PART I フリートーキングに失敗していた原因
私の体験ですが、このサイトの三つの原点のうちの一つですので是非読んでください。 私がロサンゼルスのペンフレンドの家を出て、学校の近くのアパートに入り、 日本に居る妻を呼び寄せた頃の事です。 ある日、ペンフレンドの家族に暗算のパフォーマンスをして見せることになりました。 二桁の数字を10段、私が読み上げて、 妻が正解を即答する。 計算が弱いアメリカ人には大きな驚きのようでした。 妻が目をつむって、盛んに指を動かしているのを不思議がる彼等に 私がソロバンの説明から始めた時のこと。 ソロバンという単語が分からず話につまってしまいました。 以前に辞書で見た事はあったのですが、どうしても思い出せなかったのです。 その時ペンフレンドの妹のローリー、当時小学校四年生が割り込んできました。 Is it a sort of Japanese magic or something ? (それは日本のマジックのような何かなの?) No, no no. It' a kind of calculating tool. Using it you can calculate like a computer. (いや、違う違う。 それは計算するための道具だよ。) (それを使えばコンピューターのように計算できるのだよ。) するとおばあさんが Norio, you could have explained it that way in the first place. (ノリオ、最初からそういう風に説明すれば良かったのよ。) これは、生涯忘れられない重要な教訓となりました。 『むずかしい単語にこだわっていると英会話は出来なくなる。 なぜなら英単語の記憶には限度があるから』 『しかし小学生に向かって話せば、英会話はスムースに話せる。 なぜなら小学生に分かるように、易しく話そうとするから』 私は英会話につまってしまった時には、 いつもこの『ローリーに話したら』を思い出すようにしています。 和順英会話の完全版へ |