Season's Greeting
グレイシャー春夏秋冬 - 秋 Autumn
グレイシャー春夏秋冬 - 秋 Autumn
→秋期状況
初秋・8月下旬〜9月
森や山の色はまだ夏色を保っているものの、 花の季節もほぼ終わり、 カラフルな原生花園は緑と褐色の入り混じった草原に変わる。 次第に客足も遠のきはじめる季節。 この頃、Weeping Wall や園内の名無し滝の数々は、 すっかりその勢いをひそめてしまう。
早ければ8月下旬〜9月上旬に初雪を迎える。 何日も乾いた日々が続き、 ある晩激しい稲妻を伴う大雨が降ったかと思うと、 次の朝周囲は真っ白、 なんてことも珍しい話ではない。 冬の足音はひたひたと、 しかしすぐそこまで迫っている。
9月中旬頃、 にわかに天候が安定する"Indian Summer"(=秋日和)の訪れ。 Fireweedや Huckleberryといった低灌木や、 Mountain Ashなどの葉や実が鮮やかな赤色に染まり、 美しい亜高山帯の秋を演出する。 森林限界を超えた高山帯でも、地衣類が赤く大地を覆う。
同時に、 乾いたこの季節は山火事が発生し易い時期でもある。 時には広大な地域が炭と灰になることも。 しかしこれも壮大な森林再生のエコサイクル。
秋・10月
Glacier の秋は短い。 動物達は発情期を迎え、 また迫り来る冬を乗り切るための準備に大忙しの季節。 遠く谷に響く「カーン」という乾いた音は、 エルクやビッグホーンシープのメスを賭けた決闘の音 (ボクは聞いたことないんだけどね...)。 園内の樹木で目立つのは針葉樹だが、 その狭間で広葉樹が赤に黄色に色付く。 特に低山部の Aspen の黄葉はまばゆいばかりのみごとな色付きで谷を染めあげる。 Chief Mountain Hwy から眺める黄葉に浮かぶ Chief Mtn. は美しいと評判。
Garden Wall は既に雪化粧を始めている頃。 観光客もグンと減り、 ひとりたそがれたいあなたにはベストな季節かも?!。 GTTS等、 道路状況の事前チェックは必須。
晩秋〜初冬・10月下旬〜11月中旬
季節は巡り、 そしてまた、冬。 山を、 谷を、 雪の白がかすかな音をも飲み込むが如く全てを覆い始める。 聞こえてくるのは木々を揺らす風の音。 多くの動物達が冬眠に入る季節。 またいつの日か訪れる、 柔らかな春の光を夢見て......
- 【夏期状況】
- Visitor Center: 9月に入ると、 開館時刻が遅くなり、 閉館時刻が早くなる。 10月に入ると、 Apgar Visitor Center 以外は冬期休業へ、 Apgar Visitor Center も週末土日のみのオープンへ。
- その他の施設: 公園内の宿泊施設・ストア等は、 9月第ニ週目から営業を終えるところが多いようだ。 園内リゾートホテルは、9月第三週あたりまでは営業、 一部10月第一週まで。
- Trails: サブアルパイントレイルは9月中旬頃に紅葉見頃、 低山・森林部では9月下旬〜10月上旬が紅葉・黄葉見頃。 9月に入ると、 低山部での雨は2000m以上の亜高山・高山部では雪になり、 崖沿いのルートは積雪・凍結等で歩行が危険な場合も。 Visitor Center などで要チェック。
- Camp Sites: 車で入れるFront Country Camp Groundは、 9月以降順次クローズする場所が増えてくるが、 一部冬場でも利用可能な場所もある(例:Apgar Villege C.G.など)。 Back Country Camp Siteは予約が必要なのは一緒だが、 冬用許可証が必要になるのは11月中旬以降なので、 空いているサイトは秋シーズンでも夏同様の手続きで利用可能。 雪対策、防寒対策は慎重に。
- GTTS: 9月に入ると、 低山部での雨は2000m以上の亜高山・高山部では積雪・凍結になり、 GTTSはいとも簡単に半日〜終日通行止めになる。 また、 安定した天候でも、 夏に比べて通行量が減るので、 冬期閉鎖に向けて道路の改修工事のピッチが上がる。 本格的な冬期閉鎖は、 その年その年の天候等の状況にもよるが、 例年10月中旬から。 ただし、 冬期閉鎖中でも西はApgar〜Lake McDonald奥までの 10miles、東はSt. Mary〜Rising Sunへの6milesは定期的に除雪をし、 開けている場合が多い。
- その他の道路: GlacierとWatertonを結ぶChief Mtn. Intl. Hwyの国境ゲート(税関)は10月からクローズ。 そうなるとGlacier-Waterton間はCardston経由で移動することになる。 その他の道路は、 積雪等の状況にもよるが、 おおむね10月中旬〜11月中旬くらいまでに順次冬期閉鎖に入る。