呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
戦え女の子!
戦う少女の話をしようと思う。丁度少女が戦うコミックがある意味、私にとって両極端な評価を持ったものが発売された記念としてだ。
まず、最初のエントリーは『ガンパレードマーチ』コミック版(さなづらひろゆき)である。
まず最初に言いたいのは、これがオフィシャルなら怒るぞ。ということである。
いや、過去にも書いたことがあるが、作品は確かに作者のものかもしれない。だから、アルファシステムさんが改変することは仕方がないのかもしれない。だから、アルファシステムさんが選んだ漫画家さんが改変(いや、改悪)するのも仕方がないのかもしれない。だからといって認めるわけにはいかないのが私の業というもの
なのだ。そして、同意してくださる方々はたくさんいるだろう。
あの状況で竜を生み出すために、安易に贄を要求するのはいくらなんでも考えなしではないのか。しかも、その贄になる手段が非道すぎるのではないか。そう思うのである。
だったら、すっぱり殺してしまった方がなんぼかましではないのか。あれだけの作品で、全てのキャラにファンがついている現状であんなことをしていいのか。そういうことなのだ。
いや、某巨大掲示板に書かれていたテンプレートほどではないが、やっぱ、この作品には問題はあると思う。ま、例のテンプレートが相手にしている『吸血殲鬼 ヴェドゴニア』(過去のレビューは、こことこことここ)のコミックに対する評価にはかなり同意してしまうのだが。
もっと悪いのは、安易にその演出をなかったことにする書き足しが存在することなのだが。もう、なにをか言わんや。である。いかにも最初からこうしよう思ってましたと言い訳するための改変でしかない。
そのくらいの根性なら、最初からしなかった方が良かったのではないか。そう思ってしまうのだった。
逆に、根性満点で見ている方がはらはらしてしまうのが『GUNSLINGERGIRL』(相田裕)である。ここまでやるか。をい。というしかない。1巻の「無理心中」もぞくりと来たが、だんだんとファンタジーでは済まなくなっている。物語の流れが、緻密な状況の描写が、確実に読者としての私と、彼女たちの世界の溝を埋めつつある。非常に状況がイタイのだ。
特に、今回の第10話、第11話が痛い。全ての行為は忘れ去られてしまう。人間は無為の行動に耐えられるほど強くはない。現在の行動が全て忘れ去られ、何も、ひとつも残らないとしたら。血も、業績も、記憶も、何もかも残らないとしたら。それは想像を絶する責め苦かもしれない。
楽しいことも 哀しいことも 大事なことは 簡単にわすれちゃうのにね
人間全て強くはなれない。だからといって、この物語中の「大人」たちのだらしなさは何だ。少女たちが必死になって生きようとしているのに、おたおたしているようにしか見えない。女の子は常に雄々しく戦い。野郎はおたおたするだけなのかもしれない。
そんなに死にたいのなら止めませんけど もったいないと思いますよ フィレンツェはこんなきれいな町なのに
まともな「大人」は第6話のように墓の下だ。
しかし、だからといって彼女たちは不幸なのだろうか。
いや、そうではないと信じたい。彼女たちの行く先はたとえ、端から見ての悲劇としても、戦いの末に得られるものは決して無為ではないであろうから。
天蓋の果てに神を求めよ! 星のかなたに神はかならずやおわしますのだ
彼女たちの行き着く先が少しでも彼女たちの主観で幸せの地であるよう。今は息をつめて物語を見守るしかないのだろうが。(03,7,4)
某テンプレート
やたー! やっと念願かなってプロになれたよー! 初仕事は何かなー! ・・・ああ? エロゲー? エロゲーつったらあれだろ? ラストで主人公と