥‥‥ついつい出てしまうもんですよ、スタフォードの気持ちもわかります。
愚痴ってのはガス抜きだからさあ仕方ないんだよねえ‥‥‥と私も愚痴りたくなる。
そして愚痴ってばかりいる人間にはツッコミを入れたくなる、周りの人間の気持ちも分る、うん。

あらーるさんの作品

「良きに愚痴り、悪しきに愚痴るスタフォード。それでも君の愚痴が聞きたい。」

 読み終わって感じた一言です。

あらーるさんの作品

「私自身 結婚してからほとんどまだ 妻と顔を合わせていません」

ホントかよ? と突っ込みたくなるラミジのボヤキですな。


■エイトキン艦長!■

菊石さんの作品

「エイトキン いよいよ卒業 ラミジ校 先生見習い もうけるぞお」

ついにシレーヌ号の艦長になったエイトキン。
でも本人は知らないんですよね・・・シレーヌ号なんてお洒落な名前ですが、
改名するんでしょうか?エイトキンなら「ラミジ号」なんて名付けそうですね。

あらーるさんの作品

「指揮官を 飛び越して行ったエイトキン。 いい艦長に なってください。」

 一気にフリゲート艦の艦長とは。実力も実績もあるエイトキンなのにと考えつつも、ちょっと疑問も。
でも結果よければすべてよし。次巻ではがんばれ、新米艦長!

サマキさんの作品

「おお、やっと! その気になったかエイトキン」

「その時までには正規艦長になっていたいですよ」(エイトキンさん談・75頁)
遅すぎた昇進のはずなのですけど、こんなところで彼の決意が固まるとは思いませんでした(笑)。


■不遇なひとたち■

潮 光さんの作品

 とりあえず、今回一番唖然としたのを一句。
「すぐ消える5等海尉にゃ名前がない」

 脇役の脇役にまで名前を付けるのが大変(と言うか主人公級のキャラでさえポープさん、名前間違えるし)なのはわかるんですが、この子、あまりに不憫で〜。
 そういえば、名前どころか区別もしてもらえなかった複数の士官候補生達も、哀れ……。

サマキさんの作品

「勝つために何でもしたと言う男 命で払う いかさまのつけ」

5席将校ヒックス。またよりにもよってスゴイのが来たと思いました。
出てきた瞬間「これはだめだ」と思わせたのもすごいですが、
その後さらに「ますますだめだ」と思わせたのはもっとすごいかと(笑)。


■前略 ブレージー伯爵■

サマキさんの作品

「父老けぬ 語尾に『じゃ』とは なにごとじゃ」

ブレージー伯爵のあのしゃべり方、はげしく違和感(笑)があったのですけど、
サラーもラミジもつっこまないのでかわりにつっこんでみました。
でも、老けもしますよね。息子がとうとう戦列艦の艦長ですもの。


■封鎖艦隊の裏事情■

平田瑠華さんの作品

「退屈な封鎖任務で出来るのは 食事のゴミが積もりし浅瀬」

食べ残した牛の骨で浅瀬ができるって本当かしら(笑)。それも食べる肉があるうちの話ですけどね。
食べるものがなくなって来た時の封鎖任務ほど悲惨なものはないでしょうし。


■未来は明るく■

シバサキ縫帆兵さんの作品

ラミジ艦長はまだ「緊急かつ重要な」任務を抱えてやすけど、たぶん、今まで通りに解決しなさるんでやしょうねぇ。こういう終わり方は、あっしはこれでも良いと思いやす。こっから先はみんなが考えればいいってこって、鉄道唱歌の1番から本歌取りっす。

「ラミジ赴(ゆ)く ツキを旅路のともとして」

もちろん、ツキだけじゃねぇんスけどね。

澪さんの作品

「艦長を引退したら弁護士に? 軍法会議は得意でしょ」

いえ、ラミジって軍法会議が多いというイメージがすっかりついてしまって・・
  引退したラミジなんて(戦死も嫌だし)想像できないので、
後への想像の余地十分なあの終わり方でよかったのでしょうね。
「十分な想像の余地を!」(作品違いですね)

あらーるさんの作品

「『緊急で かつ重要な任務』あり。ラミジの未来は 未踏の果てか。」

 さて次回のラミジは。新しい任務は謎のままで、未踏のまま終わった旅路でしたね。


■たまにはしんみり■

平田瑠華さんの作品

「賛美歌で仲間の死をも乗り越えて 今日を生き抜く海の勇士ら」

今回なんだか非常に胸を打たれてしまったのはP152の後ろ7行ですね。ボライソーなんかと比べるとラミジは人間の死が非常に少ないシリーズなのでつい軽く思ってしまうんですけど、戦争って実際に従事している時にはこんな感じになるンかなとしみじみ考えてしまいました。去年のNYの事件にしても、直後はそのことばかり深刻に考えてしまってかなり精神的にがっくり来てました。そうはいってもそれだけを深刻に考えていては日常生活に支障をきたしますから、ある程度「忘れる」ことも必要なんだと、とっても身にしみて感じました。去年読みたかった巻ですな‥‥。

サマキさんの作品

「嫌なこと 好きな船が沈むこと この目の前で 沈みいくこと」

しんみりと印象的でした(150頁)。
あの激しい場面の後で、あの長年海軍に勤務する航海長の言葉だからこその重みを感じました。

サマキさんの作品

「たわいない 黄糸金糸の 話をす ふつうの会話 それこそ貴重」

……と、2人が思っているかどうかは謎ですけど(64頁)。
しみじみと別れを惜しむような会話が続くのが、なんともいい感じのラミジ夫妻でした。


■ポープさんとラミジにお礼■

潮 光さんの作品

 も一つは、いつもの。最後は彼でなくては、と思ったのですが、
濁・半濁音を勘弁してもらっても、綺麗なのは……(涙)。
「大団円 どんな危険も 理不尽も 誉れの仲間と 船で乗り越え」

澪さんの作品

「ガラス越し、朧に霞む海見つめ、想いを馳せる小鳥のさえずり」

23巻を読まなきゃと思いつつ、急用で外出した私の心境。
「RAMAGE」の意味を記憶間違いしていたらどうしよう・・・

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