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一寸法師ハリ治療院

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鍼灸治療が及ぼす基礎体温への好影響

 

[はじめに]

鍼灸治療は、女性の方に優しく有効な治療であると、以前から言われてきましたが、ここに鍼灸治療により乱れがちな基礎体温が改善されることをご紹介したいと思います。

[月経周日と基礎体温との関係等]

月経周日は、だいたい28日とされています。月経とはまさしく「月のみち」で、月齢の28日と重なります。月経周日の前半14日は卵胞期と呼ばれ、後半14日は黄体期と呼ばれます。

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<月経周日と卵巣周期>

 卵胞期は卵子が大きくなったり、子宮内膜が厚くなる時期で、黄体期は厚くなった子宮内膜が維持される時期です。

 女性ホルモンにはいくつかの種類のホルモンがありますが、ここではエストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンを知っておく必要があります。

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<月経周日と血中ホルモン動態>

卵胞期では、子宮内膜を厚くするエストロゲンが分泌されます。

黄体期では、エストロゲンとともに、厚くなった子宮内膜を維持するプロゲステロンというホルモンがでます。プロゲステロンは、別名卵巣が黄色くなる時期に出るので黄体ホルモンとも呼ばれます。

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<月経周日と子宮内膜周期>

子宮内膜は、通常3層になっており、8mm以上の厚さになっていれば大丈夫とされています。

排卵から14日経過し、妊娠・着床しなければプロゲステロンの量が急激に減ります。プロゲステロンは、子宮内膜を維持するホルモンですから、減ることにより子宮内膜を支えておくことができなくなり、剥がれてきます。このときの出血が月経です。

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<月経周日と基礎体温曲線>

 プロゲステロンは基礎体温を上げる作用を持っていますので、この時期の基礎体温は上昇します。また、この時期基礎体温が上がらないと、プロゲステロンは黄体からでますので、黄体機能不全などとも呼ばれ、排卵がない可能性があります。

[鍼灸治療]

 当院では、黄体期に基礎体温が上がらない方へ鍼灸治療を提供しています。

 使用するツボは、「三陰交」や「血海」「気海」「京門」「次りょう」などというツボですが、卵胞期と黄体期での治療は異なります。

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<治療前の基礎体温表>

上は、治療前の基礎体温表です。低温期も高温期もない様子が見られます。

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<治療3ヶ月後の基礎体温表>

鍼灸治療を続けることにより、だんだん2層に近づいてきた様子が見られます。

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<治療6ヶ月後の基礎体温表>

 治療6ヶ月後の基礎体温表ですが、きれいな2層になっているのが見られます。高温は、おおむね9日間以上あれば大丈夫とも言われています。

[考察]

 鍼灸治療のみで、基礎体温の改善が認められました。このことにより鍼灸治療は、黄体機能を向上させる作用があることが推測されます。また、こうした治療にて妊娠された例があります。

[子宮内膜改善効果]

 鍼灸治療では黄体機能を調整させるだけではなく、子宮内膜の厚さを改善することがわかっています。

 

 不妊症治療をされている方は、精神的にも肉体的にも疲労を重ねている方が多く見受けられます。

 いままで健康体で大きな病気の経験もなく、ただ子供さんに恵まれないということで、原因不明であってもパートナーに問題があっても、女性の方に大きな負担のかかる治療です。

 当院の治療方針は、ともかく子宮内膜を厚くさせること(エストロゲン分泌亢進)と、しっかりとした高温期を出させること(プロゲステロン分泌亢進)を目的としています。

 当院での鍼灸治療のみの治療もできますが、かかりつけ医院との併用も可能です。特に、いろいろとホルモン療法を重ねていますと、子宮や卵巣に負担をかけていると思います。こうした、子宮や卵巣の疲労を快復させる目的で鍼灸治療を受けられることをお奨めしたいと思います。

 また、どのような病気でも同じですが、悩まれている方の年齢や症状の重さにより経過は異なってきます。基礎体温や子宮内膜の改善にはおおむね約6ヶ月の期日を必要とします。不妊症でお悩みの方は、限られた時間の中で妊娠しなくてはならないというプレッシャーを感じておられる方が多いですが、いろいろと多くの不妊治療を受けられて妊娠できなかった方は、鍼灸治療を利用して、自分の持っている自然治癒力で疲労した子宮や卵巣をいたわり、本来ご自分が持っているリズムを取り戻されてはいかがでしょうか。そうしたことで、妊娠をされた方もいます。

 

 

 

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