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t_ransurotto 連ねられた叫び声、いい加減にしてくれ!! 2000-12-20 16:20  マナコ・アンドウ      

灰色の騎士さん、貴方と私は似ている・・・そうは思いませんか?
いや、我々は同類だ、しかし、貴方は常に私より先を見つめている・・・。

・・・なんて、ちょっと失礼なことを言ってみたり、
というか「アンタと一緒にしないでくれ」と思われるかもしれませんが、
たぶん、私たちの言いたいことは同じはずです。
ただ、それまで二人は、それぞれ違った場所で生きてきたと・・・。
・・・うわああああ!! 何を言ってるんでしょう私!
でも、貴方には自分と同じ匂いを感じるのです。(←こういうこと言うのって失礼なのでしょうか?)


さて、灰色の騎士さんがおっしゃるのは、タクティのテーマはまとまっていないのではなくて、
あえて、それらをまとめることをしなかった、ということですね。
一見、まとまりがないようでありながら、そのことも含めて、テーマは全てとして語られている、
そう考えることによって納得ができる(できないこともない)、・・・ということでしょうか?

いや・・・、たしかに納得できないこともありません、というか納得してしまう、その方が早いのでしょう。
でも私は、ただ単に納得したくないだけなのかもしれませんが、
何か、納得してしまったらそこで終わりのような気がするので、
いつまでも納得せずに、また叫び続けるのでしょう・・・。

それでも、どこに向かって叫ぶのか? ということは重要なので、黒騎士さんのネタ振りを踏まえるに、
結局、私が気に入らないのは、主人公=デニムが青くさいまま話が終わってしまうということです。
青くさいことが悪い、そうは思いません。しかしそれが物語上の出来事であるにしても、
まま現実的に勝利してしまうのは、テーマの終着点として、やはりどうかと思うのです。
彼とは相容れない者達の、その生き様が、つまりは無駄死にに終わっているんですよ。
主人公が人格的に成長し切れていたか? ということで疑問があるのと、
それによって、変に物語の現実的な部分が浮いてしまっているということです。
彼は少なからず、もっと現実を知るべきだったのではないでしょうか?

理想を捨てろ・・・とまでは言いませんが、他人との歩み寄りをもって現実は変わっていく、
“手をとりあって”変えていこうする、そういう姿勢がまず求められるべきで、
他人との妥協をすること無しに、現実は変わり得ないはずです。自分の理想のみを貫くのは、ある種極端でもあり、
理想を求め過ぎる者は理想に終わる・・・。だから、人はありのままの現実を直視しなければならない、
やはり、このことは人が現実と向き合う、理想を現実に投影する上で、まず何よりも重要なことではないでしょうか?
そこにいる人々=他人の心を理解する、少なくとも理解しようとする心が無ければ、
どんな崇高な理想も、結局は独断的なエゴイズムでしかなく、やがてエゴは他人に対する攻撃性へと転化する、
そして、そこにまた新たな対立が生まれる・・・そんなふうに思うのです。


とはいえ、こうした観点に立つと、Lルート2章「誰も僕を責めることはできない」、あれは最高でした。
理想のために戦い、しかしその求める理想の形は、飽くまでも現実のものとしてしか手にできず、
しかるに、理想と現実のギャップ、それは埋めようがなく、人はその間でのバランスを取ろうとするが、
そうしようとすることで、またそこに生じる心の隙間、それから人が逃れることは、やはり永遠に不可能であり、
虐殺の現実と非現実、そしてそこに見え隠れする理想、そのための覚悟と答え・・・。
・・・の描かれ方がすばらしかったと(私的には)思います。

ただ、ここで誤解の無いように言いますが、私は虐殺が必ずしも現実的であったとは思いません。
虐殺という考え方自体、戦争という非日常的な空間の内でこそ、現実味を帯びるのであって、
いわば、それは超現実主義の産物であると・・・そんなふうに思います。
虐殺をその一面だけで捉える、それだけでは戦争には勝てない・・・というより勝つ資格が無い、
それは何を意味し、また何をもたらすのか? その全てを納得し、それでもあえて虐殺をする理由とは?
しかし、主人公は理想のために現実を破壊した・・・、ただそれだけであり、
それ以上に、虐殺を現実的に理解していた人間はいなかった・・・と曖昧ながらそう感じます。
破壊するだけでは未来はあり得ず、そこにまた創り出すことによって、人も世界もまた生まれ変わる、
このあたりのテーマが、まじめに語られようとしていたLルート2章だったと思ったのですが・・・。

全てはレオナールの死によって、跡形もなくぶち壊されます。
テーマのすり替わる瞬間、それはどのルートでも彼の死が決定的です。
やはり、レオナールの存在が、物語全体の内でも、まだ青くさい主人公との緩衝材の役目を果たしていたのだと、
その死によって最も顕著に感じる瞬間だと思います。さすがに瞬間的な違和感を感じることはありませんが、
これを境界線と見れば、その前後でのテーマのズレが、私にははっきりと見て取れるのです。
たしかに、Cルートはテーマのすり替えこそ無いかもしれませんが、話の展開が都合よ過ぎるというか、
自分で民族紛争に参加しておきながら、何故、それが存在しないと言い切れるのか?
LとNも、どういうわけか突然この方向性に話が収斂されてしまう、
上に立つ権力者さえ葬り、あとはその場所にカチュアを立たせればいい、それで全てがうまくいく、
こういう考え方が表面上まかり通っている・・・このことに私の最大の不満があります。


・・・いや、しかしこういうのは、ほんとに表面的な、主人公を中心としたストーリー内だけのことであり、
実際には、よりシビアな現実も、これに当てつけてか、いくつか語られていたのも事実です。
要するに私はただ、タクティの主人公的な生き方に反発したいだけなのでしょう・・・。
・・・っていうか、エゴ吐き出しまくりなのはむしろ私なのか・・・!?


以上、何かとんでもない長さになっているかもしれませんが、今日はこのへんで。





  Lルート第4章 手をとりあって 2000-12-14 17:38  黒騎士
      ちょっと質問 2000-12-15 11:51  かぼちゃ
       これは… 2000-12-16 16:17  灰色の騎士
      ということは 2000-12-14 18:56  白い扉
       タクティはテーマがまとまっていない 2000-12-14 20:56  マナコ・アンドウ
        妄想・・・ 2000-12-15 18:03  黒騎士
         限りなく繰り返す叫び声 2000-12-15 21:01  マナコ・アンドウ
          そしてまた叫び声が聞こえる 2000-12-16 14:58  マナコ・アンドウ
           それでは私めも… 2000-12-16 17:38  灰色の騎士
            タクティのテーマ 2000-12-17 12:52  白い扉
             そうだった…(^^; 2000-12-17 16:20  灰色の騎士
              尽きせぬ叫び・・・声にならないテーマ 2000-12-18 14:42  マナコ・アンドウ
               タクティがオウガバトルである限り・・・ 2000-12-18 18:15  monta
                こっちでもこんにちわ 2000-12-19 02:41  灰色の騎士
                 オウガ 2000-12-19 15:24  白い扉
                  レスどうもっす 2000-12-19 20:04  黒騎士
                   連ねられた叫び声、いい加減にしてくれ!! 2000-12-20 16:20  マナコ・アンドウ

 




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