[Franceのページへ] [南仏] [パリ美味しいもの] [パリ暮らし] [ノルマンディー] [ブルゴーニュ] [ベルギー] [アルザス]

サヴォア地方

水の街アヌシー

Annecyという地名を聞いたのはパリにきてからだ。 料理学校の友達がスイス国境の、美しい湖と山岳風景の広がるこの地で暮らしていて勧められたのだ。 日本人にはあまり知られていないが、ヨーロッパでは人気の高い避暑地である。 ヨーロッパ一の透明度を誇るアヌシー湖の水はエメラルドグリーンの輝きがとても美しく、湖水が流れ出る運河の両脇には古い街並みが残る。

パリからはフランスの新幹線TGVで直通で約4時間。 途中、サッカーW杯日本代表のキャンプ地となったエクス・レ・バンにも停車し、さらに東方にはスキーリゾート地シャモニーなんかがある。ミネラルウォーターで有名なエヴィアンも近く、このあたりは美しい水の地なのだ。

そこそこの観光地なので物価は高いが、英語も通じることが多く、フランス語が話せず都会の生活にストレスを感じている私のような人間にはここは最適の静養地といえる。ただし私が行った日は曇っていたため、アルプ地方の美しい山並みがあまり見えなかったのが残念。

チーズフォンデュ

スイス国境の街ゆえか、この地のスペシャル料理はチーズフォンデュだ。 本場のチーズフォンデュを食べるのを何より楽しみにしていた私だが、この日の午後階段でかなり激しくコケたためホテルで寝て過ごすはめになってしまった。 しかし、ここまで来て食べられないのは悔しく、片足を引きずりながら目指すレストランに行ったのだが…。

そこのチョットこわそうなおばさんは私達が最初に頼んだものだけで十分満腹になるからフォンデュはやめておけといった意味のことを話し出し、結局反論する語学力のない私達はそこでなぜかオムレツなどを食べてしまったのである。 翌日も足を怪我したせいでわざわざパリ行きのTGVの時間を早めたため、ランチでもフォンデュにありつけなかった。フランスではお昼は13時からの店が多い。

パリに帰ってその日の晩に韓国料理を食べたらもうチーズフォンデュも足のこともすっかり忘れて幸せな気分を取り戻した私だった。

怪我、その後の話

アヌシー湖畔で、階段を踏み外した直後の膝の痛みはものすごく、1時間位は人によりかかっても歩けないくらいだった。 こんなに痛いのだから、絶対に捻挫くらいはしてる、月曜日の授業に出れない、もう帰国しなきゃならないかも…。 そしたら授業料はどうなる?カッコ悪くて友達に言えない…こんなことが頭の中をぐるぐる回り、涙が止まらなかった。
次の日は早くパリに帰って英語の通じる病院に行こうと、帰りの電車を早めたのだが、一晩寝たらその痛みはみるみるうちにおさまり、「単なる打ち身」程度のものとなった。
さらに翌日は日本から来ていた友人と凱旋門に歩いて登り、シャンゼリゼを闊歩したのだった。

痛みはだいぶおさまったものの、やはり異国の生活に不安要素があるようではいけない、ということで3日後に「アメリカンホスピタル」という英語、日本語も通じる病院に行き、レントゲンをとってもらった。
病院では、医者が足のあちこちを触ってどこが痛いのか聞いて来たが困ったことにその時にはすでにどこも痛くなくなっていた。
撮ってもらったレントゲン写真と飲み薬をもらい、元気に学校へ向かった。

海外旅行の保険なんていつも一番安いやつしかかけず、あまり真剣に考えていなかったが、今回はたくさんお世話になった。 出発前に申し込んだ、名前の聞いたことのない会社の海外旅行損害保険はこの病院では使えなかったが、 幸いクレジットカードに付帯していた某大手保険会社の保険が使えて本当に助かった。
緊急デスクの対応が素晴らしく(別件でも世話になりいつも同じ人だったので恥ずかしかったけど)、やはり保険は大手で、とつくづく思った。


[Franceのページへ] [南仏] [パリ美味しいもの] [パリ暮らし] [ノルマンディー] [ブルゴーニュ] [ベルギー] [アルザス]