海外釣行記（メキシコ）－「無念・・・。」

海外釣行記　メキシコ、レイク・エルサルト

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「無念・・・。」　[神奈川県・IT侍様]
2012年12月　メキシコ、レイク・エルサルト

■概要

行程：　釣り６日半、エルサルトロッジ　　１２／１６－２２
結果：　最大６３ｃｍ　９．５ポンド　　総数　たぶん２００匹くらい（数えてないけど）
行き：　大韓航空　→　同日乗継アラスカ航空
帰り：　アラスカ航空　→　ＬＡＸ泊　→　大韓航空
利用ホテル：　ＬＡＸオールスイートアドベンチャラーホテル

使用タックル：　３セット
ロッジレンタル７ｆｔ　Ｈ　＋　持参中古ベイト　×２　（２０ポンドナイロンライン）
ロッジレンタル６．６ｆｔ　ＭＨ　＋　持参中古ベイト　×１　（２０ポンドナイロンライン）

残念ながら、今回も、悲願達成はなりませんでしたが、色々、良い経験になったと思います。
時期、季節、タイミング、活性により、状況は変化すると思いますが、皆様の参考となれば幸いです。

■トラブル：行き

成田にて出発が遅れる（※管理者注：遅れは約1時間15分）。ＬＡ到着後、全てダッシュしたが、結局アラスカに間に合わず、予想外に苦労する羽目に。アクセスさん、夜中に電話してすみませんでした。他の航空会社で１箇所経由し、夜７時にどうにかマサトランではなくクリアカン空港着。スィギスが待ってました。トラブルで、朝からロクに飲まず食わずだった事を伝えると、夕飯をご馳走してくれました。正直、ＬＡ空港では胃が痛かったです。
エルモシージョでは、クリアカン乗継だと言うと行く方向を教えてくれます。一旦、空港を出るので一服可能ですが、アジア人は珍しいため、空港警官に呼ばれたりします。面倒が嫌な人は、そのまま乗り継ぎ直行が無難です。私はこことマサトランと２回止められ職質されました。もちろん、普通に説明すれば問題ないですが。

変更前　アラスカ便：　　ＬＡ　→　マサトラン　→　ロッジ
変更後　アエロメヒコ便：　　ＬＡ　→　エルモシージョ　→　クリアカン　→　ロッジ

アドバイス
ハイシーズンのアラスカは、３時間前に並べと、アラスカ職員に言われました。日本のパスポートは自動チェックイン機が使えず並ぶしかないので、時間に余裕を持ちましょう。更に、アラスカ航空は以前、ブラッドレーターミナルの隣だったので、すぐに行けましたが、今はターミナル６に変更となり、歩くと１０－１５分くらい掛かります。心配な人は行きもＬＡ泊にしたほうが良いかもしれません。懲りました・・。

■ロッジ

問題ありません。必要にして十分、料理もおいしいです。良いロッジだと思います。不便は無いでしょう。
今回、アメリカンが２人、単独釣行していましたので食事、レイク送迎などは一緒でした。基本、ゲストは釣り好きしかいませんので、話は合うと思います。ただ、行程途中で一泊だけですが、メキシカンのグループが宿泊した日はやかましくて寝れませんでした。大人数グループのパーティ日に当たるかはわからないので、耳栓は持参したほうが良いです。以前も当たりました（日本人グループでしたが。笑）
アメリカンも「１日目は嬉しいだろうから大目にみるが、２日目からは許さん！」と言ってました。ハイ。

湖への送迎時刻やシエスタ時間など、頼めば可能な限り対応してくれます。ただ、スィギス以外のロッジスタッフは、基本英語通じません。時間等は紙に書いて説明すると伝わりやすいと思います。
ロッジの敷地、一番端で何とかメールは使えました。（ａｕローミングです）

■ガイド

初日に釣りをする前から、「私は数は要らない。Ｏｖｅｒ１０ポンドしか欲しくない。なので、魚があまり釣れなくてもＯＫだ。」と伝えました。すると、ほぼ全日、朝夕ＴＯＰ、昼間は各層を探りデカいのがいる層と反応するルアーを見つけ、ひたすら移動し、とことんそれを投げさせるというスタイルで、終始一貫していました。魚を探す能力はもちろん、どこにどんなストラクチャーがあるかも頭に入っています。優秀です。

■釣り

今回は、日数からすると総数は釣れていませんが、重さだけ重視した結果なので良しとします。
フルークノーシンカー、ＰＯＰ－Ｒ、スピナベ、バイブ、が活躍しました。
結局、１０ポンドは出ませんでしたが、７～９ポンド台は、結構数釣ったと思います。良い経験でした。

正直、サイズを選ばなければアホみたいに釣れ、感覚が麻痺すると思います。いつでもこうとは限りませんが、大体、こんな感じじゃないかと思います。ただ、タイミング外れると釣れないです。（経験済）
今回は私の希望があり、基本、全日同じパターンです。朝夕ちょっとだけＴＯＰ、あとはひたすらデカイのが反応する層とルアーをチェックし、移動→同じ事をひたすら繰り返す。これだけです。

多少良いのが釣れると、ガイドに聞けば大体の重さを言うので、７ポンド以下はそのままリリースしました。時間節約のためです。５５ｕｐでも６０ｕｐでも、重さに拘らなければ比較的獲れると思います。
８とか９とか良い魚釣っても嬉しそうじゃない私にガイドは不思議そうでしたが、９．９ポンドまでは釣ってるから１０以上じゃないと意味が無いのだと何度も説明しました。グランデ～とか言ってましたが。

今回の最大魚は６日目、フルークで夕方です。その日午後、それまでに何本か７や８は出ているので、掛けて魚が突っ込んでも「ちょっと大きいか」くらいに思ってました。が、強引にボートに寄せたところ、ガイドが興奮し「ＢｉｇＯｎｅＢｉｇＯｎｅ！１０Ｌｂ！」とか言うので、心の中で「オメーは毎回ＢｉｇＯｎｅって言ってんじゃねーかよ・・」と思いながらもジャンプさせないよう誘導し、ネットに入れて貰いました。

で、ガイドは「アミーゴ、ＸＣＸＩＸＨＬＪＸ+Ｌ＞＊＜＊」とか言って、握手しハグしてきますが、私は量らないと喜べません。うーん、確かにデカイ、デカイがデブとは言い難いなぁ、とか思いつつ自分で検量実施。
チーン・・・。９．５だってよー。ガイドは「アミーゴ、これは１０ポンドだ」とか言ってますが無視。長さも計り、写真も撮ってリリース。瞬間、言いようのない感情が私の中に沸いてきました。「また、届かなかったか。。」。
そして、絶叫しました、「Ｆ○○Ｋ～～～ぅぅう！！！ＮＯ～～～ぉお！！」。　
誰も居ない異国の湖上に、私の魂の叫びがこだまします。
あ、ガイド、フリーズしてます。「心配ない、問題ない」と伝え、一服して再び釣りに戻りました。

何回か来て９ポンド台なんか結構釣っている。散々苦労して時間と金を捻出し、毎回貴重な釣行だが、いいトコまで行くけど何故か届かない。なんかこれはもう単に「運」のせいだけか、と。感情が爆発したんだと思います。その後、ガイドが妙に優しくなりました。あとスィギスも。笑

■補足

パターンを変えた日があります。下記どちらが効率良いか以前から考えてましたので、３日目夜スィギスに相談したところ、「明日、試すようにガイドに指示しとくから」と言ってくれました。
　① 数は出ないが意図的にデカイのだけを狙う
　② 数を釣ってデカイのが混じるのを待つ
で、①を午前中に、②を午後にやりました。結果、午前中は４，５ポンド２本だけ。午後は、１－６ポンドの間で３桁は釣ったんじゃないかというくらい釣れました。もちろん、狙う場所も使用ルアーも異なります。①はフルークとポッパー、②はセンコーとバイブ、ミニクランクです。

やはり、②だと小型／中型とはいえ、エルサルトバスは強烈に引くので体力を消耗します。
なので、最初の予定通り、残りはやはり①でやることに決めました。

↓　中型：こんなんでも、かなり引きます　↓

■アドバイス

アンケート部にも記載しましたが、ライン品質、各フック、スプリットリング等、交換品必須です。
因みに、持参したリールは中古の型落ち数千円の安いヤツでした。ガイドはよほどデカイので無い限りライン持って魚を抜き上げるため、２５ポンドのほうが安心できるかもしれません。立ち木が多いのでこまめにラインチェックしないと傷んだ部分からすぐデカバスに切られます。予備のラインも必須です。今回は５回切られ、フルーク×２、ＰＯＰ－ＲとＤ－Ｚｏｎｅ、ＴＤバイブＵＳを持って行かれました。（それでも、２日に１回は新品ラインに巻き直していましたが）

ガイドの言うことは、基本聞いたほうがいいでしょう。メキシコとはいえ過剰に期待するのは禁物です。
自然相手なので全然ダメな時もありますし、センコーワッキーで地味釣り要求される事もあります。
ただ「どうしてもオレはこれが使いたいんだ！」と言えば、釣果無視ですがその通りにしてくれます。
それとこの時期、サンドフライは少ないですが、アメリカンは刺されていたので虫除けスプレーも。
何か困ったらロッジマネージャーのスィギスに相談すれば可能な限り親切に対処してくれます。

レイクはこんなとこです↓

■帰り

特に問題なしです。アラスカでＬＡ到着後、ホテルのシャトル呼んだら２分で来ました。過去最速。笑
ＬＡＸオールスイートアドベンチャラーホテルは普通です。２４ｈ無料ドリンクサービスもあり、朝食も無料。道挟んで向かいにピザ屋とかありますし、ホテルのレストランでもリーズナブルに食えます。
たまたまクリスマスで、３０分オードブル食い放題イベントやってましたので、夕食はそれにしました。
ただ、最初に案内された部屋の寝室の窓が割れて一部無かったので部屋を代えて貰いました。
大韓は隣が空席でしたのでゆっくり寝れました。翌日から仕事でしたが、３日は夢うつつ状態でした。
いい加減、次回はＯｖｅｒ１０ポンド達成したいです。

以上、簡単ではありますが、今後釣行される皆様の何かご参考となれば幸いです。

［以下アンケートより抜粋］
●釣果はどうでしたか？（わかる範囲、概算でも構いません）

　あなたの本数：［　約200　］本
　大物ベスト5　（体重順でも体長順でもお好きに。単位は○.○lbでも○lb○ozでも○gでもOK）
　　（※ただしlb/oz表記の場合は1lb未満の表記に注意。1lb=16ozなので例えば「8.75lb」は「8lb12oz」になります）
　　---------------------------------------
　　1位：体重：［　9.5　］lb［　］oz （［　］g）　体長：［　63　］cm
　　ルアー：［　フルーク　］　色：［　白　］
　　リグ：［　］　バイト深度：［　］m
　　---------------------------------------
　　2位：体重：［　9　］lb［　］oz （［　］g）　体長：［　61　］cm
　　ルアー：［　フルーク　］　色：［　白　］
　　リグ：［　］　バイト深度：［　］m
　　---------------------------------------
　　3位：体重：［　9　］lb［　］oz （［　］g）　体長：［　60　］cm
　　ルアー：［　POP-R　］　色：［　黄　］
　　リグ：［　］　バイト深度：［　］m
　　---------------------------------------
　　4位：体重：［　8.5　］lb［　］oz （［　］g）　体長：［　60　］cm
　　ルアー：［　フルーク　］　色：［　白　］
　　リグ：［　］　バイト深度：［　］m
　　---------------------------------------
　　5位：体重：［　8.5　］lb［　］oz （［　］g）　体長：［　61　］cm
　　ルアー：［　US、TDバイブ　］　色：［　青　］
　　リグ：［　］　バイト深度：［　］m
　　---------------------------------------
　　50cm超の本数：［　50　］本　（そのうちロクマル［　10　］本）
　　7lb超の本数：［　20　］本　（そのうち8lb台［　10　］本、9lb台［　3　］本、10lb台［　］本、11lb以上［　］本）

●全体的に最も効果的だったと思う場所や深さ、ルアー、釣り方は？
　　　［　フルークノーシンカー、ポッパー　］

●大きい魚に限って言えば、どんな場所、深さ、ルアー、釣り方が効果的？
　　　［　水面下3ft前後にサスペンドしているのを、上記ルアーにて狙い撃ち　］

●あまり反応がなかったと思われる場所や深さ、ルアー、釣り方は？
　　　［　ディープレンジ　］

●今回のベストルアーは？（名前/大きさ/重さ/色　※複数回答可）
　　　［　スピナベ、バイブ、フルーク、ポッパー　］

●釣りに関して他に読者の参考になりそうなことはありませんか？（テクニック、トラブルやその対処等何でも）
　　　［　ライン品質、各フック、スプリットリング交換品は必須、デカイのほど、即立ち木に突っ込むので注意、
　　　　　巻かれて、簡単にライン切られます。あとはガイドとのスペイン語でしょうか　］

［サイト管理者より補足］
この方もすっかりリピーターさんです。タイトルが「無念・・・。」となっていたのでよっぽど釣れなかったのかなんて思った読者も多いと思いますが、読めばわかるように9ポンド台が3本も釣れてロクマルも10本くらい釣れてるわけで、そんなの日本では絶対ありえないですから普通だったら大喜びの釣果。でも、ご本人は「無念」なわけです（笑）。メキシコ3回目くらいからはみんな10ポンドしか頭になくなっちゃうので、いくら釣れようが「10ポンドが釣れない限り不満」という感覚になってしまう。これがメキシコのクオリティーです。
あなたも行ってみたらどうですか？日本では体験することなんて出来ないこんなとてつもないクオリティーの釣りを味わえるんですから。いくら最新高性能でも数年で古くなって感動が消えるタックルとは違って、一生語れる思い出を得られるはずです。（→メキシコはなぜオススメなの？）

往路の出発便の大幅な遅れでロスでのメキシコ線乗継が出来なかったというのは、約150もの釣行記があるこのサイトでも今回が初めてだと思います。それくらい非常にレアなケースなので今後釣行を計画する方は過度に心配する必要はないと思います。
夜中に乗り遅れの連絡の電話が入り、代替便の便名や時間、どこのカウンターに行くべきか等を逐次電話やメールでやりとりし、ロッジにも連絡したりして、最終的に代替便のチェックインが終わってゲートで搭乗待ちとの連絡をもらって一安心したのが朝6時過ぎでした（笑）。
この方はかなり繊細な方のようで、「胃が痛かった」とおっしゃっていますが、こちらに電話が来たのが乗継に間に合わないことが「決まる前」ではなく「決まった後」だったことや、焦ってメキシコ線の予約を復路分も含めて全てキャンセルしてしまったりしたこともあって、余計に焦る方向に行ってしまった部分もあったんじゃないかという気がします。メキシコ線のチェックインの列に並んでいる間に「なんだか間に合いそうにない雰囲気だけどどうしましょうか」とか電話いただいていればそんなに焦らなくても済んだかもしれません。
釣り旅行に限らず、乗継がある全ての海外旅行でこうした「乗継に間に合わない」という状況が発生する確率をゼロにすることはできません。大事なのはそういう時に焦らないこと。とにかく早め早めに相談いただくのが一番ですが、もう一つは「もし乗り遅れても最悪次の日の便には乗れるはず。それならそれでいいじゃん」と腹をくくること。私達も乗り遅れを心配する状況（結果的には大丈夫だったが）になった経験がありますが、そうやって腹をくくることで焦りが引いたのを覚えています（笑）。
私達はこのように、サポートした釣行者が万一何かのトラブルで連絡してきた場合は出来る限りの対応をするようにしていますので、いざという時にはお役に立てるだろうと思います。

現実にこんなのを狙えるレイク！日本では出来ない釣りにチャレンジ！　※メキシコがイチ押しの理由→こちら

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