カルミナ・ブラーナ オリジナル版 (全曲または抜粋) 幽霊指揮者編
表の見方
メディア種類 | 指揮者名または演奏者名 | 欧文表記 | 評価★〜★★★★★ |
ジャケット画像 | オーケストラ名 | 欧文表記 | 録音年月日 |
(S)はソプラノ歌唱者 | 欧文表記 | SPARSコード | |
(T)はテノール歌唱者(A)はアルト歌唱者 | 欧文表記 | 録音状況 | |
(Br)はバリトン歌唱者 | 欧文表記 | 録音場所 | |
合唱団体名 | 欧文表記 | レーベル名 | |
児童合唱団体名 | 欧文表記 | EAN | |
状況 | カルミナ・ブラーナフリークのゆっぴい改めシロブタによる独りよがりな感想文 | ||
収録時間(全曲) |
● カール・オルフ 世俗カンタータ カルミナ・ブラーナ オリジナル版 (全曲または抜粋) 1944−1979
● カール・オルフ 世俗カンタータ カルミナ・ブラーナ オリジナル版 (全曲または抜粋) 1980−1999
● カール・オルフ 世俗カンタータ カルミナ・ブラーナ オリジナル版 (全曲または抜粋) 2000以降
● ウィルヘルム・キルマイヤー編曲によるピアノとパーカッションのための室内楽版
● 吹奏楽編曲版 (全曲または抜粋)
● 他の楽器による編曲版
番外編:幽霊指揮者・幽霊オーケストラ編
カルミナ・ブラーナの録音にも粗悪なものが含まれています。
最も粗悪なものの例として、他の録音をそのまま用い全く別の演奏者名でクレジットされたものがあります。
これらの録音はマイナーレーベルから概して安くで販売され、演奏者データや録音データが明示されていないものがほとんどです。
このようにでっち上げられたニセの演奏家のことを幽霊指揮者・幽霊オーケストラと呼ぶようです。
カルミナ・ブラーナの場合、最も複製された録音はクルト・プレステルが指揮したザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団の1967年の盤です。
この録音は多数のレーベルから販売されていますが、この演奏でさえオリジナルかどうか怪しいのが現状です。
謎の指揮者プレステルについては実在するのかどうか不明ですが、検索すると1988年9月18日に亡くなった指揮者・合唱指揮者とあります。
しかしそれ以外の情報が無く、さらに残念なことにプレステルにはこの録音以外の作品が残されていません。
幽霊指揮者という説もあるようですが、一文字違いのKurt Prestl (プレスツル?)という人が
ヨッフムのCatulli Carminaでピアニストとして参加しており、いまのところ私はプレステルは実在していたという判断をしております。
他にもゲオルギ・ロベフの演奏も幽霊化の餌食になっています。
いずれの場合もトラック分けが巧みに細工されており、録音レベルも異なるため
じっくりと聴いてみないと同じかどうかわからない厄介なものですが
現在のところ判明した幽霊化録音を以下に整理します。
オリジナル
クルト・プレステル指揮ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団
ゲルダ・ハートマン(S) リチャード・ブリュンナー(T) ルドルフ・ノル(Br)
1967年・カルーセル原盤 64'11" ※CD評はこちら
幽霊化
エルンスト・ヒンライナー指揮ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団・合唱団
ゲルダ・ハートマン(S) リチャード・ブリュンナー(T) ルドルフ・ノル(Br)
録音年表記なし・Bella Musica 64'11"
★指揮者ヒンライナーについてはモーツァルトのミサ曲などいくつかの録音が遺されているようです。
よってこの指揮者も幽霊とするにはまだ根拠が足りませんが、とにかく情報が無く判断に苦しむところです。
ただ聞き比べても前述のプレステルと同じ録音であることは明白(ただしこっちのほうが音が良い)ですので、
どちらかが嘘と言うことになります。もちろん全く別の演奏と同じであるという可能性も否定できません。
ツェザル・コムザーク指揮プラハ・シンフォニア プラハシンフォニア合唱団 プラハ教会少年合唱団
ルーゼナ・ドレイショク(S) ズデネコ・ヤヌーソヴァ(T) ハインリヒ・ゴルドマーク(Br)
録音年表記なし・ConcertoDigitalClassics
ヒミシェ・グリーンバーグ指揮ヨーロピアンフィルハーモニー管弦楽団
ソリスト・合唱団・録音年とも表記なし Tring
セルジュ・チャイコフ指揮ロシアステイト交響楽団・合唱団
ソリスト・録音年表記なし Apollo
ハインリヒ・キールマン指揮ドイツ民主共和国放送管弦楽団・合唱団
ソリスト・録音年表記なし ASV
★指揮者・オケとも存在情報なし。この演奏は大部分がプレステルと同じものですが、第1曲と第2曲、終曲については
別の録音のようでややこしいです。それらがオリジナルなのかまた別のものから拝借したのか不明です。
オリジナル
ゲオルギ・ロベフ指揮ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団 国立合唱団 少年合唱団
ルミアナ・パレヴァ(S) アヴラム・カメノフ(T) ペーテル・ヤヌコフ(Br)
1986年・FORLANE 66'17" ※CD評はこちら
幽霊化
パヴェル・ウルバネク指揮プラハ祝祭管弦楽団・合唱団
ソリスト・録音年表記なし・LASERLIGHT 63'02"
★指揮者については実在するかどうか全く不明です。この録音の場合トータルタイムが3分も違うのですが、オリジナルは
開始前・演奏後の拍手が含まれているのでその分の差異です。とにかくオリジナル盤が特徴ありすぎて幽霊まるわかりです・・