カルミナ・ブラーナ オリジナル版 (全曲または抜粋) 1944−1979
表の見方
メディア種類 | 指揮者名または演奏者名 | 欧文表記 | 評価★〜★★★★★ |
ジャケット画像 | オーケストラ名 | 欧文表記 | 録音年月日 |
(S)はソプラノ歌唱者 | 欧文表記 | SPARSコード | |
(T)はテノール歌唱者(A)はアルト歌唱者 | 欧文表記 | 録音状況 | |
(Br)はバリトン歌唱者 | 欧文表記 | 録音場所 | |
合唱団体名 | 欧文表記 | レーベル名 | |
児童合唱団体名 | 欧文表記 | EAN | |
状況 | カルミナ・ブラーナフリークのゆっぴい改めシロブタによる独りよがりな感想文 | ||
収録時間(全曲) |
評価については管理者シロブタの独自の判断によるものであり、参考程度にお考えください。
★★★★★ 特にお薦めするもの。カルミナの素晴らしさを実感出来ます。
★★★★ お薦めする演奏です。持っていて損はないと思います。
★★★ 無難な選択です。一曲ぐらいカルミナを持っておきたいなと思う方はこれ以上で。
★★ 可もなく不可もない演奏です。とりあえずカルミナがどういう曲かはわかる程度です。
★ かなりマニアックな演奏です。ファーストチョイスは避けてください。コレクター対象です。
● カール・オルフ 世俗カンタータ カルミナ・ブラーナ オリジナル版 (全曲または抜粋) 1980−1999
● カール・オルフ 世俗カンタータ カルミナ・ブラーナ オリジナル版 (全曲または抜粋) 2000以降
● カール・オルフ 世俗カンタータ カルミナ・ブラーナ オリジナル版 (全曲または抜粋) 幽霊指揮者編
● ウィルヘルム・キルマイヤー編曲によるピアノとパーカッションのための室内楽版
● 吹奏楽編曲版 (全曲または抜粋)
● 他の楽器による編曲版
● 一曲だけとりだした例 (現在準備中)
曲目一覧
・ 全世界の支配者なる運命の女神
01. おお、運命の女神よ (合唱)
02. 運命の女神の痛手を (合唱)
・ 第1部:初春に
03. 春の愉しい面ざしが (小合唱)
04. 万物を太陽は整えおさめる (バリトン独唱)
05. 見よ、今は楽しい (合唱)
・ 芝生の上で
06. 踊り (オーケストラ)
07. 森は花咲き繁る (合唱と小合唱)
08. 小間物屋さん、色紅を下さい (2人のソプラノと合唱)
09. 円舞曲:ここで輪を描いて回るもの (合唱)
−おいで、おいで、私の友だち (小合唱)
10. たとえこの世界がみな (合唱)
・ 第2部:酒場で
11. 胸のうちは、抑えようもない (バリトン独唱)
12. 昔は湖に住まっていた (テノール独唱と男声合唱)
13. わしは僧院長さまだぞ (バリトン独唱と男声合唱)
14. 酒場に私がいるときにゃ (男声合唱)
・ 第3部:愛の誘い
15. 愛神はどこもかしこも飛び回る (ソプラノ独唱と少年合唱)
16. 昼間も夜も、何もかもが (バリトン独唱)
17. 少女が立っていた (ソプラノ独唱)
18. 私の胸をめぐっては (バリトン独唱と合唱)
19. もし若者が乙女と一緒に (3人のテノール、バリトン、2人のバス)
20. おいで、おいで、さあきておくれ (二重合唱)
21. 天秤棒に心をかけて (ソプラノ独唱)
22. 今こそ愉悦の季節 (ソプラノ独唱、バリトン独唱、合唱と少年合唱)
23. とても、いとしいお方 (ソプラノ独唱)
・ 白い花とヘレナ
24. アヴェ、この上なく姿美しい女 (合唱)
・ 全世界の支配者なる運命の女神
25. おお、運命の女神よ (合唱)
CD | ハンス・シュミット=イッセルシュテット | Hans Schmidt-Isserstedt | ★★ |
ハンブルク州立歌劇場管弦楽団 | Philharmonisches Staatsorchester Hamburg | 1944.7.29 | |
リザ・ユングキント(S) | Lisa Jungkind | AAD・MONO | |
ヨゼフ・オラー(Br) | Josef Olah | ||
ハンブルク州立歌劇場合唱団 | Choeur de Opera de Humburg | TAHRA | |
Import 現在廃盤中 |
抜粋版1.6.7.9.14.16.21.23.24.25 全曲ではないがおそらくカルミナ・ブラーナの残された最初期の録音であろう。新盤(といっても1954年だが)よりさらに遅いテンポで進む。6曲目の「踊り」での変拍子にオケが必死でついて行くところが、当時まだ目新しいこの曲に対する驚きなのであろうか。独唱・合唱共に声楽が今ひとつなのが残念。ひと言で言うと激遅で個性的。 ※ハンブルク州立歌劇場管弦楽団は現在のハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団 |
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CD | フェレンツ・フリッチャイ | Ferenc Fricsay | ★ |
RIAS交響楽団 | Rias Sinfonie-Orchester | 1949.12.8 | |
AAD・MONO | |||
ディートリッヒ・フィッシャー-ディースカウ(Br) | Dietrich Fischer-Dieskau | ||
RIAS室内合唱団 | Rias Kammerchor | TAHRA | |
Import 現在廃盤中 |
抜粋版 11.13.14 古い録音なので音響の悪さは目をつぶったとしても、ディースカウのデビュー当時の声が聞こえる貴重な録音。 酒場にての3曲だけの抜粋だが、さすがディースカウ。貫禄充分の張りがある声を聞かせてくれる。しかしなぜかピッチが異様に高いという録音状況と、曲数が少ないだけにディースカウ以外は評価のしようがない。しかしながらデビュー時のディースカウの声が聴ける貴重な録音です。 ※RIAS交響楽団は現在のベルリン・ドイツ交響楽団 |
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CD | オイゲン・ヨッフム | Eugen Jochum | ★★★ |
バイエルン放送交響楽団 | Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks | 1952.10 | |
エルフリーデ・トレチェル(S) | Elfride Trotschel | ADD・MONO | |
パウル・クーエン(T) | Paul Kuen | ||
ハンス・ブラウン(Br) | Hans Braun | ミュンヘン | |
バイエルン放送合唱団 | Chor des Bayerischen Rundfunks | Grammophon | |
0028947413127 | |||
Import 2枚組(勝利3部作) |
ヨッフムのカルミナと言えばベルリン・ドイツ・オペラ(DOB)のものが有名ですが、こちらの録音も凄まじい迫力と熱狂が伝わります。3人の独唱者は自由に歌い性格表現が素晴らしいです。また、合唱も素晴らしく音楽をする楽しみが全身から湧き出るようです。モノラルですが独立マイクのためか録音はかなり鮮明で聴きやすくなっています。 ※勝利三部作でリリース。一時期分売。 |
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55M39S |
CD | ハンス・シュミット=イッセルシュテット | Hans Schmidt-Isserstedt | ★★★ |
ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 | Stockholm Philharmonic Orchestra | 1954.11.26 | |
エリーザベト・ゼーダーシュトレーム(S) | Elisabeth Soderstrom | ADD・MONO | |
ヨースタ・ベケリン(T) | Gosta Backelin | ライヴ録音 | |
セット・スヴァンホルム(Br) | Set Svanholm | ストックホルム | |
ストックホルム大学合唱団 | The Stockholm University Chorus | BIS | |
0750582023828 | |||
Import 8枚組 現在廃盤中 |
イッセルシュテットがこの楽団(ノーベル賞オケとして有名)の主席指揮者に就任された当時の貴重な録音です。全体的に落ち着いたテンポの中で曲によっては大きくテンポを動かしダイナミックで躍動的な演奏に仕上げています。指揮者のこの曲への愛情が感じられる名演です。古い時期の録音ですが聴きやすい音質です。合唱や独唱は少し固い部分もありますがそれでも素晴らしい水準だと思います。ストックホルムフィルの75周年という8枚組CDボックスに収録。他にも珍しい曲が満載です。 ※楽団は現在の王立ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 |
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60M54S |
CD | ウォルフガング・サヴァリッシュ | Wolfgang Sawallisch | ★★★ |
ケルン放送交響楽団 | Kolner Rundfunk-Sinfonie-Orchester | 1956.6.15−20 | |
アグネス・ギーベル(S) | Agnes Giebel | ADD・MONO | |
パウル・クーエン(T) | Paul Kuen | ||
マルセル・コルデス(Br) | Marcel Cordes | ケルン | |
西ドイツ放送合唱団 | Chor des Westdeutschen Rundfunks | EMI | |
少年合唱団 | Ein Kinderchor | 0077776423722 | |
Import | 全トラック終了後にオルフ本人のお礼の挨拶が収録されているまさにオルフ監修による録音です。第1曲目の序奏に続く第1コーラス目のピアニッシモはほとんど声が聞こえてこないほどの徹底ぶり。主題再現部からはフォルティッシモで盛り上がりを作るのですが、作曲者監修というところから考えればここにオルフの意図があったのでしょう。そう考えれば最近の演奏は映画の印象からか最初から雄弁なコーラスを聴かせるものが多いような気がします。ドイツ音楽として、ケーゲルやヨッフムへ続くカルミナブラーナのひとつの手本がここに示されたのだと思います。 | ||
58M24S |
CD | フリッツ・マーラー | Fritz Marler | ★★★★ |
ハートフォード交響楽団 | Hartford Symphony Orchestra | 1957.3.28 | |
シルヴィア・スタールマン(S) | Sylvia Stahlman | ADD・MONO | |
ジョン・フェルランテ(T) | John Ferrante | ||
モーリー・メレディス(Br) | Morley Meredith | ハートフォード(米) | |
ハートフォード交響合唱団 | Hartford Symphony Chorale | Vanguard Classics | |
0723918820828 | |||
Import | 大作曲家で指揮者のグスタフ・マーラーのいとこの子息であるフリッツ・マーラー(1901-73)。彼はヨーロッパでオペラを中心に経験を積んだ後アメリカで活躍しました。 | ||
58M15S |
CD | フランツ・コンヴィチュニー | Franz Konwitschny | ★★ |
プラハ放送交響楽団 | Prague Radio Symphony Orchestra | 1957.5.31 | |
ミラヴ・スオルトヴァ(S) | Milava Suortova | ADD・MONO | |
アントニーン・ヴォタヴァ(T) | Antonin Votava | ライブ録音 | |
テオドル・スルバス(Br) | Theodor Srubas | プラハ | |
チェコ国立歌劇場合唱団 | Czech State Opera Chorus | Memories | |
8249194020148 | |||
2枚組 | 1957年プラハの春音楽祭でのライヴ録音。ベートーヴェンやワーグナーの作品で重厚な演奏を聞かせる巨匠の極めて珍しいレパートリーといえます。モノラルですが音は聞きやすいのでこのライブの雰囲気は十分わかるのですが、当時まだ珍しい曲目だったのか試行錯誤の末の演奏になっているようで、この曲の野性的な面を一切排除しとてつもなく遅いテンポでじっくりゆっくりと音楽が進んでいきます。私のようなせっかちにはこれは合わないのですが、コンヴィチュニーの貴重な録音ということで資料的価値でいえば重要な録音です。 | ||
62M20S |
CD | レオポルド・ストコフスキー | Leopord Stokowski | ★★★ |
ヒューストン交響楽団 | Houston Symphony Orchestra | 1958.4.9−13 | |
ヴァージニア・ベビキアン(S) | Virginia Babikian | ADD・疑似ステレオ | |
クライド・ヘーガー(T) | Clyde Hager | ||
ガイ・ガードナー(Br) | Guy Gardner | ヒューストン | |
ヒューストン合唱団 | The Houston Chorale | EMI | |
ヒューストン交響少年合唱団 | Houston Youth Symphony Boy's Choir | 0724356520721 | |
Import | 1曲目のフォルトゥナから通常の5割増しぐらいのスピードにびっくり。2曲目以降ことごとく繰り返しの割愛にまたびっくり。その後も急なリタルダンドや急停止、タマにリズムが変わってみたりとにかく驚きの連続です。ま、ストコフスキー先生ですからね。普通に演奏した方が驚きなのかも知れません。でもこれがカルミナというわけではないです。初めて聴いてこれがカルミナなのかと思った人はちょっとかわいそうですね。 | ||
51M50S |
CD | ヘルベルト・ケーゲル | Herbert Kegel | ★★★★★ |
ライプツィヒ放送交響楽団 | Rundfunk-Sinfonie-Orchester Leipzig | 1958 | |
ユッダ・ヴルピウス(S) | Jutta Vulpius | ADD | |
ハンス・ヨアヒム・ロッチュ(T) | Hans-Joachim Rotzsch | ||
クルト・リーム(Br) | Kurt Rehm | ||
クルト・フーベンタール(Bs) | Kurt Hubenthal | ||
ライプツィヒ放送合唱団 | Rundfunkchor Leipzig | Berlin Classics | |
ライプツィヒ放送児童合唱団 | Rundfunkkinderchor Leipzig | 0782124323127 | |
Import | 合唱団の底力と全体にみなぎる熱気がスゴい。テンポは普通だが全体に歯切れが良くいかにもドイツ風(笑) | ||
58M36S | BerlinClassics BC32312 |
CD | ユージン・オーマンディ | Eugene Ormandy | ★★ |
フィラデルフィア管弦楽団 | The Philadelphia Orchestra | 1960.4.24 | |
ヤニシュ・ハルシャーニ(S) | Janice Harsanyi | ADD | |
ルドルフ・ペトラク(T) | Rudolf Petrak | ||
ハルヴェ・プレスネル(Br) | Harve Presnell | フィラデルフィア | |
州立ラドガーズ大学合唱団 | The Rutgers University Choir | Sony | |
0827969308127 | |||
Import | 完璧なオケと楽しんで歌っているような声楽陣に好感が持てます。第3部中盤あたりに前衛音楽の響きが聞こえます。 | ||
58M06S | sony 82876887702 |
CD | ヴァーツラフ・スメターチェク | Vaclav Smetacek | |
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 | Czech Philharmonic Orchestra | 1961.6.26−30 | |
ミラダ・シュブルトヴァー(S) | Milada Subrtova | AAD | |
ヤロスラフ・トマネク(T) | Jaroslav Tomanek | ||
テオドル・シュルバルシュ(Br) | Theodor Srubar | プラハ | |
チェコ合唱団 | Czech Chorus | SUPRAPHON | |
クーン少年合唱団 | Kuhn Children's Chorus | 4988001058403 | |
2枚組(勝利3部作) | |||
65M31S |
CD | ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス | Rafael Fruhbeck de Burgos | ★★★ |
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 | New Philharmonia Orchestra | 1965.6.12−16 | |
ルチア・ポップ(S) | Lucia Popp | ADD | |
ゲルハルト・ウンガー(T) | Gerhard Unger | ||
レイモンド・ウォランスキー(Br) | Raymond Wolansky | ロンドン | |
ジョン・ノーブル(Br) | John Noble | ||
ニュー・フィルハーモニア合唱団 | New Philharmonia Chorus | EMI | |
ワンズワーススクール少年合唱団 | Wandsworth School Boy's Choir | 0077776432823 | |
Import | 全体的にはゆったりとしたテンポだが速い部分とのコントラストがおもしろい。スタッカート気味で歯切れがよいです。録音状態は良くない。 | ||
CD | オイゲン・ヨッフム | Eugen Jochum | ★★★★★ |
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団 | Orchester der Deutschen Oper Berlin | 1967.10 | |
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S) | Gundula Janowitz | ADD | |
ゲルハルト・シュトルツェ(T) | Gerhard Stolze | ||
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br) | Dietrich Fischer-Dieskau | ベルリン | |
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団 | Chor der Deutschen Oper Berlin | GRAMMOPHON | |
シェーネベルク少年合唱団 | Schoneberger Sangerknaben | 4988005577405 | |
ドイツ古典派やブルックナーを得意としたヨッフムからすると珍しいレパートリーですが、彼の堅実なイメージからほど遠い、人間味にあふれ活きた演奏です。アンサンブルの精度、過度にオペラチックな合唱など、純粋な鑑賞音楽としては傷がありますが、それを補って余りある3人の歌唱とそこに漲るパワーに圧倒されるばかりです。お互いに補い合うのではなく、個性をぶつけ合った結果最良のベクトルでカルミナブラーナを導いたことが、50年間この演奏が最大限の賞賛を得た理由だと思います。作曲者オルフ監修の元録音されたこの演奏は、今後もベストと呼ばれて相応しい最上の宝物であることは改めて言うまでもありません。録音もすばらしいです。 | |||
56M15S |
CD | クルト・プレステル | Kurt Prestel | ★ |
ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団 | Salzburg Mozarteum Orchestra | 1967 | |
ゲルダ・ハートマン(S) | Gerda Hartman | ||
リチャード・ブリュンナー(T) | Richard Brunner | ||
ルドルフ・ノル(Br) | Rudolf Knoll | ||
ザルツブルグ・モーツァルテウム合唱団 | Salzburg Mozarteum Chorus | BELART | |
0028945006529 | |||
まるでクリスマスミサかというような落ち着いた足取りの淡々としたカルミナです。そういう音作りなのか編成が用意できなかったのか迫力や熱狂を求める向きには物足りない演奏でしょう。オーケストラの技術(特に金管と打楽器)にも問題がありますが合唱はあくまでも言葉を一音一音選んで噛みしめて歌っているのが、カルミナブラーナの雰囲気にそぐわないような気がします。おしとやかで丁寧な演奏ですがもっと無粋を求めてしまうのは欲張りでしょうか。 ※ 幽霊指揮者編を参照 |
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64M11S |
CD | レオポルド・ストコフスキー | Leopold Stokowski | ★★★ |
アメリカ交響楽団 | American Symphony Orchestra | 1969.5.18 | |
ディアナ・ホーグランド(S) | Diana Hoagland | ADD | |
アーネスト・マーフィ(T) | Earnest Murphy | ||
ロバート・モズリー(Br) | Robert Mosley | ニューヨーク | |
ウェストミンスター合唱団 | Westminster Choir | ETERNITIES | |
聖トーマス教会少年合唱団 | Boys of the Choir of St.Thomas Church | ||
昔ストコフスキーのカルミナブラーナを聴いてその大胆なアーティキュレーションとカットに驚き「この演奏を最初に聴いた人は不幸」などと偉そうに書いたものですが、カルミナブラーナを聴きこんだ今改めてストコフスキーに出会うとその新鮮な解釈に驚きを隠し得ません。彼は自分なりの解釈でこの曲を再構築していて、いわばストコフスキー編曲といっても過言ではないものですが、約10年前のスタジオ録音とこだわる箇所がほとんど変わっていないことから、単なる気まぐれではなくこの曲を愛するが故の表現方法であることがわかりました。強弱の付け方もテンポも独特なもので違った角度から光を与えてある意味平坦ともいえるこの音楽に立体感を与えたカルミナ演奏史上看過できない素晴らしい表現者であることがわかります。ヒューストンとのスタジオ録音のレビューも見直さないといけないかもしれませんね。今回のライブに関しては少し独唱者と合唱が弱い気がするのは残念です(少年合唱はとてもキュート)。この演奏の存在を教えて頂いたF氏に感謝申し上げます。 | |||
52M56S | 爆音堂さんで購入しました。おそらくここでしか買えないと思われます。 |
CD | 小澤征爾 | Seiji Ozawa | ★★ |
ボストン交響楽団 | Boston Symphony Orchestra | 1969.11.17 | |
イヴリン・マンダク(S) | Evelyn Mandac | ADD | |
スタンリー・コーク(T) | Stanley Kolk | ||
シェリル・ミルンズ(Br) | Sherrill Milnes | ||
ニューイングランド音楽院合唱団 | New England Conservatory Chorus | RCA | |
ニューイングランド音楽院少年合唱団 | Children's Chorus of the New England Conservatory | 4988017653685 | |
素朴さが良い味を出していますがいまいちパンチ力にかける。録音もそれほど良くない。 | |||
63M11S |
LP | ハインツ・マイヤー=クント | Heinz Meyer-Kundt | ★ |
北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団 | Nordwestdeutsche Philharmonie | 1969 | |
ジゼル・ヴィヴァレッリ(S) | Gisele Vivarelli | ||
リチャード・ブルナー(T) | Richard Brunner | ||
ロバート・ティツェ(Br) | Robert Titze | ブリュッセル | |
ウォルフスベルガー合唱協会 | Wolfsburger Chorgemeinschaft | EMI | |
LP盤 現在廃盤中 |
ストコフスキー盤同様、繰り返しのカットがなされている上に、どういうわけか「Veni,Veni Venias」がまるまる抜けています。レコードに録音情報の表記がないため、録音年、場所は推定ですが3人の独唱者が役者になりきり、楽しいカルミナを作っています。3人が活躍する部分はそれぞれ大変面白いです。オケとコーラスの水準が低くアンサンブルも乱れ、万人におすすめはできませんが・・ | ||
52M42S |
CD | フェルディナンド・ライトナー | Ferdinand Leitner | ★★ |
ケルン放送交響楽団 | Kolner Rundfunk Sinfonie-Orchester | 1971.3.7−11 | |
ルート=マルガレート・ピュッツ(S) | Ruth-Margaret Putz | ||
マイケル・カズンズ(T) | Michael Cousins | ||
バリー・マクダニエル(Br) | Barry McDaniel | ケルン | |
ローランド・ヘルマン(Bs) | Roland Hermann | ||
ケルン放送合唱団 | Der Kolner Rundfunkchor | ARTS | |
テルツ少年合唱団 | Tolzer Knabenchor | 0600554300122 | |
Import 2枚組(勝利3部作) |
落ち着いた足取りとクールな印象が支配する。カルミナの熱さを期待する向きには少し物足りないか。。 | ||
60M15S |
CD | クルト・アイヒホルン | Kurt Eichhorn | ★★★★ |
ミュンヘン放送交響楽団 | Das Munchner Rundfunkorchester | 1973.7 | |
ルチア・ポップ(S) | Lucia Popp | ADD | |
ヨーン・ファン・ケステレン(T) | John van Kesteren | ||
ヘルマン・プライ(Br) | Herman Prey | ミュンヘン | |
バイエルン放送合唱団 | Der Chor des Bayrischen Rundfunks | RCA | |
テルツ児童合唱団 | Der Tolzer Knabenchor | 0743212479126 | |
Import | ドイツを中心に活躍し、旧き良きドイツ音楽の伝統を重んじた指揮者アイヒホルンの名演奏です。インテンポ気味で進む緊迫のオーケストラドライブですが、歌心を忘れないオペラチックな壮大なカルミナです。オペラと言えば世界の歌劇場で大活躍した独唱者3人の名演ぶりが見もの。17曲目の下着姿の少女やダルチッシメにおけるポップの透き通るような歌唱もケステレンの丸焼き白鳥も素晴らしいですが、11曲目、13曲目のプライの熱唱はディースカウに凌駕するほどのなりきりぶりで素晴らしく芸術性の高いカルミナを聴かせてくれます。全体に合唱のレベルがかなり高いです。 | ||
59M46S |
CD | マイケル・ティルソン・トーマス | Michael Tilson Thomas | ★★★★★ |
クリーブランド管弦楽団 | The Cleveland Orchestra | 1974.8.5−6 | |
ジュディス・ブレゲン(S) | Judith Blegen | ||
ケネス・リーガル(T) | Kenneth Riegel | ||
ピーター・ビンダー(Br) | Peter Binder | クリーブランド | |
クリーブランド合唱団 | The Cleveland Chorus | sony | |
クリーブランド児童合唱団 | The Cleveland Boy's Choir | 0074643317221 | |
国内盤廃盤中 | 一番スマートでかっこいいカルミナだと思います。スピード感とメリハリがいいです。声楽陣が弱いのが残念... | ||
CD | アンドレ・プレヴィン | Andre Previn | ★★★★ |
ロンドン交響楽団 | London Symphony Orchestra | 1974.11.25−27 | |
シーラ・アームストロング(S) | Sheila Armstrong | ||
ジェラルド・イングリッシュ(T) | Gerald English | ||
トーマス・アレン(Br) | Thomas Allen | ロンドン | |
ロンドン交響合唱団 | London Symphony Chorus | EMI | |
聖クレメント・デインズ小学校少年合唱団 | St.Clement Danes Grammar School Boy's Choir | 4988006874619 | |
なんと言っても合唱団(特に男声)が楽しい。それだけで聴く価値がある名演。女声コーラスとソロが弱いのが残念。 | |||
CD | ヘルベルト・ケーゲル | Herbert Kegel | ★★★ |
ライプツィヒ放送交響楽団 | Rundfunk-Sinfonie-Orchester Leipzig | 1974.10.16− 1975.3.13 |
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セレスティーナ・カサピエトラ(S) | Celestina Casapietra | ADD | |
ホルスト・ヒースターマン(T) | Horst Hiestermann | ||
ハインツ・シュトライチェク(Br) | Karl-Heinz Stryczek | ライプツィヒ | |
ライプツィヒ放送合唱団 | Rundfunkchor Leipzig | BerlinClassics | |
ドレスデン少年合唱団 | Dresdner Kapellknaben | 0782124204723 | |
Import 2枚組(勝利3部作) |
ケーゲルの再演。1960年盤ほどアツい演奏ではありませんがそれでも演奏者の情熱が感じられる名演です。巻き舌やはり健在(笑) | ||
57M52S |
CD | アンタル・ドラティ | Antal Dorati | ★★ |
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 | Royal Philharmonic Orchestra | 1976.2 | |
ノーマ・バロウズ(S) | Norma Burrowes | ADD | |
ルイ・デヴォー(T) | Louis Devos | ||
ジョン・シャーリー=カーク(Br) | John Shirley-Quirk | ロンドン | |
ブライトン祝祭合唱団 | Brighton Festival Chorus | LONDON | |
サウスエンド少年合唱団 | Southend Bou's Choir | 4988005759658 | |
オーソドックスな進行。随所にらしさが見えるもドラティに珍しく燃えない演奏(^^;) | |||
63M50S |
LP | 秋山和慶 | Kazuyoshi Akiyama | |
大阪フィルハーモニー交響楽団 | Osaka Philharmonic Orchestra | 1977.7.14 | |
常森寿子(S) | Toshiko Tsunemori | ||
山岸靖(T) | Yasushi Yamagishi | ライヴ録音 | |
田島好一(Br) | Koh-ichi Tajima | 大阪 | |
大阪フィルハーモニー合唱団 | Philharmonischer Chor Osaka | 東芝EMI | |
大阪放送児童合唱団 | Osaka B.K.Children Choir | ||
LP盤 現在廃盤中 |
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CD | リッカルド・ムーティ | Riccardo Muti | ★★ |
フィルハーモニア管弦楽団 | Philharmonia Orchestra | 1979.3 | |
アーリーン・オージェ(S) | Arleen Auger | ADD | |
ヨーン・ファン・ケステレン(T) | John van Kesteren | ||
ジョナサン・サマーズ(Br) | Jonathan Summers | ロンドン | |
フィルハーモニア合唱団 | Philharmonia Chorus | EMI | |
サウスエンド少年合唱団 | Southend Boy's Choir | 4988006838741 | |
オーケストラ・声楽陣共なかなかの出来映えです。パワフルで録音状態も優秀です。 | |||
58M58S |
CD | クラウス・テンシュテット | Klaus Tennstedt | |
トロント交響楽団 | Toronto Symphony Orchestra | 1979.12.13 | |
R.ウォズレイ(S) | R.Wassley | ADD | |
H.イングランド(T) | H.England | ライブ録音 | |
G.ダレス(Br) | G.Dales | ||
トロント交響合唱団 | Toronto Symphony Chorus | RARE MOTH | |
トロント少年合唱団 | Toronto Children's Choir | ||
CD−R盤 | |||
62M41S |