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パリに暮らして
なぜ、パリなのか
つい最近までフツーのお気楽OLだった私が突然パリでフランス料理を学ぼう!と思った理由は、たいしてない。
約4年勤めた会社を辞め、頑張ってフランス料理を勉強してきます!と言ってはいたが半分くらいは人生勉強(=遊び?)
のつもりだった。料理が好きだったことと、海外生活がしたかったことと、普通のOLに飽きたことと、職人になりたかったことと、
25歳までに(なんとなく25歳)自分が一生関わるものを見つけたかったこと、金銭的に余裕があり生活に困らない時期にやりたいことを
後悔しないでやっておこうと思ったこと。これらが理由かなぁ。で、なぜパリなの?って言われると食べ物の勉強なら、パリか中国か韓国かイタリアがいいなぁ
と思い、その中ではフランス語が一番覚えやすそうだったから。とまぁ、何ともいい加減な考えだったけど、パリに行く前に見えなかったことが見えたり、
考えるようになったり、確実に道は開けているのです、すぐに花開かなくても。やりたいなぁと少しでも思ったことはやったほうが良い、人によって感じ方
は違うからまずはやってみる。(失敗ばかりだけど)結果がでなくたって、
自分の中で確実に変化はあるし、何より自分の人生、一度しかないんだから!(とは言っても現実は厳しく、これらのことは
自分自身に
言い聞かせているのだけど)
1番目の家について
3ヶ月のパリ在住中、1度引越しをした。最初に住んだのは14区、モンパルナス近くの静かな住宅街だった。
学校にも近く、環境は最高だったが、同居人とうまくいかず一ヶ月で引っ越し。最寄りのメトロ駅はPernetyだが、
国鉄モンパルナス駅にも歩いて行ける。モンパルナスは仏西部ブルターニュ地方からの列車の発着駅で、
ブルターニュのお菓子であるクレープやさんが多い。砂糖だけのクレープが妙に美味しく、よく歩きながら食べた。
モンパルナスには「クーカイ」という洋服やさんのアウトレットがあって、そこもお気に入りの場所だった。
モンパルナスタワーが目印になるので方角がわかりやすく、ついつい歩いてしまうような街だ。
アパルトマンのすぐ裏には美味しいパン屋があった。パン・オ・レザン(レーズンパン)がパリっと香ばしく、朝買って歩きながら食べた。
日本でもちょっと前に流行ったカヌレも人気があるとか。パン屋の名前は「ル・ムーラン・ド・ラ・ヴィラージュ
」。「パリの美味しいパン屋さん」という本にも載っている。この街はとっても生活しやすかったのに…。
2番目の家について
2番目に住んだの家は、オペラ座にも歩いて20分というようなにぎやかなアパルトマンの5階だった。
交通量の多い交差点に面しているため夜でもかなり車の音がうるさくこの私でも眠れない日々が続いた。
フランス人の旦那様と日本人の奥様と6歳の女の子が同居人だったが、食事に連れていってくれたり、
美味しいお酒があるからと夜中の2時までお喋りしたりと楽しかった。
オペラ座やプランタンなどの大きなデパートにも近かったので買物、交通は便利だった。
学校には距離的には少し遠くなったがメトロの乗り換えがない分楽だった。
どんなに便利でも、長く住むならやっぱり静かな住宅街がいいなぁ。
料理学校について
私が通った「ル・コルドン・ブルー」とういう学校は東京にもあり、知名度は高い。したがって日本人の生徒も多い。
私の受けた料理基礎クラスは40人中6人の日本人がいた。生徒は世界各国から来るため、シェフの話す言葉は英語に訳されるが英語になったところで
完全に理解できるわけではなく、予習復習はするものの、最終的に日本人の友達の助けを借りていた。
実習ではさらに8人のグループに分かれ、3時間の間に一人ヒトツ作りあげるのだが最初は右も左もわからず、かなりおオマヌケだった。
私のいたグループは問題児が多く、中でもイスラエル人のオリ君(超かっこいいのだが)やキプロス島のハラちゃんはいつも歌を歌ったり、
下ネタを飛ばしたり…。アメリカ人のレスリーはおおざっぱで失敗しても全然気にしない様子。こんな感じだから私ともう一人の日本人の女の子は
真面目で熱心で上達も早かったように思う。
課外授業としてマルシェ見学にいったり、チーズやワインの講義を受けたり、有名レストランのシェフの公開授業があったり
フランス語がわかればもっと面白いのに、と思うことはたびたびあった。
学校が終わるころにやっと、よく使う料理の単語と分量くらいは聞き取れるようになった。
食材調達
最初のころは何もかも珍しくていろんな食材を買って、自分で料理していたが、
2番目の家にうつってからは、ご馳走になることが多く料理をしなくなった。でも、
マルシェ(市場)にはよくぶらぶらと出かけた。わざわざ大きなマルシェを求めてメトロを乗り換えて
遠出もした。バスチーユのマルシェは規模も大きくすごく面白かった。
メトロ「セーブル・バビロン」駅にはパリで最古のデパート「ボン・マルシェ」があり、ここの食品館は
なんでも揃う。美味しいパン屋や惣菜屋、ケーキ屋も入っていて見ているだけでも幸せになれる。
ちょっと変わった美味しいお土産を探すならここ。
調理器具専門店「A.Simon」
パリの原宿?レ・アール駅から徒歩3分のところにある、プロ仕様の食器や調理器具の専門店。
業務用の白いお皿の存在しか知らなかったので、こんなに沢山の器具を扱っていることに驚いた。
機能的でありながらシンプルなデザインにフランスっぽさを感じる。見ているだけでウキウキしてくる。
料理が好きな人は絶対に楽しい場所。日本人のお客もどこかプロっぽい感じ。
フォアグラ寿司
日本人の友達から教えてもらった、シャンゼリゼから一本入った道にある日仏料理の店「SHOZAN」の
人気メニュー。パリでは日本ほどフォアグラは高価ではないのだが、気軽に食べれる物でもない。
試験が終わって打ち上げで友達と奮発した。
軽く焼いて軍艦巻きの上にのせ、みたらし団子のようなタレをつけて頂く。とろっとした食感がたまらなく
美味しい!この日のメニューは他に、フォアグラ茶碗蒸(モリーユ茸という高級キノコと日本酒の風味がかなり強い)
洋風まぐろタタキ、デセールには大好きなショコラ・フォンダン!ガトーショコラの中からトロリと溶けたショコラが
最高に美味しい。これはパリにいる友達にレシピを聞いているので自分で作れるようならレシピのページに公開予定。
で、フォアグラ寿司の作り方。これはデパートの食品売り場に行けば真空パックのフォアグラがかなり安く売っているので、
たくさん食べたいなら自分で作るのが良い。フライパンに油をひかず、両面サッと焼いて醤油とみりんのタレで
手巻き寿司にして食べるのみ。ウニにたいな感じですごく美味しい。
おすすめ美術館
パリといえば美術館。ルーブルやオルセーなどの有名どころを制覇したら、次に行って頂きたいのが「ロダン美術館」。
パリに少しでも住んだことのある人は口をそろえて「美術館ならロダン」と言う。建物自体はこじんまりとしているが、
緑あふれるその庭とのバランスが素敵。ここは晩年のロダンが実際に住んだ家なのだ。建物、庭、ロケーション、が
三位一体になって作り出す空間に大きな美術館とは違ったゆったりした居心地の良さを感じる。南仏のピカソ、シャガール、
マティス美術館も同じような魅力がある。
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