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ブリュッセル

ベルギーの家庭

パリから隣国ベルギーの首都ブリュッセルまでは「タリス」という赤い電車で1時間30分と近い。 私がかつてOLをしていたころに同じ部署に駐在していたベルギー人K氏夫妻の家に遊びに行った。
ベルギーの家並は3階建てくらいと全体的に低くて、間取りは縦に長い。 K氏はモダンなものよりもアールヌーヴォーの建築が好きで、そのような家を見ると熱心に説明した。 彼の家はどちらかというとすっきりとモダン、でも芝生の素敵な庭があった。 テラスで食事もできるんだと嬉しそうに言っていた。

夫妻には1歳になったばかりの女の子がいるが、奥様も働くので、来週から保育園に預けるのだと言っていた。 パリもそうだが、既婚女性でも仕事を持つことは当然であり家事や育児は夫婦で分担するのが普通。 子供を預けることも決して特殊ではなく、現にベビーシッターの仕事はたくさんあった。
親が子供と常に一緒に過ごし、愛情をまんべんなく注いでやればそれが最高の子育てとは限らないと思う。 親子にしても夫婦にしてもくっつきすぎは良くない、ある程度の距離と緊張感を持って 接することが円満の秘訣と思う。

本場の味、チョコレートとベルギーワッフル

ベルギーといえばチョコレート。セントラル駅周辺の観光通りでは歩けば当たるほどたくさんのショコラティエがあった。 ゴディバやノイハウスの有名どころは、やっぱり高い。そこで、K氏お勧めのレオニダスという店のものをお土産に買った。 16個入りで500円くらいと安くてしかも美味しいとか。

ベルギーワッフルは焼き立てだが、ひとつ250円ちかくするうえに、味もはっきり言ってまずかった。 かなり油っこくてベトベトしているうえに、イーストの匂いが気になる。
私たちが食べたのは一番にぎやかな通りの店だが、はずれだったのか? それならもう一件と思い、近くを通った日本人ツアコン(現地人でないところが情けないが)をつかまえて美味しい店を聞いてみた。 しかし、かえってきた答えはキッパリ、「どこもまずいです。」納得した私達は2個目を食べるのをやめた。

ベルギーで美味しかったもの

ムール貝のビール蒸。貝類があまり好きでなく、ムールにもあまり魅力は感じなかった。
ベルギーということでビール蒸にしたのだが、ワイン蒸はもちろん、ハーブやスパイスを入れたもの等5,6種類あった。 値段はけっこう高いが、直径25cm位の鍋いっぱいのムールを見て、「誰がこんなに食べるの…」と思ったが、あまりの美味しさに2人でペロリだった。 味付け、調理法ともにいたってシンプルなのに、ムールは苦みもなく柔らかく、何よりスープが絶品。 貝って食感は嫌いだけど…、ダシは侮れない、ことを再確認。

ベルギーは5月だというのにコートが必要なほど寒かった。あまりの寒さにカフェに入って頼んだのは、ホットワイン。 ヨーロッパのスキー場なんかではよく飲まれ、その存在は知ってはいたが、飲んだことはなかった。
赤ワインを温かくした中にシナモン、クローブの実を輪切りにしたレモンに挿す。好みで砂糖を入れて飲む。 喉から胃にカーっと熱いものが流れ、一気に体が温まる。これは、かなりイケる。きっと日本でも流行ると思う。

K氏宅にてご馳走になった「ラクレット」。これは特にベルギー料理というわけではないが、簡単で美味しいし、自分で焼くから、楽しい。
ラクレット用ホットプレートの、上段で焼いた肉やハム、野菜のピクルスを、銘々のミニフライパンに入れ、チーズをかけて下段で加熱。 チーズが溶けたころにいただく。
ラクレットとは、ヘラという意味もある。クレープを焼くときに使う、あのヘラ。

K氏の奥様であるVさんには日本にいる間、仏語のレッスンを受けていたのだが全然上達した気配もなく日本語で喋り捲る私を見てがっかりしていた。 (夫妻とも日本語が堪能)
ブルゴーニュの赤ワインが好きと聞いていたので、ボーヌで買ったワインのお土産を 美味しいと、とても喜んでくれた。


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