「あなたの人生の中で「良い思い出」として残っていることは何ですか。」と聞かれて皆さんはどんな事を思い出すでしょうか。
「一番最初に思い浮かぶ「良い思い出」とはなんでしょうか」と聞かれてもすぐには思い起こせないのではないでしょうか。
突然の問いに「う〜ん」と考えてしまう人もいらしゃると思います。
では、「小さい頃の記憶に残っている事は何ですか」と聞かれると、小さな頃の記憶を順番に呼び起こします。
失敗したことや悔しかったこと、痛かったことなど多くの場合、良かった事や嬉しかった事よりも先にあまり良くない事が思い出されるのではないでしょうか。
その後に、どこかに出かけた時の事や家での出来事が思い起こされると思います。
おねしょをして怒られたり、自転車で転んで痛い思いをした事が先で「良い思い出」はすぐに出てこないと思います。
いろいろと思い出しているうちに「○○の時、褒められたな」とか「○○に行った時は楽しかったな」といった良い思い出が思い起こされてきます。
思い出の呼び起こされる順番は家であった事よりも、普段とは違う場所や特別な事、痛い思いや悲しい思い出の方から先に思い出されるようです。
ですが、家での出来事も思い出そうとすると段々と呼び起こされます。
友達を呼んで遊んだ事や食事風景、テレビを見ている姿や家族との団欒などです。
ちょっと考えると押入れの中、倉庫の中、勉強机の上、トイレの色、お風呂の形、洗面台の歯ブラシを置く棚までも思い起こせると思います。
何気なく過ごしている時間の記憶はすぐには思い起こせません。思い出そうとすると段々と呼び起こされてきます。
それも、かなりリアルに忠実に思い起こせるのではないでしょうか
日々の生活はその人の脳裏に着実に焼き付けられ、心の奥深くに残ります。その背景は必ず「家」です。
家の記憶は一生忘れられずに残ります。どんな家でもです。
あなたは脳に深く刻まれてしまう「家の記憶」をどのように思われますか。
「雰囲気の良い家で気に入った物に囲まれた家の記憶」と「物が散らかっていて殺伐とした家の記憶」とどちらを取りますか。
使い易い間取りや雰囲気の良い内装、気に入った空間のある家は必ず「良い思い出」が残ると思います
最後に人生を振り返った時、「雰囲気の良い場所での思い出」、「楽しい空間での思い出」はその人の人生にとって掛け替えのない宝物となると思います
積極的に「良い思い出」の残せる空間作りをすることが家を作るにあたりとても重要なことだと思います
豊かな、楽しい「思い出空間」作りを目指しましょう。
良い思い出は楽しい「思い出空間」から始まります
良い空間とは雰囲気が自分の好みに合った空間です。
空間は形の組み合わせやバランス、使われている素材、色の使い方などによって雰囲気が出てきます。
だだ、四角い豆腐のような空間ではなかなか雰囲気を作り出せません。少し変化があった方が面白い空間が出来ますし、雰囲気のある空間になるのです。
空間には一工夫欲しいところです。工夫しだいで楽しさが増します。雰囲気が増します。良い空間になります。
現在の自分の好みに合わせた空間を作ることは可能だと思います。ですが、人生80年と言われるように家は長い年月使って行くものです。当然、好みも変わります。
若い頃はカントリー調(例)、年を取ったら純和風(例)というように好みが変化していきます。家は服や車などと違い買い換えることがなかなか出来ません。殆どの人は買い換えるということなく最後を迎えます
服や車は買い換える事によって、その時の自分の好みに合わせられます。カジュアルだろうが、フォーマルだろうが僅かな金額で買い替えられます。家に掛かる金額からすれば本当に僅かな金額です
家はなかなかそういう訳にはいきません。建直す事はとても大変ですし、リフォームにもお金と時間が掛かります。又、工事中の一時避難場所が必要です。引越しも大変です。
家はなかなか作り直せないのです。ですので、長い目で見た家作り、空間作り、雰囲気作りが非常に重要になります。
人生を終わる日までずっと、良い空間だった、楽しい空間だったという思いを心に焼き付け続け、豊かな人生にしたいものです
良い「思い出空間」を作りましょう
良い「思い出空間」を作るには建主に合った空間を作る必要があります。それも長期に渡って建主に合った空間です。
ハウスメーカーの展示場に行って自分が「70歳80歳になってもこんな家に住みたい」と思えるのでしたらハウスメーカーに依頼することが良いと思います
また、知り合いの工務店で建てた家が気に入り「70歳80歳になってもこんな家に住みたい」と思えば工務店に依頼することも良いと思います
上記は見て選ぶという感じになります。誤解の無い様に付け加えますが、ハウスメーカーや工務店は基準プランや今までの施工例から決めるという方法を取っています。
ただ、フルオーダーであったり、セミオーダーに対応しているところもありますので全部という訳ではありません。モデルハウスや知人宅に合わせて作るという感じになります。類似品を作るというケースが多いです
別の方法として設計士と一緒に自分に合った「思い出空間」を作ろうと考えるのも一つの方法です。
ライフスタイルやライフサイクル、趣味、拘っているものなどを設計士にぶつけて、自分に合った「思い出空間」を一緒に模索するという方法です
コストや敷地条件、隣家との関係など考慮しなければならないことが山のようにあります。それらを設計士と一緒に納得が行くまで模索するのです
模索するには時間が掛かります。ですが、自分の心の中に残る「思い出空間」の為にあえて家の為に時間を掛けてください
服や車、家具などを買う時にかなりの時間を掛けます。家はその何十倍もの金額で当然、何十倍もの時間を掛けて決めていく必要があると思います。それが、お金を大事に使うことだと思います。
建主の知識だけで、家を作ってしまった場合はかなりの確率で失敗したということになってしまいます
家については勉強する機会が非常に少ないです。殆どない人が知識の無いまま、一生懸命、良い家にしようと考える訳ですが限界があります。経験も乏しいです。
やはり、上記のようなハウスメーカーや工務店、設計事務所などの知識を持ったプロの力が必要になると思います。
どんな「思い出空間」でどんな思い出を胸に最後を迎えたいか。それが、業者選びの基本となります。そして、自分に合った業者選びが良い「思い出空間」を作る最善の方法となると思います。
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