パリからはフランスの新幹線TGVで直通で約4時間。 途中、サッカーW杯日本代表のキャンプ地となったエクス・レ・バンにも停車し、さらに東方にはスキーリゾート地シャモニーなんかがある。ミネラルウォーターで有名なエヴィアンも近く、このあたりは美しい水の地なのだ。
そこそこの観光地なので物価は高いが、英語も通じることが多く、フランス語が話せず都会の生活にストレスを感じている私のような人間にはここは最適の静養地といえる。ただし私が行った日は曇っていたため、アルプ地方の美しい山並みがあまり見えなかったのが残念。
そこのチョットこわそうなおばさんは私達が最初に頼んだものだけで十分満腹になるからフォンデュはやめておけといった意味のことを話し出し、結局反論する語学力のない私達はそこでなぜかオムレツなどを食べてしまったのである。 翌日も足を怪我したせいでわざわざパリ行きのTGVの時間を早めたため、ランチでもフォンデュにありつけなかった。フランスではお昼は13時からの店が多い。
パリに帰ってその日の晩に韓国料理を食べたらもうチーズフォンデュも足のこともすっかり忘れて幸せな気分を取り戻した私だった。
痛みはだいぶおさまったものの、やはり異国の生活に不安要素があるようではいけない、ということで3日後に「アメリカンホスピタル」という英語、日本語も通じる病院に行き、レントゲンをとってもらった。
病院では、医者が足のあちこちを触ってどこが痛いのか聞いて来たが困ったことにその時にはすでにどこも痛くなくなっていた。
撮ってもらったレントゲン写真と飲み薬をもらい、元気に学校へ向かった。
海外旅行の保険なんていつも一番安いやつしかかけず、あまり真剣に考えていなかったが、今回はたくさんお世話になった。
出発前に申し込んだ、名前の聞いたことのない会社の海外旅行損害保険はこの病院では使えなかったが、
幸いクレジットカードに付帯していた某大手保険会社の保険が使えて本当に助かった。
緊急デスクの対応が素晴らしく(別件でも世話になりいつも同じ人だったので恥ずかしかったけど)、やはり保険は大手で、とつくづく思った。