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2003年6月 メキシコ、レイク・エルサルト
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スタッフ・レポート
「日本人初(?)! パパロタ・ロッジに行ってきた!」
 [スタッフ]
2003年6月 メキシコ、レイク・エルサルト

※はじめに
読者の中には海外旅行やメキシコ方面、フィッシングロッジが初めてという方もいるだろう。そういう方でも不安なく現地まで到着し滞在出来るよう、このレポートでは釣りの様子に加えて、特に往復の行程やロッジの様子等「釣り以外」の部分についても少し詳しく書いてみた。渡航時の参考となれば幸いだ。旅行に慣れている方はその部分は読み飛ばして頂いて構わない。
もう1つのレポート「トロフィー・バス・ロッジに行ってきた!」も合わせてご覧いただきたい。

●やっぱりお金はあんまりない
レイク・エルサルト。メキシコ西海岸シナロア州南部の観光都市マサトランの北約100キロに位置するこのレイクは釣り雑誌や釣り番組で何度か紹介されたためか、現在メキシコにおいて日本人に最も知られたレイクとなっている。

エルサルトにはいくつかのロッジがある。最もよく日本のメディアに登場するのは「アングラーズ・イン」だろう。確かにいいロッジなのだが、その料金(今シーズン)は4泊/3日間の釣りで1人何と1745ドル(2名で1部屋/1ボート利用時の1人あたり)だ。1ドル=120円換算で20万9400円。釣り1日あたり約7万円の計算となる。これに往復の航空券やチップも必要になる。総額で30万を下ることはあるまい。大抵の人は値段を聞いただけで諦めてしまう。他のロッジも約1300ドル〜1700ドルとやはり高価であることには変わりない。「厳しいなあ・・・・・」。

「我々のように貧乏でもエルサルトで何とか釣りが出来ないか」ということで色々調べてみた。そして1つのロッジを発見。その料金を見た直後、「はぁ?」と驚きを通り越して変な声をあげてしまった。
こう書かれている・・・
  「$1250」・・・・・「3泊/釣り3日か・・・・・ふむふむ、少しは安めだな」。
  「1 or 2 People」・・・・・「はいはい」。
  ・・・・・・・・・・「はぁ?」
「2人で1250ドルなのか!?」。半信半疑ながら早速連絡をとり、いろいろ話(メールだが)をしてみるとどうやら間違いないらしい。痛い出費には違いないが読者のためでもある。イチかバチかなけなしの金をはたいて試しに行ってみることにした。
これが今回行ったパパロタ・ロッジ(Papalota Lodge)である。

●日本−アメリカ(ロス)−マサトラン
日本出国時のセキュリティーチェックは非常にあっさりしていた。荷物のチェックもすんなり通過。開けて中身のチェックをされることもない。鍵をかけていても問題なし。
大韓航空(KE001)で14時ごろ成田を発つ。ロサンゼルスまでは約10時間。機内で出入国カード(I94−W、緑色)と税関申告書(白)が配られる。

同日朝8時にロサンゼルス着。到着が朝早いので入国審査は混雑していない。審査係官は以前より多少質問が多めという感じ。機内配布の出入国カードの半券がパスポートにホチキス止めされる。荷物を受け取り税関へ。申告書を渡してあっさりと通過した。
税関を抜けると左右に通路が分かれる。左が「Exit(出口)」、右が「Connecting Flight(乗り継ぎ)」。右の「乗り継ぎ」通路を進むとその通路の終わりの直前(入国の直前)左側に小さいが「手荷物の再預け入れ」場所がある。日本でのチェックイン時に荷物には最終目的地(この場合はマサトラン)までのタグが付いているはず(一応日本で確認を)なのでここで再度預けるわけだ。
これといってカウンターがあるわけでもなく、単にベルトコンベアがあり、係員がタグを確認したうえで荷物を受け取るだけなのでちょっと不安かも知れないが心配ない。ここで係員に荷物の鍵を外すよう指示された。「さすがにアメリカのセキュリティーチェックは厳しい」と実感する最初の瞬間だ。ただし荷物を渡すと「先へ進め」と指示され検査には立ち会えない。
先に進めばそれで完全に入国となり、次の乗り継ぎ便のアラスカ航空のカウンターへ向かう。

アラスカ航空は大韓航空で到着した建物(トム・ブラッドレー・ターミナル(国際線))を出て左方向の隣の建物(ターミナル3)にあり、カウンターは1つ上の階にある。たいした距離はない(100m弱程度)ので歩いて行ける。上の階に上がると「Alaska」の表示が見え、カウンターがズラリと並んでいるはずだ。
通常の旅客はここで航空券を購入しチェックインするのだが、私は日本で航空券は購入済であり、荷物も再預け入れしている乗り継ぎ客なのでこのカウンターでチェックインをする必要はない。勿論してもいいが、人がたくさん並んでいる場合は時間がかかるので非効率。

アラスカ航空他のカウンター群がある広いフロアのすぐ隣(カウンターに向かって左側、大韓航空の到着建物(ブラッドレーターミナル)側)に係員が立ち、あまり目立たないが「Ticketed Passenger Only」の小さい立て札があるエスカレーターがある。航空券をすでに持っている乗客のためのものだ。係員に航空券を見せてここから上がっていくとセキュリティーチェックを経て搭乗ゲートまで行くことが出来る。
ゲート番号はセキュリティーチェック通過後でも探せば当然わかるが、不安ならアラスカ航空カウンターのあるフロアで前もって確認したり、フロアにいる空港職員に聞いてみてもよい。

ここのセキュリティーチェックは非常に厳しく、「アメリカは厳しい」を実感する第2の瞬間だ。コイン1枚でも引っかかる。金属探知機を通る時には金属類はどんな小さなものでも必ず備え付けのトレーに出すこと。一旦引っかかると隅々まで検査される。私は数枚のコインを出し忘れたために最後は靴まで脱がされる羽目になった。
チェックが終われば搭乗ゲートまで行くことが出来る。チェックインは搭乗ゲートのカウンターで行い、搭乗券はここで手にすることになる。搭乗券なしでゲートまで行けるというのはちょっと変な感じがするかもしれないが、実際にそうなので心配せずにお試しいただきたい。

11時前のアラスカ航空(AS220)で出発。機内でメキシコの出入国カードとマークシート式税関申告書が配られる。約2時間半、14時過ぎ(ロスより1時間時計を進める)にメキシコ西海岸の観光都市マサトランに到着。入国審査はあっさりと終了。ここで出入国カードの半券を渡されるがアメリカのようにホチキス止めはしないので紛失に注意。そして何度やってもいまだにその意味がよくわからないのだが、税関通過時に備え付けのボタンを押し、緑のランプの点灯(赤が点灯すると荷物検査となる)が確認され入国となった。

●マサトラン空港−パパロタ・ロッジ
空港にはロッジから2人迎えに来てくれていた。2人ともメキシコ人だが英語を話す。ギュッと握手して挨拶をし、出発。早速ロッジに向かっても良いのだが、まだ時間が早いしロッジまでは約1時間半なので充分余裕がある。「少しマサトランの街を案内してもらいたい」と言うと快くOKしてくれた。

マサトランは北部のソナ・ドラダ(ゴールデン・ゾーン)地区と南部の旧市街に大きく分かれる。北部のソナ・ドラダ地区はビーチ沿いに近代的なホテルが並び、観光客が多いエリア。南の旧市街はラテンの町並みが残る庶民の町だ。旧市街に近い小高い丘に登ると市街や港が一望出来る。旧市街の中心にはカテドラル(教会)、すぐ隣にメルカド(市場)があり地元の庶民でにぎわう。

オフィスにも寄ってみた。小さいオフィスだがソナ・ドラダ地区にあるホテル・プラヤ(Playa)近くのマンゴス(Mangos)という海辺のレストラン(夜はレストラン兼ディスコ)のすぐそばにある。

マサトランからは北へ向かう。一部高速道路を含む全て舗装道路の快適ドライブだ。1時間ちょっと走るとラ・クルスという町がある。ここからロッジまで町はない。エルサルトのガイドサービスの中にはこの町のホテルを宿泊場所としているところもある。ラ・クルスを抜けて15分程走ると荒野を貫く道の右手に今回の目的地、「パパロタ・ロッジ」の黄色のフェンスが見えてくる。

●パパロタ・ロッジ
パパロタ・ロッジはフィッシングロッジとしては約2年前にオープンしたらしい。アメリカ人が経営する他のロッジと異なり、ここはメキシコ人が経営している。

建物の外観は黄色で、太陽の日差しのせいもあり芝生の緑とのコントラストが鮮やかだ。通常の客室に加え、団体で貸しきれるキッチン/冷蔵庫付の独立棟もある。一般客室は7畳くらいの広さでベッドが2つ。奥にトイレとシャワーがあり、シャワーはお湯もジャキジャキ出る。もちろんエアコンも付いている。充分快適だ。

エアコンは壁ぶち抜きの1ユニットのエアコンなので、室内機と室外機が分かれた日本の静かな2ユニットエアコンとは違ってモーター音が少し気になるかもしれない。しかしメキシコではほとんど全てのロッジがこのタイプのエアコンなのでご愛嬌と笑って済まそう。
普通は釣り疲れのためにそんなのは気にせず眠ってしまうが、「静かでないと絶対眠れない」というデリケートな方は寝る前にエアコンを切ってしまうか耳栓を用意しとけばいいだろう。夜は昼と違ってかなり過ごしやすくなるのでエアコンを切っても眠れると思う。エアコンをつけっ放しで寝ると乾燥で喉がガラガラになることもあるので注意。

レストランは茶、黄、白、ブルーを基調としたオープンな造り。テレビもある。カウンター奥に大型冷蔵庫があり、水やコーラ、ビール等が入っている。滞在中は24時間勝手に開けて好きなだけ飲んでいい。
レストラン横に通路があり、裏手の駐車場に行ける。ここにはロッジのボートの他にお客さん個人所有のボートも置かれていた。また、レストランの横にはピンポン球よりちょっと小さめの黄色い果実をつけた木があり、「勝手に食っていい」とのこと。早速ちぎって食べてみたが、酸味のほとんどないほのかに甘い味。メキシコ人はよく食べるらしい。中に大きめの種がある。

●釣り1日目
朝5:30起床。コーヒーと軽い朝食をとり6時ごろロッジを出発、5分程度でボートランプに到着。少し離れたところには他のロッジのボートランプもある。エルサルトは大きな湖だがほとんどのフィッシングロッジはこのあたりに固まっている。

この日、私が乗るのは17フィートくらいのVハルのアルミボート。エンジンは40HP程度、リアにハンドコンのトローリングモーター(エレキは和製英語で通じない)がありガイドが操作する。魚探は前もって言っておけば無料で用意してくれる(私も最初魚探なしだったが途中から付けてもらった。予約時に前もって指定し確保するとよい)。このロッジはこの他にFRPのボートなど数タイプのボートがあり、フットコンのトローリングモーターを装備したものもある。
私は1人だったため、ガイドの他に予約マネージャのハビエルが一緒に釣りをしてくれた。

最初のエリアはボートランプすぐそばの比較的大きな立ち木のエリア。第1投目はスピナーベイトで始まった。魚のライズは少ないがボツリボツリとある。1投目は表層近くを引いてみた。さすがに一発でかかるとは思わなかったが2投目を少し沈めるとバイト。記念すべき1匹目は35センチ程度のバスだった。1匹釣れると気が楽になる。その後も数匹のバスが釣れるがサイズは35〜45センチクラスで今ひとつだ。
その後早い時間帯は小さい島周りや立ち木周りをセンコー5インチやバスアサシン等のソフトスティックベイトのノーシンカーで釣る。チョンチョンと動かしてユラユラ沈める。ガイドはこの釣りが結構好きらしい。釣れるには釣れるがサイズは小さい。しかしたまに50センチクラスが混じる。陽が高くなるにつれてバイトは遠のき、6〜8インチグラブやリザード、ブラッシュホッグのテキサスリグを主体とした釣りへ。数匹上げたが50センチクラスは釣れなかった。11時で午前の釣りは終了。

ロッジへ戻り昼食。メニューは基本的にメキシコ料理だ。メキシコ料理は日本人の口にもよく合う。ちなみに海外ではおなかをこわさないよう氷や生野菜を避ける方がいるが、私自身はバンバン食べていたが何の問題もなかった。昼食後はシエスタ(休憩)をとる。サッとシャワーを浴びてエアコンの効いた部屋で昼寝をするのが一番いい。通常は2時ごろから午後の釣りに向かうが、時間は自分の好きなようにして構わない。私は少し多めに休憩をとり3時まで昼寝をしてリフレッシュした。もしご要望ならランチボックスを用意してもらい、ロッジに戻らず1日中釣りをすることも可能だが、疲れて夕マズメまで集中力が続かないし翌日の釣りにも支障が出る。しっかり昼寝をすることをお薦めする。

午後の釣りはまたボートランプそばの立ち木エリアで始まったが、今度は茶系の6インチグラブのテキサスで数匹釣った後いい魚が来た。アタリはおそろしく小さく、単に「モソ〜ッ」と重くなる感じ。少し重かったので「50クラスならいいな」と期待したのだが、水面に姿を現した瞬間「うわ、デケ!」。「バシャバシャ」じゃなく「ドバドバ」とエラ洗いしたがバレずにネットに収まった。メジャーをあてると60センチだ。まだポストスポーンを引きずっているのだろう、デブではない。7ポンドちょい程度だと思う。それでもロクマルはやはりデッカイ。
その後移動を繰り返して釣りをしたがこれ以上のサイズのバスはかからなかった。

●釣り2日目
午前は昨日と同様にハビエルが同船。釣りは昨日と同じパターンだが小物(すでに50センチ以下は「小物」と言う体になっている)しか釣れない。どうも大きい魚は午後のほうが釣れる気がする。午前は大きい魚が食う前に小さいのが食ってしまうのかもしれない。素人考えだがそんな気がした。
これまで「喰わなきゃすぐ移動」という釣りをしていたので、バイトが遠のく午後イチは思い切りスローで同じ場所である程度ネバる釣りをしてみることにした。

午後からはハビエルに代わってロッジマネージャのスィギスに釣りに加わってもらった。以前はガイドをやっていたらしく釣りはうまい。
水通しの良い岬がらみのシャローから急に落ちるディープや岩盤の壁をスローに探る。テキサスも普段よりゆっくりリトリーブ。感触としてはルアーが動いている間より止まっている時のほうがアタリがある。時間はかかるが遅い釣りのほうがいいのか・・・。とうとうジャンボワッキーリグまで投入してみた。センコーの7インチをワッキーにすると、そのウニウニした姿を見るだけで何だか楽しくなる。日本ではこんなの投げたことはない。シャローの際の立ち木にボートを固定し、ドロップオフをウニウニ攻めてみた。たぶん釣りのうまいアングラーはこんな時間のかかる非効率な釣りはせず、釣れる魚を探して移動するだろう。ガイドもそういう考えだ。それはわかっている。基本的にガイドの指示に従うほうがいいこともわかっている。でもやってみたかったのだ。結果的には数匹釣れて、ワッキーの最大は58センチだった。早い釣りで多くのエリアを回ったほうがもっと釣果があがったのかもしれないが、「神のみぞ知る」だ。
その後は移動しながらの釣りに戻るがサイズは小さかった。

日暮れとなり、そろそろ終わりという頃に岩盤下の立ち木を撃ったブラッシュホッグのテキサスに小さくアタリがあったような気がした。ガシッと合わせてみると一瞬魚のような気もしたがすぐ根がかりのように動かなくなった。引っぱっても動かない。生物感もない。「根がかりで今日は終わりかクソッ!」と頭に来て力任せにギューッと引っぱるとラインが木に「ズリズリ」とこすれる感触。リールをひと巻きしてまたギューッ。「ズリズリズリ」。「!」。「これは・・・」と思った時ラインが横に動いた。「魚だ!」。やっと理解して引き寄せるが重い。そしてまた枝に巻きつこうとしている様子。「お願い!出てきてちょ!」と祈りながら腕に力をいれると「ズリズリズリ、ゆらーっ」と枝を抜けてくれたらしい。ガイドもボートを立ち木から離そうと操船してくれている。重いツッコミ数回の後にドヨーンと水面に上がってきた。「デケ!」。エラ洗いが始まる。「お願い、お願い(バレないで)」と口走りながらロッドを水に突っ込んでかわす。そしてようやくネットに収まった。

ネットを覗くと、大きさはもちろんだがともかく形がいい。少なくとも痩せてはいない。バスというより「クエ」といった感じだ。持ち上げるとやっぱり重い。メジャーをあてる。長さ60センチ。重さを量る。9.5ポンド!「あう〜っ!あと0.5ポンド・・・」。でも充分満足だ。写真を撮る。片手で持ったままポーズをとり続けるのは結構辛いが心地いい。
写真でおわかりだろうが、こんなプロポーションのいい魚でもまだ10ポンド(4.54kg)に満たない。たぶんこの体型のままあと2センチ大きくて62センチだったら10ポンドになっただろう。それが「10ポンド」という魚のリアリティーだ。

●釣り3日目
午前中はまたロッジマネージャのスィギスに同船してもらった。朝イチで入り江のさらに奥の立ち木だらけでかなり幅の狭い水路へと入って行った。水の流れは無かったが元々は細い流れ込みがあったところなのかもしれない。幅10mを切ってもスピナーベイトでポンポン立ち木を打ちながらどんどん奥へ釣り進んで行く。かなり奥まで行ったところで前方に直径50mくらいの少し広い場所が見えてきた。立ち木の具合とかがとにかくいい。雰囲気抜群なのだ。水深は深くても3mくらいだが岸際でもある程度水深がある。そしてライズがある。でもボートはさらに先に進み、今度は立ち木もない幅20mくらいのフラットでかなり浅いエリアにやってきた。どうやらここが目的地だったようだ。

時折ライズがあるが、先ほどのエリアのライズより音が重い。トップの出番だ。私はザラスプークを、スィギスはチャグバグを投げる。数投後、ザラにバイト。でも40センチちょっとの普通のバス。ガイドとスィギスも同様のサイズを数匹釣る。しばらくして岸際を泳いでいた私のザラのアクションにポーズを入れた直後に「ドパーン」と猛烈なバイトがあった。下から「水面を割って飛び出る」というビデオみたいなバイトを初めて見た。50センチオーバーをトップで釣った記念すべき瞬間だった。出かたが激しかっただけにワームで釣った9.5ポンドよりうれしかったくらいだ。数分後にガイドのチャクバグにも50センチオーバーが出てバイトは止まった。

先ほど通過してきた広い場所に戻ると珍しい光景に出会った。スィギスのチャグバグに2匹がダブルヒットしたのだ。型は小さかったが大笑い。ガイド自身も「今まで6、7回しかない」と言っていたが、考えてみれば「6、7回あった」というのがメキシコのすごさを表している。これを境にトップへの反応がなくなってきたのでバイブレーションやクランクに切り換えるとまた釣れる。その反応が止まったところでこの場所から移動した。

移動先は岸が土と石ながら壁になっているところ。ディープクランクを打ちながら流して行く。ここでも珍事が発生。今度は私のCB−350に5センチの超豆バスがヒットした。これまでの最小記録だ。まさかメキシコで自己最小記録更新とは・・・。単に引っかかったのだろうとは思うが、リアフックがちゃんと口にかかっているのがミソだ。みんなで腹を抱えて笑ってしまった。食ったのか引っかかったのか、豆バスのみが知っている。
退屈しない釣りで午前は終わり。

午後は10ポンドオーバーのみをディープを中心に狙ったが残念ながら50センチに満たない小物数匹と不発に終わり、釣りは全て終了した。

●ロッジ−マサトラン−アメリカ(ロス)−日本
今回は3日目の釣り終了後マサトランへ移動した。マサトランにも泊まってみたかったからだ。もちろんロッジに泊まって翌日空港へ直接送ってもらってもいい。

マサトラン空港はローカル空港であるためか混雑はなかった。空港には1時間前に着けば間に合うのではないかという印象。
チェックインはスムーズ。日本と同じで預ける荷物を開けてチェックすることもない。鍵をかけていても問題なし。チェックインの際に出入国カードの半券が回収される。

17時前マサトラン発。機内で出入国カードと税関申告書が配られるが既にアメリカの出入国カード(I94−W、緑色)の半券がパスポートにあるので税関申告書だけ書けばよい。所要時間約2時間半、18時半前(マサトランより1時間時計を戻す)ロサンゼルスに到着。入国審査、税関の状況は先述のとおり。

入国したら到着ロビーにある空港周辺ホテルへの無料電話で予約したホテルの送迎シャトルバスを呼ぶ。到着便の航空会社を伝えて迎えを頼めばよい。頭上に赤いサインのあるシャトルバス専用の乗り場で待つよう指示される。今回はハワード・ジョンソン・エアポート。10分程度でシャトルバスはやってきた。無料バスだが1ドルから2ドル程度のチップを払うのが普通だろう。日本で支払済のクーポンにしていたのでチェックインはスムーズだ。
ハワード・ジョンソン・エアポートは結構安いホテル(Ask・Hotelsで7600円)のわりに部屋もきれいだ。すぐ裏にセブン・イレブンとシズラーがあり便利。トランジット目的の宿泊には充分だ。

翌日はホテルのシャトルバスで空港へ。空港付近のほとんどのホテルは20〜30分おきにシャトルを出している。念のため2時間前に空港到着。まだ大韓航空カウンターの混雑はなかったのでチェックインはスムーズだった。チェックインの際に出入国カードの半券が回収される。
ロスのセキュリティーチェックは相変わらずタイトだった。預ける荷物は開けて中身をチェックされる。ボディーチェックも厳しかった。
11時半の大韓航空でロスを発ち、日本へ帰ってきた。

●感想
結局、3日間私だけで60センチオーバーが2匹、正確には数えていないが50センチオーバーが6匹程度、それ以下が40匹程度だと思う。ボートあたりでは倍くらいにはなるだろうが、メキシコとしては今ひとつの結果かもしれない。それでも日本では考えられない釣果だろう。大物狙いにこだわらなければ確実にもっとすごい数になるが、メキシコなんだからやはり数より10ポンドを目指すのが王道だろう。

このパパロタ・ロッジの特筆すべき点は何といってもその料金だ。日本人が最もよく利用すると思われる4泊5日/釣り3日間のパッケージがこの時期2名で1300ドル、1人あたりたったの「650ドル(1人だと割増)」だ。これは他のロッジの半額どころか下手すると6割引以下という驚くべき値段だ(ハイシーズンはこれより高いが他のロッジよりは大幅に安い)。アメリカ人ではなく、メキシコ人が経営しているからだろう。もちろん送迎から宿泊、食事、釣り、ライセンス等全て含まれている。必要なのはチップだけだ。他のロッジと異なり一年中営業しているというのも貴重だ。客室も食事も全然問題ない。スタッフもフレンドリーだ。ボートは数タイプあり統一こそされてはいないが、釣りには何の支障もない。

有名ロッジは湖畔にあるが、このロッジはレイクから車で5分程度かかる。もちろん湖畔にあったほうが景色もいいし陸っぱりにもいいだろう。しかし経験的に言うと、「景色」はまだしも「陸っぱり」のために湖畔ロッジを選ぶ必要性は全く感じない。陸っぱりをしようという気力があるとすれば、それは到着直後だけだろう。次の日からはヘロヘロになるくらい釣りをするのでそんな気は起こらなくなる。
むしろ「レイクから短時間でロッジを行き来できるか」で判断すればいいと思う。ロッジの中にはレイクからかなり距離があるために昼もロッジに戻らずレイクで過ごさなければならないところもある。もちろんどこか日陰に入ったり用意されたテントの下で過ごすのだが、エアコンの効いた部屋での昼寝に比べれば疲れの回復度合いの差は明らかだろう。その点このロッジはレイクこそ見えないが、レイクのごく近くでアクセスがよく合格だ。

あえて指摘するならば、ボートが少し古いこと、専属ガイドは若い人のほうが多いこと、また、釣りに困ることはないものの英語があまり通じないことだ。ガイドは見た限りキャスティングもうまいし地元の人間なのでレイクについても当然かなりの知識を持っているが、長年の経験を積んだガイドに感じる「あ、任せとけば大丈夫だな」という安定感まではさすがにまだないような気がする。水位の変動もある巨大ダム湖の無数のフィッシングスポット攻略にはやはり長年の経験がものをいうこともあるだろう。しかし、逆に若いガイドのほうが柔軟で、どんどん新しい釣りを取り入れていくという側面もある。一長一短という感じだろう。コミュニケーションも英語のほうが日本人にはありがたい。しかし心配ご無用。1ボートあたり1日150ドル(2人で割れば75ドル)で英語を話すガイドをつけてくれるそうだ。英語ガイドを3日頼んでも計1750ドル。1人あたり875ドル。文句なしだ。他のロッジより安い分だけ1日か2日釣りを追加してもいいだろう。もしいつかまた機会があればこのパターンにしてみようと思う。

ボートが古かったりガイドが若かったり英語が通じない場合もあったりとまだ荒削りの部分も確かにある。しかし、対応策も用意するなど、そのあたりはきちんと認識しているようだ。アメリカ人が経営する高価なロッジがほとんどの中、料金をここまで抑えながらも充分なサービスを提供しようとする姿勢が見える良心的なロッジだと思う。

今回、飛行機は成田発大韓航空とアラスカ航空を使ったが、この組合せがこの時点でマサトランに同日着しかも最短時間で到達出来る最も効率的なものだ。
大韓航空には日本人スチュワーデス(名札に日の丸がある)も複数乗務しているし韓国人スチュワーデス(名札がハングル)も日本語の訓練を受けているようだ。不自由は感じない。航空券が安いこともあり個人的には好感を持っている。

空港とレイクの単純往復になりがちなエルサルト釣行だが、せっかく観光都市マサトランがあるのだから素通りは悲しい。マサトランはカンクンやロスカボスのような超1級のビーチリゾートではないが、西海岸有数の海辺の観光地であることは間違いない。ぜひ到着後もしくは出発前に出来る限り観光を入れることをお薦めする。
個人的には日程が許せばぜひマサトランにも1泊してみて欲しい。ビーチで泳いでもいいし、旧市街を散策してもいい。夕方には太平洋に沈むきれいな夕陽を見ることが出来る。そういう選択肢もあるのだということも頭に置いておくといいと思う。

どうだろう、少しは参考になっただろうか。メキシコへのハードルが少しでも下がってくれれば何よりだ。メキシコでの釣りといっても普通の海外旅行とかわりはない。むしろ普通の海外旅行よりも楽なくらいだ。皆さんもぜひエルサルトの釣りを満喫していただきたい。


[筆者および管理者より]
日本人がよく使うと思われる4泊/釣り3日間のパッケージはこの年の6月の時点で1人あたり650ドルでしたが、10月から900ドル程度、1月から1000ドル程度とハイシーズンに近づくにつれて高くなるようですのでご注意下さい。

ロッジの予約や支払は個人でも何の問題もなく行うことが出来ます。ロッジは自分で手配し、航空券やアメリカのホテルだけを旅行代理店やホテルクーポン会社で手配するのが無駄な手数料等を支払う必要のない最もエコノミーな方法だと思います。予約のしかたについてはご連絡いただければ詳しくお話出来ますし、ロッジや釣りの様子、旅行中の注意等についても知ってる限り全てお話するつもりです。
メキシコ行きを躊躇したり諦めたりする前に一度ご質問いただければ悩みは解決すると思います。バスフィッシングを趣味とする同じ仲間として出来る限り協力したいと思っています。
「現地に英語で問い合わせる前に概略を聞いてみたい」、「ご自分でロッジに連絡をとるのはちょっと不安」、「自分で連絡してる時間がない」という方も気軽にご連絡下さい。

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