あらかじめぜひ手にいれておきたい資料が、どこにどういうシャトー/ドメーヌがあるかという資料。それさえあれば、実際の場所はシャトー/ドメーヌのある地域・村までいけば小さな標識や地図が必ずあるのであとは何とかたどりつける。(資料の多くは仏語だが、要するに住所とか電話番号とかの羅列なので仏語がわからなくでもだいたいは見当がつく)
また、もうひとつ入手しておきたいのが、ワインのガイドブック。どこの生産者の何年のものの味や香り、価格、評価等々がのっているもの。名の売れた試飲家が書いているものもあるし、複数の試飲専門家が各醸造元をまわってまとめているものもある。これも、参考までにぜひ1種類は購入しておきたい。
|
ワイナリー所在地に関する資料
Guide Vignobles et chais en bordelais
- 入手先 ツーリストインフォまたはメゾン・ド・ヴァン(いずれもボルドー市)
- 無料
- 仏・英語
- 冊子
- カバー範囲:ボルドー全体
- 内容:
アペラシオンごとに、シャトーの名前、住所、電話、訪問受け付け時間、言語等を掲載。5大シャトーや、所在地の地図はない。
- 利用度:△
実際にシャトー巡りをするには、各村のメゾン・ド・ヴァンにある地域限定のリスト(下記)のほうが、5大シャトーも含まれ、詳しい地図もあるのでよい。ただ、この冊子には、英語の説明がある点と各地区ごとにツーリストインフォとメゾン・ド・ヴァンのある場所を示した地図がある点で参考となる。
MÉDOC - GUIDE DÉCOUVERTE
- 入手先 メゾン・ド・ヴァン(マルゴー村)
- 無料
- 仏語
- 冊子
- カバー範囲:Médoc,Haut Médoc,St.Estèphe,Pauillac,Saint Julien,
Listrac Médoc,Moulis en Médoc,Margaux
- 内容:
アペラシオンごとに、シャトーの名前、住所、電話、訪問受け付け時間、言語等を掲載。さらに、レストラン、ホテルも一部含む。Maison du Vinの営業時間も詳しく記載。地図は若干精度に欠けるが、シャトーは十分網羅されている。
- 利用度:○必携
仏語だが、マークを多用しているので、それほどおそれることはない。
Les Graves accueillent
- 入手先 メゾン・ド・ヴァン(ポデンサック村)
- 無料
- 仏語
- 冊子
- カバー範囲:Pessac-Léognan,Graves
- 内容:
アペラシオンごとに、シャトーの名前、住所、電話、訪問受け付け時間、言語等を掲載。地図も比較的わかりやすく、シャトーも十分網羅されている。
- 利用度:○必携
仏語だが、マークを多用しているので、それほどおそれることはない。
A Stroll Around Saint-Emilion
- 入手先 メゾン・ド・ヴァン(サン・テミリオン村)
- 無料
- 仏語・英語(各国語別)
- 地図タイプ
- カバー範囲:Saint-Emilion,Saint-Emilion Grand Cru,Montagne Saint-Emilion,Lussac Saint-Emilion,Puisseguin Saint-Emilion,Saint-Georges Saint-Emilion
- 内容:
大地図に、シャトーの名前、電話を入れ込んだもの。地図が非常にわかりやすく、シャトーも十分網羅されている。訪問受け付け時間等は含まれていない。
- 利用度:○必携
裏面には、各AOCの説明、観光名所案内つき。
SauternesとBarsac
- 入手先 メゾン・ド・ヴァン(ソーテルヌ村)
- 無料
- 仏語・英語(各国語別)
- 四つ折りパンフレット
- カバー範囲:Sauternes,Barsac
- 内容:
大地図に、シャトーの名前だけを入れ込んだもの。地図が非常にわかりやすく、シャトーも十分網羅されている。電話、訪問受け付け時間等は含まれていない。
- 利用度:○必携
その他の資料
Le vignoble de Bordeaux
- 入手先 ツーリストインフォまたはメゾン・ド・ヴァン(いずれもボルドー市)
- 無料
- 仏・英・独語の各国語版
- 地図
- ボルドー地域全体のAOC分布図、裏面は各AOCの概略説明。
とにかく、黙っていても必ず手渡されるが、ワイナリー巡りには参考資料程度。
A BORDEAUX WINE TOUR
- 入手先 メゾン・ド・ヴァン(ボルドー市)
- 無料
- 英語
- 冊子
- ボルドーの各地方の概略説明。ヴィンテージチャート、一口用語集、ラベルの読み方付き。写真がきれいで、まさしく広報用資料だが、実際のワイナリー巡りには参考資料程度。
VINS DE BORDEAUX
- 入手先 メゾン・ド・ヴァン(ボルドー市)
- 無料
- 仏・英・独語の各国語版
- 1枚づつのカード形式
- 各地域や、「甘口白ワイン」「辛口白ワイン」ごとに歴史や、気候、土壌、植え付け品種の種類などを1枚のカードの表裏で簡単にまとめたもの。統計的な参考資料になる。実際のワイナリー巡りには参考程度。
シャトーごとのカード情報
- 入手先 メゾン・ド・ヴァン(サン・テミリオン)
- 無料
- 仏語
- 1枚づつのカード形式(トランプ大)
- シャトーごとに、写真と概要説明、電話番号などを記載したもの。ものによっては詳しい地図もついている。訪問シャトーがはっきりと決まっていて場所がわからない場合などに便利。
| |
カード表 | カード裏 |
ワインのガイドブック
Le Guide Hachette des Vins
- 入手先 パリでもどこでも本屋さんで売っている。
(パリの場合は、Primtempsの地下の本屋さんにある)
- 有料 1650F (97/10 時点)
- 仏語
- 本
- 800人の試飲の専門家(醸造学者、ソムリエ等)が140のグループにわかれてフランスの各地をまわって評価。毎年1回発行。CD-ROMもあり。
その他にもこの種のガイドブックはいろいろでているが、最も掲載種類が多く使い勝手がよいのがこれ。